花騎士とレズ団長とセクハラ六人衆   作:イッチー団長

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六人衆紹介パート

オリキャラを六人も作るしかないんで大変だったり
私は何故、敵の名前を六人衆にしてしまったのか……


リリィウッド ハニー

 リリィウッドの森林地帯。任務を終えた花騎士の部隊が帰路に就いていた。

「怪我無く済んで良かったですね」

「サントリナ殿が優秀なおかげじゃよ」

「そ、そんなことないですって……!」

 

 部隊長のサントリナとシロタエギクが他愛の無い会話を交わす。柔らかな日差しが降り注ぐ穏やかな昼下がり。だがそんな穏やか時にこそ、事件というのは起こるものだ。

 

「こんにちは……なのね」

 花騎士部隊の前に現れたもの、それは黄色い熊だった。

 ……いや、熊にしては身体がやたらと小さい。目を凝らして見ると、熊の着ぐるみを着た少女だった。

 

「きゃぁぁぁ! 可愛い~!」

「お嬢ちゃん、一人なの? 迷子?」

 花騎士達が熊の少女に駆け寄ると、少女はポツリポツリと言葉を紡いでいった。

「一人なのね。ハニーはいつも……」

 

 

 

「……何か、後ろの方が騒がしくないですか?」

 サントリナが異変に気付き、後方へ駆けていった時には時すでに遅しだった。

 

「み、皆さん……!?」

 地面に倒れ、魚のようにビクビクと跳ね回る花騎士達。サントリナは彼女達を抱き抱えて容体を確認するが、

(怪我は……してない? 一体何が……)

 

「お姉さんも花騎士なのね?」

「っ!?」

 目の前に現れた物体を見て、サントリナは目を見開いて驚く。

(……熊? いや、女の子?)

 

 だがサントリナの闘争本能が、彼女がただの奇妙な着ぐるみではないことを察知していた。すぐさま双剣を構え迎撃態勢に移る。

「お姉さんはまぁまぁ強そうなのね」

「皆に何をしたんですか!?」

 その言葉に熊少女は目を丸くして首を捻った。

 

「う~ん……何をしたというか、ナニをしたというか……」

「は?」

「これなのね」

 そう言って熊の着ぐるみの中からバラまかれたのは、色とりどりの布だった。それもただの布ではない。人によっては喉から手が出る程欲しいような、女性が身に着ける……つまるところパンツなのだった。

 

「な……な……!」

 戦闘態勢に入っていたサントリナも、流石にこれには赤面してしまう。

「皆だらしないのね。簡単に押し倒されるくらい体幹が弱いし、寝技への抵抗力も全然無いのね」

「ね、寝技……?」

 その時、ぐったりとしていた花騎士が口を開いた。

 

「その子に舐め舐めされちゃいました……獣のような激しい舌使いでした……」

「どうしてそんなことを……」

「ハニーは寂しいのね。ずっとずっと一人だったから……」

 ハニーと名乗った少女の声は震え始める。それは泣き声にも聞こえた。

 

「だから欲しい……ハニーと対等に戦える人が!」

「ぐっ……!」

(凄まじい圧力……来るっ!)

 

 

 

 まさに熊のような突進。速さは勿論だが、その小さな身体からは考えられないようなパワーが襲いかかり、サントリナは後方へ吹き飛ばされてしまう。

 

「はぁ……はぁ……何ですかこのパワー……」

「お姉さんは中々楽しませてくれそうなのね」

 

 ハニーは熊の着ぐるみの中から自分の身の丈程の棍棒を取り出す。同時にサントリナも剣を構える。

 

「ふっ……たぁ!」

 二人の武器が交わる。周りの木々が揺れ、地面が抉れる程の衝撃。

 だが拮抗しているかに見える交戦も、スピードではサントリナがやや上に見える。

 

(すみません……!)

 一瞬の隙を見つけ、サントリナは剣をハニーの横腹へ突き立てる。と言っても峰打ちだ。相手が人間では殺すことは出来ない。花騎士は人間を守るべき存在なのだから。

 

「ぐっ!!」

 ハニーの身体がぐらつく。だが彼女の棍棒は同時にサントリナのみぞおちを打っていた。

「がはっ……!」

 

「ぐっ……あぁ……!」

 あまりの痛みに呼吸すら困難になるサントリナ。ハニーはそんな彼女を見下ろし、

「お姉さん、期待外れなのね」

 と冷たく言い放った。

 

「さっきの打ち合い、急所を突ける場面が何度かあったのに、お姉さんはそれを見送ったのね」

「そ、それは……」

 ハニーはサントリナの腹の上に乗る。いわゆるマウントポジション、戦闘において最も有利な体勢だ。

 

「何故? 相手が人間だから? 甘い……甘過ぎるのね」

 そう言いながらサントリナの鼻や顎に拳を振るう。

「ぐぅぅ!」

 

「人間を本気で倒すのなら急所、つまり身体の中心線を狙うのは基本なのね。こんな風に」

「がぁぁ!」

 鼻血が飛び散るが、ハニーは構うことはなく殴り続ける。

 

 

 

「あっ……ぐっ……」

 ぐったりと倒れるサントリナ。その瞳は力なくハニーを見つめていた。

「これだけ殴られても失神しないのは流石なのね。そうじゃないと面白くないけど」

 ハニーはそう言うと身体の向きを変え、サントリナの長いスカートの中におもむろに顔を突っ込んだ。

 

「えっ、ちょっ!?」

 困惑するサントリナをよそに、彼女の白いパンティはハニーの手の中に収まっていた。ハニーはそれの匂いを嗅ぐと、熊の着ぐるみの中にしまう。そして再びスカートの中に顔を入れ、

「セクハラは勝者の特権なのね。いただきま~す♪」

「だ、駄目です~~~!」

 

「っ!?」

 だが次の瞬間、ハニーの身体は後方に飛び退いていた。

 

「誰なのね!? ハニーのお食事の邪魔をするのは!」

 地面に突き刺さっていたのは光の剣。その主は……

「すまんサントリナ殿。遅くなったのじゃ」

「シロタエギクさん!」

 

 

 

「……興が冷めたのね。今日のところは痛み分けなのね」

 ハニーはそう言って背を向けて逃げ出した。

「ま、待ちなさい!」

 サントリナも彼女を追おうとしたが、

「ひゃっ!?」

 一筋の風がスカートの中を通り過ぎると、その動きは止められた。何故ならスカートの中に本来あるべきものが無かったから。

 

「うっ……うっ……!」

 スカートを抑え、顔を真っ赤にするサントリナ。

「この借りは必ず返します~~~!」

 その叫びは森中にこだました。

 

 結局、シロタエギク以外の花騎士達は皆パンティを奪われてしまい、森林を抜ける爽やかな風の中、ノーパンでの帰還を余儀なくされた。

 

 ……ちなみにシロタエギクは最初からパンティを履いていなかったので、その場にいる花騎士は全員ノーパンということになるのだった。

 

 

 


「そんな……あのリリィウッドの伝説、サントリナちゃんが……」

「対人戦の経験が無いのだから仕方ないわね。それでも彼女、今回のリベンジを誓って修行中らしいわよ」

 

 驚くアクア達とは対照的に、聖女は淡々と報告書をめくっていく。

「このくらいで驚いてたらキリがないわよ。次はベルガモットバレーでの報告」




しかしこのペースだと本筋行くのに何週間掛かるんだ……

ここまで読んで頂き、ありがとうございました
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