ハーメルン・ノベルティック・ライダーズ   作:夢野飛羽真

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銀龍を纏い

仮面ライダーレーキンは素材を納めたソザイダマの組み合わせで、様々な姿・武器を作り出す事ができる。

 

それは、錬金術士のように、様々な素材で戦う事ができる。

 

しかし、その中で、今、最も大きな課題が目の前にある。

 

「水銀。

これをどう使うかだよな」

 

水銀は、その危険性は高く、水銀を使った姿では暴走してしまう。

 

だからこそ、俺は首を傾げる。

 

「まず、暴走を抑えるには、どうやって水銀の毒素を抑えるのか。

それに対抗できる物が必要だと思うの」

 

そう言いながら、ルカは目の前にある多くの素材を並べる。

 

水銀の毒素を中和する為の素材。

 

それと共に、水銀の力を十全に使う為に必要なアイテムも必要だと言う。

 

「そうだな……」

 

「うーん」

 

俺とルカは次々と素材を見ていく。

 

水銀の強みを残しつつ、暴走の危険性を極力少なくする物。

 

その組み合わせは意外に難しい。

 

そもそも、この水銀は毒性が高いのだ。

 

それを防ぐには。

 

「・・・待てよ」

 

そこで、俺はある事を思い出す。

 

「なんで、今まで試さなかったんだ。

いや、違う。

 

これまで、俺は固定概念に縛られていたんだ!」

 

「どうしたの?」

 

「もしかしたら、見つけたかもしれない。

水銀の力を十全に使える方法を」

 

それと共に、俺はとあるソザイダマを取り出す。

 

「これがあれば」

 

「っ」

 

それと共に、レンは何か寒気を感じた。

 

その予感はまさに的中したと言うべきか。

 

窓が震えていた。

 

その方向を見れば、そこには巨大な何かがいた。

 

「あれは」

 

「鳥の契約獣。

最後の外道」

 

同時に、それが最後の鍵となる存在の出現だと分かる。

 

「ならば、行くしかない」

 

俺はその言葉と共にクモバイクを呼び出し、そのまま乗り込む。

 

クモバイクによる走りで、ようやく辿り着いた先。

 

そこには、近くにある建物を遙かに超える大きさの巨大な鳥だった。

 

鋭い牙はどんな物で斬り裂き、大きく広げた翼だけでも、巨大な影が出来る。

 

それ程の大きさを誇るそれは、まさしく鳥の契約獣だった。

 

「どうやら、まだ来ていないようだな」

 

周りを見れば、まだあいつらが来ていない。

 

ならば、早々に決着をつける必要がある。

 

俺はそのまま腰にあるレンキンドライバーにソザイダマを入れる。

 

『レーキン! 土で出来た頼れる奴! ゴーレム! コネクト!』

 

既に何度も変身したその姿。

 

だが、本番はこれからだ。

 

俺はその手に、二つのソザイダマを取りだし、入れる。

 

『蜥蜴! 水銀! マゼラレール!』

 

これによって、既に変身するだろう。

 

だが

 

「まだだ」

 

『剣!』

 

俺はそのままソザイダマをもう一つ追加する。

 

流れる音声と共に、俺はそのままレンキンドライバーを操作する。

 

『レンキンカンリョー!メタルドラゴンソード』

 

鳴り響く音声にレンキンドライバーから出てきた武器。

 

それは、銀色のドラゴンを模した剣であり、軽く振るうだけでも水銀が地面に落ちる。

 

同時に、俺の右上半身など一部がドラゴンを思わせる装甲を身に纏う。

 

鳥の契約獣は、それに疑問を持ちながらも、真っ直ぐと俺に向かって襲い掛かってくる。

 

「さぁ、実験を始めようか」

 

俺は、その手に持つ剣、メタルドラゴンソードを構え、振り払う。

 

それと共に刃先から高密度の水銀を放出することで斬撃そのものを巨大化して飛ばした。

 

それは鳥の契約獣にとっては予想外の一撃だったらしい。

 

咄嵯に回避した。だが、それで済ませるほど甘くはないぞ。

 

「まだまだ!」

 

追撃の一閃を放つ。鳥の契約獣はその身を捻り避けるが僅かに掠ったらしく翼に傷が入った。

 

そこから流れた血によって、銀の水飛沫が発生する。

 

(これは思った以上に相性がいいかもしれない)

 

俺が持つこのメタルドラゴンソード。

 

本来なら金属で出来たものを溶かす水銀を操作するために造られたものなのだが……。

 

普通なら触れることもできないような超高温な物質も自在に操れる。

 

そして、暴走する心配もない。

 

俺はその事に笑みを浮かべながら、上を見上げる。

 

先程と同様に鳥の契約獣は空中にいる。

 

そこで、俺は再び水銀を操作して、それを足場にして飛び上がった。

 

鳥の契約獣も流石に驚いたようだが、まだ甘い。

 

俺は、水銀を使って鳥の契約獣の上に陣取るように移動を行うと、そのまま急降下を行って勢いをつけ、思いっきり斬りつけた!

 

--ズシャアァァ!!

 

地面が大きく割れ、衝撃による煙が巻き起こる。これで倒したか?

 

……そう考えた瞬間だった。

 

背後からの気配を感じとり、振り返る。

 

それは鳥の契約獣が、その爪を真っ直ぐと俺に向かって、襲い掛かる。

 

俺は瞬時に地面にメタルドラゴンソードを突き刺す。

 

それと共に地面の土と、メタルドラゴンソードの水銀が混じった壁が構築される。

 

それによって、鳥の契約獣の攻撃は完全に防ぐ事ができた。

 

「金属と土を合わせる事ができるのか。

 

だったら!」

 

俺はそのままその壁を巨大な槍に形成し直す。

 

そしてそのまま上空へ放り投げる。

 

それに対して、相手は回避しようとしたらしいのだが、それよりも速く槍が鳥の契約獣を貫き大穴を空ける事に成功した。

 

それによって、よろめく鳥の契約獣。

 

「悪いが一気に決めるぜ!」

 

その言葉と共に、槍に混ざっている水銀を集める。

 

同時にその水銀を上空に集めると共に、俺も構える。「いくぜ…………!」

 

「グゥウ!?」

 

何が起こるか察したらしく、鳥の契約獣も逃げるべく翼を広げようとする。

 

だがもう遅い!

 

「喰らええぇ!!」

 

集めた水銀をそのまま高速回転させる事で竜巻を発生させた。

 

その形はまるでドラゴンを思わせた。

 

その竜巻はそのまま鳥の契約獣を包み込む。

 

それによって、鳥の契約獣は完全に動きを止める。

 

同時に俺もまた、必殺のライダーキックを繰り出していた。

 

「ライダー……キィイイクッ!!!」

 

ドガアアッンという音を立てて、レーキンと鳥の契約獣にぶつける。

 

それにより激しい衝撃が発生。お互いの身を大きく仰け反らせていく。

 

やがて、鳥の契約獣がそのまま宙へと浮かぶ形で飛ばされていった。

 

そして、そのまま壁に激突する事により、ようやく止まる事が出来た。

 

一方で俺も着地に成功。

 

だが、それでも身体にはダメージがあったようで苦悶の声を上げる。

 

だが、それと同時に鳥の契約獣も倒れ伏していた。

 

「倒せたのか」

 

同時に俺は変身を解除させる。

 

「無事だったの!」

 

そうして、俺が倒した頃、ルカが俺の元へと辿り着いた。

 

「あぁなんとか」

 

「けど、どうして」

 

「なに、仮面ライダーが教えてくれたんだよ。

 

暴走には暴走を抑制するアイテムだって」

 

「それが、さっきの?」

 

「まぁ、毒素がこちらに来る前の短期決戦だけどね」

 

実際に、戦闘中に僅かに見えたが、戦闘が進む度に、水銀が浸食するように装甲が増えていた。

 

つまり、あれは強化すると同時にタイミリミットを表している。

 

「それでも、なんとか」

 

「どうやら、倒したようだな」

 

すると、同時にホムンクルスの契約獣がその姿を現す。

 

「遅かったな」

 

「お前が早すぎただけだ。

 

まさか、鳥の契約獣をこんなに早く倒すとは」

 

「これで、約束だよな」

 

「・・・規則だからな。

 

仕方ない、しかし本当にするつもりなのか」

 

「当たり前だよ。

 

メタは、私の親友なんだから」

 

「意思は硬いようですね。

 

では、向かいましょう」

 

「向かうって、どこに?」

 

「決まっているでしょ、ルフランにですよ」

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