俺は今回編入生としてこの有栖川学院に、入ったそしてある男への復讐をするための準備をもう既に済ませている。
「今日はここで編入生を紹介いたします。
これからみなさんのご学友となる大切なお人ですしっかりご挨拶するように」
「
諸事情で仮面を被っていますが、はずすことは出来ないのですみません」
シスターのこの言葉を聞くのも久しぶりだが、胡散臭く感じるのもまた事実。なにせ正体を知ったら今まで通りにはならないと思っているからだ。
この学院は規律を重んじる学校で毎朝学院の中にある礼拝堂で全ての人間の主たる神に祈りを捧げるであったりこの世にある全ての享楽の禁止等々古めかしいものをあげていったらきりがない。
ならなぜ俺が偽名を使ってまで入学および編入ができたのかって?
それはまぁ学園長に頼んだからな本来偽名を使うことは禁じられているしかし仮面を被れば誰も俺であると認識できないそれに髪色は停学になった後にちょっといじったからな。
「では神野さんには本日から1ーAに所属になります神のご加護がありますように」
シスターからの紹介が終わった後、俺が一番後ろの席まで戻ろうとしたときに春日春奈と白鳥胡桃そして竹下みいこがなにやら騒ぎ立てたということでその三人のうちの二人、竹下みいこと白鳥胡桃は旧体育倉庫の掃除をしろという命令をシスターから受けた。
俺は朝礼が終わった後すぐに教室に向かい、そしてそこで白鳥と竹下の罰の監視を命じられた。
1ーA
桜田視点
みなさんごきげんよう有栖川学院1年A組所属の
本日私の所属しているクラスに一人編入生が来ました。名前は神野一樹さん。とても元気よく挨拶をしてくれました彼が私たちの新しいクラスメイトであり車イスに乗っているかた。車イスに乗っているということ以外は私の幼馴染の彼とは正反対。彼がいなくなってもう少しで二ヶ月が経とうとしているのですが彼が来ることはなく高等部の入学式は終わりを迎えてしまったのでした。
教室に行くと黄昏ている彼の姿を目にしました。
彼の後ろ姿は、まるでこの世の全てに絶望したそんな雰囲気を醸し出していました。
「神野さん」
私は彼に声をかけた彼はお面をつけていて表情はわからなかったが、声だけで少し緊張しているのがわかった。
「あぁ!桜田さんどうしたの?」
「えっとねこれから春奈ちゃんと一緒に体育倉庫に様子を見に行こうと思ってるんだけど校内探検も含めて君も一緒にどうかなって……」
この事を彼は承諾してくれた。
何でも従兄弟のかたから学院のことを詳しくは聞いていないということとシスターから胡桃ちゃんたちの監視を命じられているらしい。
監視といっても5分ほどで終わる簡単なものだというので、私たちは三人で体育倉庫へ胡桃ちゃんたちのお手伝いにむかったのです。
ー神谷視点ー
体育倉庫へ向かっている最中春日春奈が桜田との雑談を終えた後、オレにこんな質問をしてきた。
「神野さんはいつこの学院を志望なさったのですか?それと従兄弟のかたのお話も聞きたいものです」
「志望時期についてはその従兄弟が中学のときに問題を起こすちょっと前かなあとごめんねー従兄弟のことは名前は出せないんだよーでもその従兄弟から学院はいい環境だよって教えてくれたからね!」
「まぁ事前に情報をもらっているなんて凄いですね」
春日め…名前と経緯を説明しただけですぐ他人だと認識している。まぁ……こういう単純なやつに話をしていたほうが楽で良いけどな
その分余計なことを考えないであいつらに接することが可能になるためという理由だった。
そうこうしているとあいつらのいる体育倉庫にたどり着いた。
「お二人とも作業は進んでいらっしゃいますか?」
「何かわたしたちにも手伝えること無いかなと思って此処に来たんだ。」
桜田の言葉を聞いてこの女は聖人であると思わざるをえない。
この体育倉庫に俺は監視の名目でこちらにいる。より正確にいえば定期観察のようなものだ。そしてその作業をしかし俺の目的はここでの学園生活を神野一輝として終えるのではなく、ある男への復讐。それだけが俺の目的であり悲願であった。ここはいわば俺の復讐のための下準備の場所にすぎない。
「美夢ちゃんほんと神!」
白鳥のやつ……最近のJKの言い回し使ってんな、どこで覚えた。まぁそんなことはどうでもいいいっか。
こいつらもいずれ絶望のそこに叩き落としてやるんだからな。
「ねぇーねぇー神野くんも手伝ってよ〜」
「ごめんね白鳥さん。僕は二人がちゃんと掃除をしてるかどうかの監視役だから」
そう、俺が任されたのは監視役でありこいつらの作業に介入することは許されないし俺自身も介入する気はない。介入をしたらシスターにあーだこーだ言われる可能性が高いの考えた俺は白鳥にあのように伝えたのだ。
「あ!そろそろ時間だから行かなきゃ。またねみんな」
「気をつけてね」
最後は美夢に見送られある場所に向かうためそして定期連絡時間であるため、体育倉庫から離れる。
場所は変わって、学院校舎内職員室のさらに奥理事長室の前ドアノブのあたりに俺は居る。
ドアを3回ノックし、学年と名前を伝え入室する。
「理事長先生。おはようございます本日の朝礼の罰の結果に関して状況の報告をさせていただきます」
「わざわざありがとうね。神野さん」
よくある縦に長い椅子に座っているばあさんは、この学院の理事長で俺がこの学院に復学できてしまったものの元凶。だったく……余計なことをしやがるなこの婆さんは。
「白鳥さんと竹下さんこの二人を心配して、本来罰を受けていないお二人の友人桜田美夢さんと風紀委員の春日春奈さんの二人が補助にまわっています。そのうえで……」
「ちょっとお待ち下さい。あなたは何をさせているんですか!あなたの役割は監視役のはず。それではお二人のためにならないという考えに至らなかったのですか?」
今の俺の報告に待ったをかけた人間は理事長の次に権限がある人間なのだろう役職は知らん。だが、古い慣習に囚われている頭の硬すぎる人間であることは間違いない。
「……監視するというのは、あの二人がちゃんとやっているのかを見ることであって、生徒が自主的に手伝うことを止めることでありません。罰の意味がなくなるということだけであれば、白鳥さんと竹下さんに対しての罰の意味は彼女たちにとって苦行でしかなく…」
待ったをかけたシスターに対して俺は自身の意見を述べた。今回の仕事の名目の中で、掃除の補助を止めろとは言われていないし、美夢たちが自分たちでやりたいと思ったことでやっているのということであるため、俺には止める権限はない。ということを
「…あっ!すみません!報告が途中でした。その後彼女たちがどのように行動しているのかというのは把握できていません。なにせ見ようと思ったときには時間が来てしまったので」
「はい、大丈夫ですよ。報告ご苦労さま」
という一定の会話を終えたあと、俺は理事長室をあとにした。
「あの子がここまで自分の意見を述べるようになったのはいいことね…気づいてないと思われているのかしら?神谷さん。自分の成長を」
最近リアルが忙しいから不定期更新って宅つけなきゃ