私の技術不足も否めないのですが。
まあそんなことは関係なく今日も執筆いたします。
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いちごたいやき様
まじ様
ありがとうございました!
本編どうぞ!
私が花音に敵うはずがない。それに、花音なら陽頼を奪われたっていい。だって花音は誰にでも優しく手を差しのべ、笑顔で癒す。大袈裟かもしれないけど、女神のような人なんだから。報われて当たり前。
一方の私はというと…報われるはずもなく、むしろ、報いを受ける側だった。
芸能界でいい顔をし続けたものの、その裏では多くの人を蹴落とし、嘲笑っていた。そんな奴が陽頼と釣り合うと思う?私はそうは思わない。勝手に思い込んでるだけかもしれないけど、私が納得できない。だったら花音に陽頼を奪ってもらおう。
陽頼、どうか花音と一緒に幸せになって。
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7/13 昼休み
この日は花音とたわいもない話をしていた。花音の話ならなんでも聞きたい。
今日の話題は当然ながら陽頼の話題だった。
「あのね花音……私、前からあなたに聞きたいことがあったの。」
「ふぇ?」
「どうして陽頼を好きになったのかしら?」
「ふえぇっ!?//」
やっぱり陽頼のこととなると顔が赤くなるのね。
「私ね……小学校の時からずっと気になってた子がいたの…。でもその時は名前も分からなかった。」
「…え?」
「4年生のときかな……柄の悪い男の人たちに囲まれちゃって…すごく怖かったの。」
「そうだったのね。それは怖かったわね。」
「うん。すごく怖かった。なんの目的で私に近づいてきたのか分からなかったんだけど…ね。」
「そう…なの…。」
「それでね、遠くの方から「やめろ!」って大きい声が聞こえて……私よりも背が小さい男の子だった。それでね…近くにおいてあった鉄パイプを持って私を守ってくれたの。」
「……」
「でもやっぱり…その男の子は大勢の男の人達に襲われちゃったの。男の人達が去った後、助けてくれた男の子は血まみれで…私が声をかけても返事が帰ってこなかったの。」
「そうなのね…。」
「それ以来その子と会うことはなかったの…。でも手がかりならある。」
「手がかり…?」
「顔の右に傷があったの!」
「え?じゃあその助けてくれた男の子って…!」
「うん。陽頼君だよ。」
「なんだか…ドラマのような展開ね…。その事件以来ずっと陽頼のことが気になっていたと…。」
「うん…//」
「そうなのね。より一層応援したくなってきたわ。」
「えっ…?」
「そんなドラマチックな恋、なかなかできないわよ。ここまで来たら応援するしかないじゃない。」
「……!」
花音の顔がパアッと明るくなった瞬間だった。
見ず知らずの男相手に一人で助けてくれたなら当然好きになるのも分かる。花音の男に対する苦手意識ってこの事件から来てるのかもしれない。
え?じゃあ陽頼の女嫌いはどこから?もしかしてもうこの時点で女嫌いに?小学生で?考えれば考えるほど分からなくなってくる。
「中学で陽頼君と再開したけど…まだあのときの感謝を伝えられてない。だから…ありがとうって言いたいの!…それで、陽頼君に「好き」って言いたいの!」
ここまで迫力があるのならもうやることは
「そう……なのね。また放課後に陽頼を直撃するのかしら?」
「……うん!」
「うまく行くといいわね。」
そう。私は花音を見守るだけ。私に恋愛なんて許されない。そんなスキャンダルがあったら私は更なる罰を受ける。もう…傷つきたくない。
でもなんだか……花音が離れていく感じがする。どんどん私の知らない花音になって……自分の夢を叶えようと勇気を振り絞っている。
なのに…私は何をやっているのかしら。芸能界でも特に夢を持たずに淡々と演技をこなすだけの機械になっている。……それでもいいのかもしれない。私には、夢を持つなんてこと、許されないのだから。
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放課後になった。私も花音もドキドキしているに違いない。人気のない体育館裏にまたもや陽頼を呼び寄せる。
「花音…?また俺をここに呼び出したのはなんでだ…?」
「陽頼君!」
「っ!なっ、なんだよ…?」
「私のこと、覚えてるかな?」
「…えーと?どういうことだ?」
ちょっと!気持ちが先走りすぎよ、花音!
「前に私のこと、助けてくれたよね?」
「ん?」
「ほら!空色の髪の毛の女の子が大勢の男の人に囲まれてた時!あれ…陽頼君だよね…?」
「やっぱりか……」
「やっぱり…?」
「俺も入学式で確信した。あの時助けた女子がいるって…。」
「ふぇ?」
「でもなんか話かけにくかった……よっぽど男が苦手って言うのが伝わってきたからな。」
「えっ…ごめん……。」
「いいんだよ。あんなことがあったんだからな。それに…」
「それに……?」
「助けた人に話しかけに行くってのも、なんかカッコ悪いのかな…って。」
「ふっ。エヘヘ。」
「ん?どうしたんだよ?」
「陽頼君って、やっぱり面白いの。」
「そうかよ…それで?俺に何の用だよ?」
「ずっと言いたかったことがあるの。あの時は助けてくれてありがとう!」
「い、いえ……こちらこそ…///」
「それと……」
「?」
「私と、つっ、付き合ってください!」
二人とも顔を火照らせている。ムードとしてはかなりいい。それでもなぜか陽頼の、杖を掴む手が震え始めた。
そしてうずくまり始めた。
「ごめんなさい……っ…。」
「……え?」
「俺に……女性と付き合うことはできないっ……っ!」
「陽頼君…?どうしたの……?」
「だからどうか……殺さないでくださいっ……っ!」
「……えっ?」
「お願いします……っ!!」
突如うずくまったかと思えば顔をグシャグシャにして泣き始めた陽頼。その陽頼に、花音を助けたときの勇姿は微塵も感じられず、その姿はただ何かに脅えていた。
曇天より、豪雨が降り始めた。
読了、ありがとうございました!
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