どらごんれでぃいらばーず!!!~現代日本で竜娘にTSしたけど同じ超可愛い竜娘(問題児)と支え合ってハーレム生活を満喫します!~   作:囚人番号虚数番

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紅白の竜

ここに閉じ込められてもう何日だったの。少なくとも一週間以上この狭く重苦しい部屋に幽閉されている。ほとんど裸のまま口枷をはめられ手足を縛られて、汚れたベッドの上で拘束され続けるのは辛い。何よりあのイカれ女が定期的に訪れるのがムカつくったらありゃしない。

 

「んっ……」

 

小さく喘ぐとともに液体がじんわりと下半身を温める。私はまともにベッドの上から動けないのを理由にオムツを履かされている。漏らすたびにすぐに冷え、グチュグチュになり気持ち悪い。定期的に苗床かメイドが掃除のついでに換えに来るまでの辛抱だ。あくまで、気持ち悪さについては。あいつらはそんな余裕すらも屈辱に変える。

 

コンコンコン ガチャ

 

「掃除に参りました」

 

「……」

 

掃除の道具を持ったメイドが返事も待たずに部屋に入る。ああ、今日の交換の時間だ。不快な感触がやっと解消される待ちに待った時間だ。だがあいつらはそんな余裕すらも屈辱に変える。

 

メイドは私のおむつの中身を確認する。むわぁ、と寒色に見合った相当の異臭が広がる。汗ばみ、穢れ、糞と尿に濡れたそれを前にメイドは顔色一つ変えない。メイドは私を物としか考えてないのか無感情な冷たい視線で淡々と自身の汚物を処理する。余りにも哀れで醜い私に泣きそうになる。

 

メイドは慣れた手つきで私のオムツを脱がせる。私は抵抗する気力もなくされるがままになるしかない。汚れた場所を念入りに拭かれ、ついでに全身を濡れたタオルで綺麗にされる。そして新しいオムツを穿かせられる。まるで介護されているようで惨めさが加速していく。

 

「んぅ……うぅ……」

 

体をなぞるように丁寧に拭かれる度にくすぐったさと心地良さに悶える。こんなことされたって嬉しくなんか無いはずなのに体は正直に反応してしまう。そしてその反応を見て苗クソが喜ぶことも知っているから余計悔しくて情けなくて泣いてしまった。

 

「ひっく……えぐっ……」

 

唯一の良心は泣いてなおメイドは反応を示さない事だ。私の事が済むと今度は換気と部屋の清掃を始める。ゴミ箱の中までしっかりチェックし終えるとそのまま部屋から出た。

 

「ふーッ!フーッ!」

 

救いの手欲しさに怒りに任せて暴れようにも手足の自由を奪われているせいで何も出来ない。ただ芋虫のように身じろぎしながら涙を流すだけだ。こんな生活になったのも数日前にレイトの所に脱走し特に拘束が酷くなってからだ。

 

ガチャ

 

「おはようございます、緋刃さん」

 

メイドと入れ違うようにこの状況を作り出した元凶、苗床が来やがった。鼻をくすぐる朝食のいい匂いと先程までの惨状に吐き気がするが食べられるだけマシだ。いっちょ前にいい物を使っているだけはある。

 

苗床はテーブルに朝食を置くと私の体の上に乗る。大人の体は小さな私には少し重い。真っ直ぐとこちらを見つめた彼女はそっと顔に手を伸ばし口枷を外す。一晩中かまされた口枷は唾液で濡れ、外した後を追うように糸を引いていた。

 

「今日の寝覚めはどうですか?」

 

「最悪……」

 

「元気そうですね。早速朝ごはんにしましょう」

 

そう答えると満足げに微笑んだ。食事中にも拘束は解かれることはない。だから必然的に誰かに食べさせてもらう必要がある。苗床はスプーンを手に取りスープを一掬いし私の口に運ぶ。野菜たっぷりのポタージュは美味しいけど味なんてわからない。

 

「おいしいですよね?ね?」

 

「……」

 

黙っていると強引に口を開けさせられ無理やり流し込まれる。飲み込むとまた一口運ばれる。何度繰り返したか分からないがようやく終わる頃にはすっかり冷めきっていた。

 

「ごちそうさま」

 

「はい、よくできました」

 

頭を撫でられる。子供扱いされるのは嫌いだけど今は素直に受け入れる。それくらい今の私は精神的に弱り切っている。

 

「次は「身体検査?さっさとしたら?」

 

自暴自棄になり彼女を受け入れる体勢にする。拘束された範囲で出来るだけ手足を開いた。

 

「では失礼します」

 

苗床はベッドに乗り、私に覆いかぶさるように抱き着いた。彼女の体からはいつもえづくような甘い香りが漂ってくる。同じ血潮に濡れているのにどうして私と目の前の淫獣がどうしてここまで違うものなのか疑問だ。

 

「ん……あぁ、やっぱり緋刃さんの肌はすべすべしていてきもちぃです」

 

「それはどーも」

 

朝食後は決まって身体検査という体で体のあちこちを弄られる。私は人の体には詳しくないのだけれど多分これが私的な目的だとは確信できる。はっきり言って気持ち悪いったらありゃしない。

 

私の体を抱きしめながら首筋を舐める。そして時折強く吸う。まるでマーキングでもしているようだ。多分今日もまた一日中好き放題されるのか、面倒くさい。たった短い間にこの汚物には何度も犯され、尊厳も何もかも奪ってもまだ私を求めるのか。

 

過去にレイトとめちゃめちゃになった時も似たような事はしている。あいつとは純粋に快楽だけを貪る、ある意味淡々とし熱い夜だった。あれはいい、今思い出しても人型で良かったと思える程だ。レイトには秘密だけどね。今はちょっと恥ずかしい。

 

けれど本当に不思議だ。こんな糞との交わりなんかよりたった数回のレイトとの思い出が鮮明に残っている。こんな状況で思い返せばあの時の感情が蘇る。

 

「緋刃さん、もういいですよ」

 

彼女の抱擁が解かれると共に突き飛ばすように苗床を突き飛ばす。

 

「早く退きなさい。重い」

 

「うぅ……酷いです……」

 

泣きそうな声を出す苗床を無視し私は目を閉じる。こんな奴と交わったところで虚しくなるだけだ。そんな私の態度を見て苗床はため息をついた。

 

「今日も戻らないのですね」

 

苗床が私の頭を優しく撫でる。白の消えた真紅髪は指通りがよく、定期的な苗床直々の手入れされているのが良く分かる。ここにぶち込まれて初めて知ったのだけれど苗床の気持ち悪い部分は意外と早く終わる。その波が過ぎて落ち着くと今度は愛おしそうに、だけどどこか悲しく私を愛でるのだ。

 

「このままずっと白く染まれば……どれだけ望ましいのでしょうか」

 

「じゃあ帰してよ。向こうじゃいつも白じゃない」

 

「緋刃さんが私を恨めしい、憎いと感じ、感情のまま殺してしまいたいという気持ちは分かります。ですが彼女は悔しいですが私の手に負えないのです」

 

むぅ、そう上手くはいかないか。私は小さく舌打ちした。苗床はそんな私をまた優しく撫でる。数日間こいつに好き放題されたからこの展開にも慣れた。

 

しかし同時に数日かけて知った情報もある。どうにもコイツは私は勿論、病的に愛してはいるがどうにも白い姿の私も執拗に愛しているのだ。

 

 

 

ー--

 

神域の先、竜の住む領域にて。私は常に狂気だった。

 

咆哮、咆哮、斬撃、返り血。赤い血よりももっと白い剣を振るい同族の竜を殺す。そして誰もいなくなった静かな世界でその血肉を食べる。夜は殺した竜の家で眠り黎明の静か時にまた去る。孤独で、だけど満足した生活だった。

 

私が戦闘に身を投じるのは単に目の前の竜が邪魔だからではない。殺した相手からの刺客、同類の戦闘狂、普通に生存競争、他原因は色々ある。しかし私でも朧げにしか詳細は知らない。顔を合わせる事には既に紅白の液体に彩られた死体だから痕跡でしか知りえない。それに加え何故か覚えられないのだ。

 

咆哮と同時に意識が薄れ、一度切る度に肉体的、精神的な興奮で頭がどうにかなりそうだった。ついこの前のメイドとの殺し合いも実は体が昂りすぎて致命傷を一撃貰ってから覚えていない。

 

しかし共通しているのは見に覚えのない白濁液と今のような髪色の白変が起こる。殺す度に現れるそれらは逆説的に私が戦闘した痕跡だと全てに発するからかさらなる強敵を呼び寄せるから気に入ってはいた。記憶はほとんどないけれどたしかに白い私は存在した。

 

……だけど、ここまであっちの私に固執されるとねえ!?流石にうっとおしいんだよアバズレ!

 

「はぁ……知らない女の話を聞いていても面白くないんだけど」

 

知らない誰かについての話はつまらない。だから包み隠さず口に出す。だが苗床は私の予想より鳩が豆鉄砲を食らったような阿呆面を晒している。何?私が私を何でも知ってると思ってたの?

 

「私こそごめんなさい。あなたについては全て調べ終えたと考えていたのですが……まさかあなた自身が知らないだなんて……あの美しさを知らずにいたのですか」

 

? 美しいって何なのよ、気持ち悪い。吐き気がする。

 

「脳の焼かれる美しさ、あなたに教わった希望の光です」

 

「どうしたの?あんた、いつにも増して今日はどうした……どうしたの?」

 

様子のおかしい苗床を確かめるのにそっと目を開けると苗床は泣いていた。あの腐れ頭で狂愛と外面しかない笑みが外れる瞬間を初めて見た。なんて醜い顔なのかしら、体格に見合わない哀れで卑小な竜が私を求め泣いている。

 

「死ぬのは私だけでいい、だからこそ彼女に私を愛して私だけを殺してほしいのです。その為に、まずはあなたを物にしたい」

 

「……」

 

「愛するには、まず愛す必要がある。どこかで聞いた話ですがどうにも私には難しいみたいです。多分まともに愛なんてしなかったからでしょう。あるいは彼女に全て犯されてしまったから、ですかね」

 

苗床は私をベッドに押し倒し、そのまま覆い被さる。苗床の表情は見えないけどきっといつもの薄気味悪い笑顔だろう。私を堕とそうとする時の気持ち悪い顔が浮かぶ。

 

「二人で愛し合いましょう。醜い体は嫌いですか?」

 

「大っ嫌いに決まってるだろこの死に損ないの腐れ野郎!」

 

力任せに手足の拘束を引き千切り、苗床を思いっきり蹴り飛ばす。そしてベッドから転げ落ちた苗床を睨んだ。

 

「あ”っ♡いいですねその顔!」

 

「何が美しさだ、何が愛だ、いちいちうるさい!私は私の好きに生きる、誰を愛すかも、誰に愛されるかも好き勝手やらせろ!

 

止められるもんなら止めてみろ!立ち止まらせる気にしてみろよ!てめぇ無駄にでけえ図体なら何でも出来るだろうが!」

 

叫ぶように、叩きつけるように、私は苗床へ言葉を吐き出していく。枷により押さえつけられた反動は止まらない。

 

そうだ、私は私の好きな様に生きてきた。だからお前を捨てて生きてやる。それが私の最も自然な唯一の生き方なのだから。

 

だからもうお前なんか要らない。泣くなら勝手にしやがれ。蹴られた腹を押さえる苗床を放置し私は部屋を出る。後ろで何か言っているが知った事じゃない。扉を開ける前に見えた奴の顔は、とても不愉快なものになっていた。

 

「だけど私に殺しを頼むなら高く付くわよ。覚悟はあるんでしょうね?」

 

「う”ぅ……勿論です♡。あなたの為ならばどんな犠牲も厭わないつもりです♡」

 

「てめぇをマジでぶっ殺す!ここで一回ケリ付けてなぁ!さっさと自由になりたいんだよ!」

 

扉には鍵が掛かり、鍵穴はない。普通の方法では開かないのは目に見えている。厄介な事しやがって。

 

指を切り、出血から剣を造り扉を切り裂く。前ステップと共に扉に突っ込むように放たれた斬撃は勢いあまって数部屋を貫通しながら扉と屋敷の外壁を切り裂いた。久々の激しい動きでも体と技量は訛ってはいない。

 

森の清々しい空気の中大きく背伸びをし、新鮮な酸素を肺一杯に取り込む。窓から見える空も快晴だ。

 

血潮を浴びるにはきっと良い日だ。

 

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