そんな龍我が立ち向かうのはゲイムギョウ界に復讐を誓う悪の存在。立ち上がれ、僕らの筋肉プロテイン!
「なんなのよこの手紙! バカバカしいにもほどがあるでしょ!」
「お、落ち着いてお姉ちゃん……」
「……覚悟しておいた方がいいかもしれないね」
はじまりbyノワール&ユニ&ケイ
一話 プロテインの貴公子
「ん、ん…………」
ああー、頭痛てぇ……。ゆっくりと目を開けた俺の視界に映ったのは、赤い空と煙だった。
「きゃあああああ!」
「た、助けてくれー!」
耳に響いてくるのは悲鳴と泣き声。
「おかーさん! おとーさん! ……うわあああああああん!!」
状況が上手く飲み込めない。でも、目の前で助けてって言ってるやつを見過ごすことは出来ねぇ!
「おい、大丈夫か……? おかーさんとおとーさんどこ行ったんだ?」
少年は泣きじゃくりながら指を差した。俺は倉庫近くに二人の大人を見つけた。
「大丈夫か、行けるか……?」
少年はこくりと頷いて、俺の側を離れて倉庫の方へ駆け出して行った。
「よし。ドライバー、ドライバー……」
ない。腰にない。地面にもない。 ……落とした。
「マジかよ、ああ! どうすりゃいいんだよ……! ん?」
慌てて胸ポケットを触った俺は、いつもの感覚があることに気づいた。
「あー、あったぞボトル!」
ドラゴンフルボトル。 ……香澄、いつも側にいてくれてありがとな。
「っしゃあ、いくぞおっ!!」
ボトルをシャカシャカ振りながら、俺は変な奴らの群れの中へ突撃した。
「うわあああっ」
「ここはもうダメだあああっ!!」
「私達、殺されるの……!」
近づけば近づくほど、恐怖と絶望の声が聞こえる。取り敢えずそこらへんのでっかいやつにパンチした。
「おりゃあっ!!」
ボトルの力も合わさり、でっかいやつは青い炎と一緒に少し吹っ飛んだ。
「なんだ?」
「女神様じゃない……」
ざわめきと怪物の視線が一斉に俺に集まる。 ……こういうのは俺がやらかした時だけでいいんだけどな。
「グルルルルル……」
怪物の唸り声が耳元で聞こえる。周りを見ると、俺は怪物に囲まれていた。
「上等じゃねえか。やってやるよ」
今度は強くボトルを振りキャップを正面に回した。鉄パイプを左手に取り、俺は力強く宣言する。
「俺は万丈龍我。仮面ライダークローズだ!」
襲い掛かって来る怪物。顔は鉄パイプでぶっ叩き、腹は思いっ切り殴る。そんなことを数十分続けているのに、怪物は逃げないし、倒れもしない。
「はぁ、はぁ……どうなってんだよ」
俺の体に限界が訪れ、膝をついてしまった。
「ぐ、うっ…………」
「ギシャアアアアアアアア!!!!」
一体が俺に牙をむいて襲い掛かる。俺は反射的に目をつぶったが――
「グギャアアアアアア!!」
フェンスに吹き飛んでいた。ガシャーン! という大きな音が鳴り、怪物はぐったりして動かなくなった。
「……あー! どこ行ってたんだよ!」
テレテッテテ―テレッテッテレとかいつ聞いてもわかんねぇ音を鳴らしながら出て来たのは俺のドラゴン。クローズドラゴン。
ボトルはこれしかないが力になって欲しい。そう思ってボトルを投げ渡した。いつも変身の時に入れてる穴に刺さり、青い炎を纏って力を得た。
「……?」
まだ胸ポケットに違和感があったので、出してみた。
「エボルトの、いや、俺の……!」」
ドラゴン……エボルボトル、だっけな。こんな奴の忘れ形見なんか使いたくないが、しょうがねぇ。
「やるぞ!!」
俺は雄たけびを上げながら、ドラゴンは青い炎を纏いながら、残った怪物の群れに再び突っ込んだ。
数分後、怪物の群れは一匹たりとも動かなくなった。倒したんだ、俺達だけで。
「もう……大丈夫だ」
俺を見ている人達に向けて安心させるように言った。
「……ありがとう、ございます!」
「やった、助かったんだ!」
安心する声が聞こえてくる。俺も力が入らなくなって倒れてしまった。
「はあ……守ったぜ、戦兎」
どこにいるか分からない相棒に声をかけ、俺は目を閉じた。
「…………」
んーー……。なんだ、顔が向かってきて……。
「うわあああああああっ!」
「のわーっ!!!!」
な、なんだ、ここどこだ! なんだ、女の子! は、は、え?
「落ち着くんだ」
尻もちをついてる女の子の後ろから誰か出て来た。
「初めまして。僕は神宮寺ケイ。ラステイションの教祖だ」
「…………?」
「君には聞きたい事がたくさんあるが、まず、名前を教えて欲しい」
「おう」
俺はスッと立ち上がり、新世界で考えたセリフをそのまま言う。
「俺はプロテインの貴公子、バサッ。万丈龍我だ!」
いかがでしたか? 第二部、ノワール&龍我編がスタートしました。ラステイションは未曾有の危機に陥っています。そんな状況から始まりましたが、万丈とノワール達なら何とかしてくれるでしょう。
この作品を投稿してから一週間経ったと思います。作者の頑張りと皆さんの支えで成り立っているので、これからもよろしくお願いします。
メーカー擬人化キャラなどを出して欲しいですか?
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はい
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いいえ