指揮官様は愛する御子息の為にお世継ぎ探しに難儀しています・改   作:evengel

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本作に登場するキャラクター達の詳細な設定集です。それぞれの陣営ごとに、本編の進行に合わせて内容は随時更新していきます。ご興味のある方は一度お目通し頂けますと幸いです。


設定資料集

・本作世界観

 

基本的にアニメ時空後に人類が各陣営へ指揮官を配備したら、という前提で進むオリジナルストーリーとなっています。各陣営に一人ずつ主人公となる指揮官(重桜のみ親子の為二人います)と、それの上司(あるいは統括する立場・KAN-SENの研究員)などを一セットとしてオリジナルキャラクターが登場します。

 

 

 

 

 

 

重桜陣営

 

橘 竜胆(りんどう)(38)

 

名門海軍一族の九代目であり、現在のレッドアクシズ重桜艦隊の指揮官を務める人物。階級は准将。幼少期より両親と死別してからは海軍の手で育てられた秘蔵っ子。若かりし頃は一族の興盛と戦争の狂気に取り憑かれていた過去があり、手柄欲しさに自ら各地の最前線に赴いては必ず生還してきた経歴から「人修羅」の異名で恐れられていた過去を持つ。しかし全盛期とも呼べた時期に妻帯して息子の神威を授かった事で気性の荒さは鳴りを潜め、現在に至る。

 

・人物像

 

KAN-SENの誕生以前からセイレーンとの死闘を幾度も経験してきたベテラン海兵。戦争に対する妥協は少なく、「使えるものを最大限使う」という信条の持ち主。そのため実子の神威をわずか8歳から軍人として仕立てるという決断も結果的に下したが、その事に対する葛藤や一族の運命を強いている引け目から普段は神威をべらぼうに甘やかして溺愛している。仕事以外で神威と接している時にはエキセントリックな言動が散見されるが、これは神威にとって優しく・力強く・楽しい父親でありたいという想いの裏返しでもある。実の父である雷胆の影響でとにかく「父親」という概念そのものを神格化している節があるものの、両親との死別が早過ぎた為に子育ての正解が分からないと親しい相手に不安を漏らしたりと繊細な一面も持つ。

 

 

KAN-SEN達との関係性はあくまでも上司と部下の立場を意識しているが、相手によって細かく口調や態度を変えるなど配慮をしている。ただし必要以上のKAN-SENへの干渉は避けており、主に対応を神威へ一任する形で意図的に距離を置いている。また亡き妻を愛する気持ちが未だに強く、一部の者からの好意を感じたり神威にどれだけ催促されても、自らの再婚については否定的。

 

 

しかしながら神威の「母親が欲しい」という催促の熱意に押され、軽はずみな気持ちで神威の「ケッコン」そのものは許可してみたところ、その相手も決めて欲しいと懇願(こんがん)される羽目になった。一応仕事の合間などでお世継ぎ候補を探す素振りは見せているものの、まだ10歳の息子のケッコン相手を決める事に対しては複雑な様子。最近吾妻に神威を取られそうになって(?)やや傷心気味。

 

 

 

 

橘 神威(かむい) (10)

 

一族の十代目にして竜胆の愛息子であり、同時にレッドアクシズ重桜艦隊の補佐官でもある。階級は少尉。生後1ヶ月で死別した母親に代わり、父親の竜胆と運命を共にすることになる。それを拒むことなく8歳になると同時に義務教育を外れ、海軍の士官候補生として約二年の訓練期間を経て、史上最年少となる弱冠10歳での正規軍人となった。普段は補佐官として竜胆のサポートを担当しているが、本職は博士号を持つKAN-SEN専門の研究員であり、その能力は特別開発艦の提案から完成までをチームでこなせるほど。

 

・人物像

 

経歴が経歴なので年齢の割に非常に落ち着いており、仕事中のオン・オフは竜胆よりもハッキリしている。性格そのものも温厚で押しに弱く、優しくされると男女問わず簡単に人を好きになってしまうぐらい惚れっぽい。チョロいとも言う。加えて周囲からも認識される程のファザコンであり、総じて仕事中もプライベートも「息子」というよりは「女房役」といった感じの振る舞い。容姿に関しても竜胆曰く母親似とのことで、妻の幼少期と瓜二つと言わしめるほどの美少年…俗に言う男の娘。なのだが自身の「男の子」という部分に自信を持っているので、言動そのものはしっかりとお年頃の男の子。ただし恋心に関しては非常に疎い。

 

 

主に精神年齢の近い潜水艦・駆逐艦と過ごす事が多く、それとは別に艦種を問わず一部の者からは竜胆の比ではない好意を寄せられている。あくまでも「兵士」という前提の元でKAN-SENと接する竜胆と決定的に違う点として、「人間の女性」という前提でKAN-SENと接している。

 

 

竜胆以外の前で素を出す事は少ないものの、その心根はやはり10歳の子供であるため、自分の記憶の中にない「母親」を非常に恋しがっている。なんやかんやあって竜胆に自分の理想とする母親…らしい「妻」を決めてもらう約束はしたが、今でも竜胆が再婚してくれないかなと密かに思っている。

 

 

 

 

枢木(くるるぎ) 誠 (58)

 

元は貧しい無名家系の出身でありながら、戦場で戦果を挙げ続けて今の地位を得た叩き上げの超ベテラン海兵。階級は大尉。その後セイレーンとの交戦によって右腕を失ってからは最前線を退き、KAN-SEN専門の研究チームの主任となった。今現在は神威直属の上司だが、以前は竜胆直属の上司であった為に誰よりも間近で橘一族を見届けてきた。

 

・人物像

豊富な経験と常に冷静沈着で落ち着いた物腰の紳士的な性格。部下や上層部からの信頼も厚く、神威からはもう一人の父親とまで慕われている。一方で自身の人生にはあまり執着していない世捨て人のような一面もあり、かつて雷胆が愛した女性を奪おうとした事が唯一にして最後の恋だったと竜胆に一度だけ語っている(竜胆は爽やかな青春の一節だと思っているが、その実態は…)

 

 

 

その他の方々

 

 

 

橘 (みお) (享年24歳)

 

今もなお竜胆が愛してやまぬ妻であり、神威の実母。元々はプロのバイオリニストで海軍の記念式典に招かれたオーケストラの構成員だった。その演奏技術と容姿に一目惚れした竜胆からの猛アプローチを受け入れる形で竜胆と結婚し、後に息子の神威を身篭って母親となる。しかし生まれ付き悪かった体調がさらに悪化してしまい、出産から僅か1ヶ月という月日で還らぬ人となってしまった。

 

夫の竜胆曰く「世界一の美人」

 

 

 

提督の皆様 (60〜70付近)

 

両親と幼少期から死別して孤独の身になった竜胆を我が子同然に育てた方々。当然、海軍上層部の懐刀として使うべくそうしたまでに過ぎないのだが、それでも親代わりの情があるのか竜胆が指揮官になるまでの過程や、指揮官として活動を始めた後にも様々な援助をしてくれている。竜胆の言う「お上」とはだいたいこの人達を指す。

 

 

 

おやっさん (?)

 

多分この道何十年とかそれぐらいの蕎麦職人。若かりし頃の竜胆とその妻だった澪を知っている上に、KAN-SEN達にも理解のある貴重な民間人。特にカツ丼が美味いと評判。橘一族限定でツケ払いが効く。

 

 

 

 

 

ロイヤル陣営

 

 

レティス・ヴィンセント (24)

 

レオパルド・ヴィンセントの実弟としてその意志を継いだ青年。階級は少尉。王家親衛隊として従事してきた一族の次男として生を受けたが、経歴作りの入隊経験さえもない民間人という異色の経歴を持つ。14歳で家を後にした際は独学を重ねて一人のパティシエとして世間から評価されていたが、兄の死をきっかけに自らの新たなる運命に身を投じる覚悟を決めた。

 

 

人物像

 

生真面目で温厚だが繊細でもあり、年齢の割にはよく涙する一面が見られる。パティシエを志したのも甘党の父親が喜ぶ姿を見ての事であり、自分の意志よりも他人の喜びを優先しがちという意味では兄譲りと言えなくもないが、総じて見れば兄のレオパルドとは全く異なる性格の持ち主。容姿の良さも瓜二つでとにかく女性を惹きつけてやまないが、本人はとある理由からその事を全く喜んでいない。また紳士的な一面は若干作っている部分もあり、本来の感情が露わになると一人称は僕に戻る。

 

 

 

レオパルド・ヴィンセント (29)

 

ヴィンセント一族の正統な後継者にして、本来のロイヤル指揮官だった人物。階級は少佐。筋金入りの名誉軍人であり、周囲からの信頼も非常に厚かった。しかしながら指揮官として着任する為に移動中であった所をセイレーンの襲撃に遭い、その際に受けた傷が癒える事なく殉職した。彼の死と襲撃による人員欠落を理由として、かつて栄華を誇った王家親衛隊は後に解体されている。

 

 

人物像

 

生真面目で控えめな弟と違って非常に快活な性格で、かつ無類の女好きでもあった。また家族愛も非常に強く、レティスの為に遺した書き置きにてその死後も弟を支えている。しかしながら文中に度々垣間見られる独特の口上だけはレティスに気に入られていないようだ。

 

 

デュラン・ヴィンセント (62)

 

レオパルドとレティスの実父にして、ヴィンセント一族史上最も運命に翻弄された男。経歴からして急死した父親の跡継ぎとして十代で一族の当主となっており、その後はセイレーンの襲撃によって一族の基盤が崩壊する直前まで粉骨砕身する日々を送る。しかしながら長年の無理が祟って十年間も病魔に冒されており、その先は長くない。

 

 

人物像

 

少年時代のレティスからは近寄り難く思われていた過去もあるが、本質としては非常に子煩悩な父親。今現在では親子関係も良好そのものである。婚姻そのものが比較的遅かった事に加えて、二人の息子が幼い時に妻のマノンを失った後には復讐と一族そのものの再建に躍起となっており、満足のいく子育てが出来なかった事を今も後悔している。しかしながらレオパルドやレティスの成長ぶりにはとても満足しているようで、老いてなおその愛情深さには陰りがない。本来は寡黙で言葉足らず。かつ責任を背負い込み過ぎる難儀な性格だが、スイーツが好物という一面がレティスの最初の運命を決める事となった。

 

 

マノン・ヴィンセント (享年34歳)

 

レオパルド・レティスの実母にしてデュランの妻。旧姓はウェルズリー。元々はロイヤル上流貴族の箱入り娘として婚約者のいた身だったが、自身の警護を務めていたデュランに惚れ込んだことで駆け落ち同然に婚姻する。子宝にも恵まれ幸せな日常を送っていたが、その事を恨んだ元婚約者の送り込んだ刺客によって暗殺されるという悲劇的な最期を迎えた。

 

 

その他の方々

 

ミア・フローレンス (25)

 

若くしてロイヤル艦隊KAN-SEN研究部主任の座を射止めた天才肌の人物。階級は中尉。その腕前自体は確かなのだが、発現の節々からサブカル女子的な部分が垣間見えている。またレティスは気が付いていないが、男性同士の蜜月を好む一面もあるようだ。

 

 

ヴェルデューゴ (70)

 

約45年もの長きに渡ってヴィンセント一族に尽くす老執事。かつてのデュランを博識かつ穏やかな性格で献身的に支えており、その後はレオパルドとレティスの教育係兼親代わりとしても重宝されてきた。その忠誠心はヴィンセント一族が没落してもなお変わらず、今現在は唯一の家令としてありとあらゆる業務に従事している。

 

 

補足:ヴィンセント一族について

 

先祖代々ロイヤル王家親衛隊の隊長を輩出してきた名門軍人一族。その名は上層部にも知られており経歴は華々しいが、規模としてはあくまでも中流貴族。その為上流貴族からは使い勝手の良い一族として粗雑に扱われてきた過去もある。そのような一面もありながらも王家の信頼と寵愛を受け、いくつかの事業を展開しつつ発展していたが、セイレーン襲来によってその基盤は崩壊。開戦初期の動乱で王家の面々が相次いで亡くなった事や世界経済の変動による事業の失敗、更にはマノンを巡る血の争いやレオパルドの死などを決定打として没落の一途を辿ることとなった。

 

 

 

 

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