六等分の幸せ   作:アルフレイン

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第2話 足取りは重く

俺は帰宅してから、なるべく普段通りを心がけて行動した。

親父やらいはに心配されたくはないからな。

それでも親父に肩をポンと叩かれたり、らいはに「しっかりね」と言われるあたり、俺はわかりやすいのだろうか。

俺は何かを振り切るようにいつも以上に集中して勉強に取り掛かった。

だが、それでもあいつらの影がちらつく。

この問題をどう教えたらわかりやすいだろうかだの、あいつはこんな問題間違えてたなだの、間違えそうだなだの、キリがない。

全くいつの間にか、あいつらに大分浸食されてしまったな。

俺は自嘲的にフッと笑う。

なんとなく集中が切れてきてので時計を確認すると既に3時間が経過していた。

道理で疲れてきたはずだ。

俺はんーっと両腕を上にあげた。

 

「あ、お兄ちゃん。

 勉強はもう終わったの?」

 

「おう。

 ひと段落ついたが、どうした?」

 

「1時間くらい前にメールが来てたよ。

 全然気づいてなさそうだったけど」

 

「……わかった。

 ありがとな、らいは」

 

「うん」

 

俺はメールを確認した。差出人は五月。

 

「明日の朝10時に来い、か。」

 

文化祭が木金土で行われたため、明日は日曜日。

ついでに言うと、明後日は代休になっている

 

「了解、と」

 

俺はすぐにメールを返信した。

すぐとは言っても既に1時間が経過してしまっているのだが。

俺は明日遅刻しないように、勉強をほどほどできりあげ、床につくことにした。

 


 

翌朝、いつも通りの時間に目を覚ました。

10時まではまだ時間がある。

一応メールを確認したが、返事はなし。

当たり前だよな……。

俺は何となくじっとしていられなくなり、2人宛に書置きを残し、家を出た。

家を出ても、まだ時間はある。

近所の公園まで来た俺は、そこのベンチに腰掛けた。

一応持ってきていた単語帳を開き、勉強を始める。

そういえば、このベンチは一花と……。

思い出すのは文化祭初日の出来事。

俺は無意識に自分の唇に手を伸ばす。

一花、二乃、三玖。この3人には唇を奪われた。

男の俺が奪われた、というのもどうかと思うが事実なのだから仕方がない。

一花と二乃には不意打ちを喰らい、三玖には押し倒された。

俺、女子に押し倒されて好きにされるほど非力なんだな……。

受験が終わったら少し鍛えたほうがいいのかもしれないな。

はぁ、勉強一筋だった俺が随分と変わっちまったもんだな。

そう言えば、零奈の正体は誰なんだろうか。

俺と京都であった子はあの5人の誰か。

流石に小学生のころの記憶から5つ子ゲームは難易度高すぎてクリア不可能だな。

赤本解く方がよっぽど簡単だろうな。

そこまで考えて俺は頭を振った。

結局、あいつらのことを考えてしまうな。

はぁ、あまりよくない……んだろうな、きっと。

時計を見るとそろそろいい時間になっていた。

どんだけ長く考えてたんだ、俺は。

開いただけで読みもできなかった単語帳をしまい、俺はあいつらの家に向かうのだった。

 




腕龍様

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