オラリオの覇王   作: 朔夜

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見切り発車作品です。

ダンまちは、アニメ勢。マギもアニメ勢。
いわゆるにわかですので、設定の甘さご容赦ください。(;´・ω・)


覇王、迷宮都市オラリオに辿り着く

 

 

 シンドバッドの伝説…それは七つの精霊を従え、オラリオでの名声・富を己の欲しいがままにした男の物語。後に、それは英雄譚として語り継がれるが、男は英雄ではなく、王であった。当時のオラリオの人々は彼を羨望と畏敬を持ち、こう呼んだ。

 

 『オラリオの覇王』…と。

 

 

 三度云うが、これは英雄譚ではない。1人の王の冒険譚である。

 これから紡がれる物語は、そんな1人の男と、1つのファミリアの物語。

 

 

 

 

 

 世界の中心地・英雄の都・冒険譚の創られる地・英雄が生まれる約束の地、様々な呼び名を持つ迷宮都市オラリオ。今日もこの地は、神・冒険者・住民・商人たちの熱気と活気に満ち溢れている。

 

 メインストーリートを歩けば、果物・肉・骨董品を取り扱う商店の商人が己の商材を購入してもらうために発する客引きの声が騒音もしくはBGMとして聞こえてくる。ストリートを行き交う者たちは、ヒューマン・エルフ・ドワーフ・小人族(パルゥム)に多種多様の獣人族である。迷宮都市オラリオはダンジョンを起点として今日も活気づいている。

 

 そんなオラリオの門前にて、新たに1人の男が挑戦しようとしている。

 

 

 「ハハッ!これが、これが‥迷宮都市オラリオ!英雄の都!新たな冒険譚が紡がれる都市!…待ち望み・あらゆる試練と道程・苦楽を乗り越えて辿り着いた地!これまでも、そしてこれからも、人も街も等しく同じ波…俺に越えられない波はない!」

 

 

 周囲の人々を置き去りにし、ただ1人で高揚している、その男の名は「シンドバッド」。この物語の主人公である。周囲の人々は『あら、若いわねぇ…』『俺も若い頃は‥』『また田舎から…』『お母さん!新しい冒険者様だ!‥』など様々な反応を見せる。

 

 周囲の視線を全く気にしないシンドバッドは今後の方針に考えを巡らせる。

 

 

(…まずは情報収集だ。どこが適している?酒場?ギルド?…ファミリア探しでもいいな、仲間探しも…)

 

 

「あぁっ!やりたいこと・やらなければならないことが多すぎる!…でも、こんな楽しい波はなかなか味わえない!」

 

 

齢15歳の青年は、輝かしい未来と期待に胸を躍らせ、眩しいと錯覚するほど目を輝かせていた。

 

 

 「あなたも、オラリオデビュー?」

 

 

 シンドバッドに後ろから声をかける一人の少女。少女は真紅の髪を束ね、綺麗なポニーテールにしていた。

 

 

 「そうだけど‥‥これはこれは、見た目麗しき可憐な美少女。失礼ですが、麗しきあなたの名を伺っても?」

 

 

 シンドバッドは、美少女・美女、大半の女性に優しくする…甘い性格であった。

 いつものパターンでは、女性が恥じらいと謙虚さの反応をし、その反応を見てシンドバッドが更に楽しむ会話の流れであったが、この少女の場合は違った。

 

 

 「100年に1人の麗しき美女だなんて…あなた見る目あるわね。そうよ、私は正真正銘の美女よ!でも惜しいわ、1000年に1人の美女よ!

 

 

そして、私の名は、アリーゼ!アリーゼ・ローヴェルよ!よろしくね!」

 

 

 「よ、よろしく。俺はシンドバッド。…って、あなたもってことは、君もオラリオデビューってことか。」

 

 

 「アリーゼ‥私のことはアリーゼって呼んで!そして、私もシンドバッドと同じデビュー組よ。」

 

 

 綺麗な華が咲くかのような笑顔をしながら、少女は会話を続ける。

 

 

 「わかった。アリーゼは、この後どこへ向かう予定なんだ?酒場?ギルド?」

 

 

 「とあるファミリアよ!私は入りたいファミリアがあるの。昔から憧れている神様がいて、その方に入団を申し込もうと思っている。シンドバッドはどうするの?」

 

 

 そのように話すアリーゼは、既に入団するファミリア決めているようであったので、シンドバッドは仲間に誘うのは無理だと諦めた。初めて会話をした相手ということもあり、運命的な出会いであるとも感じていたが。

 

 

 「そうなのか、俺はとりあえず情報収集のために酒場とギルドに行こうと思う」

 

 

 「そしたら、ここから先は別々の道ね。あなたの健闘とワクワクするような冒険を祈っているわ」

 

 

 「ああ。今度会ったときは、俺もアリーゼの冒険譚を聞きたい。お互いの冒険譚で夜通し飲み明かそう」

 

 

 そのあと、一言二言交わし、2人はそれぞれの道を進んだ。

 1人は、心に決めた神様の下へ。1人はギルドの下へと。

 

 

 女性経験豊富なシンドバッドでも若干引くほどの反応をした女性。アリーゼ・ローヴェル。この女性とシンドバッドの出会いが、オラリオにどのような化学反応を見せるのかは未だわからない。

 

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