side礼央
月曜日の朝、いつも通りアラームに起こされベットを何とか抜け出し、眠い目を擦りながら洗面台へと向かった。寝癖を治してリビングへとむかうと。
「おはよう礼央、朝ごはん出来てるから食べちゃいなさい」
「おはようかーさん、ありがとう」
かーさんが俺の分の朝ごはんを作って机の上に置いてくれた。朝食のメニューは焼き魚、白米、味噌汁、おしんこ、納豆である。
「また、今日は和食御膳みたい朝飯だな」
「お父さんが和食がいいってうるさかったからね!」
「さいですか、その親父は?」
「もう、食べて仕事に行ったわよ?」
「はっや!忙しいな、うちの親父も」
「社長だがらね、色々大変らしいわよ!本人は楽しんでるけど」
「だろうな、ごっそさん!んじゃ着替え行くわ!」
「はいはい、気をつけてね!あっ、そうだ礼央!」
「あん?」
「あなた、約束の子と会えたんだって?」
「・・・・・・なんで知ってる?ってかなんで、かーさんが約束の事しってんだ!?」
「あら、あなたが小さ時におしえてくれたのよ♪僕大きくなったら約束した子と結婚するんだ!って」
ガキの頃にかーさんに言ってた事実に俺は驚愕した。タイムマシーンがあるのなら、戻って過去の俺をぶっ飛ばしてやりたい。
「・・・そこは理解した。じゃあ次、なんで会えたと知ってんの?」
「昨日買い物してる時に、健くんに会ってね!その時に教えてもらったのよ!」
あいつは後で呼び出して死刑にしてやる!何しれっとバラしてんだよ!
「それでね、その子連れてらっしゃい!」
「はぁ!?なんで!?」
「将来私の娘になるん子なんでしょ?見てみたいじゃない?」
「気が早すぎるんだよ!まだ、何も決まってねぇーよ!アホか!」
「それでもよ!取り敢えず連れてらっしゃい!なんならご飯食べてもらいましょう!何が好きかも聞いておいて!腕によりをかけて作るから!」
「・・・もう勝手にしてくれ」
一人テンション爆上がりのかーさんをほって俺は学校に向かった。
家を出て学校の近くまで来ると、風太郎が前で参考書を読みながら歩いていた。あいつ、前見えてるか?溝とかにはまらねぇか?
「おはよう風太郎」
「礼央か、おはよう」
「お前歩きながら参考書読むと危ないぞ?」
「通学中も貴重な時間だ!無駄には出来ない」
こいつは本当に勉強の虫だな、もう少し他の事にも気を回しても良いと思うんだかな。俺がそんは事を思っていると、校門の前に黒塗りの高級車が止まった。
「スゲー高そう!100万くらいするんだろうな」
「また、適当な事言ってるだろ。100万程度でその車が買えるかよ」
「えっ!そんな高いのか?」
「ベンツだろ?それだけで400は確実に超えるし、リムジンタイプに改造してるなら改造費でそこそこかかってるだろ。その辺を踏まえると1000万はするんじゃね?」
「・・・1000万!?、うちの借金チャラになってお釣りがくる」
風太郎がアホな事を言っていると、りむじんのドアが開き仲からニ乃達が降りて来た。
「じろじろと不躾な、何を見てるんですか!橘くん、おはようございます!」
「またあんた?あっ!レー君!おはよう!」
「あぁー、おはよう、ニ乃、五月」
「お前ら!一昨日はよくも逃げて・・・・・・ああっ!また!」
風太郎が一昨日逃げたことに文句を言おうとしたら、ニ乃達はまた一目散に学校へと逃げていった。
「よく見ろ!俺は手ぶらだ害はない!!」
風太郎はそう言って、持ってた参考書を後ろに投げ捨て自分は無害だと主張する。ってか、お前参考書も高いんだから投げるなよ。
「騙されねーぞ」
二乃は相変わらず風太郎に当たりが強いな
「参考書とか隠してない?」
後ろに投げ捨ててるよ
「油断させて勉強教えてくるかも」
勉強をどうやって不意に教えんだよ
「・・・こいつらっ!!」
風太郎ドンマイだ、俺がそんな事を思っていると風太郎が五月とコソコソ話をしている。なんの話ししてんだ?
「私たちの力不足は認めましょう、ですが自分の問題は自分で解決します」
「勉強は一人でもできる」
「そうそう!要するに余計なお世話ってこと」
「・・・じゃあ一昨日のテストの復習は当然したよな!」
「「「「「ビクッ!!」」」」」
なんか全員肩を震わせたけど、まさか
「問一、厳島の戦いで毛利元就が破った武将を答えよ」
風太郎の問いに一瞬五月が動きを止めたが、ゆっくり振り向き余裕の顔を見せたが、一瞬にして頬を染めてプルプルと震えて答えなかった。
「無言て、お前ら予習しなかったな?」
俺の問いかけに他の四人も一瞬反応したが、そのまま校舎へと入っていった。
「あいつらー!!」
「風太郎、さっきの問題なんだが」
「どうした、礼央?」
「三玖は正解してるぞ」
「本当だ、なんで答えてくれなかったんだ?」
「さぁーな、何か理由があるのかもな」
俺達はなぜ三玖が答えなかったか謎が残ったが、遅刻しそうになったので学校へと向かった。
あれから時間は経ち、俺と健は屋上に向かっていた。何故屋上に向かってるかと言うと、健をしばくためである。かーさんにニ乃と再会した事やその他諸々の事を纏めてかましてやる。そんな事を考えながら登っていると、上から 話し声が聞こえた。
「頭良いって言ってたけどこんなもんなんだ」
ん?三玖と風太郎?何してんだ、こんなところで。それに三玖の今の言葉はどう言う事だ。
「やっぱり教わる事はなさそう・・・バイバイ」
そう言って降りて来た三玖と俺たちは目が合った。
「・・・レオ!もしかして屋上での話し聞いてた?」
「いや、俺らは今来たとこだからなにも」
「・・そう、ならいい」
「なんだ、告白でもしてたのか?」
「ち、違う!///そんなんじゃない!」
「そっか、悪かったな」
「うーうん、大丈夫。それよりもニ乃とは順調?」
「・・・はぁ?どう言う事だよ?」
「あれ?付き合ってるんじゃないの?家に帰ってくるとずっとニコニコしてるし、レオに作ってあげるんだって前より料理のレパートリーも増やしてるから、付き合ってるのかと」
「告白すらしてねーよ!」
「そうなんだ・・・でもきっとそうなるよニ乃の事お願い」
「言われなくても」
「ふふ、レオなら安心。じゃーね」
「おう!・・・って結局何してたんだ?」
「わからんな、上には上杉はいるぞ?」
「あん?風太郎?」
上を見上げると風太郎がふらふらと階段の方に向かっていた。
「おい、風太郎そのまま行くと落ちるぞ!」
「えっ?ってうわーー!!」
俺の忠告虚しく風太郎は階段を転げ落ちてきた
「なにやってんだよ、大丈夫か?」
「あぁー、だいじょう・・・っ!!」
立ちあがろうとした風太郎は大丈夫と言いかけた所で、肩を抑えて顔を歪めていた。
「どした?肩痛いのか?」
「かっ、肩が上がらない!それに力も入らん!!」
「ちょっと見せてみろ」
俺は風太郎の肩をみて直ぐにわかった
「脱臼してるな」
「確実にしてるな、これは」
建も風太郎の肩を見て俺と同意見のようだ
「治してやるから、じっとしてろよ」
「治せるのか?」
「これくらいならなんて事ない、健手伝ってくれ」
俺は健に風太郎の身体を抑えるように頼むと、脱臼してる方の腕を持つ
「いいか?ハマる時、痛みが来るが我慢しろよ?3でハメるからな」
「お、おう!」
「行くぞ?・・・1!」
「痛った!!」
カコンと肩がはまった音がしたので、成功したな。俺は風太郎に調子はと聞いた
「2と3は!?」
「男は1だけ覚えてたら生きていけんだよ!」
俺と風太郎のやりとりに健は爆笑をしていた。その後風太郎の肩に違和感がない事を確認して、風太郎と別れた。建はしっかりとしばいときました。
sideニ乃
初めまして!中野ニ乃よ!・・・なんで挨拶しちゃったんだろ?まぁいいわ!私は今、この学校で出来た友達二人と話をしている。窓側で話をしていたら、私の好きな人が歩いて行くのが見えた。子供の頃に約束した大好きな人、レーくん!!ここで再会出来た時は本当に泣きそうになったわ!背も高くて、イケメンで勉強もできる!それに結構ヤンチャしてるみたいだし、本当に私のタイプそのものだわ!私がレー君を見つめていると
「ニ乃?何みてるの?」
「えっ!なんでもないわよ!!」
「うそー!見てたよ、誰を見てたのかな〜?」
「あっ、橘くんと樋渡くんじゃん!」
「あの二人ならニ乃も見ちゃうかー、かっこいいもんね!」
「・・・やっぱり人気なの?」
私は友達に聞いてみた
「人気だよ!樋渡くんは人当たりも良いし、学年3位の成績だしね」
「運動も出来るもんね!」
「そーなんだ、レー君・・・橘くんは?」
「橘君はね、喧嘩が凄く強いし、もちろん頭も良いしウチの生徒も何人も助けられてるよ!」
「それに町でも有名だよ?たまに来る県外の不良とか追っ払ってるしね!」
・・・変わってない。昔から弱い人の味方で、見かけや育ちで判断しない優しい人。私達は小さな頃は今みたいに裕福な生活をしてなかった。5人をお母さん一人で育ててた、今思えばかなり無理をしていたんだと分かる。それでもお母さんは分け隔てなく私達を愛してくれてた。あの子達は私の大切な姉妹、私のかけがえのない絆。それでもたまに息苦しくなる時もあった、ふとした事で姉妹喧嘩してしまい私は家を飛び出した。勢いで飛び出したため、行く場所も考えずふらふらと歩いていた。歩き疲れて目に入った公園に入り、ベンチで一人私は休憩をしていた。周りで私と同い年くらいの子達が思い思いに遊んでいた。楽しそうだな〜と眺めていると、ふと他の姉妹の事を思い出した。急に寂しくなってしまい、私は泣き出してしまった。そんな時に出会ったのがレー君だった。
『どうして泣いてるの?』
『寂しくなっちゃって・・・どこだかも分からないし!』
『じゃあ一緒に君の家まで行くよ!二人なら寂しくないでしょ?』
『本当にいいの?初めてあったのに?』
『初めて会ったとか関係ないよ!困ってる人には手を貸してあげなさいってお母さんに言われてるんだ!だから、僕は困ってる君をほっとけないんだ!』
そう言ってニコッと笑った顔に私はどうしようもなく惹かれた。きっとあの時に私はレー君を好きになったんだと思う。そのあと色々な話をして、家までたどり着いた。
『ここがおうち?』
『・・・うん、ボロボロだよね』
私はここに住んでると分かったら嫌われるかもしれないとあの時は思った。でもレー君は
『お母さんがね、住んでる所や見た目だけで人を判断しちゃダメだって言ってたんだ。その人の中身を見なさいって!だから、僕も君がここに住んでるからって変とか思わないよ?君は君だよ』
そう言ってまた、ニコッと笑ってくれた。もう私はどうしようもなく彼に惹かれた、だからきっとあんな事を言ったんだと思う。
『ねぇ、君の名前教えて!』
『僕はレオ、橘礼央だよ』
『私はニ乃って言うの!ねぇ、レー君大きくなったら結婚しよ!』
『えっ?結婚?僕と二乃が?』
『うん!私頑張ってもっと綺麗になるから!だから大きくなって綺麗になったら私をお嫁さんにしてほいし!』
『うーん、わかった!じゃあ僕ももっとカッコよくなる!』
『約束しよ!大きくなったら、結婚するって!』
『うん!良いよ!約束!』
私達はそこで指切りをした、いつか大きくなった時結婚すると。
「・・・ふふっ」
「どうしたのニ乃、いきなり笑い出して」
「・・・っ!ごめん!ちょっと昔の事を思い出して!」
「なになに?思い出し笑いするくらい面白い事なの?」
「内緒!教えない!」
レー君、私の気持ちは変わってないよ。今も貴方が好き!だから見てて必ず貴方をふりむかせるから!