オリジナルカードストーリー-if-   作:no w here

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通常魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)手札の防御力1500のモンスターカードを見せる。
見せた後、デッキからレベル5以下/防御力1500以下のモンスターを特殊召喚する。
(2)このカードが墓地にある場合、除外して効果を発動できる。
永続魔法或いは永続罠をデッキから1枚手札に加える。


血濡れの邂逅

include:カイリ

 

「…あ、目を覚ましたよ!」

 

 重い瞼を上げ、視界に移ったのは緑の髪の少女だった。自分自身が載せられているベッドはあの世界でも感じたことがある物。

 

 失敗した?

 

 脳裏にその言葉が思い浮かび、体を強引に引き起こそうとし。

 

「だめだよ、酷い怪我だったんだからじっとして」

 

 そう言いつつ少女は此方の肩を抑えるようにして此方の動きを止めた。それに対抗するように、腹筋でどうにか上半身を起こそうとし…力が、入らない。それを自覚した後、軽い眩みを覚える。…多分、貧血に近い何かだろう。

 

 それでも、確認しないと。

 

「此処は、何処だ…」

 

「…?えっと、――だけど…」

 

 聞いたことのない村。…成功した、その事を悟って身を起こそうとするのをやめる。それに合わせて少女も此方を抑えるのをやめて、傍にあった椅子に腰かけた。

 その後、下の階から足音が聞こえてくる。暫くすると扉が開かれ、青い髪の少女が入ってきた。

 

「ん、目が覚めたようね。何か不調とかあるかしら?」

 

「少しばかり眩暈が酷い、かな…それ以外は、()()()

 

「――…そう、眩暈については鉄分を含んだ食事が必要ね。あとはビタミン欠乏症にもなっているから、取り敢えず貴方は食事が一番の治療よ」

 

 何か言いたそうにしていたが、気を取り直すように青い髪の少女は言葉を続けた。緑の髪の少女も微妙な顔をしながら言葉を噤む様子に内心で首を傾げる。そsて少し遠くから新たに足音が聞こえた。それに対して2人の少女は気付いていない。

 

「食事か…今現在、自分は食事に対する対価を準備できないですよ?」

 

「…それについては俺から提案がある」

 

 音もたてずに開いた扉の先には黒髪の少年。それに驚いたように青い髪の少女は扉へ眼を向け、緑の髪の少女はのんびりと声をかけた。

 

「あ、ダルク君。提案って?」

 

「ダルク、何時から居たのよ!びっくりしたじゃない!」

 

「…聞かせてもらってもいいかな?」

 

「…気配を隠していたにもかかわらず、驚いていないんだな?」

 

 少し目を細めながら少年は此方を見た。背中に持つ杖は当人が斥候職ではなく、魔法使いに近い存在なのではないかと予測を立てつつ返す。

 

「熟練の暗殺者ならまだしも、君は魔術師の方が近いだろうからね。自分は答えたから、次は其方の話の続きを頼むよ」

 

「あんたが回復するまでの食事及び宿は此方である程度受け持つ。その代わりに回復した後、俺らとの旅に同行してほしい」

 

「っ!?」

 

 緑の髪の少女が驚いたように少年へと目を向ける。…恐らくそれを知らなかったのだろうか?対して青い髪の少女は緑の髪の少女は少し驚いてはいるが、ある程度話を聞いていたのかもしれない。

 

「…ダルク、その話は本気だったのね?」

 

「気配を消していたにもかかわらず、そいつは気付いていた。俺らに足りないものをうまい具合に補えそうな奴だったしな」

 

「足りないもの、となると…斥候及び前衛かな?」

 

「ご明察。俺、ウィン、エリアの他にもう三人いるが何れも霊使いでな。契約したモンスターでどうにかしていたが、使役するにあたって魔力の維持が必要だ」

 

「…魔力回復薬の損耗を抑える為、かな?ボク達全員でなら補えるけど、バラバラだと何処かしら欠けちゃうし」

 

 ウィンと呼ばれた少女の言葉にダルクと呼ばれた少年が頷いた。

 

「負傷の治療であれば、エリアともう一人が請け負える。それについてはあんたが負っていた怪我が治療されている事が証明していると言える筈だ」

 

「そうなんですね。有難うございます」

 

「気にしなくてもいいわよ、私が気になっただけだし」

 

 そう言いつつエリアと呼ばれた少女は目を逸らしつつ返した。その耳が微かに赤いのは指摘しない方が良いだろう。

 

「エリア、耳が朱いけどどうし――」

 

「言わないで、ウィン」

 

「いふぁい、いふぁい…っ」

 

 微笑ましい二人の様子に心が穏やかになる。小さく少年の咳払いが聞こえたので、改めて其方へと目を向けると少年は言葉をつづけた。

 

「とにかく、そう言う事だ…どうする?」

 

「自分は別にいいですよ。一宿一飯と治療の恩を返せますし」

 

「助かる。自己紹介については全員が揃った時に頼む…流石に、俺の場違い感が酷くてな、同性の同行者が欲しかった」

 

 後半は小声であり、何処か少年の気疲れした声に小さく笑みを返す。




霊使の守護者カイリ(UR)
融合・ペンデュラム・効果モンスター
星12/神属性/戦士族/攻撃力3000/防御1500
Pスケール:赤0/青0
(1)このカードがPゾーンに存在する限り、
防御力1500以下のモンスターは効果の対象とならない。
(2)自分フィールドの防御力1500以下のモンスターが破壊された場合、
自身を破壊し、自分フィールドに特殊召喚する。
【モンスター効果】
融合素材:漂流者カイリ+星4/攻撃力1850/防御力1500の魔法使い族3体
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1)このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。
自分の墓地及び除外にいる星4/攻撃力1850/防御力1500の魔法使い族をデッキに戻す。
(2)防御力1500以下のモンスターが自分フィールドに1体いる毎に攻撃力/防御力を+1000する。
(3)このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードは相手の効果の対象にならず、相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。
(4)このカードが自分フィールドから離れた場合、Pゾーンに移動する。
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