するとそこへ、モンスター出現の報を持った村人が駆け込んできて……
(第五話は「モンスターハンター:ライズ」の世界を舞台にしています)
(ちなみに筆者は、刀剣乱舞に関しても素人ですがモンハンに関してもど素人です。オリジナル設定や、多少の原作との相違点はお見逃しいただくか、間違いがあればそっと教えてくださると助かります…)
【Cam_The World of Monster Hunter_Village_????_03】
漆に塗られた艶やかな檜の支柱と、格子状の天井板に囲まれて、一人の和服姿の青年が、左右目の色の違う赤ん坊をあやしていた。茅葺き屋根の家が多いこの地域においては実に珍しい、洋風の邸宅での出来事である。
袖の長い青地の狩衣姿は、華美な装飾品や腹当てを纏っていても、派手すぎるどころか清涼感をもってそれらを纏め上げてしまうほど、優美な雰囲気を醸し出している。下は灰色の袴姿ではあるが、どこか平安貴族のような典雅さを匂わせた出で立ちの青年は、その佇まいにも相応しくおっとりした仕草で、腕の中の赤子をにこにこと眺めている。右の目に薄青、左の目に淡い躑躅色を宿したその赤子は、溢れそうに大きな丸い瞳を見開いたまま、褐色の小さな掌を青年に向かって伸ばしていた。
「きゃ、きゃっ」
「おお。そうかそうか、面白いか。はっはっは。よく笑う子だな、
「じー、じーじー」
「おお。今のを聞いたか、
「そ、そうか……そりゃあよかったな……と言いたいところだが、御仁はどう見ても、見た目はじじいじゃねえだろう」
やや引き攣りながら返事をした、
「そのような硬い呼び名でなくともよい。俺には、
「そ、そうだけどさあ……! あんたどう見ても、馴れ馴れしく呼んじゃいけねえ空気を醸してるっていうか!」
傍の椅子に望寧を下ろし、のほほんと湯呑みの茶を啜る三日月の前で、ばっと背後を振り返った紫苑と矢羽は、竈の火加減を見に行くフリをしながら、ひそひそと互いに話し合ったのだった。
「あのお方、本当に何者なんですの!?!? 望寧も懐いていますし、怪しい方ではないのでしょうけども……」
「いや、怪しいだろ、十分。あの格好も武具も、このあたりでは見た事がない……異国の奴かと思えば、俺らと同じく日本語を解するようだし」
「そう言いながら、怪しいのを承知で連れて来たのは貴方じゃありませんの! うちは望寧もいて、急なお客人をもてなすにはみっともないくらい散らかってますのに」
「んなこと言ったって、行き倒れ同然でこの嵐の中外にいたら、放っておけないだろうが!」
「ですけど、凶暴なモンスターが多い地帯をうろついて無事だったのでしょう? ああ見えて相当な手練れ……いいえ、もしかして戦神か何かなのかもしれませんわ」
「そんなバカな」
ついつい声を荒げてしまう二人は、ふと聞かれてしまっているのではと案じながらそっと背後を振り返ったが、三日月はのんびりと手を振って応えるのみだった。肝心なことはのらりくらりと躱されてよくわからなかったが、ひどく温和な性格をしているらしいということだけは傍目にも明白なこの御仁は、こんな失礼な会話を全部聞かれていたとしても、きっと怒らないのだろう。
矢羽——
明日はもうすぐ嵐になる、という雨足の強い森の中、狩猟で仕留めた獣の肉を背負って歩いている帰り、矢羽は傘もささずずぶ濡れのまま、道に迷っている三日月と出逢ったのだ。驚くべきことに、この世界の公用語ではなく矢羽の故国と同じ日本語を話した三日月は、人探しの途中だが見つけられずにいるのだと言う。
刀を腰に刺してはいるが、矢羽が見たことのないものだ。こんな悪天候の中、矢羽のように狩猟帰りに雨に打たれたのでもなければ、進んでハンターが狩場に赴くはずもなく、さりとて近隣の村や国からの来訪者なら少なくとも公用語は知っているはずで、どう転んでも怪しさ満点の男だった。が、昔から聞かん気が強く態度も口も横柄で評判の矢羽には、妙なところでお人好しというか人情に厚いところがある。この男の妙に人好きのする笑みと、それでいてどうにも放っておけない気になる抜け具合に絆されて、結局家に連れ帰って来てしまったのだった。
戻ってきた矢羽達の湯呑みに茶を注いでやりながら、三日月が言う。
「それにしても、お前たちが和語を解する者で助かった。このあたりの者とは、言葉も上手く通じぬものでなあ。村の場所を尋ねようにも、道を尋ねようにも、互いに何ともわからず困っていたところだ」
「まあ、運よくここに迷い込んでくれてよかったよ……。俺らはちょっと特殊っていうか、移住ってぇのともまた違うけど、元々あんたの知ってる日本からここに来た。ここでの生活も長くなる……っていうか、また言い方が難しいんだが……」
「矢羽さん、全てを無理にお話しになる必要はありませんわ。三日月様、汁物のおかわりをいかがです?」
「おお、ありがたい。いやはや、紫苑殿の作る料理は美味で、ついつい箸が進んでしまうな」
「いやですわ、そんな改まった呼び方。先ほどのように紫苑と呼んでくださいな。あらあら、望寧。さっきあんなにご飯を食べ散らかしたのにまた泣いて……お腹が空いたのかしら。しょうがない子ねえ。ちょっと失礼致しますわ」
さらりと食事の場を抜けて、望寧を抱いた紫苑が奥の間へ消えていく。ぱちぱちと暖炉が爆ぜる音の中で、矢羽が軽く頭を下げた。
「すまないね、うちは騒々しくて」
「いやいや、とんでもない。子が元気に泣くのはよいことだ、人の子が皆一度は通る道だからな。お前達のような温かい親に囲まれて、さぞかし幸せなことだろう」
そう言って微笑む三日月に、照れたように笑った矢羽は、気恥ずかしさを誤魔化すように慌てて料理を口に運びながら、せめて紫苑に代わって水仕事はやろうと、味わいつつもなるたけ急いで目の前の食事を飲み下した。
本当を言えば、矢羽も紫苑も、前世からの恋仲で転生者だ。前世では明治の生まれである二人は、記憶を保ったままでここの世界に転生した。彼ら自身の家族構成も、そして生まれた娘の姿形も、転生前とまるきり同じだった。つまり、二周目の人生というやつである。
娘にもその性質が受け継がれるかどうかは知らないが、ひとまず矢羽達は、この世界では遠い国から渡ってきた移民という体を取っていた。ありのままを話して街や村の者に信じてもらえるはずもないし、それならば彼らがまだ知らない国がこの世界のどこかにあり、そこからやって来た人間ということにすれば、大きな嘘もなく説明も容易だと思った。
元々人の良いこの世界の住人は、移住者にも好意的で、矢羽達の先代の頃から狩猟の術を教えたり、交易を営む手助けをしてくれていたようだ。おかげで、父の商館から引き継いで交易商となった矢羽は、各地を飛び回って忙しい生活を送りながらも、ここ数年はこの地に足を落ち着け、妻の紫苑と娘の望寧と共に、生活を送っている。
けれどその平穏な生活にも、転機が訪れようとしていた。隣室で着替えて簡易な浴衣姿で望寧に乳をやっていた紫苑が、ゆらゆら揺れて我が子を眠りに誘いながら戻ってくると、寂しげな目で石窯の設備を見やる。
「お料理を褒めていただいたところで少々名残惜しいですが、この竈もじきに解体せねばなりませんわね。他の荷物に関しては減らせますけど、こればかりは……」
「どこかへ引っ越すのか?」
「俺が販路を拡大することになったんだ。以前、この近辺で大規模なモンスターの大移動……百竜夜行というものがあったんだが、どうにもそれが数十年に渡って、徐々に活性化の兆しを見せていると聞いてな」
「ほう?」
紫苑に代わって答えた矢羽が、興味深げに首を傾げた三日月に向かって説明する。
「ここの街にゃさして大きな砦や設備もないんだが、ここよりちょいと離れた場所にある里では、ハンターも含めた里の人間総出で、そいつを迎え撃てるほどの準備を整えてるって話だ。
もし百竜夜行が活性化すれば、襲われた村はもちろん、その道中にも甚大な被害が出る。復旧に必要な資材や貴重な薬草が、少しでも安く各地に届くよう備えられたらと思って、俺は交易に乗り出すことにした。奴らが静かにしてる今が、狙い時だろう。海を越えたさらに向こうへ商談に行く。お前らまでついて来る必要はねえって言ったんだが、嫁が聞いてくれなくてね」
肩をすくめる矢羽の側で、紫苑が声を顰めつつも、髪飾りのリボンを揺らしながら可愛らしく頬を膨らませて反論した。
「あら。わたくしは別に一人でも構いませんけれど、こんなに可愛い盛りなのに、父親が一人子供の成長を見守れないなんて、可哀想だから慈悲を掛けてあげているだけじゃありませんの。それにどうせ、わたくしがいなければ自炊の一つもできないんでしょうに。一家の大黒柱に倒れられて収入がなくなりでもしたら、迷惑を被るのは私と望寧ですわ」
「あいっかわらずお前は可愛くねーなー! ついて来るなら来るで助かるっつっただろうが! だいたいお前が、調理器具を手放したくないとか船中では料理がしづらいとか、ぎゃあぎゃあ文句言うから……」
「あらっ。あらあらあらー。そうだった方が本当は助かると思ってらっしゃるくせに、他人のせいにしますの? 本当に矢羽は、昔っから根性無しでぐーたらで、肝心なところで日和見の、どうしようもないおぼっちゃまですわねえ」
「うっ、うるせー! 大体お前だって、ちびでちんちくりんの脱走娘のくせに、生意気な……!」
「はっはっは。二人とも仲が良いな」
思わず素の口調に戻って若者らしい応酬を繰り広げる二人だったが、今宵の喧嘩は側に観客がいる事に気付いた二人は、あっという間に頭から煙を出しかねない勢いで静かになった。人に見られているというのは、思いの外恥ずかしいものらしい。実際は三日月だけでなく、村の者全員が、二人の仲の良さを証しする光景として見慣れているものだったりするのだが。
「しかし、まだ子が小さいのに大移動とは、これまた大変だな」
「ああ。長い旅は、紫苑にも望寧にも負担になるだろう。……それで俺らは、例の里に立ち寄って、望寧を預けようと思ってる。あそこは、歴代でも有数の優れたハンターを排出してきた逞しい里だ。教育機関も整っているし、万が一モンスターに襲われた際にも心強い」
矢羽の口から出た決断に、三日月はぱちりと瞳を瞬かせる。事前に二人で話し合って決めたことなのだろう、紫苑も、寂しそうな顔をしつつ毅然とした態度で頷いていた。
「我が子と離れるのは身を裂かれる思いですが……わたくしは生まれつき体が弱くて料理以外にろくな能がありませんし、矢羽は武具を振るえますけど、いざという時に必ずしも傍にいるとは限りません。その点、あの里に守って頂けるのなら安心なんですの。里長様は、村の者全員で引き受けてくれると仰ってくださいましたし……護身の為に、幼い頃からハンターとしての育成を受けるのは、この世界では割と普通のことですから。
……無理を強いたくはないですが、あの子には私と違って、己の身を己で守れるようになって欲しいのです」
テーブルの脇に置いてあった編みかけの
その笑みに釣られるように、三日月も表情を和らげた。
「それもまた、親として子を幸せを願うゆえなのだな。成長した暁には、きっとその想いを受け継いだ強い子になる」
「だといいのですが」
そういえば、三日月もまた矢羽達と同じく若い歳頃に見えるが、所帯というものはあるのだろうかと矢羽がふと思って口を開きかけた時、慌ただしく玄関の戸を叩く音が聞こえた。鍵を外しながら、矢羽が眉を顰める。
「何事だ」
「おい矢羽、てぇへんだ! ここから目と鼻の先にある河辺で、タマミツネの野郎が大暴れしてるって!」
「はぁ!? なんだってそんなモンスターがうちの村の近くに……奴ら、山奥の滝壺あたりで大人しくしてたはずだろう」
「それがよぉ、豪雨で氾濫した川の濁流に飲まれて、一匹迷い込んじまったみたいで……おまけに今は繁殖の時期だし、そいなのに上手く番を見つけられなかったみてえで、ひどく興奮して手が付けらんねぇのよ」
「はぁ……参ったね、こりゃ」
紫苑に目配せして、矢羽が手早く防具を見に纏い、壁に掛けてあった狩猟笛を背負う。話している内容まではわからずとも、何かを感じ取って三日月が声を掛けてきた。
「どうした?」
「どうも、関所のあたりにモンスターが出たらしい。さすがに村の中まで入ってくる事はねえだろうが、もしもの事があると厄介だ。少し出てくる。危ねえから、あんたは紫苑とここに居ろよ」
普段は商売人だが、物を運ぶにも売るにも狩猟を避けては通れない世界なので、矢羽も一応は腕の立つハンターである。たまにこうして村の者が助けを求めてやって来る時には、時間の許す限り快く討伐に応じていた。
大雨の中を進み、ぐらついて吹き飛ばされそうな物見櫓の上から目を凝らすと、確かに激昂で真っ赤に染まったヒレを持つ泡狐竜が、渦を巻くようにして堤防を破壊しながら暴れていた。艶やかな薄桃の鱗と、それとは対照的に腹から尾に掛けてモップのような毛深い毛で覆われた全身をくねらせ、狐という名を冠しながらも竜のごとくしなやかな身のこなしで、周囲を泡だらけにしている。
「嗚呼……やれやれ、嫁さんにフラれた八つ当たりってか? 詰んである樽やら土嚢やら、泡だらけじゃねえか。しっかしそれより、あの石積みを完全に壊されちまったらこっちも被害甚大だな」
「ほう。これはまた、いたく妖艶な。長らく生きてはきたが、あのような妖怪は俺も目にしたことがないな」
「ってぇ、三日月!? あんた、家に居ろっつったのに何でここにいんだよ!?!?」
独り言を呟く矢羽の横に、いつの間にか三日月がいて、折角乾いた服をまたびしょびしょにしながら、物珍しそうにタマミツネを眺めている。一体どこから登って来たのかと矢羽は度肝を抜かれたが、濡れて尚美しく見える整った顔立ちで、三日月は微笑んでみせた。
「どれ。ここは俺に任せてはもらえんか。殺さずとも、あれを追い払えばよいのだろう?」
「そ、そうだが……あんた、狩猟の心得は」
「なに、伊達に歳を食ってはおらんさ。何せ、じじいだからな。はっはっは」
この場に全く不似合いな、呑気な笑い声を朗らかにあげると、三日月は矢羽があっと思う間もなく、ひらりと川辺に飛び降りた。
標的を見つけたタマミツネが、すかさず顔周りのヒレをひっぱいに広げて警戒しながら、すさまじい咆哮を上げて狐に似た顔を向ける。熟練のハンターでも、思わず耳を塞いでしまうほどの雄叫びだが、それを正面から浴びても何一つ動じないまま、三日月は叩き付けられた尻尾の攻撃をひらりと避け、そのまま円を描いて回るタマミツネに合わせて踊るように、川の中を動き回っている。
雨と川の水で服も重かろうに、その動きは矢羽が目を見張るほど滑らかで、無駄が一切ない。あのタマミツネが吐き出す泡に触れてしまうと、酷く足場がぬるついて踏ん張るのにも一苦労するのだが、三日月はそれを抜き身の刀で捌きながら、泡に捉われぬよう軽やかに動いている。その地鉄は美しく、気付けば風が止んで雲の隙間から覗いた月に、刀身がまぶしく輝いていた。
「これでどうだ?」
横一直線の薙ぎ払いでタマミツネが身を引いた一瞬の好きに、両脚へ力を溜めた三日月は、一気に月夜へと飛び上がった。雲間から顔を覗かす霜のような星空と月光の下で身を翻した三日月は、振り上げた刀身でその名の如き弧を描きながら、一気にタマミツネの胴体目掛けて上空から舞い降りる。白き鋼の輝きは、矢羽の目にも止まらないほどの速さだった。タマミツネが吐き出す赤や緑の泡が弾ける飛沫と、三日月が剣を振るう度に吹き上がる桜吹雪の中で、その姿は戦いの域を超えて幻想的にすら思えるくらいだ。
唸りを上げてタマミツネが後退した刹那、その頭上にとんと飛び乗った三日月は、事もあろうに、その瞳をお茶目に片方瞑ってみせた。
「はいっ」
「……???」
生死のやり取りの最中で何をしているのかと呆気に取られた矢羽だが、それを見舞われたタマミツネも同じだったようで、訳のわからぬように呆けた顔をしている。モンスターのここまで呆気に取られた顔を見たのは、初めてだったかもしれないと矢羽は思った。しかし、やがてタマミツネは三日月など見えていないかのように、何をしに来たのか忘れたといった挙動で、すんなり身を翻し川の流れの中を泳いでいく。
慌てて櫓から飛び降りて駆け寄った矢羽が、泡まみれでからからと笑う三日月を質問責めにしたのは言うまでもない。
「おいっ、なんだ今の!?!? 何をどうやったらあんなにあっさり追い払えんだよ!?」
「はっはっは、さあてなあ。俺はほんの少し気を逸らしただけだ。奴も一戦交えて疲れたのかもしれんぞ」
「いやそんな事あるか!? あんな技、この世界の連中でも見たことねぇが!?」
「それより、折角洗ってもらった服がこの有様では、また紫苑殿に怒られてしまうなぁ。いや、泡だらけになっただけ、却って洗いやすいというものか?」
「いやいや、それモンスターの粘液だから! 洗剤じゃねえの! ……ったく、どこまでいってもあんたは抜けてるっていうか」
鬼神の如き剣捌きを見せたかと思えば、見た目の歳に似合わぬ老練な笑みを浮かべてみせる。三日月宗近という人間のことが、矢羽にはさっぱりだった。そもそも、人間なのだろうか。神様なのではないかと紫苑が冗談めかして言った言葉が、ふと頭の中に過った。
(いやいやまさか……けど、只者じゃねぇことは確かなんだよな)
初めて三日月を拾った晩。彼は濡れに濡れて溝鼠のようにこそなっていたが、怪我一つなく、服を見てもモンスターに襲われた破れ目一つ見つからなかったのだ。たまたま群れに一度も襲われずに抜けてくるのは不可能なぐらい、モンスターの出現頻度が多過ぎる地帯だったこともあり、矢羽も紫苑も不思議だった。
それに加え、先ほどの剣の腕前。ギルドに報告すれば、間違いなくスカウトの声が掛かるだろう。それにしても、こんな腕前のハンターがいればその名が全土に鳴り響いていても不思議ではないだろうに、こんな剣士の話を何一つとして聞いたことがないのも、妙な話である。
(まあ、いいか)
何はともあれ、村の危機を一つ救ってくれたのだ。悪い奴ではあるまい。
今更のように、ずべずべと滑る泡やられの後遺症を面白がりながら歩く三日月に呆れながら、矢羽は妻と娘の待つ家へ戻ったのだった。
望寧、矢羽、紫苑の物語に関しては……設定は存在していますが、いかんせん原作がまだこの世に誕生していない物語なので、いつか読める日がくることを楽しみにお待ちくださいませ←
ただ、成長したモンハン世界の望寧は、既にマルメロ家の一員として、本エッセイシリーズで活躍しております。
今回矢羽さんの出番が全くなかったので、もし時間と体力が許せばですが、矢羽さんと三日月さんが今回逃したタマミツネの狩猟に乗り出す話も、そのうち書けたらいいなあと思っているところです…。
矢羽さんの武器は、狩猟笛という大きな鈍器です。これまた魅力的な武器で(というか私がずっとモンハンで狩猟笛使ってるんですが)、この音色に合わせて舞う三日月さんというのもまた美麗だろうなあ…と思うので…。
あとはなんかこう、色んなモンスターと刀剣男士との戦闘とか見たいし←
ただ、時系列的にまだライズでの百竜夜行が起こる前なんだけど、矢羽さんに果たしてマガド笛持たせていいのかは迷っている←
カムラの里で四十年前に既に百竜夜行が起こってるんなら、マガイマガド自体はいると思うんですけどね…。