「犯人はあいつだ、間違いないよ班長。」
と、鶴岡は言った。
「しかしね、鶴岡、証拠はあるのか。」
「確認したら、京都から乗ったと思うんですよ。」
「そうなのか、ええ。」
「沖村は、新幹線に乗って京都から城崎へ行ったんだよ。」
早速、時刻表を見て見ると。
東京発7時07分 東海道新幹線「ひかり3号」に乗車
京都着9時42分 下車
京都発10時00分 特急「あさしお3号」に乗車
城崎着13時28分 下車
黒田を殺害。
城崎発15時23分 特急「はまかぜ3号」に乗車
米子着18時02分 下車
「第2の殺人が米子から篠原を拉致して殺害した。」
「なるほど、犯人はそれを利用したのか。」
「そうです。」
「だが、問題はどうやって拉致して殺害したのかだ。」
「篠原は出雲から特急「やくも」に乗って米子辺りで行方不明になった。」
「この時間帯だと、岡山行の特急「やくも8号」やな、出雲を9時43分に発車し、米子には10時26分に着く、そこへ沖村が拉致をする。」
「なるほど。」
「そして、沖村と篠原は米子から伊根へ向かったんだよ。」
米子発10時45分 特急「はまかぜ4号」に乗車
豊岡着13時00分 下車
「そこから、車で伊根へ向かう。」
「つまり犯人は、舞鶴で遺棄したって事か。」
「その通りだよ。」
「でも、どうやって東京へ帰ったんだ。」
「そりゃ、簡単だよ、舞鶴から豊岡へ戻り、帰りは特急と新幹線だ。」
豊岡発14時39分 特急「北近畿14号」に乗車
新大阪着17時11分 下車
新大阪発17時29分 東海道新幹線「ひかり90号」に乗車
東京着20時28分 下車
「そうか、沖村はそれを利用したんですね。」
「そうだ。」
「これで沖村のアリバイは崩れたわ。」
「ええ、後は沖村を逮捕するだけだ。」
「ええ。」
そこへ、1本の電話が入って来た。
「はい、公安特捜班、ああ、しずくちゃん、えっ、にこちゃんと希ちゃんと真姫ちゃんが。」
「うん、きっとにこちゃんが事件を目撃されて狙われているの。」
「うん、分った、各県警と鉄道公安隊に連絡して緊急手配してもらいますよ。」
「うん、お願いね。」
と、南は電話を切った。
「どうした。」
「実はな、この前城崎へ温泉旅行した時ににこちゃん達が死体を発見したんだ、恐らくにこちゃん達は犯行を目撃したんだ。」
「そうか、にこちゃんは偶然露天風呂で犯行を目撃し、狙われているって事か。」
「ええ。」
「と言うとは、にこちゃん達はどこへ行ったんだ。」
「恐らく、北近畿だろう。」
「そうか、にこちゃん達が危ない。」
「ええ。」
そして、事件の犯人は?
次回は、いよいよ決着が着く。