特に書く事とかなくてどうしようかと思ったんですが
前書きでは
キャラクターの設定やこぼれ話。秘密なんかを書いていきたいと思います
久里須の秘密①
モンハンでは狩りピスト(狩猟笛使い)
「あぁーーーーー!ムカツク!ちょっと聞いてよ久里須!」
「おはようございます二乃さん。これはまた随分とお冠のようで」
翌日、二乃が登校してくるなり不満たらたらといった様子で話しかけて来るのを手馴れた様子で返す
「昨日さ!いきなり家に家庭教師だって言う奴が来てさ!いきなり……」
要約するとこうだ
親が家庭教師のバイトを募集していたらしく、昨日その家庭教師が来たらしい。それが気に入らなかった二乃はソイツを強硬手段を用いて追い出したらしい
「ハァーーーーーーー……なんでまたそんな事を」
左腕と右肘を机に付けて右手で頭を抱えながら溜め息をついて理由を尋ねる
「はぁ?そんなのいらないからに決まってるでしょ!?」
というのが彼女の釈明だが
「なる程…………うん。ちょっと何言ってるか分からない」
一刀両断である。なにせ二乃が昨日の小テストで壊滅的な点数を取っていたのを知っているから。しかもその結果を見た時に「げっ」と言っていたのも聞き逃さなかった
「あの点数で家庭教師は必要無いというのは流石に無理があるかと……」
「うっ、そ、ソレはそうだけど……」
「コチラに転校して来たのも家庭教師のアルバイトを親御さんが募集したのもソレが理由なのでは?部外者の私が言うのもアレですけれども」
「……………………」
コチラを睨みながらも黙り込んでしまった二乃に対して、少し思案した後、こんな提案をする
「えっと……差し支えなければ、私が代わりに……」
難しい顔をしたままムムムム…………と唸る二乃
正直、勉強をするのは好きでは無い。だが折角友人からの誘いを無下にするのも気が引けるし、このままではマズイ事は自分だって承知している。だから
「分かった。そこまで言うなら考えてみる」
「ハイ、構いませんよ(素直じゃないですね……)」
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昼食時――
久里須は一人屋上でサンドイッチを片手に電話をしていた
『へぇ~転校生がねぇ。で、どんな奴なんだ?』
「えぇ……と。負けん気の強そうな人で、なんだかお姉様みたいな人です。それと、その方と席が隣同士になって」
『そうか。コレを機会に仲良くなるのも良いかも知れんな』
「……ですね」
暫しの沈黙の後
「…………お養父さん」
『ん?』
「私の我儘を聞いてくれて、本当に有り難う御座います」
電話口の相手……彼女の養父に礼を告げる。高校に通いたいと申し出たのは彼女のわがままから来たものだった。ソレを彼女の養父は快く受け入れ、中卒認定を取得させた後この旭高校に入学した……というのが経緯である
『気にすんな。俺とお前さんの仲だ』
「フフッ……っ!じゃあ切りますね」
『おう』
ふと背後から人が来る気配を感じた彼女は早々に電話を切り上げる。入って来たのは
「ん?お前は……」
「上杉さんでしたか。こんにちは」
「お、おう」
上杉風太郎。学年トップの秀才、しかし人付き合いに難ありという勉強だけに全てを奉げて来た勉強馬鹿である
おまけに鋭い三白眼のせいで目つきも悪いのもあって学徒達からの評判はあまり良くない
そんな彼であってもいつものように頭を下げて挨拶をする。こればかりは完全に癖になってしまっているし、逆に良い印象を与られるのもあって直すつもりもない
「もしかして誰かと待ち合わせ……ですか?」
「あ、あぁ。そんな所だ、で~……えっと」
「……お気に入りの場所なんですよ。ココが学校で一番空に近い場所なので」
バツの悪そうな彼が何が言いたいのかを汲み取り、先手を打つ。それを聞いた風太郎は、そうなのか。と返す
(あんま喋った事はねぇけど、コイツそんな一面があったのか)
風太郎自身は久里須の名前だけは知っていた。国語と英語は全て満点、加えて珍しい名前なのもあって気にとめていた程度ではあったが
「あっ、すみません。お邪魔になりそうなので失礼しますね」
そう言い残してそそくさと立ち去る久里須
そして手すりや壁、踊り場を使ってパルクールで軽快に下の階へ降りて行く。その途中で誰かとすれ違った
「ひゃっ……」
「っと、すみません!」
意図せず、コレが久里須にとっての中野5姉妹の二人目との邂逅だった
――――――――――――――――
「で~ココなんだけどさ……」
「えっと、コレはココに公式を当て嵌めて……」
昨日の約束通り、久里須は二乃に勉強を教えていた
教えるのにだいぶ苦労してはいるものの根気よく彼女に付き合い、彼女にも解りやすいようにかみ砕いて説明する
一度言い出した手前、投げ出すのが許せないのは養父譲りだ
「あ、そうだ。これから時間ある?」
昼休み、二乃が唐突にこう切り出した。おおかた姉妹に自分を紹介してくれるのだろうか?と思いながらも久里須はその提案を快諾して二乃と共に食堂に向かった
注文した物をお盆に乗せて二人で席を探していると、それらしき団体を見つけて小走り気味に近寄っていく二乃。そんな彼女をヤレヤレと思いながらも後ろにつく久里須
「おや〜?二乃、もしかして前に話してたお節介女子ってこの子?」
「一花、失礼」
「お気になさらず。いつもの事ですので」
一花と呼ばれた女子のからかうような物言いに首にヘッドフォンを掛けた女子が窘めるもまたか……と思いながらお決まりの言葉を口にする
「改めまして、南里久里須と申します。二乃さんとは同じクラスで皆さんは五つ子と伺っていたのですが、本当に似てますね」
「あははっ、そんなかしこまらなくっても良いよ。あ、私は中野一花。よろしくね」
「ハーイ!中野四葉ですっ!」
「中野五月です。よろしくお願いしますね、南里さん」
「中野三玖…………昨日見かけた」
「昨日…………?あっ!」
言われて思い出した。一瞬過ぎて顔は見えなかったが確かに誰かとすれ違った事があった。まさかそれが三玖だったとは
「す、すみませんでした!昨日は驚かせてしまって……怪我はしませんでしたか?」
「大丈夫……少しびっくりしたけど」
「ちょっと三玖に何したの?いくら久里須でもことによっては……」
睨みつける二乃に慌てて箸を置くなり早口気味に異論をたてる
「イヤイヤイヤイヤ、パルクールをしていた時に鉢合わせただけですって」
「パルクール?聞いた事が無いですね……」
「パルクールは移動に重点を置いたスポーツの事で、どんな環境でも自由に、かつ手早く動けるような身のこなしを得る事を目的として居るんです。同時にパフォーマンスにも向いているので密かに人気なんですよ」
「そういうのもあるんですね!なんか興味わいてきました!」
フンスッみたいなドヤ顔をしながら両手でガッツポーズをするうさ耳のようなカチューシャの女子(四葉)
「ふ~ん、君の噂は色々聞いてたけど意外とアグレッシブだねぇ『孤高の女王』さん♪」
「はい!?」
「ブフッ!ほら私の転校初日に言ってたアレよ、彼氏を作るつもりはありません~って言った奴」
「えぇ!?私裏でそんなあだ名付けられてたんですか?ハァーーーーーーー……」
右手で頭を抱えて項垂れる。自分が勉強を教えられている時も何度か見た事があるため、多分癖なんだろうなぁ、等と思う二乃
その様子にアホ毛の目立つ星の髪留めの女子(五月)がその事について掘り下げを試みる
「南里さんはなぜ彼氏を作りません!って言ったんですか?」
「家の事情……とか?」
「そうですね。家が流れの便利屋をしていまして、この高校の合格が決まったのもあってこの街に」
自分の話ばかりするのも悪いと思い、二乃から聞いた事について聞いてみる
「あっ、そうだ。不躾は承知の上でお聞きしますけど、家庭教師の方はどうですか?調子は」
「イヤ〜あんまり…………」
「頑張ってるけど難しい……」
「やる気だけはあります!」
「あんな人から教わる事は何もありません」
「あっ…………」
それぞれ一花、三玖、四葉、五月の発言で察した。どうやら予想以上に難儀な事になっているようだ
そうこうしているうちに昼食を食べ終えた久里須は五人に別れを告げてお盆を下げに行った
「あの子なんか面白い子だね」
その後ろ姿を見ながら一花が姉妹達に話題を振る
「優しい子なのは分かる」と三玖
「南里さんみたいな人が家庭教師なら了承してました」と五月
「うん、私ももうちょっと可愛げのある五月って感じ。って印象」
「ちょっ、ソレはどういう事ですか!」
二乃に噛みつく五月
(仲良しですね……)
五つ子の談笑にそんな感想を思いながら静かに教室へ戻るのだった
電話口だけでの登場でしたが主人公の父親が登場しました
ネタバラシすると
本格的に出てくるのは花火大会の回です