どらごんれでぃいらばーず!!!~現代日本で竜娘にTSしたけど同じ超可愛い竜娘(問題児)と支え合ってハーレム生活を満喫します!~   作:囚人番号虚数番

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ドキッ★コスプレだらけのファッションショー

ー黒姫家

 

 

 

ナツメは玄関前で話すのもなんだしと俺達を家の中に入れた。彼は実家の一軒家で暮らしている。両親がいるから断られるかとも覚悟していたのにリビングには誰もいなかった。曰く今は観光業方面で親が忙しく泊まり仕事とのこと。ソファーに腰掛け、彼の出したお茶を飲む。

 

 

 

「でもまさか駆け落ちとはね。ある意味初心というか過程を逆行しているというか、お似合いだよ君たち」

 

「ブゥーーーー!」

 

「ちょ、レイト汚ったな!」

 

 

 

俺は飲んでいたお茶を吹き出す。俺は別にニエに恋愛感情なんて抱いていない。寧ろ普通に暮らしていたのに殺された被害者なのだ。今だってコイツに拉致されてなければ蕾さんやひいろと生活して体を戻す手立てを調べていた筈だったのだ。

 

 

 

「げほっげほ、んなわきゃねえよ。だって一歩間違えたら死ぬんだぞ俺」

 

「ふーん、ニエちゃんは殺したいの?」

 

 

 

ナツメは怪しく微笑みニエに問う。

 

 

 

「うーん、今はまだ平気。でもムカつくから私好みに調教してみようかしら」

 

「だってさ、よかったね。君はまだ死にそうに無いね」

 

 

 

裏を返せば彼女に気に入られたせいで俺は逃げる事が出来ずいいようにされるだけの奴隷扱いだ。命の保証こそあれど今度は自由意志と決定権を失った。竜だから「人」権が無いと冗談でもいえないのが少し悔しい。だからそろそろ話題を変えて本題に入ろう。

 

 

 

「つーかこんなのしてる場合じゃねえ。ナツメ、いきなりですまないが今日泊っていいか?急用だから無理は承知だ。だから……」

 

「いいよ。今日は誰もいないし部屋も空いている」

 

「ああそうだよな、無理に決まって……え、いいの?」

 

 

 

断られると覚悟していたのにまさかの即答で拍子抜けだ。だけどあからさまに裏のある飄々とした態度にすぐに警戒態勢に入る。

 

 

 

「あら、随分と気前いいのね。でもきっとタダでとは言わないのでしょうね」

 

 

 

ニエは挑発するように彼に真意を問う。

 

 

 

「ははっ勿論。でもいざ見透かされると悲しいね」

 

「それで私達は何すればいいの?」

 

「何、簡単な話だよ。体で払ってもらう」

 

「(か、体!?ナツメまじか!?)」ドキッ 「体?」

 

「そう、だから先にお風呂に入ってね♪」

 

 

 

彼の言葉と同時に風呂が沸いたことを伝える電子音が響いた。

 

 

 

ー-ー

 

 

 

風呂の後、俺達はナツメの部屋に連れ込まれる。ナツメの部屋は綺麗に整頓され物の少ない部屋だった。ナツメはそこに衣服を見せつけるように並べられていた。それらは男性が着るのを憚るような衣類、具体的にはゴスロリ、痴女服、コスプレ衣装でサイズは自分の体をにピッタリでタグにはひいろの家で見た服のブランドのロゴが描かれていた。しかもご丁寧に服は色違いの2着が揃えている。

 

まじまじと観察する俺達の横で彼はスマホのカメラ片手にこちらを温かい目で見てくる。つまり、これを俺達が着ろと?

 

 

 

「実は君のお洋服を選んだのは僕なんだ。洋服のセンスは彼女より僕が上手だから頼まれて二人でお金を出し合って買ってあげたんだ。だからその分も含めて君たちにはお人形さんになってもらいまーす♪」

 

「身体って、そっちかよ!」ドッドッドッドッ

 

 

 

クソっ、紛らわしい言い方でいやらしい意味と勘違いしていた。前の電話からナツメに男性疑惑が自分の中に出てしまっていたから処女を奪われる覚悟もしていたのに。恥ずかしさの余り俺は顔を赤くして俯いた。

 

 

 

「あれあれ〜黎人君、君は何を期待していたのかなー」

 

「男女ならセッ◯スでしょ」

 

「ニエえええええ!余計な事言うんじゃねええええ!」

 

 

 

ニエは風呂でも顔が赤いとか余計な事をいちいち言ってきた。やはりコイツは羞恥心という物があまり無いらしい。今も平然とナツメから渡された服に着替えている。俺は恥ずかしいことこの上ないが借りを作ると悪化するのは明白なので着替える。数分も経たないうちに地雷系と量産型の姉妹が出来上がった。

 

 

 

「ううう……恥ずかしい」

 

 

 

ベージュと白で統一されたフリルの多い服、俺には屈辱的この上ない恰好である。一方ニエはピンクと黒の地雷系だ。配色的に赤髪とは少し合わないと個人的には思う。だけどそれとは別に可愛いと思う。彼女自身も初めて着る服に嬉しそうに尻尾を揺らしていた。

 

 

 

「な、なあニエ正気か。マジでこの先続けんの?正直これめっちゃ恥ずかしいんだけど」

 

 

 

慣れないワンピースとふわふわした着心地にもじもじして小さい声でニエに同情を求める。だが勿論彼女は乗り気な方でありその場で一回転してみたりと無邪気だ。

 

 

 

「え、こんなの序の口だよ。もしかして乗り気じゃないのかー。あ、そうだ。ねえねえニエちゃん。もし二人でここにある服を着て写真を撮ったら僕が次のハネムーン先を決めてあげようか?」

 

「! 気が利くじゃない。丁度明日の宿も決まってなかったのよ。写真くらいならお安い御用、どんと来なさい。さあレイト、次の服に着替えるわよ!」

 

「えぇ……」

 

 

 

すると彼女は一瞬で服を脱いで別の服を渡してきた。おいおいおいマジでこんなのと付き合うのかよ俺。こうして俺はニエが選んだ服を着てナツメに言われた通りポーズを取り続けるのである。

 

 

 

「はいはーいこっち向いて」

 

「(でも大切なのを忘れているような)」

 

 

 

しかし始めの時はまだ女性であれば着れる服だったから羞恥心以外はマシだった。途中から普通の衣服では飽きた二人はコスプレに手を出し始めた。そうだ、本当の地獄はここからだったのだ。利害の一致したナツメとニエにより発言権の無い俺は抗う術無く振り回されたのだ。

 

その一部を抜粋すると……。

 

 

 

「はい、もっと脚開いて。そうそう。次は胸元をアピールするように。うん、いい感じだね」パシャパシャ

 

「これ以上又開くとパンツ見えるんですけど。というか服逆だろ!」←チアリーダー衣装

 

「駄目。ほら、次はコレを着てね。もう、男の癖にグチグチ文句ばっかり言って。そんなだといつまで経っても終わらないよ」←執事服

 

 

 

とか、

 

 

 

「次はこの服ね。ってこれ小さいわね。似合ってる?」←巫女服

「うん、バッチリ。じゃあ今度はこれで」

「へー、今着る。これ結構露出度高いのね。でも、こういう服ってちょっと興奮しない?」←バニーガール

「ああ、分かるよ。僕も着たからね」

 

「(な、なんか二人が意気投合してる)」←魔法使いコス

 

 

 

とか、挙句

 

 

 

「女王様とお呼び!……こう?」←ボンテージ+鞭+蝋燭

 

「うんうん!最っ高だよ!」

 

「ん”-!ん”-!(ナツメのバカ、どこでこんな物仕入れてきた!)」←手錠+ボールギャグ+目隠し

 

 

 

等々エトセトラエトセトラ。とにかくされるがままに様々な衣装を着せられ続けた。時計を見れば時刻は午後九時、体力は限界を迎え精神力も摩耗しきっている。

 

 

 

「ナツメ、これ重くて動きづらいからもう脱いでいい?」←ゴスロリ

 

「まだ待ってねー♪あ、そうだ。そのままスカートをたくし上げ……」パシャパシャ

 

「おいナツメ……」

 

 

 

長時間のセクハラと自分勝手に振り回されたストレスに俺の怒りは遂に限界を迎えた。遂に堪忍袋の緒が切れた。

 

 

 

「何かな黎人く「いい加減にしろ!」

 

 

 

ナツメが言い切る前に俺はナツメの股を蹴り上げる。丁度真ん中にクリーンヒットした俺の足に「ある」感触が確かにした。その瞬間、俺はナツメとのある会話が頭をよぎる。

 

 

 

いや、俺もあいつをそっちと見抜けなかった俺にも非はある……かもしれない。せめてお前とひいろだったら幾らか理解できるんだけど

 

いや、それならむしろ僕は選ばれないよ

 

 

 

数日前のナツメとの電話の内容と今の状況が線で繋がる。と同時に服での怒りと一緒に別の怒りも沸いて出た。俺は金的に悶絶する彼女もとい彼をもう一発殴り胸ぐらを掴んで罵声を浴びせる。

 

 

 

「お前やっぱり男じゃねえか!しかも何年も俺に隠してニエにもセクハラ放題かよこのド変態!しかも俺が女になってからべタベタ触ってきたよなぁ、お前ホモかよぉ!?」

 

「ゔぅ金的は、金的は駄目だよ……あと僕は男の子でも大丈夫だから……今の君も十分魅力的だよ」ニコッ

 

 

 

追加で更に腹に一発拳を入れた。彼は家主だがあまり心は痛まない。続けて蹲るナツメを引きずって玄関先に放置し鍵を閉める。これで一晩野外で過ごす事になるが反省してくれるだろう。今は5月、凍死は無いだろう。

 

それにしても道理でコイツが男女どちらにも人脈がある訳だ。元からボディタッチは多い方だとは定評だったけど自分の中で一つの原因が分かった。というかさっきニエが「男女」って言ってたけどいつ見抜いたんだろう。それを聞くと棒弱無人な性欲とだけ返ってきた。至極ごもっともである。

 

 

 

「レイト、私が言うのもなんだけど彼、私達の逃亡先を探してくれるんじゃないの?」

 

「金ならあるし適当に探せば探せると思うぞ」

 

 

 

最もこの辺りの宿泊先はもっぱら観光用だ。旅館ばかりでネカフェも車で行くような立地にばかりある。だから俺は電車で駅前の街へと向かおうと考えている。彼女は困惑しながら納得した。

 

 

 

「(ナツメとレイトは親しいし、実際嫌々ながら楽しそうにしてたけど……なんだか人間の相互関係が心配になるわね)」

 

「……ニエ、どうした?」

 

「いいえ、なんでも(ま、問題が起きたら私が解決してあげればいっか)」

 

 

 

一先ず今日はもう寝よう。明日の宿を探さないといけないしニエにバレないようにひいろへの救難要請を出さないといけない。部屋に散らばる衣服を着用済みと未着用を仕分けて部屋の端に置かれた段ボール箱に詰める。と、その過程で服と福の間から一枚のメモとガムテープを見つけた。「黎人くんの ひいろ宅に送る用」と書かれ、彼の部屋を更に探すとベッド下から一回り小さい「ニエちゃん用」と書かれた箱を見つけた。中身は空で、きっと服はこれから出したのだろう。

 

それから二人でナツメの床で寝る。彼とは元男同士だしコイツの布団で寝れないかと試行すると女性特有の匂いがして、これが堪らなく悍ましく固い床で寝る事を即決した。

 

時間が経ち深夜になりニエの寝息が響き始めた頃、俺はスマホを見る。するとひいろからの数百件もの着信と蕾さんからの事務連絡が来ていた。ひいろのメールはどれもニエの早急な帰宅を促すメンヘラじみた文面の数々で仕方ないのでゴミ箱にぶち込んだ。蕾さんはひいろの暴走が凄まじいので早急な俺達の帰宅をさせる為に現在対策を立てているそう。もし遠征をするようなら事前に伝えて欲しいそう。

 

俺は早速明日駅前に行く予定だとメールを送る。すると深夜にも拘らず10秒も経たない内に返信が返ってきた。何と鳴葉駅前周辺から離れずに三日間滞在できれば居場所を特定して迎えに来てくれるらしい。良かった、俺はあと数日で助かるのか。安心するとなんだか眠くなってきた。

 

 

 

「……zzz」

 

こうして俺は明日を迎える。

 

 

 

 

 

 

 

だからだろうか。彼は何も知らず、きっといつまでも無知なのだ。

 

 

 

ー--

 

 

 

更に夜が更けた深夜。緋刃は一人夜中に起きる。

 

そして彼の部屋のクローゼットを開け、中身を漁る。黎人と服を片付ける時、彼女は多くのコスプレ衣装をそこに仕舞った。だが単にそれだけの意味では無い。彼は気づく事なかったけれどコスプレの中の巫女服に不審な点を見つけたからだ。

 

彼女は自身が着た巫女服に白い髪の毛が付いているのに気が付いた。白い髪の人物なら今の黎人が該当する。しかし服の質感が他のコスプレとは一線を画し、布についた折り目の癖から綺麗であるが明らかに誰かが常用した本物の巫女の服だ。その上この服だけ若干サイズが小さい。

 

暗い部屋のクローゼットの中、夜目を効かせて不確かな何かを探す。以外にもそれは簡単に見つかった。クローゼットの服の中に彼女が着た服と同型の奇妙な巫女服が数着掛けてあった。奇妙というのはサイズが2つあり、どちらも臀部に尻尾用の穴が開いているのだ。通常であればこの位置に穴など開ける筈ない。つまりこの服は初めから自分以外の人外の物である。

 

だがそれより目を引く物も同時に見つけた。

 

両足分の義足だ。彼女よりも小さい肉体に合う金属質な足である。

 

 

 

ガチャ

 

 

 

「人の私物を漁るのはよくないよ。可愛い竜ちゃん」

 

 

 

ドアが開き外へ出した筈のナツメが部屋に入る。緋刃は無表情のままだ。

 

 

 

「……ナツメ、あなたは何を飼ってるの?」

 

「君みたいなかわいい子だよ」

 

「そう、多分鍵を開けたのもそいつなのね」

 

「まあね。でも人の者を漁るのはよくないね。もしかして巫女服のサイズを間違えたの怒ってる?似たような服だからミスしてた」

 

「ううん、気になっただけ。もう用は無いしあなたもベッドで寝たら?」

 

「一緒というのはどうかな?」

 

「……遠慮するわ。今日は疲れた」

 

 

 

彼女はクローゼットを閉じ、再び床に眠りにつく。ナツメもまた自身のベッドに横になり就寝する。

 

 

 

「ああそうだ、君の気の向いた時で良いから『鳴葉大社』に行ってみて。稲荷からすぐに行ける」

 

「……観光はせめて、遠くに着いてから楽しみたいわ」

 

「平気だよ、あそこならきっと面白い物を見れるから」

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