「……まるで幼稚だね」
じこしょうかいby万丈龍我&神宮寺ケイ
「……君は万丈龍我と言うんだね。なら龍我と呼ばせてもらう。いいかな?」
「別に。 ……名前で呼ばれるの、なんか新鮮だな」
戦兎や美空に万丈呼ばわりされているから慣れたけど、龍我呼びはされないからな……。正直嬉しい。もっと呼んで欲しい。
「なあ、もう一回」
「は?」
「頼む、もう一回。あんまり龍我って呼ばれないから……もっと呼んでくれ!」
顔を近づけて頼み込む。 ……いけるか……どうだ……!
「龍我。 ……これでいいかい?」
「おう! 満足だ!」
いやーよかった。やっぱいい。俺のこと見てる感じがしてこっちがいい。もう戦兎なんかに万丈って呼ばせねぇぞ。
「ねぇ」
「……まず、君はどこから来たんだい?」
「俺は横浜の産婦人科で生まれたんだ。3203グラムの元気な赤ん坊だった」
「ちょっと」
「ヨコハマ……? 聞いたことないな。それで?」
「確か二ヶ月くらいで生まれたとか言ってたな……」
「……無視すんなあああああああッ!!!!」
「なんだ!」
「なんだじゃないわよ、無視ってどういう事よ!」
黒髪ツインテールで青い服を着ている女の子が話しかけてきた。怒ってるよな、どう見ても。
「どうしたんだいノワール。今まで何を……」
「頭痛くなってきた。また後でいい?」
「構わない。こちらから話は聞いておくよ」
「お願い、ケイ。はあ……」
女の子は奥の部屋に入って行った。それを見送ったケイが振り向いた。
「立ち話も辛いだろう。部屋で話を聞こう」
「まずはありがとう。モンスター退治の協力、感謝する」
ケイはそう言って座ったまま頭を下げた。
「……んなことはいい。ここはどこなんだ?」
「そうだね……龍我、少し長くなるが、いいかい?」
俺は頷いて、ケイの話を聞くことにした。
「へぇ……ラステーションって言うのか。それに変なモンスター。 ……俺の力を貸して欲しいのか」
「君は特別扱いとして迎え入れる。本来であれば資金繰りに協力して欲しいが、状況が状況だ。ノワールやユニにもそう伝えておく。時間がある時でいい、あいさつをしてやって欲しい」
資金繰り……しきんぐり? なんじゃそりゃ?
「わかった」
分からなかったが分かったと言った。冷や汗は出てないから大丈夫だ。
「そういえば」
ケイがケースを取り出した。
「ここに君を運ぶときに一緒に落ちていたから入れておいた。小型の機械かな。売ればいいものになりそうだ」
売るほどの物が入っているのか?
「後、よくわからないがベルトらしきものも入れてある。中は自分で確認してくれ」
ケイがケースの蓋を開ける。
「ドラゴン! こんなとこにいたのか! あ、ドライバーもある!」
クローズドラゴンとビルドドライバー。これでようやく変身できる!
「よっしゃあ! 早くモンスター退治行くぞォ!」
「待つんだ」
ケイが俺を止めた。
「あ、なんだよ?」
「君は生身でモンスターを倒したらしいね。その強さは目を見張るものがある。だが、今回の敵はそう上手くいく奴じゃない」
ケイは立ち上がり、俺の前に立った。
「僕と勝負だ。勝ったら君の行動全てに口を挟まない」
「……何のつもりだ」
「負けたら僕の条件を飲んでもらう」
条件……?
「タダ働きはもちろん、援助金は出さない。ボランティア扱いとしてここで五年……いや、十年働いてもらう。これでどうだ?」
……戦兎と同じくらい、いや、それ以上ひでぇ。でも――
「負けない理由が出来たぜ」
「そうと決まれば場所の準備だ。外に出よう」
俺はケイの後を追うように、教会を出て行った。
お久しぶりです。ようやく書けた……! ノワール、ユニの出番はまだお預けですが、しっかりと関わらせていきたいです。
余談ですが、この作品を書くに当たり決めていることが一つあります。それは、教祖とキャラクターを少しでもいいから絡ませるという事です。いいキャラなのに登場作品が少ないのは悲しいものです。だったら作品を盛り上げる引き立て役として使おうと思った次第です。
本日はここまで。さらば。
メーカー擬人化キャラなどを出して欲しいですか?
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はい
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いいえ