幻術なのか!?   作:スージーサーモン

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第二部でサスケの相棒ポジになるかと思いきや、活躍せぬまま退場した神童水月。

二代目水影を先祖に持ちながら、勿体ないヤツだよなぁと思いつつ…。


幻術なのか!?神童・鬼灯水月

 

 

 姓は鬼灯。名は水月。

 

 忍び五大国の一つ、水の国の忍びの隠れ里『霧隠れの里』にて、彼は神童と謳われた存在だ。

 

 ただ、神童と謳われた鬼灯水月はある日、何の前触れもなく忽然と姿を消した。霧隠れの里に存在する特殊な能力を持った忍刀の一本と共に…。

 

 自ら里を抜けたのか、他里に拉致されたのか、それとも──殺害されてしまったのか…。それは誰にも分からない。

 

 一つだけ言えることは、霧隠れの里にとって大きな損失ということだ。

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

「水月、あなたには私の懐刀になってもらうわよ」

 

「えェ…めんどくさいのは嫌だ」

 

 霧隠れの里から忽然と姿を消した鬼灯水月は現在、()()()()調()の男と共に行動していた。

 

 正確には、拉致されたと言うべきなのだろう。

 

「なら…『()()』を刻まれる方がいい?」

 

「ボク、ガンバッテ懐刀ニナル」

 

 鬼灯水月を拉致したのは全世界に悪名を轟かせる忍であり、木ノ葉隠れの里の抜け忍──大蛇丸である。

 

 特殊な能力を持った者達を収集する趣味を持つ大蛇丸に、水月は目を付けられたようで、執拗に追いかけ回された結果、今に至るようだ。

 

 水月にとって殺された方が良かったのか……それは分からない。

 

 ただ一つだけ言えることは、水月はこれから大蛇丸に扱き使われるということだけだ。水月の場合、大蛇丸に目を付けられただけではなく気に入られてしまっている。恐らく、壮絶な追いかけっこの最中に水月の才能を目の当たりにしたのだろう。

 

 水月にとって、大蛇丸に目を付けられたのが運の尽き。

 

「まァ、そう悲観することはないわ。

 あなたは神童と謳われていることもあって、今でも十分に強い。私の懐刀として働いてくれるなら、そのお礼に私が直々に鍛えてあげる…どう?」

 

「いいよ」

 

 しかし、条件の良さもあってか、水月は先程の片言な様子とは打って変わり、真剣な表情で即答する。

 

 悪名高い大蛇丸ではあるが、忍としての実力は超一流。どうやら、水月はそれを知っているようだ。大蛇丸が直々に鍛えてくれたならば、更なる強さを手に入れることができると思ったのだろう。

 

 鬼灯水月は血筋故か、純粋な戦闘狂でもあり、常に強さを追い求めているのだ。

 

「交渉成立ね」

 

「これから頼んだよ…大蛇丸」

 

 鬼灯水月は大蛇丸に拉致された。

 

 だが、連れてこられた新たな場所で、有意義な時間を過ごすのだろう。

 

 そして、神童と謳われた彼は更なる進化を遂げることとなる。

 

 数々の伝説を遺し、『幻影』と恐れられた二代目水影・鬼灯幻月の子孫──鬼灯水月。彼もまた、先祖と同じく数々の伝説を……もしかしたら、先祖を超える伝説の数々を遺すのかもしれない。

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 『伝説の三忍』の1人に数えられる大蛇丸にとって、鬼灯水月という存在はかなり特別なものだった。

 

 先祖の血を濃く受け継ぎ、才能豊かで、何れは自身を上回るだろうと思えてしまう。教えたことをとてつもない早さで吸収し、昇華していく。

 

 鬼灯水月は才能に恵まれていた。

 

「水月、あなたには私が最も尊敬する二代目火影…千手扉間様の忍術を極めさせようかしら」

 

 その水月に、大蛇丸は多くの忍術を習得させるつもりだ。それも、禁術指定されている厄介なものばかりを…。

 

 『忍術の発明家』と謳われる一方で、あまりにも危険な忍術も数多く開発した故に、他里では卑劣極まりない人物として恐れられた二代目火影・千手扉間の忍術を極めようとさせているのが証拠である。

 

「あなた、チャクラ量も()()()()()()()()()()だし、二代目世代を超える可能性を秘めているわ」

 

 大蛇丸は水月を鍛え上げるのにかなり乗り気だ。

 

 恐らく、同じく三忍と謳われる1人──自来也に対して、秘かに対抗心を燃やしているのだろう。本人は決してそれを認めない上に、もしかしたら無自覚かもしれないが、大蛇丸は師として()()()()()を持っている自来也に負けたくないのではないだろうか…。

 

「ふふ…あなたの存在が公になった時、()()()()も驚くでしょうね。楽しみで仕方ないわ」

 

「別に僕は…あ、はいスミマセン。

 ガンバッテ修業シテ強クナリマス」

 

 そして、水月が大蛇丸の望み通りに成長した時、この忍界に大きな影響を及ぼすはずだ。

 

「それじゃあ、どの忍術から習得してもらおうかしら?

 水遁系はあなた得意だから自力で習得できるでしょうし…『飛雷神の術』?それとも…『穢土転生』にする?

(さて…この子はどこまで成長してくれるかしらね?

()の奴らを3人くらい殺ってくれれば万々歳なのだけど…)」

 

 ここに、禁断の師弟が誕生してしまった。

 

 ただ、大蛇丸の真の目的は水月を懐刀にし、自身の命を狙う者達を抹殺することだ。

 

 自身の手を汚すことなく、新たな弟子に厄介事……それもかなりの無理難題を押し付ける。もっとも、これは水月に可能性を見出だしたからなのだろう。

 

 とはいえ、神童と謳われた子供がこれからどこまで成長するのか、大蛇丸は純粋にそれを楽しみにしている。

 

 大蛇丸は忍術の扱いに関しては超一流の忍だ。

 

 鬼灯水月が大蛇丸の下でどこまで成長するのか見物である。

 

 






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