スペランカーな天才バッター   作:RUKA1235

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鹿野涼太のプロフィール

所属 青道高校 2年生

出身 大阪

ポジション レフト

背番号 7

投打 右投げ左打ち

ヒッテングマーチ グレイテスト・ショーマン

身長 体重 176cm 62kg

血液型 AB型

趣味・特技 サッカー観戦・睡眠・ピアノ・ダンス




大きな課題

 青道高校に新入生が入学してから数日が経った。

 

 

 青道高校は順当に春の都大会を勝ち進んで行き、長年のライバル校で、昨年の秋に敗れた市大三高と対決することになった。

 

「鹿野。足の状態はどうだ?」

 

 試合会場に向かうバスに乗り込む前に、片岡が涼太に話しかけた。

 

 

「まぁぼちぼちですね。まだ全快ではないです」

 

「そうか……」

 

 それを聞いた片岡は少し悩む表情になった。

 

 

「けど今日の試合には出るつもりです。バッティングに関しては異常は無いですから」

 

「それについては分かっている」

 

 そう言ってもう一度片岡は悩み、

 

「よし。お前は今日はベンチスタートだ。まだ守備に不安があるからな」

 

「そうですか。今の状態での守備の事を言われたら何も言えないですからね」

 

「だが……」

 

 

 まぁ予想通りだと感じで話す涼太に対して片岡は、

 

「必ずどこかで代打で出す。その準備だけはしておけ」

 

「はい!」

 

 

 

カキィン!

 

 

 市大三高は春の甲子園でベスト8のチームだ。

 

 

 そのチームのエース、真中がマウンドに上がっていた。

 

 

 真中はストレートの威力はもちろん、決め球のスライダーの切れ味が抜群のピッチャーだ。

 

 

 

「やっぱり俺もスタメンが良かったなー」

 

 涼太はグラウンドに入ると試合に今すぐに出たくなっていた。

 

 

「怪我人は静かに見ときなよ」

 

 そんな涼太を見て、3年の2番セカンドの小湊亮介が笑顔でそう言った。

 

「仕方ないでしょ。亮さん」

 

「気持ちは分からなくもないけどね。今の涼太の守備と走塁は足を引っ張るだけだからさ」

 

「それ監督にも言われました」

 

 そんな事を話していると整列の呼び掛けがあり、あっという間に試合が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行ったな。ほんとにチャンスには強いな」

 

 六番に入っていた御幸が初回に満塁のチャンスで回ってきた。

 

 

 その御幸が、真中が投げた決め球のスライダーを完璧に捉えて満塁ホームランを放った。

 

「チャンスの時は御幸が逞しく見えるぜ」

 

「まぁそれ以外は全く打たないですけどね」

 

「ムラがありすぎるんだよ。あいつは」

 

 涼太と話しているのは、副キャプテンで3番センターの伊佐敷純だ。

 

「それよりも純さん。どうですか? 今日の真中さん」

 

「はっきり言って調子は最悪だな。お前なら全打席ホームラン狙えるような感じだからな」

 

「それは無理ですよ…全打席ヒットなら行けるかもだけど…」

 

「同じようなもんだろ!」

 

 

 

 

 その後、青道のエースである丹波が、四球でランナーを出して置きに行ったボールを打たれる。

 

 そんな状況になり、次の回から2年生のサイドハンドのピッチャー、川上憲史に変わることになった。

 

 

 

「……少し早いが行けるか?」

 

「はい。もちろん」

 

 

 

 

 

「青道高校、選手の交代をお伝えします。9番ピッチャーの丹波君に変わりまして」

 

 

 観客は早い回でエースを交代させるのに驚き、代打で出てきた選手を見て歓声が上がった。

 

 

「代打、鹿野君。背番号7」

 

 

 

「鹿野ー!」

 

「涼太君ー!!」

 

 

 涼太は昨年の夏、そして秋と青道の主力打者としてチームに貢献をしてきていた。

 

 そのため知名度は既に充分あり、試合に出ていないのを不思議に思っているチームもいる程だ。

 

 

 一死 ランナー無し

 

 その場面で、審判に挨拶をしていつも通りに左打席に入り、ベースを端からバットで触っていき、構えた。

 

 

 市大三高のバッテリーも涼太に対しては警戒をしていた。

 

(いくら怪我をしてていても、こいつのバッティングセンスはとてつもない。要注意で行くぞ)

 

 

 初球はアウトコースにストレートでボール。

 

 2球目もアウトコースに、今度は変化球を投じる

 

 3球目はインコースにストレート。

 

 この球を涼太は真後ろに飛ぶ、ファールを打った。

 

 

(最後のボールはこれだ!)

 

 真中が投げたのは、アウトコース低めに外れていくスライダー。

 

 

 コース キレ共に完璧なボールだ

 

 

 

 カキィン!

 

 

 それを涼太はレフト方向に強力な当たりを打ち返した。

 

 

 打球は伸びて行き、レフトポール際に飛び込むソロホームランになった。

 

 

「おいおいまじかよ……」

 

 三高ベンチだけでは無く、青道ベンチからも驚きの声が上がったホームランだった。

 

 

「狙ってたのか?」

 

 ベンチに戻ると涼太は御幸に声をかけられた。

 

「まぁな。上手いことすくい上げられたよ。けどまさか入るとは思わんかったけど」

 

 さすがに涼太もこのホームランは予想外で、苦笑いで答えた。

 

 

 

 その後涼太のところに川上が入り、涼太はベンチで応援をしていた。

 

 

 試合結果は17対10

 

 

 乱打戦を制した青道の勝利だった。

 

 確かに青道の強力打線を見せつけることは出来たが、大きな課題が出てきた。

 

 それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 絶対的エースの不在

 

 

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