ほぼほぼ解説になってます
霊夢さんの口調おかしいかもしれません
「ふーん。魔理沙に誘われて香霖堂に行って、で、その帰り道で妖怪に襲われた。という事ね」
伊村からこれまでの経緯を聞き終えた霊夢は、顎に手を当て納得のいった様子で口にする。
「はい。マジで災難でした。ていうか妖怪普通に出るじゃないですか全然危険ですよここ!」
魔理沙より他所と比べて安全だと知らされていた伊村は若干不満げに思った事を包み隠さず吐露する。
「当たり前じゃない。人里の外ってのは基本的に魑魅魍魎の巣窟。安全地帯なんて無いに等しいわ」
それに対し霊夢は至極当然といった感じに話すと同時に彼にそう教える。
「あんたも私が人里の買い物からの帰りでここを通らなかったら、一人あの妖怪に喰われていたでしょうね」
「確かに、霊夢さんが助けてくれてなければおれ今頃死んでましたね……、って、ん……?」
霊夢が人里方面から今自分らの居る道を通らなければ、今頃襲ってきた緑の妖怪に殺されていただろうと呟き悪寒で身体を震わせる伊村。
だがその時彼は少し気になったことを思い出す。
「そういえば霊夢さんって、さっきどうやってあんな化け物を退治したんですか?」
それは、霊夢が一体どのようにして伊村を喰らおうとした緑の大きな妖怪を退治したのか、という部分だ。
いくら巫女でも流石に先程のような化け物を撃破するには相当な実力が必要だと思い、伊村はその真偽を知りたいと思い疑問を投げかけた。
「ん? ああ、あんたはまだ知らなかったわね」
「な、何が……?」
思い出したかのように霊夢はそう呟くと、伊村の目の前でお祓い棒を構えた。
すると、その先端より幾つか赤い光の玉が出現し、それらはお祓い棒の周りを囲うようにふわふわと空中に浮遊する。
「"弾幕"よ。……これを使って倒したの」
霊夢はその宙に浮いている紅色の球に目を向けその名を告げる。
また、これを用いて緑の化け物を退治した事も伊村に明かした。
「だ、弾幕……? こんな綺麗な球体?を使ってあいつを攻撃したって事ですか?」
霊夢の出した淡く光るソレを凝視しつつ、伊村が改めて問う。
「そう。私の場合これの他に"札"とかを飛ばして戦うのよ。それらが"弾幕"と呼ばれてるわ」
「この幻想郷では私の他にもこの"弾幕"が使える連中が沢山いるからまあ気をつけることね」
弾幕という球体を伊村へ見せると共にその効果と使用用途等を説明する霊夢。
「なるほど、霊夢さんは……それを使って今まで戦ってきたんですね……!」
「ええ、私はこれまで数多の強い連中と戦ってきたわ。そうやってお互い弾幕や
"弾幕ごっこ"……攻撃に使える球体やその他得物を撃ち合い勝負することを霊夢がこう称する。
「へぇ、やっぱり霊夢さんはお強いんですねぇ……って、スペルカード? 何ですかそれ? か、カードゲーム?」
霊夢の話を聞き彼女の強さに尊敬を示す伊村だが、話の中で聞き慣れない単語が出てきたからか、思わず聞き返す。
「違うわよ。"スペルカード"はこの紙の事を言うの」
「こ、この紙が……?」
霊夢が説明がてら懐から取り出した白い紙を見て、意味がわからなそうに呟く伊村。
「そうよ。これを持って書かれてる通りに技名を相手に聞こえるように宣言する。そしてその後普通の弾幕より強力な技や弾幕を出す。わかりやすく言えば"必殺技"みたいなものよ」
そんな伊村が理解できるよう霊夢はスペルカードの細かい特徴を教える。
「なるほど……、こうして聞いてるだけだとなんか面白そうですね、弾幕ごっこって」
説明を聞き終えスペルカードについて理解した伊村は、彼としては珍しく"弾幕ごっこ"に興味を示す。
「まあそうね。本気の戦いじゃなくてあくまで"遊び"だからそう捉えるのも無理ないわ。ただ……」
「さっきみたいな妖怪とか、あなたみたいな普通の人間相手にはこの"ルール"は適用されないわ。弾幕とか使えないでしょうし。兎に角そこは覚えておきなさい」
だが霊夢はそんな伊村に釘を刺すかのように、"弾幕ごっこ"における"例外"が存在する事を明かした。
「は、はい……」
霊夢の念押しを受け反省した様子で伊村が素直に了解の意を口にする。
「じゃ、さようなら綾太。人里で暮らすのは良いけどたまには私の神社にも参拝しに来なさいよー? 無論"お金"を持って、ね?」
伊村へ別れの言葉を口にすると、自身の神社へ参拝してくれと言いつつハンドサインで金を持ち出してくるよう促してからふわりと飛び立ち、香霖堂のある方面へ去っていった。
「行ってしまった……、霊夢さんホントに強いんだなぁ」
(弾幕か……いずれおれも使えるようになる日が来るだろうか………。いや、来ないな、うん、そうに違いない!)
いつしか自分も霊夢のように弾幕が使えるようになれるか想像する伊村だったが、今のような体たらくでは到底不可能だろうと早々に諦め人里に通ずる道を歩き始めた。
次からしばらく月1更新になります
十分な余裕ができるまで続けますのでよろしくお願いします