あの日の約束を   作:ゴルゴンx

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第七話、問題は山積み?二乃と三玖の料理対決!

side礼央

 

今日は家庭教師の日なので、俺は風太郎の手伝いをするためな中野家に向かっていた。家に着く前に飲み物を買うために途中のコンビニに寄ると、特徴的なヘッドフォンを掛けて買い物をしている女の子を見つけた。

 

「おはよう三玖、買い物か?」

 

「あっ、レオおはよう。うん、二乃の飲み物飲んじゃって。」

 

そう言ってカゴの中を見せてくる三玖、中には抹茶ソーダしか入っていない。二乃って抹茶ソーダ飲めたっけ?

 

「なぁ、ニ乃って抹茶ソーダ飲めたか?」

 

「美味しいから大丈夫、きっと飲めるよ。」

 

「一応紅茶も買っとけ、味覚は人それぞれだ。もしかしたら飲めないかもしれないしな!」

 

「分かった、でもよく二乃が紅茶好きなの知ってるね。」

 

「ニ乃の好みはこの前うちで飯食べた時に聞いたからな!」

 

「流石彼氏だね!」

 

「彼氏じゃねぇっての!まだな。」

 

三玖はふふっと笑って頑張ってと言われた。三玖には屋上ですれ違った時にニ乃をよろしくと言われているため、ニ乃に対する俺の気持ちも隠す必要がない。俺も近々決めないとなと思っている。その後二人でマンションまで向かっていると入り口で珍妙な光景を目の当たりにした。

 

「なんだこれ!センサー反応しろよ!くそー!あの5人だけでなくお前も俺の邪魔をする気か!」

 

オートロックを開ける方法が分からず騒いでる風太郎を見つけた。風太郎の家庭事情を考えればオートロックを知らないのも無理はないが、そこまで騒がんでも良かろうよ。このまま騒がれても周りに迷惑がかかると思い、三久が声をかけた。

 

「一人で何やってるの?」

 

「側から見たら不審者だぞ?お前。」

 

「三玖!礼央!」

 

「今時オートロックも知らないんだ。ここで私達の部屋番入れたら繋がるから。」

 

「まぁ、知ってたけどな!・・・三玖」

 

風太郎はそう言うが絶対嘘だな、強がりやがって。三玖がとびらを開けて振り返り風太郎に言った。

 

「何してるの?家庭教室・・・するんでしょ?」

 

そう言って風太郎に微笑んだ。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

家に上げてもらった俺たちはリビングに案内されると、ニ乃以外のメンバーが揃っていた。

 

「おはようございます!準備万端ですよ!」

 

「私もまぁ見てようかな」

 

「私はここで自習してるだけなので勘違いしないで下さい。あっ、橘君には聞きたい事があるので後でお願いしますね!」

 

「約束通り歴史教えてね。」

 

おっ、今日は珍しく乗り気だな。風太郎も少し驚いてる感じが伝わってくるし、今日は行けるんじゃないか?

 

「あっ、なーにまた懲りずに来たの?」

 

「ニ乃」

 

「先週みたいに途中で寝ちゃわないと良いけど」

 

それはニ乃が、薬を盛ったせいだろ?まったく危ない事をしやがる。その事に関して今日注意しておこうと思っていると。

 

「どうだいニ乃も一緒に・・・」

 

「死んでもお断り」

 

勉強の誘いをバッサリと断られていた。風太郎は早々にニ乃を諦め残りの四人で勉強を始めようとしていたが

 

「そうだ四葉、バスケ部の知り合いが大会の臨時メンバー探してるんだけどあんた運動できるんだし行ってあげたら?」

 

「いっ!」

 

「今から!?」

 

二乃の発言に風太郎と四葉は驚いていた。四葉も困ってる人をほっとけないのか準備していってしまった。続いて一花はバイトに、五月は図書館に出て行き残ったのは三玖とニ乃だけ、見事にいなくなったな。あっ、ちなみに俺はニ乃から死角になるところいるためまだ、二乃は俺の事に気づいてないようだ。

 

「あれー?三玖まだいたの?あんたが飲んだ私のジュース早く買ってきなさいよ!」

 

「それならもう買ってきた」

 

「えっ?・・・って何これ!抹茶ソーダじゃない!」

 

「よく見て、もう一本入ってる」

 

「あら、紅茶買ってくるなんて分かってるじゃない」

 

「本当は抹茶ソーダだけだったんだけど、礼央が紅茶も買ったけって行ったから」

 

「えっ?レー君にあったの!?」

 

そう言うニ乃に三玖は俺の方に指を指す。指された方向にニ乃が振り向くと俺と目が合った。

 

「よっ!二乃!お邪魔してる」

 

俺が挨拶をするとニ乃は俺の胸に飛び込んで来た。一瞬よろけそうになったがなんとか踏ん張りニ乃を受け止めた。

 

「おっと、危ないぞ?二乃。」

 

「ごめんなさい。でもレー君に会えたのが嬉しくて!」

 

「俺も嬉しいよ!今日も二乃の服可愛いな!」

 

「本当!?嬉しい!ありがと!」

 

俺達は顔を見合わせてお互い笑い合ってた!

 

 

「・・・なぁ、三玖あの二人付き合ってるんだよな?」

 

「まだ付き合ってないらしいよ」

 

「あれで!?」

 

「うん、風太郎授業始めよう」

 

「仕方ない、切り替えていこう」

 

俺達をほって風太郎と三玖が授業を始めようとしていた。それに気づいてニ乃が三玖を止めた。

 

「えっ?あんたらいつのまに仲良くなったの?」

 

「別に、ただ勉強がしたくなっただけ」

 

「なに?もしかしてこんな冴えない顔が好みなの?」

 

「こいつ今酷い事言った」

 

「ニ乃はメンクイだから」

 

「お前も地味に酷いな」

 

二乃と三玖が言い合い、二人にほんのりディスられる風太郎。強く生きろよ風太郎!その後もヒートアップする二人を風太郎が今は中見とか外見とか関係ないだろ?と仲裁をする。

 

「そうだね、もう邪魔しないで。」

 

「・・・君お昼は食べた?」

 

「そういえば・・・」

 

二乃の言葉に答えた風太郎の腹が同時に鳴りだす、そういえば俺もなんも買ってなかったな。

 

「じゃあ、三玖の言う通り中身で勝負しようじゃない!どちらがより家庭的か私が買ったら今日は勉強なし!」

 

「なんで、そうなるんだよ!まさかと思うが三玖・・・しないよな?」

 

「フータロー、すぐに終わらせるから座ってて。」

 

「お前が座ってろ!!」

 

「レー君!美味しいご飯作ってあげるから待っててね!」

 

「俺の分も良いのか?」

 

「もちろんよ!私がレー君の分を作らないわけないでしょ!」

 

そう言ってニッ!と笑いかけてくれた、ダメだ可愛いすぎる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後しばらくして二人の料理が完成した。二乃はダッチベイビー、三玖はオムライスだ。見た目で言うなら差は歴然。二乃の品は旬の野菜と生ハムを使っていて、見ただけで美味いのは分かる。対して三玖のはオムライスと呼んで良いのか危うい見た目だが、出された以上食べないわけにはいかない。ちなみに三玖も俺の分を作ってくれた。

 

「さぁ、どうぞ食べて!」

 

「やっぱり私が自分で食べる!」

 

二乃との見た目の差に恥ずかしくなったのか自分で食べると言い出した三玖だが

 

「いや、俺達で食べさせてもらう。据え膳食わねば男が廃るだ!それに俺は皿に出されたもんは決して残さないと決めてるんでな!」

 

そして俺達は出された料理を食して行く。しばらく食べて二人の料理を完食した後俺達は正直に感想を述べた。

 

「どっちもうまい」

 

風太郎の感想はどっちも上手いだった。まぁ、風太郎は家庭の事情もあるから仕方ない部分はあるんだか、どう旨いか伝えてやれよ。風太郎のセリフにニ乃はそんなわけないと抗議し、三玖はなんだか嬉しそうだった。二人は俺にも味の感想を聞いてきた。

 

「正直に言おう、美味いのはニ乃だ。外はカリッとしてるし中身はふわふわそれに野菜のシャキッとした食感に生ハムに火が通った事によりジューシーにもなっている。流石としか言いようがないな。本当に美味いよ、感動した」

 

俺の正直な感想にニ乃はニコニコしている。対して三玖はあからさまにテンションが下がっていた。

 

「三玖の方は不味くはない、けど美味くもないって感じだ。恐らくなんだが三玖は作る時の手順を間違えていると思うんだ」

 

「手順?」

 

「そう、野菜は大きく切りすぎていて火の通りがバラバラ、ケチャップライスもうまく混ぜきれてないから味にバラツキもでる、卵は火を通しすぎた上手い事包めなかったんだと思う。スクランブルエッグみたいになってるしな」

 

俺の感想にニ乃は驚き、三玖はなるほどといった感じで聞いていた。

 

「今言った点を直せば上手いオムライスを作れると思うぞ!だから次に期待!」

 

「うん!ありがとう頑張ってみる!」

 

「レー君って料理できるの?凄い的確なアドバイスだったんだけど」

 

「かあさんにある程度叩き込まれてるよ、めんどくさいから普段はしないけどな」

 

「そうなんだ、今度レー君の料理も食べてみたいなー。」

 

「いいぞ、今度作ってやるよ!」

 

そう言うとニ乃は喜び三玖も食べたいと言ったので二人分作る事を約束した。そしてこの時のニ乃のダッチベイビーが後に重要なピースになる事を俺はまだ知らなかった。

 

 

 

 

料理勝負で結局夕方になり、時間もそんなに無いから今日は辞めておこうと風太郎と決めた。風太郎と三玖は後片付けを、俺はニ乃とベランダに出て話をしている。

 

「料理美味しかったよ!ありがとうニ乃!」

 

「喜んでもらえて良かった〜!また違うの作ってあげるね!」

 

「楽しみにしてる!・・・二乃頼みがある」

 

「な・なに?レー君?」

 

俺は真剣な表情でニ乃を見つめる。二乃も少し緊張した顔で俺を見ていた。

 

「・・・タバコ吸っていい?」

 

俺の言葉にニ乃はずっこけそうになっていた。

 

「もう!真剣な顔して何言うかと思えば!ちょっと期待しちゃったじゃない!」

 

「ん?何に期待したんだ?」

 

「知らない!!レー君のバカ!外だがら吸っていいわよ!でも吸いすぎはダメよ?」

 

「ありがとう、ニ乃」

 

俺はポケットからタバコを出して火を点ける。一息吸って煙を吐いた。美味い飯の後はタバコが本当に美味い!俺がタバコを吸ってるとニ乃がじっと見つめてきていた。

 

「どうした?」

 

「レー君って煙草が本当に似合ってるわね」

 

「親父くさいって事か?」

 

「違うわ!なんていうか、渋くてかっこいい///」

 

「そ、そうか?」

 

「うん///」

 

「あ、ありがとう///」

 

そんな赤い顔で言われたらこっちまで顔が赤くなる!本当に可愛いなニ乃は。その後ニ乃はお風呂に入ると中に戻って行った。俺たちもそろそろ帰ろうかと風太郎に行って中野家を後にした。帰っている道中風太郎が財布を忘れたと気づき、取りに戻るとまたマンションに戻って行って。先に帰ってて良いと言っていたので、俺は一人家に向かって歩いていると五月から画像付きのメッセージが送られて来た。内容を見ると風太郎がタオル姿のニ乃に覆い被さっている写真だった。風太郎よ何をした?

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