スペランカーな天才バッター   作:RUKA1235

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甲子園はベスト8まで行きましたね。

大会ナンバーワンスラッガーとプロ注目ピッチャーの対決は楽しみですね

お気に入り100人 ありがとうございます


因縁

 翌日

 

 青道は西東京地区のライバル、稲城実業と練習試合をしていた。

 

 

 しかし、青道、先発の川上が8回に捕まり、稲実打線に連打をくらっていた。

 

 スコアは8回途中で3対8となっていた。

 

「昨日も桐生にボロ負けしたし……」

 

「大丈夫かよ。もう夏は直前だってのに……」

 

 ギャラリーは連日して大差を付けられている青道を心配していた。

 

 青道は5年間、甲子園を市大三高と稲実の2校に独占されている。

 

 しかもこの夏直前のこの時期に、同地区のライバルに大差を付けて負けているのだ。

 

 このような試合をしていると、今年も甲子園を逃してしまう、そうギャラリー達は思っていた。

 

 その後、キャッチャーの宮内が川上に声をかけ、バックの2年・3年が励まし、川上は力を振り絞って8回の守備は終わらせたが、9回に1点しかとれずに、青道は4対8で敗北した。

 

 

 

 

 試合終了後

 

「おい沢村、ベンチ早く片付けろ! この後稲実と修北の試合を見るからな」

 

 この日、試合に出ない沢村は倉持に言われてベンチの荷物を片付けていた。

 

「3チームでの総当たり戦…… 俺こうゆうの初めてなんだよなぁ。なんかすげぇワクワクしてきた。あーやっぱ俺も試合に出てー!」

 

 そう沢村が叫んでいると、

 

「ねぇ、そこの元気そうな君」

 

 そう言われた沢村が後ろを見ると、稲実のユニフォームを着た大柄の男と白髪で小柄な男がいた。

 

 

「今日降谷って奴って投げる? 1年なのにとんでもない球投げるんだろ? どんだけ早いか1度見ときたくてさ」

 

 白髪の男がそう言うと、

 

「フン、自分より球が早いか、それだけが気になっただけだろ。相変わらず器の小せぇヤローだ」

 

 それに対して大柄の男が白髪に対してそう言った。

 

「うるさいな! 純粋に興味があるの!」

 

 その後も白髪の男が降谷について聞いてきて、ジェラシーを感じた沢村は、昨日の桐生戦での降谷の乱調について話した。

 

 それに対して信じない白髪に沢村は、

 

「そして、そんな時、満を持して登場したのが、この俺……」

 

 沢村は最後まで言うことは出来ずに、そのまま悶えだした。

 

 それは倉持が沢村に対してタイキックをしたからだ。

 

「ベラベラとこっちの情報を話してんじゃねーぞ! このバカが!!」

 

 そう言う倉持の後ろには御幸と涼太がいた。

 

 

「ま、本当の事だ。降谷の調子は決して良くねぇよ」

 

「……一也 なんかお前に言われると一気に嘘臭くなるんだけど。涼太、本当なの?」

 

「まぁその気持ちは分かるけど、本当だよ。それで鳴、今日投げんの?」

 

「投げるよ」

 

「じゃあしっかりデータを撮らせてもらーおっと」

 

 涼太と御幸と白髪の男、成宮鳴は仲良く話していた。

 

 大柄な男、原田が成宮を連れて行くと、御幸は沢村に話しかけた。

 

「沢村……同じサウスポーとして、あいつのピッチングよーく見とけよ」

 

(え!?)

 

 驚いている沢村に倉持が、

 

「去年の夏の準決勝…… ウチの打線は2番手に出てきたあいつの球を最後まで捕えられなかったらな」

 

「俺達にとっては因縁の相手だ。あいつを打ち崩さない限り、甲子園の切符は手に入らねぇ」

 

 

 稲代実業 2年生エース 成宮鳴

 

 

 

 

 

 第2試合

 

 修北対稲実

 

 スバァン!!

 

 

 この数年、東東京地区の新興勢力である修北を6回までヒットを5本許すものの、要所を締めるエースのピッチングを成宮は見せていた。

 

 

「ちっ…… 前半は力をセーブしてやがったな。ここに来てギアを1つ上げやがった」

 

 成宮のピッチングを青道はグラウンドの外で見ていた。

 

「キレのあるスライダーに地面に突き刺さるようなフォーク。そしてその変化球を際立たせる、MAX148kmのストレート」

 

 

 成宮の投げたストレートをバッターは反応すら出来ずに見逃していた。

 

「縦と横の変化に、力のあるストレート。まさに投手のお手本になるピッチングだな」

 

 この成宮の完成度には降谷と沢村も驚いていた。

 

「どう見る? 去年フェンス直撃を打ってるけど」

 

 御幸は涼太に聞いた。

 

 涼太は昨年の稲実戦で、成宮からセンターのフェンスに、強烈のライナーを放つたが、そのセカンドに向かう最中に涼太は足を痛め、途中交代になった。

 

「打席に入らないとわかんないけど、打つのは難しそうだね」

 

 成宮のピッチングについて涼太は話した。

 

「それに、あいつの性格からしたら、まだ何かあるっぽいんだよね……」

 

 涼太は御幸にそう言って試合を見ると、成宮が投げる時だった。

 

 そして成宮が投げたボールは、ストレート狙いだったバッターの体制が崩される、緩いボールだった。

 

 そのボールを見た時に、青道のメンバーは驚いた。

 

 涼太も苦笑いで見ていた。

 

(おいおい。何かあるとは思っていたけど…… まさかチェンジアップかよ……けど)

 

 涼太は周りを見ると、確かに力強いストレートに縦と横の変化に加えて、緩急が加わる事に驚いていた。

 

 しかしその事に怯む事は無く、気合が入っているメンバーばかりだった。

 

 それを見て、涼太も成宮を打ち崩すピジョンを考え出していた。

 

 

 

 

 

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