ゲームする片手間で書いたので少し雑かもしれません
うん、すみません嘘です手抜かずにやりました本当です
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「いやぁ〜、びっくりしたよ★」
一面が白一色で統一された摩訶不思議な空間……。
その中央に身長2メートルはあろうかという大柄な男が胡座をかいて座っている。
探検家のような服に紫色の髪をした体格の良い男……白の空間のど真ん中に何故かこのような姿で愉快そうな言葉を口に出す。
「まさかこんな珍妙な世界に居たとはねぇ〜」
「………伊村君★」
そして男は、青みがかった半透明の水晶玉に視線を向けながら、何処で知ったのか伊村の名前を呟く。
面白そうに笑みをこぼす男が見ている水晶玉……その中にはなんと伊村が人里を歩く様子がまるでモニターのように映し出されていた。
「……、私の管理する"アルメシア"に
男は水晶玉に映る伊村に対して話しかけるように一人そう言うと、下から上へ視線を移し、両指でパソコンのキーボードを操作するかのような動きを取り始める。
「………おや? 何だいこれは?」
とその時、男のすぐ右隣の空間……何も無いはずのその場所に縦筋の形に裂けた穴が形成された。
しかも只の穴ではなく、その内部には幾つもの目のような模様がついている。
ズズズッ……
その穴は少しするとゆっくりと面積を広げていき、男が気付いてそちらへ顔を向ける頃には既に全長1メートル程度の裂け目となっていた。
「ねぇあなた……、ここで一体何をやってるのかしら?」
男と水晶玉、そして先程出現した裂け目以外には何も存在しないはずの空間から何者かの声が木霊する。
その声は男の隣の裂け目より聞こえてきており、そこから姿を現したのは……八雲紫。
そう、男の居る白一色の空間に出来たこの裂け目は、彼女が作り出したものなのである。
「参ったなぁ。この"亜空間"には私や
わざとらしく顔に右手をあて困ったと言わんばかりに男が呟いた。
"亜空間"……、自分らの居る真っ白な空間をこう称しつつ。
「そう? こんな場所ぐらい簡単に侵入できるわよ?」
「"大妖怪"のあなただからできる事だよそれは。普通じゃ"境界"を"操る"なんて芸当絶対できないさ★」
紫の余裕を含んだ言葉に対し男は薄ら笑いを浮かべながらそう切り返す。
「………随分と調べたようね。私の事を」
"大妖怪"、"境界"、この二つは恐らく紫に関連する情報だと思われる。
男の口にしたその情報を前に笑みを崩さぬまま紫はそう言ったが、素早く手を動かして裂け目を閉じると、白一色の地面へ着地して右手を翻し明らかに男への警戒を強めている。
「まあそんな警戒しないでくれよ……私は別にこの世界に危害を加えるつもりはないんだから……」
まぁまぁといった感じに男が自身を訝しむ紫のもとへ近付き彼女をそう宥める。
「あら、それは本当なのかしら。私にとって初対面であるあなたの言う事なんて微塵も信用ならないのだけど?」
「こんな奇妙な空間に一人で居る人間が、まだ教えてもいないのに他人の個人情報を知っているのなら、警戒されて当然よね?」
だがそんな男の説得は紫には一切通じていない。
「むぅ……、嘘はついてないのになぁ……」
当然とも言える紫の返しに、男はムスッとした表情で言葉を漏らす。
「………。言っておくけど、私はただ"伊村君"の行く末が気になったから観察していただけなんだよ★」
「"八雲紫"さん……奇遇にもあなたと目的は一緒さ★」
男が水晶玉へ再度視線を移動させながら紫へ自身と彼女の行動の一致を示す。
「私とあなたを一緒にしないでくれる?」
しかし紫は会ったばかりで得体の知れない目の前の人間と自分を同じと扱われた為か、顔には出していないものの心底不愉快そうな声色で男の話を否定する。
「いや冷たっ。でも大体同じだよ、ホントに私は彼の今後が見たい……そう思ってるんだよ」
だが男は紫の拒否の言葉に怯まず、これまでのような飄々とした口調を変え至極真面目な声で自身が無害である事、行動の健全さを強調した。
「…………」
男がガラリと態度を変え真剣な顔で話した故なのか、紫は警戒の構えを解き少しの間だけ男の方を黙って見つめる。
「………いいわ。伊村君の観察ぐらいなら好きにしなさい」
数秒後、紫が伊村を観察していた男の行動を許可した。
「ただ……"幻想郷"を滅ぼすだとか馬鹿な考えはやめておきなさいよ?」
「もしそんな事を計画したなら……即刻あなたを消しに行くから。ふふふふ………」
……が、それと同時に男へこのように釘を打ち込む。
幻想郷へ男による影響を及ぼされない為に。
扇子を口元にあてて満足したかのように紫が微笑すると、眼前に裂け目を開けてその中に消えていった。
「…………。"八雲紫"……、実に強大な力を持っているようだね★」
「私が彼女と戦ったならば………いや、想像したくないな。流石の私でもひとたまりもないだろう………」
紫が男の居る"亜空間"より姿を消してからしばらくして、彼女の説得に成功した男はそう振り返る。
もしも彼女と一戦交えた場合のシミュレーションもしながら。
「この"アルメシア"の"創造神"・"アデン"の能力があってもね……」
八雲紫という人物の強大な能力を恐れるように、男が静かに呟いた。
亜空間という一面白の空間で一人伊村の行動を監視していた男のその正体……それはなんと、"現実世界"や"幻想郷"ともまた異なる世界の創造神だったのだ。
作者の私が言うのもアレですが、アデンは正直結構適当なキャラだと思ってます。
ですが彼はああ見えて意外と真面目に問題事に取り組む性分なので、彼が登場する自小説原作版も是非とも拝見下さい。