超次元ゲイムネプテューヌRe;BUILD   作:オルソル

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「ネプテューヌさんとネプギアさんとの戦いに決着がつきます。結末は、みなさんの目で」
                                byイストワール


三話 想い駆ける流星

 駆けだした二人の距離が徐々に近づいて――

 シャキン! と、剣が空を斬る音が聞こえた。

 先に膝をついたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――ネプギアだった。

 

「ネプギア、ネプギア!」

「……聞こえてるよ」

 

 倒れたネプギアの上半身を起こし、目線を合わせるネプテューヌ。

 

「ごめんね。お姉ちゃんなのに、わたし……わたし……!」

「気にしないで、いいよ。 ……本当は、憧れてたんだ」

「……?」

「かっこよくて、誰よりもみんなの事考えてて、それでいて……やる時はしっかりやるお姉ちゃんで、私は、そんなお姉ちゃんになりたかった」

 

 ネプギアの体が透けていく。

 

「ネプ――」

 

 ネプギアがネプテューヌの口に人差し指を当てる。

 

「……わたし、立派な女神になれたかな」

「なれたよ! ううん、なれるよ……! なれるから、ネプギアなら私よりも絶対にいい――う、くっ……!」

 

 ネプテューヌは傷が広がったのか、呻きながら倒れた。

 

「…………ねえ、お姉ちゃん」

 

 ネプギアが倒れたネプテューヌの側にそり沿い、話しかけた。

 

「前に見たんだ、この次元に来る前に……きれいな流星群。一人だったけど」

 

 皆、いなくなった。全てを失った少女の悲しみが、俺にはよくわかる。

 

「ネプギア、死んじゃやだ……一緒に、いようよ……!」

 

 自分よりもしっかり者で、だからこそ未来を託せた。ネプテューヌは話さなかったが、イストワールは話してくれた。自分を犠牲にして、妹と剣の中で共に戦う道を。

 

「お姉ちゃん…………大好き、だよ……………………」

 

 ネプギアの瞳が静かに閉じていく。ネプテューヌは必死に妹の名を叫んでいたが、それも虚しく

 ピンク色の粒子となり、火の粉と共に空へ舞い上がって行った。

 

「ネプギア…………」

 

 妹の名を呟くネプテューヌ。俺は側に行き、そっと頭を撫でる。顔を上げ、体を起こしたネプテューヌは

 

「もし、ネプギアじゃなくてわたしだったら……どうなってたんだろう」

 

 俺に問いかけた。

 

「ネプギアと同じ、って言えないな。正直俺にはわからない。でも」

 

 俺は一旦言葉を区切る。

 

「お前なら……正しい力に出来るんじゃないか?」

「正しい、力…………」

 

 他の面々も駆け寄り、ネプテューヌを囲んだ。

 

「よく頑張ったわね、ネプ子」

「治療してあげるですよ」

「あいちゃん、コンパ……」

 

 二人に肩を貸してもらい、ネプテューヌは立ち上がった。

 

「ネプテューヌさん。 ……今日はゆっくり休んでください。明日、ネプギアさんが帰ってきますから」

 

 イストワールが珍しく労いの言葉をかけた。

 

「う、うっ…………うわあああああああああああん!!!!」

 

 大きな声で、ネプテューヌが泣き始める。その様子を俺は黙って見ていた。一人の大人として、ヒーローとして、今は――

 

 

 

 

 

 翌日

 

「お姉ちゃんただいまー……って、どうしたのその傷!」

「あはは……いろいろあってさー……いたたた!」

「お姉ちゃん動いちゃダメならダメって言ってよ、もうー!」

 

 ネプテューヌの部屋からは、姉妹の楽しい声が聞こえて来た。いつもの日常が戻った。

 

「戦兎さん。この度はありがとうございました」

「いや、別にお礼なんていらない。俺は当たり前のことをしただけだ」

 

 一度、世界を救った事もある。仮面ライダーとして。だから、二度くらいは許してくれるだろう。

 

「そうだ。紹介したい人がいるんだ」

「誰なの?」

「戦兎くーん。おいでー!」

 

 俺の名前が呼ばれた。

 

「いってらっしゃい、戦兎さん」

「ああ」

 

 俺はネプテューヌの部屋の前に立つ。中から「はやく~」と言う急かす声が聞こえる。

 一呼吸し、俺は部屋のドアを開けた。

 

「初めまして、俺は――」

「桐生戦兎くん。またの名を、正義のヒーロー!」

 

 ネプテューヌと目が合う。 ……そういうことか

 

「「仮面ライダービルド!!」」

「以後、お見知りおきを」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ギョウカイ墓場。そこは、あらゆる魂が眠る場所。死んだ者が逝き着く場所。

 怨念、憎悪、憤怒。あらゆる感情が渦を巻き、一つの姿を形作る。それは奇怪な姿をしていた。ロボットとは似つかず、等身大の何かと言われてもそうではない。

 

「……………………」

 

 ギョウカイ墓場の地面を突き破って現れたそいつは――

 

「オオオオオオオオオオォッ!!!!」

 

 聞いたものを失神させるような唸り声を上げ、上空へ飛び立つ。空から大陸を眺めているそいつの目に映ったのは、工場地帯。

 

「フッハッハッハッハッ……」

 

 強者の匂いを感じ取ったのかそいつは侵略地を――いや、復讐の足掛かりを、ラステイションと定めたのだった。




 主人公ズの物語、完! これにて第一部が終了しました。大変だった。不定期投稿としながらも、見てくれる皆さんのおかげで自分のモチベーションが下がらずにここまでこれました。ありがとうございました。
 
 さて、お次は万丈&ノワール大活躍。ユニちゃんもいますよ。

 ゲームの怨念が、ラステイションを襲う。滅亡まであと――

ネプテューヌ&ビルド編(第一部) 良かったですか?

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