どらごんれでぃいらばーず!!!~現代日本で竜娘にTSしたけど同じ超可愛い竜娘(問題児)と支え合ってハーレム生活を満喫します!~   作:囚人番号虚数番

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!!!閲覧注意!!!


ヤンデレってあるけどけど子持ち殺人鬼相手でもゴールインしちゃうんだなぁ(白目)

「これから家族として末永くよろしくお願いします」

 

「……」

 

 

 

絶句、現状を受け入れられない俺は必死に都合のいい勘違いが無いか探す。ひいろは竜で、ニエは両手を無くして殺気立って、切られた壁は何ともなくて。俺は一体どうしてしまったんだ?

 

呆然としている間にニエはひいろの体を憎悪を隠さず鈍い音を立てながら何度も何度も蹴っている。だがひいろはうっとおしくなったのか次の蹴りの瞬間もう片方の支えの足を強く叩いて転ばせた。

 

 

 

「……うあああああ!」

 

「ふふふ、舌を切り取ったから呻くことしかできないなんて……ああ、でも傷つくあなたは愛おしいです」

 

 

 

舌を切り取った……!?

 

 

 

「黎人さんも気になりますか?でももう遅いです。早めの夕食としてちっちゃい舌は私が食べちゃいましたから♡」

 

ひいろは無邪気そうに舌を出した。美人な顔つきから放たれるギャップのある行為も今は猟奇的で寒気がする。

 

「……でも不思議な味がしたんですよね。明らかに緋刃さんの物でない体液の味が」

 

 

 

彼女は俺に近づき方を掴んだ。そして頭を掴みキスをし、そのまま舌を入れられ口腔を弄られる。理解のできない様に動転し俺は彼女を引き剝がそうと抗うも細腕とは思えない怪力に死を覚えた。混乱の中に彼女と視線が合う。彼女の緑の眼に光が灯り、だがその目はまるで純粋な好奇心でしかないことに何とも言えない狂気を覚えた。見る目は昨日と違いまるで捕食とも思えるような激しく生きた心地のしないキスだった。

 

一分してから彼女の拘束が緩む。その時には俺は恐怖と恍惚で腑抜け崩れる。一方ひいろは俺と別に意味で恍惚になっている。

 

 

 

「唾液の中にちょっとだけ緋刃さんの味がします。これ所謂がNTRですかね。何だか……悔しい、殺したい、黎人さんが憎くて……私の緋刃さんが汚されて、何だか興奮しちゃいますねぇ♡」

 

「こ、この……化け物が……」

 

「化け物だなんて言葉、私には相応しくありませんよ。私はそこまで出来た竜ではないので」

 

「うるさい……この家から出てけ…………!」

 

 

 

 

 

ガタッ!

 

冷蔵庫の方から大きな音がした。

 

 

 

「……ッ!……ッ!」

 

 

 

いつの間にかニエは立ち上がって必死に冷凍庫の扉を開けようとしていた。体をこすりつけるように必死に抗い、ついに扉が開いた。そしてその中には冷凍食品に交じり細い腕が2本凍らされていた。彼女はそれを口で噛んでひいろの前に持っていく。

 

 

 

「あら、腕が無いのは辛いですよね。反省しましたか?」

 

「……ッ!!」

 

「……した?」

 

「ッ…………」

 

「したようですね。じゃあ治してあげます。これでもう私から逃げませんね。反省したのならくっつけてあげますね」

 

 

 

するとひいろはニエに一度口づけしてから自身の腹を抉り、凍った腕の引き抜かれたような断面に塗りたくって二エの腕にくっつけた。直後ニエはひいろの首を両刃剣で切り落とす。

 

 

 

「こんのサイコ野郎もう嗅ぎつけたの!?もういい加減に死んでくれないかしらコイツ!」

 

 

 

彼女は文句を言いながらひいろの肉片を凍ったもう片方の腕を着ける。そしてその文句には覚えがある。彼女は何者から逃げて人の社会に訪れた。それに先ほどの腕の驚異的な再生にもかつてない既視感がある。

 

 

 

「ニエを追ってる竜ってひいろだったのか?」

 

「そうよ!コイツは最大の竜『屍竜【苗床】』、出鱈目な再生で殺しても生き返る女狂いのサイコ野郎よ!」

 

 

 

ー--

 

 

 

現在時刻は夜7時、ニエは夕食を食べていた。

 

 

 

「うぎぎ…………頭蓋骨ってこんなに硬かったっけ。黎人、固い物ある?それか竜体になっていい?」

 

「……」

 

「何グロッキーになってんの」

 

「ひっ止めて……お願いだから、それ、見せないでくれ……」

 

 

 

彼女はひいろから取れた頭をスプーンとフォークを使って食べていた。さっきまで友人だった物が焼き魚のお頭みたいに崩れていくのは精神的にかなり応堪えるのだ。独り言を聞くに醤油と胡椒とマヨネーズが合うと。

 

あれからニエは全くと言ってひいろについて何も語らない。何も気にならなかった訳じゃない。聞こうとすると殺気を含んだ目で睨まれ不機嫌になるから話してくれないのだ。よほどひいろが憎くてたまらないのだろう。ニエからしてみれば逃げてきた相手が家に来たのだ。どれだけ恨んでいるのか知らない。だけどきっとおぞましい物を見たのだろう。

 

一方俺は壁に飛び散った血の後始末だ。血が壁や床に付いてすぐに掃除を始められた方汚れはすぐに落ちた。ただ匂いまではまだ取れず生臭い匂いが充満する。換気扇を回してはいるが到底それだけで足りはしない。窓も開けられないから暫くはこの匂いの中で過ごすことになる。ナツメに消臭剤を頼まなかったのを後悔した。

 

 

 

「(これに加えて風呂場の遺体置き場の掃除もあるのか)」

 

 

 

ひいろの体は血が凄まじいので風呂場に安置している。輸送はニエにやってもらったから遺体は見ていない。だが曰く運んでいる最中も少しずつ再生しているからその内起き上がるだろうと言っていた。だけど……重い足取りで風呂場へと向かう。

 

 

 

「……友人として、一応は看取るべきだよな」

 

 

 

正体が化物だとはいえ彼女は俺の友人だ。大学生活では何度もお世話になったから人として感謝している。しかも彼女は名家の生まれだ。そんな彼女が怪死をしたなら社会的にも影響は大きい。だからせめて俺だけでも……彼女の死を見届けてあげないと、そんな気がする。

 

俺は覚悟して廊下の扉を開ける。扉を開けた瞬間、食欲をそそる匂いが漂っていた。

 

 

 

「こんばんは黎人さん。もうすぐ出来ますので待っていてくださいね」

 

 

 

そこにはエプロン姿のひいろがいた。その手に持つフライパンからは美味しそうな匂いがする。彼女は料理をしていた。

 

 

 

「え、何で生きてんだお前」

 

 

 

人はあまりにも驚きすぎると逆に冷静になると聞いたことがある。今まさにその状況だ。あれだけグロテスクな死体を見た後だというのに目の前には生きているひいろがいる。聞いてはいたが俺には理解ができない。

 

 

 

「私、竜ですし。それよりオムライスを作ったんです。夕食は食べていないようでしたし勝手に作らせてもらいました。楽しく三人で夕食にしましょう」

 

 

 

彼女の言う通りテーブルの上にはおいしそうなオムライスが2つあった。その内片方にはケチャップでハートマークが描かれている。彼女はオムライスをリビングに運ぶと直後ニエの絶叫、しかしすぐに静かになった。血が飛んでいないので多分飯を食べている。一応風呂場も見るといつも以上に綺麗に掃除されていた。後で聞いたら黒ずみと血が酷かったからひいろがついでに掃除したらしい。

 

リビングに戻るとニエは複雑な表情でハートのケチャップのオムライスを食べていた。本当は机をひっくり返したいけど文句の付けようの無い位うまいから文句言えない、そんな空気が見て取れる。とりあえず席に座って俺も食事を始めることにする。まず一口食べると卵のふわっとした食感、次にケチャップとチキンライスの味が口に広がっていく。うん……普通においしい。というかかなりうまい。正直店で出せるレベルだ。

 

隣を見るとひいろはニコニコしながらニエを見ている。どうやら感想を聞きたいようだ。

 

 

 

「妻の手料理のお味はどうでしょうか」

 

「……死ぬほど不味い」

 

「おいしかったのですね。良かった、作った甲斐がありました!」

 

 

 

ひいろは心底嬉しそうに微笑む。その顔はまるで恋する乙女のようだった。ニエはひいろが話すのを心底嫌そうな顔をしている。二人の間とはいえ空気が悪いくなるのは嫌だから俺は彼女らの会話に割り込んで話題を変えた。

 

 

 

「あのさひいろ。聞きにくいんだけど……なんで生きてんの?」

 

「……え?あぁそれはですね、私が竜だからですよ。私は竜なので中々死なないのです。竜は人類と比べて不死身の存在、竜は世界を支える存在であり、そして私は更に世界の理から外れた存在。だから特に私は滅多に死ぬことはありません」

 

「じゃあさっきのは?首切られたじゃん」

 

「先ほどは妻の緋刃さんに殺されてしまいました。でもご安心ください。私は再生能力には自身があります仮に本当に死んだとしても問題はありません。あなたの体だって私の体の肉片から治してあげたんですよ。ね、緋刃さん」

 

「え、ニエ嘘だよな」

 

「……チッマジよ。多分あなたが竜になったのもそのせい」

 

 

 

人一人を肉片から生き返らせる驚異的な再生能力、彼女の名前は「屍龍【苗床】」といった。苗床の名前は伊達じゃないらしい。彼女曰く真の姿は緑色の毛と鱗のある巨大な竜らしい。

 

 

 

「因みに巨大ってどれくらいなんだ?」」

 

「15000km、ユーラシア大陸程度と言えばいいでしょうか」

 

 

 

大陸並み……今一現実味の無い話だ。冗談かと聞き返すと割り込むようにニエが本当の事だと言った。

 

 

 

「あとそいつの本体は触れた生物を吸収する。吸収された生物はそのまま栄養になるかクソガキとして生まれ変わるの。再生能力目当て、生まれ変わりたい物好き、単なる戦闘狂がソレに挑んで色んな奴が死ぬ。私も挑んだけど最後にはぶくぶくに太った竜に追われる様よ」

 

 

 

口調は重い、というより呆れている。ひいろはそれを聞いて何故か照れていた。話は本当らしい。しかしだとすると疑問もある。何故殺し合う程の仲なのに何でニエの妻と名乗るのだろうか。

 

 

 

「それは……あなたも見たでしょう。血を纏い、小さな四肢で剣を振る、脳を焼かれるあの美しさ。私も何度も子の死に様を体感して恋に落ちてしまいました。出来る事なら一生涯を彼女に焼かれたい、そう願って婚姻を結びに来たんです」

 

「きっも!寒気立つセリフ吐くんじゃないよこの腐れ竜!」

 

「おいまてニエ!ケチャップ汚れの皿を投げようとするな!また掃除しなきゃなんないだろ!」

 

 

 

オムライスの載った皿を投げようとする彼女を必死に止める。だけどこれで彼女のバイトの内容の理解できた。彼女は常軌を逸する程にニエを愛すが故、婚姻生活をする、なんて馬鹿げた求人を出したのだろう。俺が子供なのか、知らないし脳が理解を拒んだ以外は。

 

 

 

「それは……私の体を好きな人に好き勝手に使われて出来た『子供』があなたです」

 

「使ったって肉片でしょヤリ〇〇トカゲ」

 

「……俺はこの仕事はいいと思う」

 

「はあ!?正気?」

 

 

 

掃除中に彼女が持ってきた求人の詳細を見た。業務内容は話の内容道理彼女らと一緒に生活するだけ。家事洗濯料理が彼女が担当し、俺らはヒモとして生活する。それだけの業務で給料はどの求人よりぶっちぎりで高いのだ。勿論小さく注意書きがあるとかも無い。自分は法律には特別強い訳ではないがこれは不気味な程に正当な契約だ。何より契約内容に含まれる保証に人に戻った際の全面的な社会地位の保証までしてくれる。それは今の俺達には喉から手が出るほど欲しく、真面目な話乗ってもいいと考えてる。

 

 

 

「ふざけんじゃないわ!」

 

 

 

ニエは勢いよく立ち上がる。彼女からしたら勝手にストーカーの妻にされるのだ。断られるのは当然だ。反対されるのも想定している。

 

 

 

「分かってるなら断り「無理だ」はあ!?」

 

「俺達は竜、だけどあくまで『竜でもあるだけ』この社会では人の体でしか生きていけないんだ。だから今俺はこのチャンスを逃したら人の戻った時、俺が死ぬんだ。ひいろ、履歴書は必要ないんだよな。面接はいつだ?」

 

 

 

「面接は必要ありません。愛する妻の結婚する、それが出来れば採用です」

 

 

 

最後にして最大の壁、彼女には苦渋の決断になる。祈るように納得視線を送る。彼女は心底悔しそうな顔をして拳を強く握りしめる。そして拳を振り上げ、暫くぶつける先を探すように震わせた。だがぶつける先が無いのを知るとゆっくりとそれを降ろして剣を取り出し自身の腹に突き刺した。

 

 

 

「おまっ、ニ「ああああああああうっさいわねえ!ホントはあんたの家なんて一時拠点のつもりだったけど……あんたには地獄の果てまで来てもらうわよ!おいクソッタレ、さっさと案内しなさい!」

 

 

 

ひいろは腹の出血に全く動じず、それどころか顔を赤らめながら喜んでこう言った。

 

 

 

「はい、ありがとうございます!緋刃さん、黎人さん、末永く宜しくお願いします!」

 

 

 

 

 

 

さて、こうして目の前で新たなカップルが成立し、俺自身も同級生夫婦の子供としてニエと共に新たな家庭の一員となることになった。というわけで一方的なイチャラブを後ろにニエの出血を処理しながらナツメに電話をする。

 

 

 

Prrrr Prrrr

 

 

 

 

「もしもし、ナツメ?」

 

「おお、黎人君……いや後ろからひいろ君の声がするね。ということはバイトの面接は通ったようだね」

 

「ああ、お陰でさっきカップルが一つ成立した」

 

「へぇ、つまりこれで君は学生ながら所帯持ちというわけか。おめでとう」

 

「ああいや結婚したのは俺じゃない。ニエとひいろだ」

 

「……君にしてはジョークセンスがあるね」

 

「それで俺は子供だ。なあ、マジでどうしてくれる」

 

「…………ごめん」

 

「いや、俺もあいつをそっちと見抜けなかった俺にも非はある……かもしれない。せめてお前とひいろだったら幾らか理解できるんだけど」

 

「いや、それならむしろ僕は選ばれないよ」

 

「ああそ…………お前それどういう事d」

 

 

 

 

ツー ツー




追記 MOD入りrimw〇rldしてたら遅れました。現在人2人ニアメーア2人シルキーラ1人ミンチョ1人です。
追記 今からrimw〇rldを遊ばれる方がいましたら初見は万能型は1人だけで残りはデフォルトの能力値にした方が面白いです。ミントチョコはいいぞ。

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