ガールズ&パンツァー  ~ 時空を超えた狼サムライ~   作:鷹と狼

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第2話 夢の中の別れ 

 

 

 

 

戦車を探していたみほたちは山の中で中型戦車を発見する。

 

しかし、その戦車は大洗学園に所属に存在しないパンターⅡ。

 

戦車の内外に負傷した男女4人が倒れていた。みほたちは生徒会に連絡、戦車乗員の4人は保健室へ運ばれるのであった。

 

保健の先生からは傷は大した事はないのだが、リーダー各の男性は高熱で意識が無く、眠っているために暫く泊めることになった。

 

そして、パンターⅡは自動車部により格納庫に運ばれた。

 

 

 

生徒会長室には会長の角谷杏、副会長の小山柚子、広報の河島桃の三人衆がいた。

 

 

「小山〜例の戦車の乗員はどう~?」

 

 

「はい、保健室の先生によれば3人は大した事はないのですが、男の左肩が鉄砲の弾に撃たれた怪我で発熱を……」

 

 

「そっか~で、河島、彼らの身元が何かわかった?」

 

 

「はい、彼らの所持品には日本刀や銃が入っておりました。そして彼らの身分を証明する手帳があったんですが………いささか不可解で……………」

 

 

「不可解?」

 

 

「はい、所属が大日本帝国陸軍と表記。あと2人の手帳の表記がおそらくドイツ語。ですが、大日本帝国陸軍は存在しません。格好はナチスドイツの軍服。リーダー各の所持物に日誌があります。みて下さい会長」

 

 

「日誌…?桜井勇介……あれ?……この日付って……」

 

 

「どうしました会長?」

 

 

角谷が首を傾げ、それを不思議に思った河島が訊くと、会長室の扉からノックが掛かった。

 

 

「し、失礼します」

 

 

そこへ、発見者であるみほたち4人が入室。

 

 

「あ~西住ちゃんお疲れ~で、あの4人はどうしてる?」

 

 

「はい、静かに寝ています。どうしたのですか?皆さん?」

 

 

「ああ、実はね。発見された子たちの所持品を見ていたんだよ」

 

 

「所持品?」

 

 

みほは首をかしげると、優花里は机の上に置かれた彼らの所持品を見て目を輝かしながら驚く

 

 

「おぉっ!これは大戦時のドイツ軍のSTG-44突撃銃とワルサーP-38拳銃!C96拳銃とMP-40短機関銃!それに旧日本軍の九九式狙撃銃と九四式拳銃!ニ式銃剣まで!軍服はドイツ軍なのですが……」

 

 

「じゃあ、もしかしてサバゲーの人なのかな?戦車も趣味で作ったり…」

 

 

「いいや、調べたら銃も戦車も作りものじゃなく本物だ。サバゲーとかゲームであそこまではしないだろう」

 

 

沙織の言葉に河島が否定する。

 

優花里は首を傾げ、手帳を取って確認した。

 

 

「日本軍とドイツ軍の手帳、編成としては外人部隊ですね…しかし、なんであんなところに……」

 

 

「秋山ちゃ~ん、手帳に身分と日誌が記してあるから視てちょうだい!」

 

 

優花里は角谷の指示でページを捲った。

 

 

桜井勇介少尉

 

帝国陸軍第1戦車連隊所属 → ドイツ特別遣欧外人部隊

 

 

「…遣欧外人部隊…っ!?…1941年…マレー…翌年フィリピン…43年からドイツ留学…44年…ノルマンディー…ライン…最近の出来事…5月のベルリン…これは!?」

 

 

年月とある地名に驚きを隠せなかった。

 

 

「1945年…もしかして…」

 

 

「あの人たち、1945年の時代からやって来たの!?」

 

 

沙織は両手で頬を重ねながら驚愕した。

 

 

「わからない…ただの空想日記かもしれない。後のことはあの4人が目が覚めないとわからないよ」

 

 

角谷はお手上げと言いたげに両手を上げる。

 

実際、日記や証明書を見ても偽造や空想で書いた可能性があり、これ以上のことは当の本人たちから聞き出さないとわからない。

 

 

そしてみほたちと生徒会たちはこの不可思議で不可解な思いを抱きながら解散するのであった。

 

その中で突然、優花里が何か思い出したことを述べた。

 

 

「皆さ~ん、私はあることを思い出しました!もしかしたら…怪奇現象に巻き込まれた軍人だったりして…」

 

 

「え…?」

 

 

「ほら、米軍でバミューダ海域で忽然と消えた軍艦や航空機もあるでしょう?」

 

 

「秋山、何が言いたい?」

 

 

「あの戦争で戦った元兵士たちの証言、ベルリンの戦いで1輛のパンターが殿を務めた中央駅で、ソ連軍のロケット攻撃を受けて撃破。ですが、現地で破壊されたパンターが破片どころか遺体すらなかった。もしかしたら神隠しにあった。」

 

 

「神隠し?」

 

 

「そのよた話どこで聞いたの…?」

 

 

 

 

 

そして、みほは軍刀を持って一人保健室に入り、先ほど運ばれた4人を見る。

 

皆静かに目をつむり、ピクリとも動かない。

 

 

そんな中みほは、先ほど軍刀を持った男の横に座りじっと顔を見る。

 

 

「(あなたはいったい誰なの?何であんな暗い森のところに居たの?なんで怪我をしていたの?あの夢は…あなたの記憶なの?)」

 

 

みほはそう思って男と軍刀を見ていた。だが男は目を覚まさずただ目をつむるだけであった。

 

 

 

「桜井勇介……どこかで聞いた名前……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜井勇介は夢を見た。暗黒の場所で一人彷徨い、道なき道を歩いていた。

 

 

 

 

「(…暗黒の地獄だな…ここは……あの戦争と言えども、俺…は敵を殺し…味方をも見捨て、見殺しにした……当然のことか……)」

 

 

 

「(勇介)」

 

 

 

その名前の言葉で本人は後ろに振り向いた。

 

 

勇介の血の繋がった兄、家族である桜井洋介と昨年結婚した雪の姿もあった。

 

 

「(あっ……兄貴……雪義姉さん……)」

 

 

「(…勇介…よくベルリンで民間人を守り抜いたことを、僕は誇りに思うよ)」

 

 

「(よくがんばったね、勇介さん。じゃあ、あたしたちは逝くね…逝きましょう…あなた)」

 

 

妻の雪は、夫の洋介の手を繋いで、光が輝く門に向かいくぐった。

 

 

「(あっ兄貴…義姉さんっ!待ってくれぇ!!)」

 

 

「(勇介さん!)」

 

 

「(….澪…)」

 

 

再び勇介の背後から呼ぶ声が聞こえた。赤十字看護服を着た、彼の婚約者である西澤澪だった。

 

 

「(…勇介さん、…約束して…生きて……わたしの分も生きて下さい)」

 

 

その言葉を伝えた澪は、洋介と雪がくぐった光の門をくぐった。

 

 

「(…澪…っ!待ってくれ澪!!…僕を…僕を置いて逝くな!!兄貴、義雪姉さん!澪~!)澪っ!」

 

 

「きゃっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如、勇介は目が覚め、みほは驚きを隠せなかった。

 

 

「はっ……ここは…どこだ……澪…?」

 

 

「…ここは学校の保健室です。落ち着いてください…えっと…桜井さん…!」

 

 

「…学校の保健室…?…どういうことだ…ここは露助の捕虜収容所じゃないのか…?…どこのドイツの学校なんだ…澪…」

 

 

 

「ここは大洗女子学園です。あの、…わたしは澪ではありません…西住みほです…」

 

 

 

「大洗…?…西住みほ…澪…じゃないのか…?…人違いをして…す…すまない…///」

 

 

勇介は恥ずかしさの余り、目を反らし頬を掻いた。そして、みほは勇介の軍刀狼虎を差し出した。

 

 

「これ、あなたの所持していた刀をお返しします」

 

 

「あ…ありが…」

 

 

「…う、…う~ん…虎雄兄ちゃん…どこに…逝くの…?…あ…?」

 

 

その時、パンターⅡの副長である大賀晴香がベッドから目覚めた。するとー

 

 

「あっ澪さん、お久し振りです!いつこのベルリンへ…あれ?」

 

 

「…シャルロット…あ…?」

 

 

「……ステラ…置いて逝かないで…はっ…?」

 

 

その後、アリシアとパウラはうわ言を叫びながら目覚めた。

 

パンターⅡの乗員全員が目覚めた時、みほは沙織、華、優花里。そして生徒会に連絡した。

 

 

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