悪役になろうとなるまいと死んでしまう転生者の遺言

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転生者『リボンズ・アルマーク』

この映像が流れているということは、ボクは純粋種として覚醒したイノベイターに討たれた事だろう。故に祝福したい。

 

おめでとう人類、君たちは未来を切り開く可能性を手にした。それは儚くか細いものだが、確かに存在する明日への扉を開く鍵だ。それをどう扱うかによって君たちの未来が決まる。努々、その事を胸に刻んでくれたまえ。

 

念の為に自己紹介をしておこう。ボクの名はリボンズ・アルマーク。現地球連邦政府と治安維持部隊アロウズの黒幕にして新人類イノベイターを騙ったイノベイドさ。ソレスタルビーイングの裏切り者でもある。

 

ボクは君たちが把握している物、していない物含めて数多くの外道な行いに手を染めてきた。何故そんな事をしたのか、それがこのメッセージの本題に当たる。

 

率直に言えば、このまま行けば人類は後2年足らずで文字通り絶滅する。要因は来訪した地球外生命体との接触の失敗だ。これはイオリア・シュヘンベルグも予見していた。この地球外生命体との接触を『来たるべき対話』と呼び、その達成を最終目的としたのが彼が設立した私設武装組織ソレスタルビーイングだったと言うわけさ。

 

しかしイオリアも人間故に不完全だったと言うべきか、『来たるべき対話』の時期を数世紀ほど読み違えてしまった。ボクはその事実を未来の自分の断末魔の叫びとも言える脳量子波で知り得、プランの修正を余儀なくされたと言うわけさ。

 

さて最期に、ボクの悪事の詳細はヴェーダに保存されている。今後の人類の意思統一の為に、大いに利用してくれたまえ。

 

人類の未来が明るくあらんことを

 

リボンズ・アルマーク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、王留美。何故ボクは生きて、そしてベッドの上に縛られているんだい?」

 

「あら、女をその気にさせておいて、はいサヨウナラなんて許されると御思いで?」

 

「そんなつもりはなかったんだけどね。第一ボクはマイスター型で無性・・・っ、何故だ!?ボクは有性の身体なんて作ってないぞ!?」

 

「ふふ、ある方が協力して下さったの」

 

「まさか・・・、おのれリジェネ・レジェッタ!」

 

シュル···

 

「っ、待つんだ王留美!ボクは裏切り者のイノベイドだ!こんな事をしては君が不幸になる!」

 

「アニュー・リターナーの意識データを保護して決戦後にトレミーに拾わせたヒトの言葉とは思えませんわ」

 

「彼女の裏切りはボクが操って···」

 

「そうやって言い訳して、遠ざけて、もうウンザリ。でもそんな貴方だもの、既成事実が出来れば逃げられない」

 

「よ、よせ!」

 

「問答無用!」

 

アー!




リボンズ・アルマーク
に転生した転生者。何とか生き残ろうと最初は足掻いていたものの、未来の自分が最期に発した脳量子波でリボンズ・アルマークという役を演じなければ世界が滅ぶ事を突き付けられ、自分なりのイオリア計画を立てて行動を開始した。原作で変えた大きな点はアニュー・リターナーの人格保護及び復活、王留美の生存と財産保護。これによりソレスタルビーイングは、アニューによるヴェーダの情報精査と資金源の消失回避という恩恵を得られることとなる。

王留美
生存し資金力も無事。しかし原作前からリボンズがテコ入れを行った為にヤンデレ化。リジェネ・レジェッタがリボンズを男性として復活させたのも彼女の乱心を抑えるためでもある(愉悦が多分に含まれているが)。つまりはリボンズの自業自得である。

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