どらごんれでぃいらばーず!!!~現代日本で竜娘にTSしたけど同じ超可愛い竜娘(問題児)と支え合ってハーレム生活を満喫します!~   作:囚人番号虚数番

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実家に帰省

朝日と同時に起床する。目覚めて一番窓を開き空気を入れ替える。昨日の一連で空気が臭い的に最悪だ。新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込んで深呼吸する。街の汚れた空気でも少しスッキリする。

 

ベッドではまだニエは寝ている。彼女との夜の持久戦は勢いだけは向こうに軍配が上がった。だが余程発情していたのか絶頂の回数は彼女が多い気がする。その代わりこっちは何度も気絶して、その度に無理やりまた犯され続けたのだが。というか2回目まで果てるまでシていたのか俺達。いい加減学習しないと。

 

さて、彼女が起きる前にメールチェック。蕾さんから今俺達が泊まるホテルをまた予約してくれたらしい。今夜は極上の部屋を用意してくれたそう。今日こそはやっと2人別のベッドで寝れるぞ。本当に蕾さん様々だな。ひいろからは夜の俺達の写真が送られてきた。写り方から考えるにこれは部屋の中からだそうだが……不法侵入すら気づかないなんてどれだけ疲れてたのだろう。

 

 

 

「……? でもこの写真、何かおかしいような……気のせいか」

 

「……んぅ、ふぁあ。レイト、おあよう」

 

 

 

写真を見ていると彼女が起きた。

 

ー--

 

 

 

俺達はシャワーを浴びた後にホテルの朝食を二人で食べる。今朝の蕾さんのメール曰く俺達の泊ったホテルは偶然ひいろの会社「水竜コーポレーション」の傘下らしく施設はビジネスホテルにしては豪華だ。朝食は和洋折衷のバイキングであり多種の料理のニエは目を輝かせていた。余程おいしかったのか全部を皿に盛り、速攻で食べてまた並ぶを繰り返していた。相変わらずおいしそうに物を食べる少女だ。

 

 

 

「レイト、今日の予定だけど私に考えがあるの」

 

「へー今日も一任かと思ってたけどちゃんと考えてたんだな」

 

「う、一応考えてるわよ。あとレイトに任せてると遊んでばっかりでずっとここに居そうだから私がやらないと」

 

 

 

実際そのつもりだった。逃亡から目を逸らすのに必死で逆に逃亡を意識させてしまったのか。だが見抜かれてしまった以上今日の行動は彼女に任せよう。

 

 

 

「そうね、まずは逃亡先を調べる。次に移動手段ね。どこかいい場所ある?」

 

 

 

この質問は慎重に答えなければならない。今日出発されると救出が更に長期化する。だが下手に出て鳴葉にとどまる正当性を示せず俺達は鳴葉を立つことになってしまう。しかも彼女はその気になれば徒歩での長距離移動もできるのだ。2日以上鳴葉駅周辺から彼女を出さず、尚且つ逃亡を求める彼女を納得させる理由がどこかにあるだろうか。

 

 

 

「すまん、ちょっとトイレ行ってくる」

 

 

 

俺は席を立ち、スマホを取り出し蕾さんにメールを送る。そして彼女に相談を求め、意外な答えが返ってきた。席に戻りまたおかわりに行ってきたらしい彼女も前で俺はスマホを見せた。

 

 

 

「街を去る前にここに行きたいんだけど、どうかな」

 

ーーー

 

 

 

電車に乗りひいろの屋敷の近くを更に進んで終点駅へ。それからバスに乗り数十分揺られ更に徒歩で数分歩くとそこは山の中の住宅街だ。遥か昔の再開発に乗り遅れ、周囲から孤立したこの団地こそ俺が大学以前に住んでいた実家の団地だ。無論不便この上ないが愛着があり風景だけなら気に入っている。

 

現在時刻は午前11時、田舎の昼間特有の人気の無い住宅街を少女2人で歩む。歩いている途中ニエは坂が歩きづらいと軽装に服を変えていた。普段のフリフリした恰好から多少機動性を重視したホットパンツと汗ばんだ丈の短いTシャツは煽情的よりもランドセルが似合いそうだ。勿論黙っておく。

 

 

 

「こんな所に家ねぇ。生きていて不便そうね」

 

「実際不便だ。小さなスーパーとコンビニ以外この辺り無いからり大学一番だったな。それも今日で最後だけど。さて、着いたぞ。ここが俺の家だ」

 

 

 

俺の家は本来は特筆すべき所は無い一般的な一軒家だ。だから田舎のここだと周囲より新しく見た目が少し浮いている。ここには共働きの両親が暮らしていて昼間のこの時間帯なら留守にしているだろう。家の合鍵を取り玄関の鍵穴に差し込み捻るとカチャリ、扉は開いた。部屋の中には気配は無く両親の靴もしっかり無くなっている。

 

 

 

「よし、誰もいないな。入るか」

 

「うん」

 

 

 

靴を脱ぎ廊下に上がる。電気をつけリビングに入るとそこには生活感溢れる家具が置いてあり懐かしさを感じた。全体的に生活感のある部屋は俺が去る前とあまり変わらない。ただ部屋の隅に置いてある見慣れない段ボール箱が気になった。中身が何か確認しようと開けてみると仕送りの筈の食品だった。有難いけどきっとこの住所に送られる事は無いのだろう。

 

時間的にはもうお昼が近い。キッチンの方には母さんが使ったと思われる調理器具が置かれ洗い物が乾かされている。冷蔵庫を開けると料理や十分な食材も入っている。両親には悪いけど書置きだけして頂くことにした。

 

冷蔵庫に残された余り物を温め大き目なテーブルで二人で食べる。味は自分の何倍も美味しい。懐かしさの補正もきっとある、だが体が治るまではもう食べられないと考えると少し寂しさを感じる。まあ、またきっと解決するだろう。

 

 

 

「お昼の後はどうするの?ここで何か物資補給をするか」

 

「んー、そうだな。やることも無いし明日からの逃亡先を探しながら昼寝だな」

 

 

 

そう言うと彼女は不満げそうに頬を膨らませる。

 

 

 

「そんな呑気で大丈夫なの?レイトが逃亡の前に最後に行きたいからって態々電車までに使ってここに来たのよ。次のバスで駅に戻らないと日が暮れちゃうわ」

 

「知ってる。でもな、その次のバスが17時、3時間後だ」

 

「……え?」

 

「だから時間だけはあr「それをもっと早く言いなさいよおおおおおおお!」

 

 

 

俺の実家は交通の便がかなり悪い場所にある。電車の終点の山際から更にバスが必要な場所だ。熊や鹿は当たり前、徒歩の範囲で廃墟もあるレベルのド田舎だ。

 

しかもここから最寄り駅まで向かうバスのルートは巡回の都合上行きの2倍近くの時間を必要とする。つまり最低最寄り駅だけでも1時間はかかる。加えて乗り換えの電車も終点まで来るのは1時間に1本だ。走るのも不可能に近い。つまり、どうあがいても鳴葉駅に着くころには夜7時までかかる。

 

 

 

「だったら走ればいいでしょ!ひいろの家の森だって一瞬だったじゃないの!」

 

「じゃあ街の方角を指差して」

 

「やってやろうじゃないの!えっと、あっちがバス停で駅は……あれ?どっち?」

 

 

 

計算通りだ。山道の複雑な道で彼女の方向感覚は失われている。しかもひいろの家の森とは違い1本道でもないから土地勘のない彼女に駅前まで走破するのは難しいだろう。

 

 

 

「ああああああ!これじゃあ電車に乗ったらもう夜じゃない!どうしてくれるのこのバカァ!」

 

「すまん。俺もここまでとは思わなかったんだ。とりあえず親は絶対に来ないから時間までは落ちついて過ごそう」

 

 

 

それから食事を終え、俺はニエにバシバシと背中を叩かれながら食器を洗った。

 

ー--

 

 

 

時間は流れ午後1時、俺達は個人的に気になっていた自分の部屋でのんびりと過ごしていた。

 

俺の部屋は2階に位置し最後の記憶では空になっていた。部屋に入ると布団の敷いていない俺のベッドが置かれていた。使われてはいるらしくクローゼットとタンスには季節外れの服が詰められて、窓際では洗濯物が干されている。それにガラクタが増える所から総合的に判断するに部屋として使えるように物置として使われている。

 

それでも俺にとっては落ち着く場所であり、彼女もまた一緒にいてくれた。彼女もあれだけ騒いでおいてリラックスしているようで空のベッドに寝っ転がって俺が実家に残してきた漫画を読む。布団が無いから痛そうだ。

 

 

 

「ここにレイトがいたのね。まだ匂いがする」

 

ニエはクンクンと犬のように俺の使っていたベッドの匂いを嗅ぐ。そんなに匂うのか?俺には使い慣れたベッドの木の匂いしかしない。そう簡単に俺の匂いが移り、残る物だろうか。だけど俺にはいつものベッドだが彼女が言うのならきっとそうなのだろう。

 

 

 

「俺の部屋だし当たり前だろ」

 

 

 

すると彼女は本を置き横向きに丸くなった。そして動かずぼーっと窓の外を見ている。顔が見えないから本当にぼーっとしているのか、またなにか試行しているのだろうか。

 

 

 

「ねえレイト、何でこの家に来たの?」

 

 

 

今度は転がって仰向けになりながら聞いてきた。何故、と言われても始めの目的にこれ以上となく一致していた以外は特に理由はない。他の理由を言うならば実家だからだろうか。

 

 

 

「実家。生まれた場所がそんなに大切なの?」

 

「そりゃあ大切だよ。親父やお袋もいるし、思い出もある。それに俺が育った家だ。大切に決まってる」

 

 

 

まるで理解できないと不思議そうにそう聞く。逆に竜に望郷の念は無いのか、彼女に問う。

 

 

 

「無いよ。だってそんな物に縋っても明日に死ぬならどうでもいいでしょう?」

 

 

 

口調こそいつもの調子だが言葉は冷淡だ。明日死ぬのであればその瞬間まで自分の好きなことをしたいと思うのは自然で俺も理解できる。それに彼女はついこの間までは竜として自然の中で生きた身だ。人の社会で暮らすことに慣れず、ましてや人間とは価値観が違う。それは仕方のないことだ。ただ俺はそれが少し寂しく感じられた。

 

 

 

「でもきっと安心できる所なんでしょうね」

 

「……え?」

 

 

 

不意の言葉だった。彼女の声色は先ほどと違い優しく温かいもので普段とのギャップに対応が遅れた。

 

 

 

「レイトって心が落ち着くと角と尻尾の色が濃くなるの知らなかった?」

 

「マジで?」

 

 

 

初めて知った事実である。自分の角は位置的に見にくいので知らなかった。俺の反応を見たニエはクスッと笑い、「ほらやっぱり知らないんだ」と言う。

 

 

 

「本当だよ。今も少しだけ白い」

 

 

 

彼女はベッドから降り俺の角をツンツンと突っつく。白い髪と一緒にプルプル揺れる角は確かに白濁している。普段よりも色味が増している気がした。透明な袋に無限に似て非なる白の絵の具を混ぜたようで、僅かな粘性が屈折を生みどこか神秘的だ。

 

 

 

「レイトって普段ここでどんな生活してたの?」

 

 

 

彼女は興味津々といった様子で聞いてくる。

 

 

 

「普通に学校行って、友達と遊んで、飯食ったり勉強したり、寝たりかな」

 

「ふぅん。楽しかった?」

 

「まぁそれなりには」

 

 

 

実際そこまで楽しい日々ではなかったけど、彼女には言わなかった。

それからも質問攻めが続き、俺も答えられる範囲で答える。俺の日常について聞かれるのは初めての経験なので新鮮で、なんだか照れ臭かった。

 

 

 

「でも俺も今は竜の体だ。もうあの頃には戻れない」

 

 

 

そこまで言って俺は言葉を詰まらせる。

 

 

 

「……ふーん」

 

ニエは何とも言えない表情を浮かべていた。分かっていた事とはいえ実際に口に出すのは難しいものだ。俺達は今、互いに違う種族なのだから。

 

しばらく沈黙が続いた。

 

唐突にニエはベッドから起き上がり俺の頭を撫でた。そして優しい声でこう言ったのだ。

 

 

 

「大丈夫だよ。私がいるじゃない」

 

 

 

その言葉で俺の心の中の何かが溶けていくような感覚を覚えた。彼女の手から伝わる温もりが心地よい。

 

 

 

「じゃあさ、これからいっぱい思い出作ろうよ。私は人の戻るまでずっといるし、それまで二人で色んなことしよう」

 

彼女は嬉しそうに笑いながら再びベッドに寝転ぶ。俺は苦しくも会話を絶やさない為に肯定した。そのまましばらく二人で会話をする。だが次第にウトウトとしてきて会話も途切れ途切れになり遂に寝落ちした。

 

 

「すぅ……すぅ……」

 

 

 

安心して眠る彼女はいつ見ても可愛らしい。凛々しさも欠片もない、幼いだけの彼女を見てると本当に人など殺すのかと時々疑う。だけど、これだけは言える。彼女はきっといつかから心は幼いままなのだろう。生まれに執着せず、望郷すらも知らず、ただ彷徨い殺し生きていく。どうして健全でまともな精神が育つだろうか。

 

……いや、彼女はまともなのだろう。理屈ではない。俺がそう思わなければ彼女は狂った化け物なのだ。

 

 

 

さて、もういいだろう。今の内にニエを連れて家から出ていこう。彼女を背負い俺は家を去る。バス停まで歩きバスに乗り、さらに電車に乗り換えて鳴葉駅にあと数駅までになってニエは起きた。現在時刻午後7時、当然夜だ。

 

 

 

「ふぁ~、おはようレイト。よく眠れた?」

 

「ああ、おかげさまで。そろそろ着くぞ」

 

「え?どこに行くの?」

 

「鳴葉駅前、今日はまたホテルだ」

 

「え?なんで?私達まだ何もやって無いよね?!」

 

「もう夜だ、諦めろ」

 

「むー」

 

 

 

俺達は駅で降り鳴葉駅に着いた。夜の街、というには早すぎるが日が暮れてなお賑やかだ。今日のホテル今朝の段階で昨日と同じ場所で蕾さんに頼んで予約してもらった。黒姫ではないから今日は安心して眠れる。

 

 

今夜を越せばあと1日、それを耐え切れば俺は生き残れる。頭の中で希望を描きながら俺は駅前の道路で信号が変わるのを待つ。だけど何故だろう……妙な胸騒ぎがする。調子のいいときに限って惨事が起きるというのはよくある話だ。

 

 

 

「レイト、信号変わったわよ」

 

「お、うん」

 

 

 

横断歩道を渡り終える頃には嫌な予感は消えていた。気のせいだったのか……それとも……

 

 

 

 

 

 

瞬間、後方で破壊音。振り返るとそこには巨大なトラックが乗用車に衝突しており、その衝撃で折れ曲がっている車体からは火花が散り、辺りは騒然としていた。俺も体に響く凄まじい爆発に思わず本能的にかがみ込む。

 

 

 

「レイト!危ない!!」

 

 

 

声に反応し、咄嵯に身体を横に逸らすと、目の前に鉄塊が飛んできた。

 

 

 

「うぉっ!?」

 

 

 

間一髪で避けたが、もし反応が遅れていれば確実に死んでいただろう。しかし、これはどういう事だ。いや事故に原因もクソもありはしない、何故こんな時に事故が起こるんだ。幸運なのは最低限自分の命は助かったことだ。

 

 

 

「っぶねぇな。本当にここ最近よく死ぬな俺」

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 

 

しかし気づいていなかった。俺の予感していた嫌な予感とは寧ろ今から起こる事なのだ。見失ったホテルへの道を探す俺の視界の端で動く影があったのだ。ニエだ。

 

 

「ニエ……?」

 

 

 

「…………」

 

「ニエ!」

 

 

 

俺は彼女の手を掴み引き止めようとする。だが顔もむけずに手を振り払われて叶わなかった。

 

彼女はふらふらと大破し動かない車に近づき、中を覗き込む。すると人前にも関わらず両刃剣を出しエンジン部に剣を差し込んだ。轟音が鳴り響き爆発が起きると車は炎上しながら横転した。周囲の人々は悲鳴を上げながら逃げ惑う。

 

その禍中の中、ただ一人場違いな絶叫が炎の中から響いた。それは悲鳴ではなく、間違いなくニエの歓喜の声であった。

 

そして、俺は炎の中に彼女の名前を全力で叫ぶ。今すぐ彼女を引き留めなければ…………

 

 

 

「ニエ!」

 

 

 

 

 

 

瞬間、駅前は一面赤に包まれた。




先日は誤爆してとんでもないのを誤爆しご迷惑をお掛けして大変申し訳ございません。またもや投稿日設定をせずに投稿してしまいました。
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