あの日の約束を   作:ゴルゴンx

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第三話 家庭教師

 「ニ乃?」

 

 俺はまさかと思い、約束の子の名前を呼んだ。

 そんな事あるはずないと頭では分かっている

 が、それでも呼ばずにはいられなかった。

 

「っ!・・・レーくん!!」

 

 そう言って俺に飛び込んできた女の子。

 俺は一瞬バランスを崩しそうになるが、なんとか耐えて

 その子を受け止めた。

 本当にあの子なのか?でも確かに約束の子と似ている。

 

 「本当に、ニ乃なのか?」

 

 「うん!あの日約束したよね!」

 

 間違いない!この子だ!あの日約束した、女の子。

 

 「五月から話を聞いて、まさかとは思ってたけど、本当に

  会えるなんて!」

 

 「中野から?」

 

 「うん!学校で、橘礼央君て人に授業中に助けてもらったって!

  名前を聞いて、もしかしたらと思ってたら、本当にレーくんだった!

  会えて嬉しい!!」

 

 「俺も会えて嬉しいよ!二乃!ただ、一旦離れてくれるか?

  流石にここはまずい。」

 

 そう、今ニ乃が抱きついてる場所は食堂のど真ん中。

 周りの視線が凄い事になっている。

 周りからもヒソヒソと、なんだなんだと話してるし。

 

 「ご、こめんなさい!///」

 

 二乃も周りの反応に気がつき、慌てて俺から離れる。

 その顔は真っ赤に染まっていたが、恐らく俺も赤くなっているだろう。

 

 「ニ乃〜いきなり男の子に抱き着いちゃうなんて、そんなに嬉しかったの?」ニヤニヤ

 

 「・・・ビックリ」

 

 「ニ乃ってば大胆だね!」

  

 「やはり、橘くんが約束の人でしたか」

 

 「中野はともかく、ほかの3人ははじめましてだな!

  さっき言ったが、橘礼央だ。」

 

 「私は長女の一花だよ!よろしくね!」

 

 「・・・三女の三玖・・・よろしく。」

 

 「四女の四葉です!よろしくお願いしますね!橘さん!」

 

 各々紹介してもらい、改めて思ったが本当にそっくりだな。

 その後、みんなで昼食を食べ、家庭教師の話をした。

 

 「てなわけで、俺と風太郎が家庭教師として雇われたと言う事だ」

 

 「あっ、風太郎君もなんだ!」

 

 「レー君はともかく、あんたも?」

 

 「・・・・・・勉強はいや。」

 

 「よろしくお願いしますね!上杉さん、橘さん、」

 

 「ガーン!このデリカシーのない人もですか!?」

 

 風太郎は悉く中野に嫌われてるな。

 まぁ〜あんな事を、言えば仕方ないと言えば仕方ないが。

 風太郎は今後の事を決めたいから、放課後家に行ってもいいかと確認を取り

 四葉以外はしぶしぶといった感じで了承した。

 

 「あっ、中野・・・」

 

「「「「「はい?」」」」」

 

 5人全員が反応をしてしまう。

 

 「・・・悪い、全員中野だったな。中野五月、俺も行って良いか?今どれ程の学力か確認したいんだ」

 

 「大丈夫ですよ!この人だけでは不安なので!」

 

 そう言って風太郎の方を見る。

 

 「あと、名前で呼んでもらって大丈夫ですよ。毎回フルネームだと面倒でしょ?」

 

 「確かに面倒だな。いいのか?名前で呼んで?」

 

 「はい!むしろ名前で呼んでもらえた方が嬉しいですし!」

 

 「あっ、そう言う事なら私も一花でいいよ!二乃は最初から名前だもんねー!」ニヤニヤ

 

 「うるさいわよ、一花!レー君私もそのまま名前が良い///」

 

 「・・・名前でいいよ。」 

 

 「私も名前が良いです!!」

 

 俺は全員から許可を貰えたので、今後は名前で呼ぶ事にした。

 その後、昼食を終わらさせ放課後にみんなで中野邸に向かう事にした。

 

 

 

 

〜中野邸〜

 

 

 

 俺達は5人の案内で五つ子が住むマンション【PENTAGON】へとやってきた。

 

 

 「タワマンかよ。部屋って最上階だったりする?」 

 

 「そうよ!よく分かったわね、レー君!」

 

 ほんまの金持ちだ。

 

 俺達は部屋に上げてもらい、早速今の学力を確認させてもらおうかと   思ったが。

 

 「なんで誰もいないんだ!!」

 

 「見事に逃げていったな」

 

 見事に蜘蛛の子を散らすように逃げたな。

 

 「はいはーい!私がいまーす!!」

 

 「えっ・・・と四葉だっけか?0点の」

 

 「お前本当にいつも一言余計だよな」

 

 「えっへへ!」

 

 別に褒めてはないんだが、何笑ってだ。

 

 「てか、なんでお前がいるんだ?」

 

 「そんなの、上杉さんと橘さんの授業を受けるために決まってるじゃないですか!」

 

 「四葉・・・抱きしめて良いか?」

 

 「さぁー!!他の皆んなを呼びに行きましょう!」

 

 「お前、一歩間違えれば逮捕だぞ?」

 

 四葉もヤバいと思ったのだろう。

 他の姉妹を呼びに行こうと話題を変えた。

 

 まず手始めに五月の部屋をノックしてみると。

 

 「嫌です!そもそもなんで同級生の貴方なのですか!この街にはまともな 

  家庭教師がいないのでしょうか!あっ、橘くんには後で教えてもらいた い事があるので待ってて下さい!」

 

 「おう!」

 

 「なんだよ!昨日は勉強教えて欲しいって!」  

 

 「気の迷いです!忘れて下さい!」バァン!

 

 五月のやつ相当怒ってんな。あんな事言われたら、まぁ〜当然ではあるが。

 次は三玖か。

 

 「・・・嫌。なんで同級生のあなたなの?この街にはまともな・・・」

 

 「わかった!それはさっきも聞いた!」

 

 「二人目でこれか」

 

 「次はニ乃か」

 

 「知り合いだったんだよな?」

 

 「あぁ、ガキの頃にな」

 

 「二人は凄く素敵な約束をしてるんですよ!!」

 

 「どんな約束だよ?」

 

 「それはですねー!」

 

 「四葉!言わなくて良い!」

 

 「あっ、ごめんなさい!余計でしたね」

 

 「違うよ。俺じゃニ乃には釣り合わない」

 

 「えっ?それって・・・」

 

「ほら、この話はお終い!二乃ーいるか?」

 

 俺は無理やり話を終わらせてニ乃の部屋をノックするが、反応が全くない。

 いないのか?

 このまま待っていても仕方ないので、次の一花の部屋に向かった。

 

 「あの、お二人とも驚かないで下さいね」

 

 「「何に?」」

 

 四葉はそう言って一花の扉を開ける。するとそこに広がっていたのは、まさに汚部屋だった。

 

 「なんだこの部屋!本当に人が住んでるのか?」

 

 「これは本当に部屋か?」

 

 「人の部屋を未開の地扱いしてほしくないな〜」

 

 「も〜また散らかして〜」 

 

 「まさか君が私たちの先生とはねー!それで5月ちゃんを」 

 

 「いいから、さぁ!居間に行くぞ!」

 

 「あぁー!ダメダメ!」

 

 「なっ!!」

 

 「服着てないから照れる」

 

「なんで、服着てないんだよ」

 

 こいつは露出魔か?

 

 「とにかく早く着替えて居間に来てくれ!」

 

 「あと、あんまり裸で寝ない方がいいぞ?」

 

 「どうして?」

 

 「聞いた話だが、寝具にはしっかり洗濯しても多少のダニや細菌なんか残るらしい。だから裸のままだとそれが直にあたるから肌荒れや、最悪感染症なんかになるらしいから、辞めた方がいいぞ?」

 

 俺はそう言って、風太郎に続いて部屋を出る。

 出た先で風太郎に三玖が体操服が無くなったと、風太郎

 が来る前まではあったと完全に疑われている模様だ。

 俺が他は探したのか?と聞いたと同時に下からニ乃の声が

 聞こえた。

 

 「おーい!クッキー作り過ぎちゃった!食べる?」

 

 「・・・三玖・・・あったな」

 

 「・・・ごめん、風太郎」 

 

 「あぁ、疑いが晴れて良かったよ」

 

 なんとか4人を揃えたところで、風太郎が勉強をしよう!と

 いうが、皆別々の事をしていて勉強する気は一切ないようだ。

 唯一四葉だけが、ノートを開いているが落書きがされているだけだった。前途多難だなと思っていた所、俺の携帯がなった。

 

 「悪い、少し席を外す」

 

 風太郎に断りを入れて、立つとニ乃がクッキーを渡してきたので、俺は口に頬張りつつ電話にでた。

 

 「どうした?(タケル)?」

 

 相手は同級生の樋渡(ひわたし)建だった。

 

 『礼央!今街の外れに、男が数人ひとりの女を囲んでやがる。雰囲気的に不味い感じだ!』

 

 「最近噂になってる、強姦グループか?」

 

 『可能性は高いな、どうする?泳がせるから?』

 

 「そのまま監視を続けてくれ。俺もすぐに行くからよ!」

 

 『あいよ!最悪出るぞ?』

 

 『あぁー、その時は一人は残しとけよ。全部吐かせる!』

 

 『おう!じゃあ後でな!』

 

 「おう!」

 

 俺は電話を切り、風太郎達に伝える。

 

 「悪い、急用ができた。風太郎後頼む」

 

 「えっ?俺だけでか!?」

 

 「明日なんか奢るから頼むわ!」

 

 そう言うと、風太郎はわかったと了承してくれた。

 

 「悪いな、お前らも今言った通りだ。風太郎に

  教わってくれ!それとニ乃」

 

 「なっ、何?レー君?」

 

 「お前は別に馬鹿じゃない、ただやり方を

  わからなかっただけだ。それさえ分かれ

  ばなんて事はない。これは他の四人にも

  も言える事だ!風太郎の言う事に今は少

  しでいい、耳を傾けてやったくれ。」

 

  俺はそう言って、マンションを後にした。




後々読みやすく編集します。

次の話でキャラのイメージを書きます。
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