シナリオ:君は中学生だ。
ある日の放課後、学校の敷地内が異様な空間に包まれた。
幽霊か、悪魔か、時空を超えた何かの仕業だろうか。
君は何とかしてこの状況を打破しなければならない。
GM:君は教室に居る。
窓の外には紫を基調に、絵の具をぶちまけたような異様な空間が見える。
学校の校庭は無事らしい。
さぁ、どうする?
プレイヤー:今回の方針は『相方と状況の解決』を目指す。
普通に脱出は不可能だと思うので、相方と共に諸悪の根源を打ち倒す。
GM:君の相方は同じ教室に居る。
「……なるほど」
そう呟くと、彼は手元にあった手帳にメモを取り始めた。
この奇妙な事件の原因を探るため、調査を始めるようだ。
君も彼に習って調査を始めよう。
プレイヤー:怪奇現象を起こすのは大抵悪魔かゾンビか幽霊なので、校庭の生徒が何かに襲われないか見てみる。
GM:校庭では生徒達が混乱している様子だ。
「何これ?」
「なんかヤバいよ!」
「逃げろー!」
そんな声が聞こえてくるだろう。
だが、今のところ空間以外には異変が起こっていないようだ。
プレイヤー:相方に何か武器を探そうと言う、刃や鈍器が効く相手だといいが。
GM:「ふむ……」
すると、彼は教室を見渡した。
そして、机の中から1本のナイフを取り出す。
「とりあえずこれでいいでしょう」
そう言うと、君はそのナイフを受け取った。
プレイヤー:何故学校にこんなものを……
GM:「備えあれば憂いなしと言いますからね」
君達は教室を出て、廊下に出た。
外は相変わらず紫に染まっている。
そして君達は次なる異変に気付くだろう。
君達が廊下を歩いていると、目の前の角から何かが現れたのだ!
それは……犬のような耳をした人型の怪物だった!
プレイヤー:とりあえず刺してから考える。
GM:「うわっ!?」
敵は驚いている! だが、君は構わず攻撃を行う!
君は敵に向けてナイフを突き立てる。
しかし、敵の皮膚は思いのほか硬く、ダメージを与えることは出来なかった。
相手は反撃とばかりに飛びかかってきた! プレイヤーはそれをひらりとかわす。
GM:「こいつ……まさか!」
相方はなにかに気づいたようだ。
「ここは任せてください」
プレイヤー:飛び退いて距離を取り、相方に任せる。
GM:相方は手に持ったナイフをくるっと回して構えると、そのまま敵に切りつけた。
「ハッ!」
その一撃を受けた瞬間、相手の体はバラバラになって消滅した!
「やはりそうですか……」
プレイヤー:どういう事なのだろうか。
GM:「これは恐らく……悪魔です。
普通に攻撃しても倒せませんが、弱点があるはずですよ」
プレイヤー:今のは何の悪魔で、どこに弱点があったのか?
GM:「今のは……『悪魔召喚』の儀式によって呼び出された悪魔のようですね。
具体的な名前は分かりませんが、恐らくこの学校全体を結界で覆い、その中に悪魔を閉じ込めているのでしょう」
プレイヤー:つまり悪魔を召喚した人間が居るという事だな?
GM:「はい。恐らくそいつを見つけ出して倒せば解決すると思いますよ」
プレイヤー:案がある、と言い放送室に向かう。
そして放送で学校に悪魔が出た事、悪魔召喚を行った人物に心当たりがありましたらお知らせくださいと放送する。
GM:では校内放送が流れ始める。
そして校長がやってきて君の放送の後に続いて話す。
「皆さんこんにちは、私はこの学校の校長です。
実は今、我が校では不思議な事が起こっているのです。
校舎の外には紫色の空が広がり、そこから得体の知れない化け物が侵入してくるようになりました。
皆様もどうか警戒してください」
プレイヤー:それを聞いて少し考えた後、校長を後ろから刺す。
GM:「え?」
生徒達「キャアァーッ!!」
放送室近くに集まった生徒達が一斉に叫び出す! しかし、刺されたはずの校長の姿は既に消えていた。
「くくく……」
どこからか笑い声が聞こえる。
声の主は悪魔の姿をした校長だった。
「愚か者めが、人間如きが私を傷つけられると思うたか?」
プレイヤー:いや化け物が外から侵入してきたとか、知り得るはずのない情報をうかつに喋る悪魔は雑魚では????
GM:「……まぁいい。貴様らを始末してしまえば問題はない!」
そう言って襲い掛かってくる!
プレイヤー:廊下に転がり出て消火器を探す。
GM:「ふん、逃げても無駄だ!」
そう言うと、悪魔は君の影の中に沈んでいった!
プレイヤー:消火器を探して手に持ち、自分の影に向けて噴射する。
GM:「ぐああっ!?」
君の放った液体は見事命中し、悪魔の悲鳴が上がった! しかしすぐに声が止むと、再び君の背後に気配が現れる。
「クク……効かぬわ!」
プレイヤー:振り返り、悪魔に向かって消火器を振り下ろす。
GM:「ぐうぅっ!!?」
今度は怯んだようだ。
「貴様、何をした?」
プレイヤー:消火器で殴られたら大抵の者は死ぬ、その場に居る全生徒で何かしら鈍器を持って袋叩きにしろと叫ぶ。
GM:「な、何だとぉ!?」
生徒達は怯えながらも、思い思いに武器を取り出して悪魔に振り下ろし始めた。
「や、やめんか馬鹿者が!」
生徒達はやめない。
むしろどんどん勢いを増していく。
「やめろと言っているだろうが!」
プレイヤー:相方に、ナイフでこいつの目を抉れと言う。
GM:「わかりました」
「おい待て!そんなことをしたら……ぎゃああああ!?」
悪魔は断末魔を上げ、消滅した! それと同時に校舎を覆う紫の膜のようなものが消えた。
同時に空の色も元に戻る。
プレイヤー:効くかどうか分からなかったが、偶然目が弱点だったようだ。
ともあれこれで悪魔召喚による異変は解決した。
後は校長室に行って、彼が何故悪魔を召喚したのか、彼そのものが悪魔だったのか調べる。
GM:君は校長室に入る。
「お待ちしておりました」
そこには校長の姿はなく、代わりに犬耳の少年がいた。
プレイヤー:何故まだ悪魔が居る?
GM:「僕はこの学校の生徒会長です。校長先生は僕に悪魔としての力を与えてくれました」
プレイヤー:結局校長は何者だったのだ?
GM:「彼は悪魔召喚士で、悪魔を召喚して操る力を得ていました。
ですが悪魔を制御することが出来ず、逆に悪魔に利用されてしまったようです」
プレイヤー:あなたは悪魔化してどうするつもりだ?
GM:「……この学校を、悪魔の支配する世界に作り変えます。
何故ならこの学校は悪魔召喚に必要な場所だからです。
お手伝いしていただければ、あなたの望みをかなえる事だって出来るんですよ?」
プレイヤー:相方と顔を合わせて困惑する。
悪魔化したらデメリットは無いのだろうか?
GM:「悪魔と契約しているので、その魂を捧げなければなりません。
ですが、悪魔召喚の為の魔力を供給するだけでいいのです。
そうすれば貴方は生き続けることが出来、永遠にこの世界を楽しみ続けられるという訳ですよ?」
プレイヤー:なるほど、寿命が縮まないなら何も問題は無いのでその提案を受けよう。
と言って彼が座っているであろう校長の机の近くに寄って握手する。
GM:「ふふ……交渉成立ですね」
すると、校長室の扉から入ってきた生徒が一人いた。
「ちょっと待ったー!」
それは、外で聞き耳を立てていた生徒達だった。
彼らは手に様々な凶器を持ち、こちらに迫ってくる!
GM:「おやおや、せっかく良いところなのに……」
プレイヤー:おもむろに机に置いてあるペンか鉛筆を犬耳悪魔の耳に全力で突き刺す。
GM:「あっ、痛い! 痛いです!やめて!」
プレイヤー:そのまま机に引き倒し、体重をかけて相手の脳まで鉛筆で貫く。
GM:「ぐあぁっ!! 止めてください!死にたくない!!」
その機に乗じた生徒達が一斉に襲いかかってくる!
こうして学校を襲った悪魔事件は幕を閉じる事となったのであった。
その翌日から、学校に不思議な事が起こった。
事件後、生徒達は全員、今までと違う不思議な能力を手に入れたらしい。
例えば、教室に居た生徒の一人は、まるで透明人間になったかのように姿を消したかと思うと、別の生徒の影の中から現れたという。
また、隣のクラスの生徒は、自分の影の中へ潜っていったかと思うと、他の生徒の影から出てきた。
そして、廊下にいた生徒達は、突然床に出来た穴の中に吸い込まれていき、別の場所へと移動したという。
他にも、窓の外を見ていたはずの生徒が、いつの間にか校庭の真ん中に移動していたなど、不思議な出来事が次々と起こった。
だが、不思議と皆それを当たり前の事として受け入れているという。
君と相方はそれらの現象の原因を、犬耳少年が悪魔召喚の後処理をしないまま死んでしまったからではないかと推測した。
この学校には今でも悪魔が中途半端な状態で居座っているのかもしれない。
君達は知らずの内に魔力的な何かを吸い取られているのかもしれない。
ともあれ、君と相方は、今もどこかで悪魔召喚士が新たな悪魔を召喚しようとしていないか、調査を続けている。
いつか、全ての悪魔が退治される日が来ることを願って。
ちなみに君と相方も『影渡り』の能力を得ている。
時折この学校では、殺害された悪魔の死体が見つかることがある。
その時はいつも決まって、生徒達が見慣れたナイフが落ちていたという。
――END――
~後書き~
プレイヤー:完走した感想をどうぞ。
GM:今回は少し趣向を変えてみました。
悪魔とは、人間の欲望が生み出した存在であり、この世に存在する悪徳の全てを凝縮したもの。
プレイヤー:だから人の業であり闇である、純粋な『暴力』に倒されるのだと。
GM:そうです。
プレイヤー:ホラー編かと思ったら物理で解決してしまった。
殴って倒せるなら先手を取って死ぬまで殴る、当たり前の事だ。
GM:でも結構楽しかったよ。
特に戦闘描写は頑張って書いた。
プレイヤー:ただ殴って刺しただけでは?
GM:…………。
それじゃあ今回のリプレイはここまで!
プレイヤーの皆さん、お疲れ様でした! 最後に一言お願いします!
プレイヤー:相方はきっとギャルゲの友達に居そうなデータ系メガネ男子だと思う。
GM:……はい。
プレイヤー:でも「彼」という言葉を無視して科学系女子でもいい、自由とはそういう事だ。
どちらにせよ二人はこの後長い付き合いになるだろう。
途中で語尾に「ッス」をつける可愛い後輩が入ってきてもいい、自由とはそういう事だ。
GM:自由すぎるだろ!
プレイヤー:次回は殴って刺さない方向で行けたら行く。
GM:はい、では次もよろしくお願いいたします!