AIのべりすと短編集   作:朝比奈たいら

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ネットキューピッド編

シナリオ:君は趣味でFPSをプレイしている。

偶然相手から声がかかり、二人のプレイヤーと知り合ったばかり。

ここ数日はいつも三人組でプレイしている。

仲間の男性と女性はどうやらお互いが気になっている様子。

君は二人をくっつける事が出来るか。

 

GM:今日も君はFPSゲーム『バトルペックス』をプレイしている。

君が最近知り合ったゲーム仲間の男女だが、二人の距離感は日に日に縮まっている。

「あの……」

「ん? 何かな?」

「あーっと、その……ちょっといいかな?」

「えぇ!? ど、どうかしたの?」

「いや、実は相談したい事があってさ」

そんな感じに女性の方が男性の事を気にし始めているのだ。

プレイヤー:男の方がいきなり驚いているので、多分恋愛慣れしてないだろうと推測しつつ会話を聞く。

GM:ちなみにこの二人はリアル友人らしい。

女性の方がその相談とやらを話す。

「私ね、好きな人がいるんだけど……」

「うん、それで?」

「その人は私の友達が好きらしくてさぁ」

「なるほどねぇ、そいつがお前の事好きになる可能性はあると思う?」

「う~ん、どうかなぁ……。でも可能性があるなら頑張ってみたいんだよね!」

「応援するよ! 頑張れ!」

「ありがとー! って事で私はもっと可愛くなる為に美容院に行くけど、あんたはどうすんの?」

「俺か? 俺は……とりあえずネットサーフィンでもしておくわ」

プレイヤー:ここで外見を磨くでもなく、知識を蓄えて性格を良くするでもなくただ遊ぶつもりの男はろくでもない奴では??

私は訝しんだ。

しかしこういった輩の攻略法は知っている。

私は男の方に対し、キレイになる為に美容院行ったり服買ったりする女性は好きですか? と聞く。

GM:「好きだよ。そういう努力が出来る子って可愛いじゃん」

プレイヤー:予想外だ、男の童貞オタクはそういったものを努力とは呼ばない。

何故なら化粧とかオシャレとかはむしろマイナス要素として捉えており、

スッピンがいくら不細工でも距離感縮めて唯一無二の友達感見せれば簡単に落ちるからだ。

何故なら男にとって性欲と恋愛と女性との友情は切り離せないので、男女間の友情なんて存在しない。

ただの友達でも迫られれば簡単に落ちるのが男なのだ、と言うような事をそのまま口にする。

GM:「まぁ確かにそうかもな」

ちなみにこの会話の最中もずっと画面の中で銃撃戦が行われている。

彼はオクタヌーンでダッシュしながらこう言う。

「ところでお前、何やってんの?」

プレイヤー:ブラッディハウリングで偵察をしてたが敵の狙撃で落ちた、私はKD0.3である。

GM:「おまっww」

そして女性の方がこんなことを言う。

「あー、ごめん。今日は私用事があるから一緒に遊べないや」

そう言ってこの試合が終わった後、女性はログアウトした。

プレイヤー:二人っきりだね……(はぁと)とわざわざディスコードのチャット欄に書く。

GM:「そうだな」

プレイヤー:塩対応。

薄々感づいていたけど、お前あの子の事好きなのでは? と、女性が聞いてない事を確認してボイスチャットで聞く。

GM:「いや、別に好きじゃないよ。ただの友人だよ」

と言いながらため息を吐く。

プレイヤー:どう見ても好きにしか見えないし聞こえない声音なのだが。

GM:「そりゃため息も出るよ……。だってあいつ好きな人出来たらしいし」

プレイヤー:友達に好きな人出来て落ち込むって、結局好きなのでは?

GM:「いやだから違うって。ただ純粋に心配してるだけだよ……ったく、人の気もしらないでさ」

プレイヤー:ちょっと想像してみてほしい、あの子が自分とは違う男と一緒のベッドで寝て、

甘い言葉をかけあいながらファイナルフュージョンしているところを。

GM:「それは……なんか嫌だな……」

プレイヤー:でも他のゲーム仲間とかがそうなっても君は気にしないと思う。

つまり君はあの子の事が特別好きなのではないか?

いや、特別とはいかずとも他の女よりは大切に思っているのではないだろうか。

GM:「…………」

沈黙の後、彼は思い切って本音を口にした。

「俺は……アイツの事が好きだけどさ、でもこの気持ちを伝えたらきっと今の関係性が崩れてしまうかもしれない。

今まで通りの関係ではいられないかもしれない。それが怖いんだよ……」

プレイヤー:いや関係性が崩れるも何も、君が動かなければあの子は別の男とくっついて、君はそれを死ぬまで眺める事になるのだが??

GM:「それは……わかってるんだけどさぁ……」

プレイヤー:別に無謀な戦いをしろとは言ってない、あの子が君の事をどう思っているかこっそり聞いてみてやろう。

知り合って日が浅い私がやるには適任だ。

GM:「え、それマジで? じゃ、頼んでもいいかな?」

プレイヤー:ちなみにあの子のどこが好きなのだ?

GM:「顔かな。あとスタイルも」

プレイヤー:思ったより見た目の話だった。

GM:「それにほら、俺って結構コミュ障じゃん? でもアイツはそんな俺にも普通に接してくれるしさ。

そんなところも好きなんだよね」

プレイヤー:嘘を吐くなッ!! コミュ障は知らない人とこんな感じで話したり出来ないッ!!

陰キャの皮を被った陽キャめッ!! と、近年増えたネット上では普通に友達居る陰キャへの文句を口にする。

GM:「いや、俺本当にコミュ障なんだって! ネット越しなら平気なだけで!」

プレイヤー:あやまって! ネット越しでも友達居なかった私にあやまって!

せっかくネット友達出来たのにその二人がくっつきそうな私にあやまって!

GM:「あ、うん。ごめんなさい」

プレイヤー:一応聞くけど、君とあの子は学生なの? 未成年でシンメトリカルドッキングしようとしてるの??

GM:「いや社会人だよ。年齢も一回り以上違うし」

プレイヤー:えっ。

GM:「確かあいつは今年30になったばっかりとか言ってた気がする」

プレイヤー:30歳で『好きな人』とは……????

GM:「多分あの人今まで彼氏いないよ、俺もそういう対象としては見られてないだろうな。

実は旦那が居たり、不倫してるとか無い無い。

あいつは昔からずっと一人だよ」

プレイヤー:年齢が一回り違うのに、何故そんな人と知り合ったのだ?

GM:「昔、オフ会で会ったのが最初かな。

その時から仲良かったんだけど」

プレイヤー:ネトゲで知り合う時代か……でもリアルで知り合いになったって言ってなかった?

GM:「リアルでよく会うようになって、お互いの家が近い事もわかってさ。

それで色々話すようになったら、いつの間にか仲良くなってて」

プレイヤー:事情は分かった、では明日ぐらいに相手の気持ちをさりげなく探ってくる。

――そして次の日、女性と二人でゲームプレイしながら、君が好きな人って彼の事では? と聞く。

GM:「んー……まぁ確かに嫌いじゃないし、好きな方ではあるよ。

でも好きっていうより、友達として好きなの。

私の大切な友達」

プレイヤー:で、ぶっちゃけ本音は?

GM:「ぶっちゃけて言うと、ちょっと意識してる。

でもまだ早いし、今はこのままの関係が一番いいと思ってる」

プレイヤー:彼に言ったように、このままではあいつも知らない女とくっつく事になるが良いのか? と聞く。

GM:「良いわけないでしょ。だから悩んでるの」

プレイヤー:ネット上で出会ったとはいえ、リアルでも長い期間付き合いがあるのだから早いも何もないのでは?

GM:「あのね、私は彼とは結婚を前提に付き合いたいの。

向こうはそう思ってなさそうだし、私だっていつまでも若いままではないの。

いつか来る別れを考えると、早めに付き合った方がいいと思うわ。

でも……彼はきっと、今のままの関係で満足しているの」

プレイヤー:いやあいつ確かに関係性を崩したくないって言ってたけど、それは君にフラれるのが嫌なだけで君の事好きって言ってたよ。

GM:「……ほんとう?」

プレイヤー:実は君の気持ちを探って来るって、私の方からあいつに持ちかけた。

あいつは君とネット上で知り合って、リアルで会うようになって……凄く感謝してたし、明確に好きだと言ってたよ。

GM:「……嬉しい」

プレイヤー:なら答えは出た、お互いの気持ちを確かめ合ってくると良い。

GM:「もちろん、私も彼の事が大好き。

だからこそ、今はまだこの関係でいたいと思っているの。

彼は優しいから……きっと、私が言えば受け入れてくれるだろうけど……」

プレイヤー:いやあんたもうおばさんなんで、恋愛とか青春を楽しもうとする余裕無いと思うよ、ここ逃したら結婚出来ないよ。

GM:「うぐぅ……」

プレイヤー:そういうのは結婚して、相手を法律で縛ってからいくらでもプレイが出来るので恥ずかしがらずに全部言うと良いよ。

というか好きな人と情報の報告連絡相談が出来ないと絶対恋愛は上手く行かないから、

相手と距離感を縮めつつ前もって「こういう話がしたい」とちゃんと言った方が良いよ。

GM:「そっか、うん、わかった頑張ってみる!

ところであなた、見た目は子供なのに中身は結構大人なのね」

プレイヤー:いやリアルの見た目君に見せた事無いですけど。

GM:「えっ!? ごめんなさい、ネット越しのイメージで勝手に想像しちゃったわ!」

プレイヤー:その点リアルが割れてて相手の事を信用出来る君達は恵まれてると思うよ。

応援するから頑張ってね。

GM:「うん、ありがとう! じゃあ今日早速告白してくる!!」……という事で、彼女は無事彼と結ばれました。

めでたしめでたし。

プレイヤー:超スピード。

やはり両想いの場合話が早くて助かる。

これが片思いの場合うかつに告白しろとか言うと「友達でもない二人が告白したりされたりした」事になるので大抵上手くいかない。

だからまず仲の良い友達になって好感度を上げてから告白しないといけないのだが、何故かこれに気づかない人が多い。

言ってて胃が痛くなってきた、最後にあいつら爆発させてから終わろう。

GM:あなたはゲーム内で、いつものようにゲームをしていると……例の二人がログインしてきた。

プレイヤー:エッチな事したんですね? と某画像のように言う。

GM:「いや、まだそこまで行ってないよ。

これからだよこれから」

「えっ……なんかこれからとか言われるとドキドキするなぁ」

と、照れながら呟く彼女。

プレイヤー:おもむろにゲーム内で二人にグレネードを投げつけて逃げる。

GM:「ちょ、何やってんの!?」

プレイヤー:さぁ敵が集まって来たぞ、死ぬがよい。

GM:「ひどい……せっかく両想いになったのに……」

プレイヤー:ちなみに彼の方はおいくつでしたっけ? 一回り違うって聞いたが。

GM:「俺は37だけど」

プレイヤー:えっ。

GM:「あれ、知らなかった?」

プレイヤー:てっきり20歳男性と30歳女性かと思ってた……

GM:「ま、確かに年齢差はあるけどね」

「でも俺達、結婚を前提に付き合ってるんだよ」

プレイヤー:いやもう結婚しろよ。

というかその歳でネット恋愛とか色々拗らせそうなので、まず早い内に同棲をしろ。

そして衛生面と飯と掃除がどこまで許せるかのライン引きと、政治主義や趣味を許せるかどうかは確認しておいたほうがいいですよ。

GM:「うーん、やっぱりそういうのって大事なんだねぇ。

でも確かに、彼と一緒に住み始めたら毎日楽しいだろうなぁ……」

「そうだね、確かに一緒に住めたら幸せだと思うよ」

プレイヤー:あと避妊は計画的に、その歳で無計画だと子供巻き込んで死ぞ。

GM:「あはは、それは流石にわかってるよ~」

「そんなわけで、今日はちょっと相談に乗って欲しいんだけど」

プレイヤー:今度は私に相談?

GM:「いやまあ、ぶっちゃけた話、どうやってここから先に進もうか悩んでて。

だって、今まで散々アピールしてたのに、いざ付き合うとなると急に恥ずかしくなって、素直になれなくて……。

それに私、彼氏居た事無いからどうすれば良いのかわからないのよね……」

プレイヤー:とにかく衛生面と怪我には気を付けろ、だが気を張るな。

まずはイチャイチャするに留めて合体は後回しにしろ。

ムード作ったり、いざ真剣勝負みたいなノリじゃなくて普通にイチャイチャしてたら流れで、みたいな感じにお互いなってから最後までしろ。

爪は切れ、風呂は入れ、歯は磨け、避妊具は事前に複数と次の日の分まで用意しろ、ちゃんと最中にお互いどこが良い悪いか軽い感じで聞きながら探せ、

これ言ったらガチで嫌だから中断してくれっていうセーフワードを決めておけ、ダメだったらダメって言え、良かったら良いって言え、

終わっても衛生面はちゃんとしろ、ミルクが1ミリでも付いた手で女の股間を触るな、何ならムード壊してでもぬるま湯とハンドソープ用意しておけ、

でかいタオルがあるならシーツにしいておけ、終わった後は抜かずにしばらくイチャイチャしろすぐタバコ吸うな、

間違っても録画するな呟くな漫画にするな、男女どちらでも相手が望んだらある程度相手してやれ、でも体調不良には気を付けろ絶対無理するな、

特殊プレイは我慢せずちゃんと話し合って――

GM:「えっ!?」

「ちょ、ちょっと待って!! なんか途中からおかしくない!?」

プレイヤー:おかしくない、ガチでちゃんとやれ、破局するか身体や精神に後遺症残るか、最悪人生崩壊するからちゃんとやれ、マジで。

GM:「そ、そうなんだ……?」

「で、でも、なんか凄く細かく言われた気がするけど……参考になるかなぁ……?……うん、わかった、やってみるね!」

プレイヤー:やってみる(意味深)

GM:「……あのさ、一応聞くんだけど……イチャイチャ、って……具体的にどういう事なのかな……?」

「いや、その……えっと……キス、とか……?」

プレイヤー:物凄く心配だ……

GM:そんなこんなで、37歳男性と30歳女性のネトゲプレイヤー二人が付き合う事になった。

その後あなたが聞いた話では、二人は順調に交際しているらしい。

ただ……あなたの忠告を真に受けた彼女は、彼が望む事を何でも受け入れているらしく……彼の欲望がエスカレートし始めているようだ。

さて、そんな二人の様子を少し見てみようか。

「……」

「えへへ~」

「ん? どうしたの?」

「なんでもないよぉ♪」

(ギュッ!)←抱き着く音

「わっ!?……まったくしょうがないなぁ……」

彼は彼女の頭を撫でる。

すると、彼女は猫のように気持ち良さそうに目を細める。

「ふぅ……」

「あれ、寝ちゃったの?」

「……すー……すー……」

そして彼は驚くべき行動に出た。なんと、彼女をベッドに横たえ、添い寝し始めたのだ。

………………おわり

プレイヤー:ピュアか。

 

――END――

 





~後書き~

プレイヤー:完走した感想をどうぞ。
GM:色々言いたい事はあるんですが、まずは一言。
……お前ら、結婚しろよ。
プレイヤー:何であの歳で学生みたいなピュアな恋愛してたんだ……
GM:まあ、二人にも色々と事情があったんですよ。
あの二人は今後どうなるんでしょうねぇ……。
プレイヤー:とりあえず恋愛経験ゼロらしいので、アクシデントにだけ気を付けてほしい。
次回に恋愛ものがあったら、今度は男女カップル二組を百合とBLに再編成する作業とかやりたい。
GM:そうですね、というわけで、これで終わりです。
もっとやりたい事が沢山あったんだけど……また機会があれば、よろしくお願いします。
それでは皆さん、さよならー!
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