ジャガーノートになりまして……え?CoDじゃないの? 作:ulo-uno
間に合ったぁ……。
暗闇にうっすらと光が差し込む。
瞼を開け目の前の光景を見る。
なんと言う事でしょう……辺り一面火の海ではありませんか……。
前後左右見える光景は爛々と燃え広がる炎と瓦礫、瓦礫、瓦礫、そして瓦礫。
一部の建物はまだ原型を留めてはいるがそれでもやはり完全に原形を留めたものはない。
ふと、視線の端に文字があることに気付いた。
救難者?
逃げ遅れた者の事だろうか?
まあ、チュートリアルのようなものだろうがこんな広い街中でしかもこんな燃え盛っているなかで救難者を探せと言われてもそれは砂漠の砂の中から一粒の金を見つけるかの如く難しい。
――――――ピコン!!
まるで頭の中に響くような、そしてこの惨状の中に全く似付かわしくないそんな音が聞こえた。
ふと周りを見渡すとここから暫く先に何らかの場所を示しているようなマークがあった。
きっとあれが目的の救難者なのだろう。
目印がある方へと進む。
それにしても凄いな……これがVR技術と言うものなのか。
確かにそこに物体があるような感覚、熱量、臭い。
まるで現実に居るようだ。
だがそれを俺の視界に映るミッションだとか座標だとかがそれを否定する。
と、そんなことを考えるうちに目的地についてしまった。
辺りには先程から変わらないただ様々な物が燃え広がっている。
しかし、救助者の位置を指しているであろうピンは依然として瓦礫を指している。
……まさかとは思うが……。
――――――がれきの下敷きになっている?
そう思った時俺の行動は早かった。
まあ、早いと言っても移動速度は遅かったが……。
しかし、いくら近くにある瓦礫をどかそうと救難者は見つからない。
何かのバグか?と思ったがそんなことはないだろうと思い直し改めて周りを探す。
――――――見つけた。
少し大きめのコンクリート片と瓦礫の間、そこに誰かが居る。
近づいてみるとその誰かは女性だった。
しかも……。
「まさか、オペレーターだったとはな」
そうなのだ。
彼女はこのゲームを始める際に見かけたオペレーターの一人。
確か……エ……エマ?
……まぁ、その辺はこのストーリーをこなして行くうちに追々分かってくるだろう。
先ずはここから助け出さなくては。
こんなところに居たのではいつ崩れて巻き込まれるか分かったものではない。
とちあえず彼女を観察する。
よくよく見ると足の部分に出血を伴う怪我を負っているようだ。
これでは歩けn――――――
――――――ピコン!!
は?守る?何から?
しかし、その答えは直ぐに分かった。
「Gloooooa……」
人型の怪物だった。
体中に朱い血管のようなものが張り巡らされ顔から正気が失われたような表情。
しかし、かつては人だったのだろうか……破れ破れになっているとは言えまだその体には衣服をまとっていた。
「なるほど、……これが……敵か」
どう見たって1体や2体とかいうレベルじゃない。
だが、――――――
「雑兵程度で
そうだ。
今の俺は
その顎が
◆◆◆◆
その怪物が来てからと言うもの私の置かれる状況は一瞬にして変化した。
彼(流石に彼女ではないはず)はまるで歩く要塞だった。
私たちがあれほどに苦しめられた数の暴力をものともしないばかりかそれがどうしたと言わんばかりに反撃する。
その姿はまさに
しかし、その怪物の定義は私にではなく
……正直言ってこれが現実なのか分からない。
もしかすればたった今私は気絶して夢を見ているのかも……もしくはこの質の悪いものすべてが夢なのかもしれない。
だが、幸いなのは勝手な予測ではあるが彼にとって私はまだ
だとすればさらに条件次第ではではぐれた仲間とも合流するのを手伝ってもらうことができるかもしれない。
銃声が鳴りやむ。
あれだけの戦闘であれだけの装備を背負いあれだけの銃弾を打ち切ってまだ余裕がありそうな姿に少しだけ
さぁ、此処からが
何処まで相手が此方に協力してくれるか情報を聞き出さねば。
私は……私たちは絶対に生きて帰るのだから
この度は、この様な小説を読んで下さり誠にありがとうございます。
22:00までしかPCを使えない筆者デス。
そう言えばNøkkって女性なんですよね……これ言われるまで気付かなかったんだよなぁ……。