才災勝作ANOTHER STORY   作:交響魔人

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サイバー流が掲げていたのは「リスペクトデュエル」ですが、サイコ流は何を掲げていたのでしょうか?流派を名乗るなら何かしらの精神的なモノがあると思うのですが…。

描写が少なくて考察の余地が少なすぎます。


闇のゲームを仕掛けるのはリスペクトに反します

 その夜、才災は食料品を買い込み借りている部屋に帰宅しようとしていた。

 買い物袋の中には、ビールの缶とバターと生クリーム、それにフランスパンが混じっている。

 

 才災は鶏肉のビール煮込みを、トースターで温めたフランスパンで一杯やるつもりでいた。

 

 

 

 

「久しぶりだなぁ、才災!」

「?!貴方は…サイコ流の!こんな時間に何の用です!」

「俺とデュエルだ!」

「…後日。帝楊学園の実技試験で生徒の前でデュエルしてくれませんか?」

「はぁ?」

「生徒にとって、プロ同士のデュエルというのは良い刺激に」

「はっ、俺はもうプロを引退するんだ!」

「…そう、ですか。」

「まぁ、お前が受けないんだったら別の相手にしようかな…。例えば、お前の息子とか」

 

 

 その言葉を発した瞬間、西湖の背中に鳥肌が立つ。

 闘志を滾らせた才災が、すさまじい形相で西湖をにらみつける。

 

 

「いいでしょう、受けてたちます。」

「やっとやる気になったな、サイバー流!」

 

 西湖はこういうところがあった。その彼に感化された一部のサイコ流の決闘者が真似をしたことでサイコ流は外道流派のそしりを受けるようになったのだが…。

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

才災 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

西湖 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

 

 

 

「先攻は俺だ!ドロー!モンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

才災 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

西湖 ライフ4000

手4 フィールド セットモンスター 

    魔法・罠 伏せ1

 

 

「私のターン、ドロー!魔法カード、エマージェンシー・サイバーを発動!デッキからサイバー・ドラゴン・コアを手札に加えます。」

「?!な、なんだと!」

 

 才災が普通にデッキからサイバー・ドラゴン・コアを手札に加えた事で、西湖は驚く。

 

「なんで魔法カードが使える!」

 

 

 魔法カードを封じるカードを発動しているわけでもないのに、その発言から才災は即座に見抜く。

 

 

「?!犯罪科学シーザーの製品を!そこまで落ちぶれましたか!」

「何を言っている!俺はお前に負けたせいで調子を崩し、プロを辞めざるを得なくなった!これは正当な復讐の権利だ!」

 

 

 その叫びに、才災は瞠目する。自分もそうだった。

 もしも、あの時。マスター鮫島が喫茶店に来てくれなかったら、自分はどうなっていただろうか?

 

 この男は、自分が『間違った未来をたどってしまった可能性』なのかもしれない。ならば猶更負けられない。

 

 

「サイバー・ドラゴン・コアを召喚!デッキからサイバー・リペア・プラントを手札に加えます。魔法カード、機械複製術を発動!デッキからサイバー・ドラゴンを2体、特殊召喚!魔法カード、融合!場のサイバー・ドラゴンとなったコアとサイバー・ドラゴンを融合!サイバー・ツイン・ドラゴンを特殊召喚!」

「かかったな!罠発動!ヘルポリマー!場の黒き森のウィッチをリリースして、サイバー・ツイン・ドラゴンのコントロールを得る!」

 

 

 西湖の場に移るサイバー・ツイン・ドラゴン。

 

「そして黒き森のウィッチの効果発動!デッキから人造人間-サイコ・ショッカーを手札に加える!」

 

 ふと、才災は気づく。

 相手の場に移動したサイバー・ツイン・ドラゴンが何やら妙なオーラを纏っていることに。

 

 

「ほう、気づいたか」

「…一体、私のサイバー・ツイン・ドラゴンに何をしました?」

「はっ。次のターンにこいつの攻撃を受ければすべて分かる。まぁ、勉強代として命を落とすかもしれんがなぁ!」

「お断りします。私は場のサイバー・ドラゴンと機械族を墓地に送り、キメラテック・フォートレス・ドラゴンを特殊召喚!」

「ちっ!だが、二体融合なら攻撃力はたった2000!」

 

「バトルです!キメラテック・フォートレス・ドラゴンでダイレクトアタック!」

「通すかよ!手札からクリボーの効果発動!手札から捨てて戦闘ダメージを0にする!」

 

「…メインフェイズ2です。カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

 

才災 ライフ4000

手3 フィールド キメラテック・フォートレス・ドラゴン

    魔法・罠 伏せ1

西湖 ライフ4000

手4 フィールド 

    魔法・罠 

 

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード、闇の誘惑!デッキから2枚ドローして、手札から人造人間-サイコ・ショッカーを除外!よし!速攻魔法、エネミーコントローラーを発動!キメラテック・フォートレス・ドラゴンを守備表示に変更!」

「むっ」

「さらに、手札を一枚捨てて装備魔法、D・D・Rを発動!除外したサイコ・ショッカーを俺の場に特殊召喚!さらにKA-2デス・シザースを召喚!」

 

 先ほどのヘルポリマーと同等のオーラを纏うモンスター。

 

 

「そのモンスターも、まさか!」

「こいつが戦闘で破壊したモンスターのレベル×500のダメージを与える。キメラテック・フォートレス・ドラゴンは無駄にレベルが8だからなぁ、この攻撃で終わりだ!」

「そこまで、そこまで私が憎いのですか!」

「当たり前だぁ!サイコ・ショッカーが居るから罠は使えない!お前に助かる手段は」

 

「リバースカードオープン!エネミーコントローラー!キメラテック・フォートレス・ドラゴンをリリースしてサイコ・ショッカーのコントロールを得る!」

「はっ!サイバー流がコントロール奪取を使うとはなぁ!」

「時には必要です!」

「メインフェイズ2に入る!永続魔法、禁止令を発動!当然キメラテック・フォートレス・ドラゴンを宣言しておく。ターンエンド!サイコ・ショッカーは返してもらう!コントロール奪取で、サイバー流がサイコ流に勝てると思ったか!」

 

 

 

才災 ライフ2600

手3 フィールド 

    魔法・罠 

西湖 ライフ4000

手0 フィールド 人造人間-サイコ・ショッカー KA-2デス・シザース

    魔法・罠 D・D・R 禁止令

 

 

「私のターン」

「はっ、お前に何が出来る!サイバー・ドラゴンは2枚も墓地!キメラテック・フォートレス・ドラゴンは禁止令で封じた!」

「まだ、ドローフェイズが残っています。ドロー!墓地のサイバー・ドラゴン・コアを除外して効果発動!デッキからサイバー・ドラゴンを特殊召喚!さらに魔法カード、死者蘇生を発動!蘇れ、サイバー・ツイン・ドラゴン!」

「こ、ここで死者蘇生を…?!」

 

 西湖は才災の場にでたサイバー・ツイン・ドラゴンに対し、怯える。

 

 

「容赦はしません。バトル、サイバー・ドラゴンでKA-2デス・シザースを攻撃!」

「ぐううううっ!」ライフ4000から2900

「サイバー・ツイン・ドラゴンでサイコ・ショッカーを攻撃!」

「があああああああ!」ライフ2900から2500

 

 獣のような咆哮を上げる西湖。

 

 

「?!一体…ま、まさか。闇のカードの効果がサイバー・ツイン・ドラゴンに残って…。」

 

 

 才災は西湖を見る。

 この男がした事、手を組んだ相手の事を考えれば許せない事だが…命を取るほどでは無い。

 

 

「西湖。犯罪科学、シーザーに関する情報を提供するなら、サレンダーを受け入れましょう。」

「ぐううっ…、致し方無い、か。」

 

 

 唐突に、声が響き渡る。

 

 

『余計な事を言われると困るのよね』

「?!だ、誰です!」

 

 あたりを見渡す才災。それと同時にサイバー・ツイン・ドラゴンが動き出す。

 

 

「さ、サイバー・ツイン・ドラゴン?!」

 

 サイバー・ツイン・ドラゴンの攻撃が炸裂する!

 

「があああああああ!」ライフ0

 

 

 

 ライフが尽きた西湖の肉体と所持品は消滅。その場には何一つ痕跡が残らない。

 

 

『…あれだけ力を与えて、この程度とは…。所詮は人間か。』

「何者です!」

 

 

 

 

 だが、既に返事は無い。

 才災は急いでその場を立ち去る。

 

 

 帰宅後、才災は自身のデッキを確認して絶句する。

 

 

「何だ、この融合モンスターは…ら、ランページ?」

 

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