スペランカーな天才バッター   作:RUKA1235

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昨日、一昨日は投稿できなくて、今日もこんな時間に投稿してすいません。


同室対決

「へぇー 沢村君に投げさせるんだー」

 

 涼太は監督が沢村に登板機会を与えた事に驚いていた。

 

「形はどうあれ、覇気のない1年をやる気にさせたのはコイツだ。チャンスを与えられて当然だよな。監督もただの鬼じゃねーし」

 

 御幸が涼太と降谷に向けてそう言った。

 

 

 すると、

 

「コるぅアー! 1年相手になんじゃこの試合はー! 200点取らんかーい!」

 

「ヒャハハハ。純さん200点は無理っしょー」

 

 グラウンドについて早々に叫び、試合に出ようとする伊佐敷を倉持が笑いながら収めていた。

 

「黙って見ていろ純……」

 

 それをキャプテンである、結城哲也が止めていた。

 

 

 その主力チームを見た降谷はオフなのに体を動かしているのに、少し驚いた。

 

 

 

 

「俺は逃げも隠れもせん、全球ど真ん中だ!」

 

 そう言って笑っている沢村の声がマウンドから聞こえた。

 

 

「やっぱりバカだなー」

 

 それを見た涼太はまた笑っていた。

 

 

 

 そして沢村が投げた初球、

 

 カキィン! 

 

 快音と共にボールは飛んで行く

 

「いきなり入ったか?」

 

 主力メンバーもホームランかと思ったが…

 

「おっしゃー レフトフライ!」

 

 打球はフェンスの手前で失速して、レフトフライになった。

 

 そして次のバッターは強烈なライナーだったが、サード正面だった。

 

(タイミングは合ってるのに、微妙に芯から外れてる……)

 

 涼太の予想通りに、次のバッターもタイミングはピッタリだったが、芯から外されてショートにボテボテの打球になった。

 

 しかしそれをセカンドの春市がショートの前まで動きバックハントで処理して打者をアウトにした。

 

 その結果、沢村は3球で3アウトをとった。

 

 

 

「打者の手元で変化するムービングボールか。やっかいだな」

 

「やっぱりそうですよね」

 

 沢村の球質は手元で動くムービングボールだ。

 

 それに結城と涼太は気付いていた。

 

(さすがの2人だな。もう気づいたか)

 

 御幸は3球で気付いた2人に心の中で笑みを浮かべていた。

 

「けど……まだまだ動きますよ。あいつの球は 」

 

 今度は笑顔で御幸はそう言った。

 

 

 

「さぁ次は増子先輩か」

 

 次のバッターは以前まで一軍のサードのレギュラーで、クリーンナップになをつらめていた増子だ。

 

 

 沢村が投げた初球、増子はど真ん中のボールを見逃した。

 

 しかし、キャッチャーはボールをこぼしていた。

 

 それを見た増子はバットを少し短く持った。

 

 そしてバッターボックスの1番で構えた。

 

「気付いてるな、増子先輩」

 

「ああ。沢村の球質に。スイングをコンパクトにしてボールが動く前に叩く作戦か」

 

 それを見た沢村は笑みを浮かべ、投球した。

 

 

 ガッン!!

 

 増子が放った強烈な打球はレフトのファールゾーンにあった、ネットに当たった。

 

 しかしそのネットは打球の強さで未だに揺れていた。

 

 

 

 その時、増子の頭の中にはレギュラー落ちをしたきっかけのエラーについて思い出していた。

 

 そのミスをもうしない、そう決めて沢村に対して対峙している。

 

 そして沢村はその日の中で1番のボールを投げた。

 

 カキィン!

 

 増子が放った打球は詰まっていたものの、レフトのネットに力で持っていった。

 

 

「いい球だったけどな……」

 

「増子先輩が上手く打ったんだよ。コンパクトにな」

 

 

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