スペランカーな天才バッター   作:RUKA1235

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甲子園は熱闘が繰り広げられてますね。

甲子園行きたいけど、チケット代が高すぎて・・・




新球

 カキーン!! 

 

 

 バスン……

 

「おー! 降谷もホームラン!」

 

「なんつー飛距離だ!! センター後方だぞ!!」

 

 4回裏

 

 涼太にホームランを打った後、白州抑えられたが降谷に特大のホームランが飛び出た。

 

「お前より飛んだんじゃねえか?」

 

 御幸が水分補給している涼太に話しかけた。

 

「ホームランなんか入ったら良いんだよ。スタンドギリギリでもな」

 

 涼太は自分の持論を言って、そのまま言葉を続けた。

 

「それにしてもすげぇ才能だな。俺のホームランで動揺してても、桐生のエースのボールをあそこまで運ぶかよ」

 

「白州もアウトになったけど捉えてたからな。まぁこれで止めさしたな」

 

 2人がそう話していると、

 

「舘……これが全国やで。 世の中にはおもろいやつがまだまだおる。どうや……遠征に来てよかったやろ?」

 

 監督の松本がそう言うとキャプテンの柴田を筆頭に次々に館を盛り上げて行く言葉をかける。

 

「さすがに大阪を代表する監督だな。たった一言で選手を立ち直らせやがった」

 

「あの人はそう言うところは凄いからな。人を乗らせる言葉をいくつも持ってる」

 

 涼太は松本の事を知ってる様な話の仕方だった。

 

 御幸はそれが気になった。

 

 気になっている事が分かった涼太は話を始めた。

 

「あの人は俺を桐生に入れたかったみたいだよ。実際練習とか試合を見に行った事もあるし、俺もあんな言葉をかけられたから」

 

「そう言えば涼太は大阪出身だったな」

 

「そう。けどそこは断って青道に来てる」

 

(鹿野先輩って東京じゃないんだ……)

 

 涼太の大阪出身と言う事をベンチに帰ってきていて、初めて聞いた降谷は少し驚いていた。

 

「じゃあ桐生に知り合いとかいんの?」

 

「1人だけいるよ。チームメイトだった奴が」

 

「あの浪速シニアの?」

 

「ショート守ってて、2番打ってる子」

 

 涼太の出身チームである、浪速シニアは全国大会を圧倒的実力で優勝した。

 

 その中の主力のメンバーは全国各地に飛んでいて、3番を打っていた涼太は西東京の青道高校、2番の巧打者で守備の名手である山田 湊は大阪桐生に入学していた。

 

 

 

「通りでどこかで見た事あるとは思ってたけど」

 

「あいつはいやらしいバッテングしかしないからな。守備も上手いから。味方にいたら凄い頼りになる奴だよ」

 

 そう言いながら2人は5回の守備に向かって行った。

 

 

 

「やっぱり凄いわ。舘のボールを2打席連続でホームランにしょったで。どう思う? 元チームメイトとして」

 

 桐生の監督の松本は山田について聞いてみた。

 

「敵になって改めてあいつの強さが分かりましたよ。あの天才的なバッテングは誰にも真似は出来ませんから」

 

「そうやなー。改めてあの時、欲しかったと思うわ」

 

 

 

 5回表

 

 先頭は4番の舘からだ。

 

「四球だけは勘弁しろよ1年坊主!」

 

 舘は怖い笑みを浮かべながら打席に入った。

 

 

 御幸のサインに頷き、降谷は1球目を投げた。

 

 

 ヒョイ

 

 降谷のボールは山なりのスローボールで、これにはベンチも驚いて、舘は御幸に、

 

「おいおい、いくらストライクが入らへんからってそれは無いやろ……」

 

 そう言うと、御幸は、

 

「どうせ2ストライクまでは振ってきませんから」

 

 そう言われて舘は松本の方を見ると、舘と同じ気持ちだった。

 

「かまへん。ぶちかましたれ」

 

 舘は本気で打つ雰囲気になり、構えた。

 

 

 御幸はチームの中心の舘を打ち取って、試合の流れを変えるつもりだった。

 

 そしてサインを出して、頷いた降谷は腕を降ってボールを投げた。

 

 そのボールは今までの様にストレートで、舘は思いっきり振りに行った。

 

 するとバッターの手元で急激に沈んだのだ。

 

 舘は空振りして、御幸は捕球を出来ずに、後ろに逸らしていた。

 

 

 

SFF(スプリット)か? あいつぶっつけ本番で試しやがったな」

 

 涼太の予想通りに御幸は降谷にフォークのサインを出していたが、降谷がすっぽ抜けるのを怖がって浅く挟んだために、SFFになったのだ。

 

 すると今まで笑顔だった舘の顔から笑顔が消えた。

 

 

 そして高めの釣り球を投げ、舘を三振に打ち取ったのだ。

 

 その勢いのまま降谷はその回を3人で終わらせた。

 

 

 6回表、降谷に変わって沢村がマウンドに上がる事になった。

 

「鹿野、お前は交代だ。レフトには降谷を入れる」

 

「え!? 2本ホームラン打ってるのに……?」

 

「交代だ」

 

 片岡にそう言われて、涼太は渋々ながら交代した。

 

 

 その後、沢村は先頭を内野と外野の前に落とされるヒットを打たれ、牽制をボークを取られ、そしてボテボテの内野安打を打たれて無死、1・3塁をのピンチになっていた。

 

 

「クセ球とフォームで芯は外してるんだけどな。ムービングの天敵の金属バットの影響はでかいねー」

 

 ベンチで涼太は気楽に試合を見ていた。

 

(けどここが重要だな。このままズルズル点を取られるか。抑えるか。沢村を夏の戦力として使えるかどうかに関わってくる)

 

 そう思い、試合を見た。

 

 そして、目でランナーを牽制しながら、クイックで投球した。

 

 そのボールは甘い球でバッターはピッチャーに強烈に弾き返した。

 

 

 その打球は沢村のグローブの中に入っていて、目の牽制でスタートが遅れていたファーストランナーをセカンドでアウトにして、ショートの倉持がファーストに投げてゲッツーをとった。

 

「おー! クイックは出来るのね」

 

 

 涼太がそう感心していると、

 

 カキーン

 

 と打球はライトの前に飛んだ。

 

 打ち取っている当たりだが、またもやポテンヒットになると思われたが、白州がスライディングをしながら捕球をした。

 

 結局、この回は沢村は0に抑えたのだ。

 

 

 

 その裏に御幸のタイムリーなどもあり、青道に流れが傾き始めて、押せ押せムードになったが、試合結果は14対7で大阪桐生の勝利だった。

 

 

 

 

「久しぶりに見たけど、変わってへんなー」

 

「そりゃ1年半ぐらいやったらそんな変わらんやろ」

 

「まぁそうやな」

 

 涼太は元チームメイトの山田 湊と話していた。

 

「そういえば、この前ななちゃんと会ったわ」

 

「それ聞いたわ」

 

「相変わらず可愛かったわー 」

 

「おい……」

 

 湊が言った事に涼太は凄まじい怒りを見せた。

 

「そんな怒らんでもええやん。冗談に決まってるやん」

 

「ふん! ななが可愛いのは俺が1番知ってんねん!」

 

「分かったから」

 

 未だに怒りを見せる涼太に、苦笑いをしながら湊は抑えていた。

 

「それじゃあ甲子園でな」

 

「ちゃんと勝ち上がってこいよ」

 

 そんな事を話していて、湊はバスに戻り、大阪桐生は青道高校を去っていった。

 

 

 

 

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