真・ 恋姫†無双~覇王の意志を継ぎし者~   作:ラクニン

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第二章 黄巾党
未来の強敵


ーーとある義勇軍ーー

 

「愛紗~、お姉ちゃ~ん。ここからすぐ近くの村に賊がたくさん出てるらしいのだ」

 

「なに、それは本当か!?、いかがいたしましょう桃香様?」

 

「うん勿論、助けに行くよ。だって目の前で助けを求めている人を助けなきゃ大陸のみんな笑顔で過ごせるようにはならないもんね」

 

「しかし桃香様。現状では我が軍は兵も疲弊し兵糧も余裕はありません」

 

「あわわ、その上、最近は黄巾党が勢いづいて数も何倍にもあぎゃっ……あぅぅ//噛んじゃった」

 

「でも、鈴々、許せないのだ。弱い人たちが泣くのはもう見たくないのだ」

 

「そうだね、私も鈴々ちゃんと同じ意見だよ。桃香様、私と雛里ちゃんでこの辺一帯を調べて、策を練ってみます」

 

「ありがとう朱里ちゃん。そしたらみんな頑張ろう。大陸の人達全員が笑って過ごせる平和な世のために」

 

「「「「はい(なのだ!!)」」」」

 

 

 

 

 

 

 

ーー陳留、城内ーー

 

side:一刀

 

「現在、我が領内で黄巾党が頻繁に出没し、被害が拡大しています……一刀様?」

 

(最近、賊が著しく増えてるな。もうこうなったら根元から絶たないと駄目か……)

 

「ああ、聞いてるよ……よし、ウジウジしても始まらないか!秋蘭と桂花は戦の準備をそれに春蘭と季衣は兵に伝え、いつでも動けるようにしとくようにいいな?」

 

仕事ばかりで緩みきった自分の心に気合いを入れ直し、皆に指令を出した

 

「うむ、了解した」

 

「はい、一刀様の命あらば!!」

 

「おう!季衣、行くぞ!!」

 

「はい、春蘭様!!」

 

(それにしても黄巾党頭首、張角……その名前だけしか知られてない黄巾党の頭をどうやって捕らえるか後で桂花に聞いてみるか)

 

こうして新たに発生した黄巾族の集団を潰すために俺達は準備を急いだ

 

 

 

ーー翌日、荒野ーー

 

現在、新たに発生した黄巾党を叩き潰すためにその村に向かっている最中、行軍中の空き時間を利用し、桂花に現状を聞いた

 

「そういえば桂花、黄巾党の張角の情報はどうなってる?」

 

「えっと、斥候を出して調べてはいるんですが、何分張角の実像がはっきりとしてないので、行き詰まっている状況です。申し訳ありません……」

 

そう言うと本当に申し訳なさそうな顔を見せ、必死に隠そうとしてるが明らかに落ち込んでいるので俺は桂花の頭を撫でてみた

 

「なぁに心配すんなって今から始まる戦で結果をだして挽回してくれればいいさ。俺はお前の力を信用してるよ」

 

「あぁ、一刀様///……はい、頑張ります!!」

 

(しかし、桂花はすっかり変わっちまったな……まぁこっちの方が可愛がりようがあるからいいけど……)

 

「……」

 

「ふ、姉者も羨ましいなら頑張った姿を一刀に見せればいいんじゃないか?」

 

「な……だ、誰があんな奴に慰められたり、撫でられたりなんてものは羨ましくなど……ないこと……ない……///」

 

「(ふふ、やっぱりこういう姉者が一番、可愛いなぁ///)」

 

「あ、一刀様、目の前にどこかの義勇軍が居るみたいですよ、どうします?」

 

秋蘭がいつものように春蘭をイジリ楽しんでいると前方にいた季衣が義勇軍を発見したと知らせてきた

 

「義勇軍?……桂花、あれは誰が率いているか分かるか?」

 

「あの旗を見る限り、あれは最近、公孫賛から出てきた劉備のようです」

 

(リュウビ?……りゅう……劉備!まさかあの三国志で有名な劉備か!?……もし本人ならこんな所で英雄の一人に会えるなんてな)

 

どうせならとその英雄の信念を見てみたいと思ったのと同時にもしかしたら英傑、関羽と張飛も見れるかもと思った。こういうところは我ながらガキっぽいかもしれない

 

「なるほどな。じゃあ取り敢えず、会って見ないことには分からないしな。それに確認したいこともあるしな」

 

「分かりました」

 

 

 

 

 

 

ーー義勇軍の拠点ーー

 

「どう、朱里ちゃん?なんかいい案できた?」

 

「すみません、まだです……どんなに策を練っても犠牲が大きく出てしまうんです。せめて後、500人くらい兵が居れば他の策が可能ですが……」

 

「そっか……やっぱり上手く行かないね……」

 

「しゅ、朱里ちゃ~ん。ど、どうしよ~」

 

「え、落ち着いて雛里ちゃん。どうしたの?……あ!もしかして賊が攻めてきたの!?」

 

「ち、違うよ。実は陳留の北郷さんが桃香様と話がしたいって……」

 

「そう言うこと」

 

「「ひゃぁぁぁーーーー!?」」

 

無許可で入るのは悪いかなとは思ったが待つのは時間の無駄なのでこっそり後ろからついてきたが……

 

「いや、そんなに驚かなくても……」

 

(なんか随分、ちっちゃいな。何者なんだろ……!まさか季衣と同じタイプじゃないよな?)

 

「び、びっくりしますよ。いきなり現れたりしたら……」

 

「あ、あわわ……」

 

「ふぅ~びっくりしたぁ……それで、えっとどちら様なんですか?」

 

「ああ、俺は北郷一刀、でこっちは軍師の荀彧」

 

本当は一人で来るはずだったが、桂花がどうして「一刀様の軍師として貴方を一人に出来ません」とかなんとか言って結局、ついてきた

 

「え、北郷一刀ってあの陳留の……」

 

「そうだ、最近売り出し中の劉備軍ってのを見たくてね……そう言うわけで、劉備に会わせてくれないかな?」

 

目の前の女の子は警戒しながらも、劉備を紹介してくれた

 

「劉備様は此方の方です。」

 

「あ、はい、私に用ですか?」

 

「……君が劉備なのか?」

 

「はい、初めまして……えっと北郷さん?」

 

(う~ん、なんか想像してたのと違うなぁ……覇気もまったく感じないし……)

 

「そうか……で、君たちは?」

 

いきなり話を振られたのか、二人の女の子はビクッと肩を震わせた……少し傷付いた

 

「わ、私は諸葛亮です。」

 

「あわわ、鳳士元と申しまひゅ!……あぅ~//」

 

(は?……えぇぇぇ!?……この娘たちが諸葛亮に鳳統……)

 

俺はふと思い出し、ちらっと桂花を見た

 

「……あ、あの何ですか?」

 

(軍師ってみんな貧しいのかな?……って、失礼なことを考えてる場合じゃなかったな)

 

「へぇ~君たちがあの有名な水鏡塾の軍師?」

 

「はわっ!?ど、どうしてそれを……」

 

「むっ……」

 

俺が三国志で得た知識を使ったら、見事に的中したようで諸葛亮達は驚いていた

 

「まぁ、そこそこ有名だからね……後、そこの奴、隠れてないでこっち来て話に加わってみないか?」

 

「な!?……」

 

気配がビリビリと発する方向に声をかけたらすぐに薙刀を持った女が出てきた

 

(綺麗な黒髪の美女だな……劉備の周りにいる武将だと関羽か張飛のどちらかだと思うけど)

 

「……君は関羽と張飛どっちだ?」

 

「「!?」」

 

「……?」

 

「!……私は関羽です。しかし何故私が隠れてることが?」

 

劉備を除く、他の三人が一気に俺に警戒心を向けたがそれを俺は無視して、劉備に聞きたかった事を聞いた

 

「それは簡単だよ関羽。殺気の出し過ぎだ。今にも劉備に手を出したら殺すって言うのを感じだったからな。それより劉備、少し質問してもいいかな?」

 

「はい、何ですか?」

 

「君がこの乱世に旗揚げした理由を聞かせてもらえないかな?」

 

「え、どうしてですか?」

 

「こう言っては聞こえが悪いが、はっきり言って君みたいな、武力もなく、軍師のような知略もない者がどうしてこの乱世の表舞台にでてきたのかな?って純粋に興味が湧いただけだよ」

 

「!?貴様、桃香様を馬鹿にしてるのかっ!!」

 

怒声と同時に切りかかってきたので、俺は持っていた愛刀で弾き返した

 

「……くっ」

 

(恐らく関羽は脅しのつもりで斬りにきたんだろうが舐められるのは嫌いなんでな)

 

「あ、愛紗ちゃん、落ち着いて。駄目だよ?すぐに暴力に頼っちゃ?」

 

「う、申し訳ありません。桃香様……」

 

「すみません、北郷さん、うちの愛紗ちゃん、私の事になるとすぐああなっちゃって……」

 

いきなり威嚇した関羽を劉備が宥めて抑えて、謝罪をくれた

 

「いや、別に気にしてないよ。部下にここまで思われてるなんていい主従関係じゃないか?」

 

「違いますよ北郷さん。みんなと私は主従関係じゃなくて仲間なんですよ」

 

(へぇ~、今まで対した知力もなく武芸も冴えない軍を纏めている奴は上から物言うだけのクズしかいなかったが、こいつは違うみたいだな)

 

「そっか、ならもう一度問うけど、君がこの乱世で求めるモノは?」

 

「はい、私の願いはこの戦だらけ世を終わらせて大陸のみんなが楽しく、笑って過ごせる平和な世界が私の求める理想です」

 

(ほとんど史実と同じ……いやそれ以上に考えが甘すぎる)

 

「甘いな、この世界はそんな綺麗事が通じるほど甘くはないし、現に今やってる盗賊狩りにすら悲しむ奴だっている……それを解ってるのか?」

 

ほんのすこしのだけの覇気を劉備に出し……反応を待った

 

(ここまでの人間か、俺の知る歴史通りに生き抜くことが出来る人間か、見物だな)

 

「はい、それは分かってます……私がやってるのは綺麗事だって、けど、それでも目の前で悲しんでる人がいたらどんな人でもそういう人達を救いたい。これが私の答えです!!」

 

(……まだ、理解していないな。その甘い思想がどれだけ危険な事を……しかし、俺の覇気を受けて顔色一つも変えず主張できたのはまぁ及第点だな)

 

俺は出していた覇気を抑え、劉備たちに提案した

 

「そうか、なら今回は協力しないか?」

 

「え?……」

 

「俺もこの乱世は終わらせたいと思ってる。お互いのためにもここは協力しないか?」

 

そこまで言うと理解したようで劉備が俺の手をギュッと握り……

 

「はい!一緒に頑張りましょう!」

 

「なら、早速軍議をやるか……桂花、説明を」

 

「……御意。劉備、諸葛亮と鳳統を少し借りるわよ?」

 

「分かりました。朱里ちゃん、雛里ちゃん、頑張ってね!!」

 

「はい、ではあそこの天幕で軍議をしましょう」

 

「あ、あの…宜しくお願いします」

 

諸葛亮が指定した天幕へと三人が入っていった時に申し訳なさそうに関羽が話しかけてきた

 

「あ、あの北郷殿、先ほどの無礼をお許し下さい……」

 

「別に気にしてないよ。君主思いで良いじゃないか」

 

「ありがとうございます……それで宜しければ私と手合わせを御願いできないでしょうか?」

 

「う~ん……まぁ、いいよ。ならあんまり時間もない今からやろうか?」

 

「ありがとうございます」

 

取り敢えず、俺達は一時的な同盟を組んだ……いずれは強敵に成りうる可能性がある人物、劉備と……

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