所属 青道高校 2年生
出身 大阪
ポジション レフト
背番号 7
投打 右投げ左打ち
ヒッテングマーチ グレイテスト・ショーマン
身長 体重 176cm 62kg
血液型 AB型
趣味・特技 サッカー観戦・睡眠・ピアノ・ダンス
青道高校に新入生が入学してから数日が経った。
青道高校は順当に春の都大会を勝ち進んで行き、長年のライバル校で、昨年の秋に敗れた市大三高と対決することになった。
「鹿野。足の状態はどうだ?」
試合会場に向かうバスに乗り込む前に、片岡が涼太に話しかけた。
「まぁぼちぼちですね。まだ全快ではないです」
「そうか……」
それを聞いた片岡は少し悩む表情になった。
「けど今日の試合には出るつもりです。バッティングに関しては異常は無いですから」
「それについては分かっている」
そう言ってもう一度片岡は悩み、
「よし。お前は今日はベンチスタートだ。まだ守備に不安があるからな」
「そうですか。今の状態での守備の事を言われたら何も言えないですからね」
「だが……」
まぁ予想通りだと感じで話す涼太に対して片岡は、
「必ずどこかで代打で出す。その準備だけはしておけ」
「はい!」
カキィン!
市大三高は春の甲子園でベスト8のチームだ。
そのチームのエース、真中がマウンドに上がっていた。
真中はストレートの威力はもちろん、決め球のスライダーの切れ味が抜群のピッチャーだ。
「やっぱり俺もスタメンが良かったなー」
涼太はグラウンドに入ると試合に今すぐに出たくなっていた。
「怪我人は静かに見ときなよ」
そんな涼太を見て、3年の2番セカンドの小湊亮介が笑顔でそう言った。
「仕方ないでしょ。亮さん」
「気持ちは分からなくもないけどね。今の涼太の守備と走塁は足を引っ張るだけだからさ」
「それ監督にも言われました」
そんな事を話していると整列の呼び掛けがあり、あっという間に試合が始まった。
「行ったな。ほんとにチャンスには強いな」
六番に入っていた御幸が初回に満塁のチャンスで回ってきた。
その御幸が、真中が投げた決め球のスライダーを完璧に捉えて満塁ホームランを放った。
「チャンスの時は御幸が逞しく見えるぜ」
「まぁそれ以外は全く打たないですけどね」
「ムラがありすぎるんだよ。あいつは」
涼太と話しているのは、副キャプテンで3番センターの伊佐敷純だ。
「それよりも純さん。どうですか? 今日の真中さん」
「はっきり言って調子は最悪だな。お前なら全打席ホームラン狙えるような感じだからな」
「それは無理ですよ…全打席ヒットなら行けるかもだけど…」
「同じようなもんだろ!」
その後、青道のエースである丹波が、四球でランナーを出して置きに行ったボールを打たれる。
そんな状況になり、次の回から2年生のサイドハンドのピッチャー、川上憲史に変わることになった。
「……少し早いが行けるか?」
「はい。もちろん」
「青道高校、選手の交代をお伝えします。9番ピッチャーの丹波君に変わりまして」
観客は早い回でエースを交代させるのに驚き、代打で出てきた選手を見て歓声が上がった。
「代打、鹿野君。背番号7」
「鹿野ー!」
「涼太君ー!!」
涼太は昨年の夏、そして秋と青道の主力打者としてチームに貢献をしてきていた。
そのため知名度は既に充分あり、試合に出ていないのを不思議に思っているチームもいる程だ。
一死 ランナー無し
その場面で、審判に挨拶をしていつも通りに左打席に入り、ベースを端からバットで触っていき、構えた。
市大三高のバッテリーも涼太に対しては警戒をしていた。
(いくら怪我をしてていても、こいつのバッティングセンスはとてつもない。要注意で行くぞ)
初球はアウトコースにストレートでボール。
2球目もアウトコースに、今度は変化球を投じる
3球目はインコースにストレート。
この球を涼太は真後ろに飛ぶ、ファールを打った。
(最後のボールはこれだ!)
真中が投げたのは、アウトコース低めに外れていくスライダー。
コース キレ共に完璧なボールだ
カキィン!
それを涼太はレフト方向に強力な当たりを打ち返した。
打球は伸びて行き、レフトポール際に飛び込むソロホームランになった。
「おいおいまじかよ……」
三高ベンチだけでは無く、青道ベンチからも驚きの声が上がったホームランだった。
「狙ってたのか?」
ベンチに戻ると涼太は御幸に声をかけられた。
「まぁな。上手いことすくい上げられたよ。けどまさか入るとは思わんかったけど」
さすがに涼太もこのホームランは予想外で、苦笑いで答えた。
その後涼太のところに川上が入り、涼太はベンチで応援をしていた。
試合結果は17対10
乱打戦を制した青道の勝利だった。
確かに青道の強力打線を見せつけることは出来たが、大きな課題が出てきた。
それは…
絶対的エースの不在