オリジナルカードストーリー-if- 作:no w here
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手フィールドのモンスター最大3枚までを対象に発動できる。
1枚であれば自身の手札から1枚、2枚であればさらにフィールド上から1枚、3枚であればさらにデッキから1枚除外することで、対象の効果を無効化し除外する。
その後除外した相手フィールドのモンスターの数だけ守備力1500以下のモンスターカードをデッキから手札に加える。
この際、手札に加えられるカードに同名モンスターが存在してはいけない。
但し除外した相手フィールドのモンスターの数だけデッキから手札に加えられないのであれば、自身の手札を全てデッキに戻す。
幾度も、死んで。幾度もやり直して。自分は何時しか自分の名前をも忘れた。
残されたのは、やり直すたびに自分を忘れる皆との記憶。そして死ぬ前に得続けてきた、望まぬ戦闘経験。
どうして、自分は――
その疑問が鎌首を擡げ――その理由がないことに気付いた。
もう、嫌だ。
――…否、■織は「《□》はこの世界を別世界から面白おかしく見ている」と言っていた。そして自分には一切の干渉ができないとも。この事からわかることは2つ。《□》――この世界のシステムを作った存在は自分を決して救わないだろうという事。そしてもう一つ。
――この世界とは別に
だから、自分はこの世界から逃げる事を決意した。
数度死と別れを重ね、自身でも運用できるエネルギー…呼称《□□エネルギー》の運用を少しずつ解明していく。それはどうやら根源的なものであり、星そのものの維持力とも言うべき何かなのだという。
既に掠れつつある元の世界のアニメでは、その舞台以上は描かれることが少ない――なら、もしかしたら星そのものの維持力だけで
原理としては単純なもの――異界に自身の存在キャパシティを《□□エネルギー》を送り込む事で生成、後に《□□エネルギー》を送り込むために使った《路》で自身を異界に漂流させるというもの。
世界については最悪どこでもいい――幾度の死の経験は、自身を失う事に何の感傷も抱かせなくなった。
何処で、研究をすべきか…記憶を起こしていき、この世界の文明にしては異物に過ぎた地下施設の存在を思い出す。■織と行動を共にしていた時に、見た場所――その時と同じように■織と行動を共にすれば、向かうこと自体はできるだろう。そこからどのように別れるか、それが課題となるが…
想定以上に容易く別れる事が出来た――というのも、自分自身はこの世界のシステムの恩恵及び弊害を受けていない事が功を奏した。
そこから、幾億の目覚めを重ねただろうか。実際は幾百万で済むかもしれない数字だが、読めない文体の解読から始めとして《路》生成の為に必要な《□□エネルギー》及び素材の試行、それを核上*1である神や龍、魔王の目をやり過ごしながら調べていく必要がある。さらにリミットは何時かは分からないが、最終的にこの地下設備は盛大に破壊される。数十の生き埋めの記憶がそれを証明していた。
だから生き埋めとなる前にその設備を完成させる、或いは生き埋めにならないよう何らかの設備を生成する必要があった。彼らに掛け合おうとしても、日本語を理解できる存在は恐らく■織だけである。そして、それを受け入れてもらえるかは…数回までうまくいった前の■織と同じであれば、不可能だということが分かっている。
そして、それによって。次には、確実に異界へ跳ぶ事ができるように準備が整った。
《□□エネルギー》を簒奪し、異界に自身のキャパシティを生成していく。龍と魔王の声が遠くから聞こえてくるが、知った事ではない――もう、自分が知っている彼らとは逢えないのだ。
嗚呼、でも。
「…やっぱり、君は。■織は気付くと思った」
「…どうして、こんなことを」
その問いかけへ背を向け、《路》へと足を進める。それを止めようと、■織は足を進め。
「――」
言葉を言いきると同時。彼女は、完全に足を止めた。
「…さよなら。もう、君に逢うことは無い」
「――カイリッ!」
最後に入ってきた言葉。きっと、自分の名前だった何かだろう。異界では、それを名乗ろう――
そんなことを考えながら、体を引き裂くような感覚に身を任せ――視界が黒く染まった。
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include:闇霊使いダルク
ライナと共に4人と合流し、旅を共にしてからまだ然程経過していない時。
今までに見られない異界の文明が、僅かずつながらも世界に発見される事件が起きていた。
村の一部で生まれた「スキル」の存在、及び既存の文明より厖大化したLv概念*2、そしてこの世界とは全く違う形式の魔法。
「スキルは一部とんでもないものがあったよね、まさか風属性からの攻撃ではダメージを受けないスキルがあったなんて」
「そうね。その時はウィン以外が攻撃したことで事なきを得たけれど、あれはとても肝が冷えたわ」
ウィンとエリアが先ほど遭遇したモンスターとの戦闘について話し合っている。
風属性は何れも速度に優れており、ウィンの使役するプチリュウによる先制攻撃で相手の行動を強引に遅延させ、そこから俺やヒータ、アウスやエリア、そしてライナによる総攻撃で押し切る戦術を取っていた。
だが、プチリュウの攻撃を意にも介さなかった事でその戦術が通用せず使役していたモンスターを盾としてやり過ごし、強引に押し切る事でなし崩し的に倒すことになってしまった。
結果としてアウスとエリアは魔力回復薬を服用して使役しているモンスターの霊力回復に費やすことに。そしてそれによって無事だった俺達もなし崩し的に足止めを喰らう*3。
エリアについては天才肌だったために魔力を消耗しない行動であれば再契約しながらでもできるらしい。…天才肌、その言葉が似合うだろう。
「んー…ダルク君難しい顔してるけど、どうしたの?」
「あぁ…ウィンのプチリュウによる先制が通じなかったとき、俺たちがどう動くかを少しな」
「ダルク君は難しく考えすぎなんだよ、その時その時で考えるぐらいでいいんじゃないかな?」
ライナの言葉に思わず自身の額を右手で抑える。その様子を見ていたアウスから困ったような溜息、直後慌てたように再契約するためのパスをつなぐために集中し直した。
そんなアウスの様子を代弁するようにヒータが呆れた声でライナに返した。
「あのなぁ…今回のようなことが起こるたびに再契約をしてたら、依頼の報酬が魔力回復薬に消えていくんだぞ?そうなると旅を続けるための資金の獲得が難しくなる」
「そっかー…そうなると、私達を守れるだけの護衛が必要かな?」
「杖で延々と殴るのは、少し骨だしね…」
ウィンがどこか遠くを見ながらも話に加わる。恐らく4人で旅していた時の話だろう、それを聞いてヒータが苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「あの時ばかりは、護身用に剣でも持つべきかと思ったよ」
「でも、金属だとボクたちの契約媒体の相性が悪い以上…傭兵との契約、が無難な線かな…」
「…そうしたいところだが、お前らは嫌なんだろ?」
俺の問いかけに何処か気まずそうにヒータとウィンは目を背けた。…まあ、俺達は何れも魔術師の家に嫌気がさして家から出た子供である。傭兵の大半が大人である以上嘗めてかかられるだろうし、不幸なことに俺以外は顔に優れた少女だ。
「…俺たちと同じように、家から出た子供で前衛を努められる奴がいてくれればな…」
「そう都合の良い事はないよ、ダルク」
だよなぁ、とヒータに返し小さく溜息を吐く。
「…?ヒータ、ライナさん、ダルク君」
ウィンの言葉に俺たちは首を傾げながらも振り向く。
「あそこ、誰か倒れてるけど…」
漂流者カイリ(SR/準制限)
ペンデュラム・効果モンスター
星4/神属性/戦士族/攻撃力1500/防御力1500
Pスケール:赤12/青12
(1)自分は防御力1500以下のモンスターしかP召喚できない
自分の防御力1500以下のモンスターのP召喚は無効化されない
【モンスター効果】
このカード名の(1)(2)(3)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)このカードがP召喚に成功した場合、手札から1枚捨て発動できる。
デッキから防御力1500以下のモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。
(2)裏側守備表示のモンスター1枚を対象として発動できる。
対象を反転召喚し、防御力1500以上のモンスター1枚を破壊する。
(3)自分フィールドのカードが効果によって破壊、除外された場合発動できる。
デッキからカードを1枚ドローする。