入間さんといっしょ   作:パプリオン

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第1章 絆のカケラ

 

超高校級の天才発明家──入間美兎。

僕にとって、彼女と過ごした時間は間違いなく"非"日常だった。

 

その恵まれた容姿とは裏腹に、ひとたび口を開けば暴言と下ネタのオンパレード。

かと思えば非常に打たれ弱い一面があって、誰かに強く言われると途端に性格が一変してしまう。

 

才囚学園で知り合ったクラスメイトの中で、恐らく最も個性的な人物である、彼女との想い出。

 

今からそれを、語ろうと思う。

 

 

 

 

 

第1章 絆のカケラ

 

 

 

 

 

入間さんとの交流が始まったのは、一回目の学級裁判が終わった後のことだった。

 

才囚学園で始めてできた友達──赤松さんがクロとして処刑され、それを目の当たりにした僕は……絶望と恐怖の中で、もう誰とも接点を持たないようにしようと心に決めていた。

誰かと仲良くなってしまえば、コロシアイが起きたときに辛い想いをしなきゃいけなくなるから。

もう、あんな思いは二度としたくないと思ったから。

 

だから僕は、自由行動の時間になっても人目を避けるように動いていた。

有り体に言えば、この時の僕は人間不信に陥っていたのだ。

 

誰も居ない、静かな場所を探し求めて。

 

中庭の岩場に一人で腰を掛けていると、突然背中に衝撃が走った。

 

「何しけた面してんだよ、この童貞がっ!」

 

いったい何事かと思い振り返ると、そこに居たのはクラスメイトの中で最も突飛な人物──入間美兎……さん。

 

「お前、さてはアレだろ?ふちゃちんで勃起不全なんだろ?だからこんなところでぼぉーっとしてたんだろ。ひゃっひゃっひゃっ!」

 

「……」

 

この状況で平然と下ネタをぶっ込んでくる入間さんを見て、僕は思いがけず呆気にとられてしまう。

 

思えば彼女とは、初対面の時からこんな感じだった。

あの時は確か赤松さんをメスブタ呼ばわりした挙げ句、僕に対して「おい、腐れチンポ。今オレ様の胸見たろ?」と、とんでもないイチャモンをつけてきたのだ。

 

その後も、少なからず容姿端麗でスタイル抜群といえる彼女の口から出てくるのは、あらんばかりの過激発言と下ネタばかり。

世の中にはこんな凄まじい人もいるんだなと、ある意味感心されられたことは記憶に新しい。

 

「おい、何か言えよぉ……折角オレ様が声掛けてやったのに、無視しないでよぉ……」

 

しばらく回想に耽っていると、入間さんがいつの間にか態度を一変させていた。

これも彼女の特徴といえば特徴で、入間さんは過剰な自信家である反面、相手から攻められたり無視されたりすると、とたんに弱腰となり、時にはMと思われるような発言をし始めるのだ。

 

「ああ、いやごめん。ちょっと考え事をしててさ。

改めて聞くけど、入間さんはどうしてこんなところに?」

 

「そんなの決まってるじゃねーか。オメーを発明品の実験台にするためだ!」

 

「ええっ、何それ!?いきなりそんなこと言われても……」

 

「どうせやることなくて、一人で寂しくシコシコと自慰行為にでも耽ってたんだろ。

それならオレ様の役に立つ方が、よっぽど生産的だろうが!」

 

至極無茶苦茶なことを言ってのけた入間さんの目は、怖いぐらいに真剣だった。

このまま彼女に付き合うのなら、相当な覚悟が必要になるだろう。

 

僕は、どうするべきなんだろうか……

 

「おら行くぜ。さっさと着いて来やがれこのザコ原がっ!」

 

入間さんはそんな僕の迷いを歯牙にもかけず、ずかずかと歩きだした。

こうなってしまった以上は、彼女に付き合うしかない……よな。

 

そうして入間さんの後に続き、たどり着いたのは彼女の研究教室だった。

至るところに物騒な機械が立ち並んでおり、これじゃあ発明家というよりはマッドサイエンティストの部屋だ。

 

「ボケっとしてんじゃねーよ。早速始めるぜ?

一発目は──こいつだっ!」

 

そう言って彼女が取り出したのは…何かのセンサー?

これが発明品というのなら、何か特殊な数値を計測するものなのだろうか…?

 

「こいつは、『経験人数センサー』だっ!」

 

「経験……人数?」

 

「察しがわりーな。つまり、計測相手がこれまでに何人抱いたかが分かるってことだよ。

さーて、ダサイ原の数値はっと」

 

「ちょっ、僕を計測しないでよ!」

 

「もう遅せーよ!どれどれ~……なるほどな!ひゃっひゃっひゃっ!」

 

まさか、本当に分かってしまったのだろうか。

というか、そのリアクションは一体どっちの反応なんだ…?

 

「お次はこれだ。人呼んで、『寒い下ネタに自動で腹パンを入れるマシン』!」

 

「人呼んで…って、それ完全に入間さん命名だよね?

しかもド直球すぎるネーミングだよ!?」

 

「けっ。いちいち名前考えるのがメンドくせーんだよ」

 

そ、そういうものなのだろうか…

ある意味、彼女らしいといえばらしいけど……

 

「オメーだって、自分のチンコに名前付けたりはしねえだろ?

それともあれか?セニョリータとか名前付けてんのか?自分でシコってる最中に、『僕のマイセニョリータがイッちゃうよおおお!』とかダサいこと言ってんのか?」

 

「あ、下ネタ」

 

その瞬間、グローブ型のマシンが突然動きだし、的確に入間さんのお腹を打ち抜いた。

 

「ぐっふぅ!?な、なんでぇ……」

 

「こ、これは凄い…!ちゃんと機能してるってことだ……」

 

「か、感心してねーで、オレ様の心配しやがれこの童貞…!」

 

「あっ、そうかごめん。入間さん大丈夫…?」

 

「なわけ、あるかぁ…!

でも、イイパンチだったぁ……」

 

何故か恍惚とした表情を浮かべている入間さんに困惑しながら、僕は拳銃の形をした発明品を手に取った。

……多分だけど、これも100パーセントまともな品ではない気がする。

 

「おお、そいつはパンツ瞬間移動装置。その名も、『あいつはいてないぜ!』だ」

 

「そんなことだろうと思ったよ……」

 

というか、誰かのパンツを瞬間移動させられる技術があるなら、人間を移動させる装置を作って脱出できないのか…?

 

「ひゃっひゃっひゃっ!どーだ、オレ様の天才的な才能にひれ伏せ!!」

 

「えっと、その……うん。どれも独創的で、良いと思うよ…?」

 

「けけっ。オメー、童貞のクセになかなかよく分かってるじゃねえか。

オレ様の発明品は、言うまでもなくサイコーだからな!」

 

「う、うん。どうて──それは、関係ないけどね……」

 

「よしよし、オメーのこと気に入ったぜ!これから可愛がってやるよ。

せいぜいオレ様のテクでイッちまわないように気を付けろ!」

 

「は、はは……精進するよ。

というか、そんな下ネタばっかり言ってると、またあのパンチマシンに──」

 

「ふぎゅうう!?」

 

……言わんこっちゃない。

 

 

 

「じゃーな、変態童貞!」

 

「うん……あ、ちょっと待って」

 

別れ際。

僕は以前にモノクマガチャで当てていた景品──「記念メダルセット」を彼女にプレゼントした。

最初のうちは警戒していたのか渡されたものをまじまじと見つめていたが、やがて「ふーん……まぁ何かの発明に使えるかもしれねーから、貰ってやってもいいけどよ」と言って受け取ってくれた。

 

結局、この日は夜まで入間さんに付き合うことになってしまったけど……不思議と嫌な気持ちはしなかった。

むしろ今までの絶望的な思い出の数々をほんのひとときでも忘れさせてくれるような、"楽しさ"がそこにあったのだ。

 

 

 

後になって思い返してみれば、僕はこの時から入間さんのことを気にかけ始めていたのだと思う。

 

 

 

彼女と2度目の交流があったのは、夢野さん発案のマジカルショーが行われる前日のことだった。

 

「ひゃっはー!今日もオレ様は絶好調だぜー!」

 

「うん、そうみたいだね……」

 

「おいおい、なんつー顔してんだよ。ひょっとしてウンコしてーのか?」

 

「え?いや違うよ!?」

 

「じゃああれだ。もう一つの出るもんが出てねーんだろ?そうなんだろ?」

 

「いやあの、一旦下ネタから離れてもらって……」

 

「だったらオレ様がおかずを提供してやろーじゃねーか。ひゃっひゃっひゃっ!」

 

「駄目だ、全然話を聞いてない…!」

 

入間さんとの会話は、大体の場合が僕の受け身一辺倒だ。彼女が奇天烈な発明品の話をしたり、才囚学園の愚痴を溢したりするのに対して、僕がリアクションを交えつつ聞き役に徹する。

これでちゃんとした交流になっているのかは分からないけど、今のところ入間さんも文句を言ってくる気配がないし、そういうものだと思い込むことにしている。

 

まあそれはそれとして。

今日、何故かとても機嫌が良いらしい入間さんが僕のために取り出してきたモノは……

 

「さ、サングラス?」

 

といっても、フレームや耳かけの部分に何やらゴツゴツとした機械が取り付けられている。

まさか、ssでお馴染みの好感度測定器とかじゃないよな?

 

「好感度ぉ?そんなちゃちな効果とりつけるわけねーだろ。ま、やろうと思えばぶっ楽勝だけどよ!」

 

「できるはできるんだ……」

 

「いいか、そいつはエロ動画内臓サングラスだ。グラスを掛けると自動でエロ動画が流れるようになってる」

 

あ、なるほどそっちかー……

 

いやどっちだよ!?

案の定訳の分からない機能じゃないか!

 

「そいつには、期間限定の特別サービスでオレ様の自撮り動画を入れておいてやったぜ。

咽び泣いて使いやがれ!ひゃっひゃっひゃっ!」

 

んなっ…!

 

……いや、違うよ?

一瞬でも興味が湧いてしまったとか、そんなことはこれっぽっちも思ってないからね。

どんなものが映っているのか想像して、思わず生唾を呑み込んでしまったとかそんなこともないからね。

 

「あとは……そうだな。他にも色々あるけど、説明すんのが面倒だから適当に使え!」

 

そう言って渡された箱のなかに入っていたのは……結局、すべてそっち用のものばかりだった。

まさか、こんなにもたくさん宝の山ゲフンゲフン発明品を渡されることになろうとは。

 

「全部オメーのために作ってやったんだぜ?だからもっと喜べよ、このムッツリ童貞が!」

 

……僕のために、か。

その気持ちは凄く嬉しいし、正直言って実用性も抜群だろう。

 

しかしモノがモノなだけに、手放しでは喜べない。

「ありがとう!大切にするね!!」などと言ってしまえば最後、セクハラで捕まるのは僕の方なのだから。

世の中というのは案外理不尽にできているものだ。

 

結局、僕はこれらの発明品を返品せず、全て受け取ってしまった。

 

……何とは言わないがものすごく捗った。しばらくは入間さんに足を向けて寝られないな。

 

 

 

そして、この時。

僕は彼女から思いがけぬ相談を受けることになったのだ。

 

「おいハメ原、オメーになら話してやってもいいぜ。オレ様の特別な秘密をな」

 

「え、秘密?それって……」

 

「どうだ、聞きてーだろ?今すぐにでも聞きたくて仕方ねーんだろ?」

 

「……うん、教えて欲しい」

 

「えっ、本当に?聞いてくれるの…?」

 

入間さんはどういうわけか、急に弱気な反応を見せていた。

もしかして、断られると思っていたのだろうか。

 

「よーし!良い心がけだ、そうこなくっちゃな!

んじゃ、詳しいことはまた今度な!」

 

「う、うん。分かった」

 

僕は子供のように目を輝かせる彼女を見て、とても微笑ましい思いを抱いたことを覚えている。

入間さんのことを、もっと知りたい。理解したい。

他の誰かにそんな感情を抱いたのは、この時が初めてだったかもしれない。

 

 

 

 

 

星くんが死んだ。犯人は、信じがたいことにあの東条さんだった。

その後、僕たちは彼女の素性を知った。

影の総理大臣。いや、真の総理大臣。それが彼女に課せられた役目だったのだ。

そして星くんは……彼女を生かすために、自分が犠牲になったのだという。

 

東条さんはクロと断定されてからも、決して諦めなかった。

逃げて、逃げて、逃げ延びようとして……結局それは叶わなかった。

彼女が僕のために用意してくれた、アフタヌーンティー。その味は、きっといつまで経っても忘れることはないだろう。

 

陰惨たる気持ちを拭いきれないまま、僕は3度入間さんの元を訪れていた。

プレゼントしたのは「人をダメにする作業椅子」。

名前からしてどうなんだと思ったけど、いつも発明で徹夜ばかりしているらしい彼女に少しでも安らぎがあればと、そんな思いから渡したものだった。

 

「なっ……こ、これは、オレ様が求めていた…!」

 

「え…?」

 

「万年童貞のクセにやるじゃねーか!巨乳美人に貢いでナニ考えてんだ?」

 

「あはは……これなら喜んでくれるかなって、そう思って」

 

「ひゃっひゃっひゃ!いいぜいいぜ、最高だぜ!持つべきものはセフレってわけかぁ?」

 

「それを言うなら友、なんだけどね……」

 

少なくとも、嫌われてはないらしいことにホッとする。

それに、また彼女の笑顔を見ることが出来た。今の僕にとっては、それが何よりの救いだった。

 

「あ、そういや今日はオレ様の秘密を聞きに来たんだよな?」

 

「う、うん」

 

「実はよ、この話をするのはオメーが始めてなんだ」

 

今までと打って変わって真剣な面持ちの入間さんを前にして、僕は少しだけ姿勢を正す。

尤も、『上げて上げて落とす』の格言どおり、ハチャメチャで奇想天外な話が来ても全然おかしくはないんだけど……と、若干失礼なことを考えながら。

 

「結論から言う。オレ様は、普通の人間じゃねーんだ」

 

「え?いや、そのことは…何て言うか、とっくに皆知ってると思うけど……」

 

「……えっ、そうなのか!?

皆、知ってて知らない振りをしてやがったのか!?

 

このオレ様が……人造人間だってことに…!」

 

「う、うん……えっ」

 

人造人間?何の話だ?

僕はてっきり、入間さんが……その、少し変わっている人だってことを自覚していたのかと。

 

「おい、どうなんだよ!」

 

「あ、ごめん。僕の勘違いだったみたいだ」

 

「はぁ!?んだよ、変態ヶ原のクセに驚かせるんじゃねーよ!

ビクッとさせるのはオメーの息子だけにしろ!!」

 

僕に対するあだ名レパートリー、着実に増えていってるな……

それにいつもの下ネタも健在だ。中々に上手いことを言ってる。

 

……って、今はそんな感想を抱いている場合じゃない。

 

「それで、人造人間…っていうのは?」

 

「ああ、実はな…昔のオレ様は、何の取り柄もねぇつまんねー女だったんだよ。

だけどある時、交通事故で意識不明の重体になって……

奇跡的に手術は成功したらしいんだが、その時からなんだ。オレ様の頭ん中に、ありとあらゆる発明のアイデアが浮かぶようになったのはよ!」

 

「つまり入間さんは、その事故を境に、"超高校級"になった……ってこと?」

 

「そういうこった。

でも、よく考えてみろ。そんなの、おかしいだろ。おかしくねーか?おかしいよな?」

 

「う、うん……確かに。あ、そこで改造人間の話が出てくるんだね」

 

「童貞のクセに珍しく察しが良いじゃねーか。

つまり一度生死の境を彷徨ったオレ様は、手術によって改造人間に生まれ変わったってわけだ!」

 

まるで仮面○イダーみたいな話だな……

だけど、確かに常人の考えに及ばない物を次々と発明してしまう彼女は、天才以外の何者でもない。

そう言う意味では入間さんが改造人間というのも、あながち否定しきれない話なのかも…?

 

「すげーだろ?羨ましいだろ?こんな超絶最強天才美女とヤりてーだろ?そうなんだろ?

……ま、オメーみたいな童貞には50年かかっても無理だろうけどな!」

 

「微妙にまだ生きてそうな年数を指定するのは止めてよ……」

 

「とにかくだ、オレ様は改造人間にちげーねえ!だとすれば、その超技術が目の前どころか腹の中にあるってわけだ!!」

 

うん?うーん……

なんだか話が物騒な方向に逸れ始めている気がするけど、僕の考えすぎだろうか。

 

「つーわけで、今からオレ様をバラしてみるぜ!まずは腹から開いてみっか」

 

ぜんっぜんそんなこと無かった!僕の勘もまだまだ捨てもんじゃないみたいだ!!

 

「ひゃっはー!この野太いヤツでズブッとイッちまうぜー!」

 

スパナを自分目掛けて勢いよく振り降ろそうとする入間さん。

僕は大慌てで彼女の手を掴み、その暴挙を止める。

 

「そんなの……駄目に決まってるだろ、入間さん!!」

 

僕はこれまで、入間さんに強い言葉を一度も使わなかった。

嫌われるのが怖かったからだ。

王馬くんに散々罵倒されてもビクンビクンしてる辺り、そこまで気にする必要も無かったのだろうけど。

少なくとも僕は、これまで彼女の暴走気味な行動を一度も止めようとしたことはなかった。

 

だけど。

 

だけど、このときばかりは、気付かぬうちに声を荒げていた。

 

「ひうっ…!な、なんでぇ…?」

 

怯える彼女を見て、ほんの少しだけ心が痛む。

だけど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。

 

「なんでって、そんなことしたら怪我しちゃうからだよ!

例え改造人間だったとしても、入間さんは紛れもない"ヒト"なんだ。

それなのに実験で自分の身体を傷つけるなんて……そんなこと、絶対にしちゃ駄目だ!」

 

「さい、はら…?」

 

「百歩譲って怪我だけならまだ良い……いや良くないけど!

もしまかり間違って、それで死んじゃったらどうするのさ!」

 

入間さんは、僕にとって大切な存在だ。

そんな彼女が、向こう見ずな実験とやらで、一歩間違えれば命を落としかねないことをしようとしている。

 

黙っていられなかった。

放っておけなかった。

そんなことをして、命の保証はどこにもないのだから。

 

「僕はもう、誰かが死ぬところも、傷つくところも、見たくないんだ。

それが入間さんなら……尚更だよッ!!」

 

「え…?それって……」

 

「あっ……」

 

し、しまった!

勢いに任せてとんでもないことを口走ってしまった…!

これは完全な自滅だ。学級裁判だったら即座に"クロ"判定を出されるぐらいの失言だ…!

 

「う、うう……」

 

「あ、いやその……今のは思わず──」

 

「こ、これ以上、オレ様に触れるんじゃねぇぇぇぇぇっ!!」

 

入間さんは僕の手を振り払い、逃げるように立ち去っていった。

 

嫌われちゃった、かな。

 

……だけど、これで良かったんだ。

入間さんが危険な目に逢うことに比べたら、自分が嫌われることなど安いものだ。

 

それでも、やはり寂しいなと感じてしまう自分の気持ちを誤魔化しつつ、僕はとぼとぼと部屋に帰るのだった。

 

 

 

あくる日。

学園内をうろついていた僕は、偶然にも入間さんと遭遇してしまった。

 

「あっ……入間、さん」

 

「……っ!」

 

どことなく気まずい沈黙が流れる。

入間さんは明らかに様子がおかしく、いつもの強気な部分を前面に出してこない。

 

「その……昨日は、ごめん。入間さんを怖がらせてしまって」

 

「は、はぁっ?全然、怖がってなんかねーし!むしろ……」

 

「え…?」

 

「と、とにかくそれはもういいんだよ。

オレ様も、もう自分を解体したりはしねぇ。そ、それでオメーは満足なんだろ…?」

 

「う、うん。そうしてくれると、嬉しい……かな?」

 

「う、嬉しい!?や、やっぱり……そうなんだ。間違いねー」

 

「あの、入間さん…?」

 

何やらぶつぶつと独り言を呟いている入間さん。心なしか彼女の顔が赤くなっている気がする。

もしかして、熱でもあるのだろうか。それなら早く保健室に運んで──

 

「ああもう暑いっ!暑くて仕方ねぇっ!

こうなったら、今すぐ脱ぐしかねえじゃねかっ!!」

 

「いや、なんでそうなるのさ!?」

 

いきなり自分の服を捲り始めた入間さんを、僕は全力で止めにかかる。

何かやり始めるんじゃないかと危惧はしていたけど、まさかここまで大胆なことをするとは思わなかった。

 

「だ、ダメなのか?脱いじゃ……」

 

「当たり前だろ!?入間さん、お願いだからもっと自分の身体を大事にしてよ!!」

 

なんかアレな店で説教するおじさんみたいになってるな……僕。

ともかく必死な説得の甲斐もあって、何とか入間さんの脱衣ショーは回避することができた。

 

……のだけれど。

 

「……じゃあ、代わりにオメーが脱げ」

 

「いやだからなんで!?この流れでどうしてそんな話になるの!?」

 

「ぬ、脱ぐのがイヤならせめて抜けよ!

オレ様のヴィーナスボディで抜けばいいじゃねーか!!」

 

「何の代替案にもなってないからねそれ!?むしろ悪化してるからね!?

と、とにかく……脱衣するの禁止!させるのも禁止!ぼ、僕が抜くのも禁止!!」

 

僕は一体何を言ってるんだ……

入間さんに乗せられて、いつの間にかとんでもなく恥ずかしい台詞を口走ってないか?

 

「ううう…うううううう……うううううう……」

 

というか今日の入間さん本当にヤバイって!

『何かの悩み事』とかそう言う次元を吹き飛んで情緒がおかしくなっている!?

ここはなんとか入間さんを説得して、休ませないと…!

 

「ね、入間さん。今日のところは少し休憩した方がいいよ。なんだか具合も悪いみたいだし、ベッドとかで横になってさ……」

 

「き、休憩?ベッドで横になる?

い、いきなりそういうのは困るよぉ……」

 

「困るって、どうして…?」

 

「だ、だって、いくらなんでも早すぎんだろ…!

そういうのはちゃんと付き合って、恋人になってからじゃないと……」

 

 

 

えっ。

 

ちょっと待って。

 

僕の耳が正常ならば。

 

今、彼女は聞き捨てならないことを言わなかったか?

 

「入間さん。あの、それって……」

 

「そそそ、そーだよっ!オレ様は、オメーに恋してんだよっ!」

 

「……えええええっ!?」

 

バーン!

という効果音が出そうなほどに、僕は思いっきり仰け反ってしまう。

 

恋って、あの"恋"だよね?

魚の"鯉"とか、命令の"来い"だったとか、そんなベタな展開じゃない……よね?

 

「えっと、それは……どうして僕に?」

 

「お、オメーが先に言ってくれたんじゃねえか。オレ様のことが心配で、オレ様のことだけを愛してる……って」

 

ああ、そうか。

そう言われてみると、確かに弾みで……言った、ような…?

 

いやいや言ってない!

心配とは言ったかもしれないけど、愛してるまでは言ってないぞ!?

入間さんと一緒にいる時は大概僕もおかしくなっているような気がするけど、そこまでは言ってないぞ!?

 

でも、何となく否定しづらい雰囲気だ。

そもそも入間さんが僕に好意を抱いてくれているのなら、いっそのことそれに応えてあげれば……

 

 

 

だけど。

 

 

 

愚かしくもこの時の僕には、その勇気がなかった。

彼女の一世一代……かは分からないけど、その告白に答える勇気が。

 

「ぼ、僕は、その……」

 

「ま、まさか、全部オレ様の勘違いだってのか…!?」

 

「え?いや、それは違──」

 

「うわぁぁぁん!最原の馬鹿ぁぁぁ!

変態童貞!○○チンポ!○✕△□!」

 

「待ってよ入間さん!僕は…!」

 

入間さんは僕の弁明を聞く素振りも見せず、あらゆる暴言と共に走り去っていく……

 

「僕は、入間さんのことが……」

 

取り残された僕の言葉が、虚しく部屋に響いていた。

 

 

 

 

 

三度目の"コロシアイ"が起きたのは、それからすぐのことだった。

犠牲になったのは、神様の声が聞こえるという夜長さんと、ネオ合気道を継承する茶柱さん。

 

そして彼女達を殺したのは、超高校級の民族学者、真宮寺くんだった。

これまでの事件と違って、そこには明確な殺意があった。

彼の動機も、その言い分も、どちらも救いようがないものだった。

 

学級裁判を終えて生き残ったのは、僕を含めて9人。

このままいけば、確実にコロシアイは続き、さらに数を減らしてしまうことになるだろう。

 

今のところは無事だけど、僕や入間さんだって、いつ被害者になってもおかしくはないのだ。

加害者になることは……ないと、そう信じたい。

 

 

 

 

 

地球に次々と飛来する隕石。

崩壊していく世界。

窮地の打開策として掲げられたゴフェル計画も、あえなく失敗に終わった。

 

第三の事件後にモノクマから渡された『思い出しライト』には、絶望的な外の世界の状況が含まれていた。

 

こんな大事なことを、どうしていままで忘れていたのだろうか。

 

 

 

僕たちは生きなきゃいけない。動かなきゃいけない。

 

めんどくさがりの夢野さんが、今回のコロシアイで前を向いて進み始めたように……

 

僕も、彼女に自分の本心を伝えよう。

 

例えその想いが実らなくとも……

 

後悔だけは、したくないから。

 

 

 

決意を固めたのは、どうやら僕だけでなく入間さんも同じだったらしい。

 

「いいかオメーら、耳の穴かっぽじってよく聞きやがれ!

この天才過ぎる美人発明家こと入間美兎さまが、オメーらをコロシアイの無い世界に連れてってやるよ!」

 

意気消沈する皆の前で、入間さんは高らかにそう宣言した。

いつもなら変な冗談を言って場を和ませたり凍らせたりする彼女だが、その眼差しは僕に秘密を打ち明けてくれた時と同じように、とても真剣なものだった。

 

「あ、何をするかは後のお楽しみだよ?オレ様、焦らしプレイが大好きだから……」

 

前言撤回。

やっぱりいつもの入間さんだったよ。

 

とにかくこの日以降、入間さんはコンピュータールームに籠りきりになってしまった。

ほぼ同時期に王馬くんも姿を現さなくなるし、ここまで来るとクラスメイトの団結など、あってないようなものだった。

 

 

 

それから数日後。

僕は、4階のコンピュータールーム前で深呼吸を繰り返していた。

できれば缶詰になっている彼女の邪魔をしたくはなかったけど……

ここで前に進まなきゃ、絶対に後悔すると分かっていたから。

 

「入間さん、入る…よ」

 

「うふ、うふふふ……このコンピューター、ホントに凄いよぉ。

どんなに弄っても、すっごく敏感に反応してくれるのぉ…!」

 

あっ。

これは駄目な時の入間さんだ。

完全にイっちゃってるときの入間さんだ。

 

これまでの経験からすぐにその事を察した僕は、即座に踵を返そうとして──

 

「なっ!?なな、なんでオメーがここにいんだ!?」

 

普通にバレた。

超高校級の探偵ともあろうものが、情けない限りだ。

 

「ご、ごめん!まさか取り込み中とは思わなくて……その、直ぐに出ていくから!」

 

「……ちょ、ちょっと待て!」

 

「う、うん。何かな…?」

 

恐る恐る聞き返すと、入間さんは僕と同じような表情を顔に浮かべていた。

 

「えっと、そのぉ……」

 

「……」

 

前々回と前回の出来事も相まって、お互いにどこか探り探りな状態だ。

会話の手掛かりが何も無い分、それは学級裁判よりも難しいものと言えるのかもしれない。

 

そして──

 

「「あの、これっ!!」」

 

僕らは、全く同じタイミングでプレゼントを出しあった。

 

「「あ……」」

 

どうやら考えていることは同じだったみたいだ。

 

そして、気付けばどちらからともなく笑い合っていた。

本当に……久々に心の底から笑えたような気がする。

 

その後、どっちが先にプレゼントを渡すかで多少張り合いになったものの、最終的には「だったら早漏のオメーから出しやがれ!」という入間さん節全開の言葉によって、順番決めはあっさりと決着した。

 

僕が渡したのは、カジノの景品で手に入れた『がんじがらめブーツ』だった。

まるで入間さんのためだけに用意されたような景品であり……僕が入間さんのためだけに手に入れたプレゼントだ。

これを手に入れるために「お宝発見!モノリス」を繰り返したことは、記憶に新しい。

 

「ど、どうしてオレ様の欲しい物が分かったんだ…?ま、まぁダサイ原みてーなダサ童貞は、四六時中オレ様のことで頭いっぱいだもんな!ひゃーっひゃっひゃっ!」

 

いつもどおりな入間さんの軽口だけど……あながちその事実を否定しきれない自分がいた。

 

最近の僕が考えていることといえば、入間さんのことばかり。

自由時間に話すのがほとんど彼女とだけだから、それも当たり前かもしれないけど……

 

でも……そのお陰で僕は、とても大事なことに気付けたんだ。

入間さんのことが好きだという、自分の気持ちに。

 

「おい、おーい。なに上の空になってんだよ。

このオレ様を差し置いて勝手にイクとかありえねーぞ!イクなら一緒にって約束しただろ?」

 

「あっそうだね、ごめん。それで、入間さんからのプレゼントは……」

 

手渡されたものに、違和感を覚える。

 

「いつもの発明品……じゃない?」

 

「ったく、オメーの貧相な考えには同情するぜ。

このオレ様の多才っぷりを舐めてんじゃねー!」

 

可愛らしい小包をめくり、中のものを取り出してみる。

そこに入っていたのは……手作りのアップルパイだった。

 

……手作りのアップルパイだって!?!?

 

「ひょっとしてこれ、入間さんが作ったの!?」

 

「当然だろ。このオレ様意外に誰がいんだよ?」

 

「そ、そうだよね……」

 

だけど、手作りにしては凄いクオリティだ。

まるでお店で作ったみたいに綺麗だし、ちゃんとリンゴが入ってるし、髪の毛みたいなのも入ってるし……

 

……!?!?

 

「あの、入間さんこれ……ひょっとして、髪の毛?」

 

「ひゃっひゃっひゃっ、気にすんな!ちょっとした隠し味だ!」

 

「いや気にするよ!?

というか隠し味ならせめて隠してよ!

網の部分から普通にはみ出してるよ!?

そもそも髪の毛は隠し味にならないよっ!?」

 

「ひぅっ!?つ、突っ込みばっかりしてんじゃねーよ。そ、そんなにオレ様をイカせたいのか…?」

 

「さすがにこれは突っ込みの一つや二つも入れたくなるよ。

というかこれ、入間さんの髪なんだよね?どうしてこんなことを……」

 

「だ、だってぇ……大好きな人に、アタシ自身を食べて欲しくて……

ほ、他にも考えたんだよ?爪を入れたクッキーとか、血を混ぜたチョコとか……」

 

よくよく考えてみれば彼女の一部が入っているのは単なるご褒美だったからそれはいいとしても、髪の毛は単純に咀嚼して飲み込むということができない。

 

その意味では後者のチョコにして欲しかったな。

入間さんの血液入りチョコとか想像しただけでも興奮す──ゲフンゲフン。

 

ひとまずこの場は、「さすがに髪の毛は食べれない」という至極まっとうな理由で丁重にお断りしよう。

 

「…………」

 

うわめっちゃ食べて欲しそうにこっちを見てる!!!!

 

ハッキリ言ってその上目遣いは反則だ。なんというかもう、反論できる余地が無い…!

あとはキミがほんのもう少しだけ常識を持っててくれたら言うことは無かったんだけどね!!

 

 

……

 

 

……

 

 

僕のために……作ってくれたんだよな。

 

 

……

 

 

……

 

 

はぁ。

 

 

だとしたら、その思いを無下することは出来ない……よな。

 

 

 

「そ、それじゃあ一口だけ……」

 

「えっ…?食べて、くれるの…?」

 

まったく抵抗感がないというわけではないが、そんな風に泣きそうな顔されたら、僕はこうするしかない。

彼女を悲しませないためには、仕方のないことだったんだ。そう、割り切ることにする。

 

僕はある種の決意を固め、いざアップルパイを口の中に──

 

「……や、やっぱり駄目だ!

オメーになんかあったら、オレ様がどうにかなっちまう!!」

 

「……」

 

「あっ…!」

 

──もう少しだけ、早く止めて欲しかったな。

 

 

 

 

 

「ご、ごめんなさい……アタシ、最原に酷いことを……」

 

「いや、もう良いよ。あんまり気にしてないから。パイの部分はちゃんと美味しかったし……」

 

落ち込みすぎて頭からキノコを生やしている彼女を、色々な方面から慰める。

実際のところアップルパイが美味しかったのは事実だし、入間さんの意外な一面を見れたということで、僕個人としては怒りの感情などどこにもない。

 

「……ホント?ホントのホントに、怒ってない…?」

 

「うん、怒ってない。誓ってもいいよ」

 

「……ひゃっひゃっひゃっ!だったら最初からそう言えよ!オレ様としたことが、ほんの塵カス程度に気にしちまったじゃねーか!」

 

うわっ、急に元気を取り戻した!?

今日はいつになくテンションの浮き沈みが激しいな……

 

「仕方ねーな……んじゃパイの変わりになるモンをくれてやるよ!」

 

え、他にもまだ何か用意してくれていたの?

 

……しかし、入間さんの事だ。

また見切り発車で突拍子もないことをしでかす可能性も、ゼロではない気がする。

 

「オレ様のターン!超スペシャル発明品『あいつはいてないぜ!』を発動だっ!」

 

「え、それって……うわっ!?」

 

入間さんが自分の体に例の光線銃を放つと同時に、僕の手の中に突然黒い布が現れた。

これまで触れたことのない独特な感触と共に、ほのかな温かさが感じられる。

 

ま、まま、まさかこれって…!

 

「どーよ最原。オレ様の温もりを感じてっか?」

 

やっぱり…!

もしかしなくてもこれ、入間さんのパンツだ!!

し、しかもこれ、たった今まで彼女が履いていた…!?

 

「いいか、そいつはオレ様とデートできる権利だ!」

 

「ええっ!?こ、この、パンツが…?」

 

「つーわけで、ここから出たらオレ様とデートしろ。

いいな?絶対だぞ?オメーに拒否権はねーからな!」

 

「う、うん……分かったよ。分かったから…!」

 

「ちゃーんと責任取れよ?ひゃっひゃっひゃっ!」

 

顔を真っ赤にして何も言えなくなる僕。

その様子を見て、入間さんは満足げに笑っていた。本当に嬉しそうに……

 

 

 

「あのさ……一つ、聞いて欲しいことがあるんだけど」

 

「なんだよ改まって。テメーの経験回数がもれなくゼロってことは、とっくに知ってるぜ?」

 

うわやっぱり知られてたの!?

……って、そうじゃなくて。

 

「もっと真剣な話なんだ。僕の……入間さんに対する思いを、伝えておきたくて。

ほら、前の時は一方的に入間さんが言ってくれただけだったからさ」

 

「ええっ!?いや…それは…でもぉ……」

 

弱気になる入間さんに構わず、僕は話し続ける。

このことだけは、今伝えておかないと駄目だと思ったから。

 

「僕は──僕も、入間さんのことが好きだ。

今までこんな想いを持てた人がいなかったから……自分の気持ちに気付くのが、少し遅れてしまったけど。

入間さんと一緒に居られる時間が、とても楽しいんだ。幸せなんだ」

 

「…………」

 

入間さんは真っ赤になった顔を隠しながら、それでも逃げずに僕の話を聞いてくれていた。

 

「だから……二人で絶対に生き残ろう。

絶望なんて跳ね飛ばして、希望の未来を掴み取ろう。

僕たちが力を合わせれば……きっと、それができるはずだから」

 

我ながら、よくこんな台詞を言えたなと思う。

この学園に入る前の僕だったら、そんな大それたことはできなかっただろう。

 

だけど、入間さんは言ってくれたんだ。

僕のことを好きだって。

 

彼女と同じ想いを抱いていた自分が、その告白に答えないわけにはいかなかった。

 

絶望だらけのこんな世界で、入間さんは僕に希望の光を灯してくれた。

 

だから、僕もそれと同じことをしたい。

 

入間さんにとっての光でありたい。

 

それが……それこそが、今の僕が生きる意味なのだから。

 

 

 

「……信じる、からな。オメーの言葉、本気で信じるからな?

だから……後からウソだったっていうのは、ナシだよ…?」

 

「うん。一生の約束だ、入間さん…!」

 

これが、お互いに築き上げた二人の関係。

 

世間一般からみて少し……いや、かなり変に見られるであろう僕たちの関係。

 

だけど……その絆があるから、僕は諦めずに生きていくことができる。

 

明日に向かって、歩きだすことができる。

 

そうだ。

 

"希望"はまだ、潰えてなんかいない。

 

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