拙い文章ですがご容赦くださいませ☆
爽やかな風が初夏の訪れを告げている。
当時の僕はまさかあんなとこになるなんて思わなかった。
「ちょっと…何ノホホンとしてるのよ…もうすぐダービーなんだからトレーニングの内容を教えて…」
彼女はアドマイヤベガ。
才能あふれる将来有望な超良血ウマ娘だ。
「よっぽど皐月賞の負けが悔しかったんだね。」
途端に彼女の表情が不機嫌になるのが分かった。
「うるさい…あんたには関係ないでしょ…」
「ハハッ…そうだね。僕のトレーニング内容が悪かったのかもしれない。」
「別に…あなたが悪いとは言ってない…それに私の体調が悪かっただけ…」
「病みあがりなんだから無理しちゃいけないよ?」
そう、これは僕と彼女の物語である。
初めての出会いは…
〜回想〜
「どうですか、トレーナーさん。お気に召す子はいましたか?」
僕が選抜模擬レースを見ていた時に声をかけてきた子がいた。
彼女の名はシンボリルドルフ、このトレセン学園の生徒会長である。
「そうだね…どの子もやる気は十分なんだけど、なかなか光るものが見つからなくてね。」
「そうですか…」
彼女の表情が険しくなったのが分かった。
「君は本当に素晴らしい走りをするよね、僕のチームに入ってもらいたいぐらいだ。」
「お気持ちは嬉しいですが私はもう引退した身ですので…」
「ハハッ、そうだね。」
ファッファファッファファッファファー(ファンファーレの音)
「おっと…次のレースが始まるみたいだね。一緒に見るかい?」
「お誘い大変にありがたいですが、私には見回りがありますので…」
「そうかい。じゃーね〜」
「はい。失礼します。」ザッ
そういうとシンボリルドルフは立ち去っていった。
「会長、彼は誰なのですか?」
隣にいたエアグルーヴが尋ねる。
「あぁ、あの人はだね…」
ワァアアアア!!!
ガコッ!!
大歓声に包まれながら模擬レースがスタートした。
「第6Rスタートしました!一体誰がハナを主張するのか!」
「……おや、あの子は…」
1人のウマ娘が目に留まった。
「ハァ…ハァ…まだ…まだ…!」
「残り600m!!さて、どの子が仕掛けるのか!!」
「……ここっ!!」
ドシューン
「…(あの子、レースセンスが抜群だ。それに身体が非常に柔らかく、力まず楽に走っている。しかも、仕掛けどころまでほとんど完璧じゃないか。)」
「それに…」
「おおっと!ここで仕掛けたアドマイヤベガ!今日は一体何人抜きを達成するのか!」
「何か他に感じるものがある走りだ。」
ワァァアアア!!
「1着はアドマイヤベガ!!アドマイヤベガです!!見事、模擬レースを1着で制しました!!」
気が付けば僕はその子にしか目がいかなくなっていた。
「…なるほど。アドマイヤベガ君か。その名前覚えておくよ。」
ワァアア‼︎
「…」ビクッ!!
「どうしたのアヤベちゃん?」
「…別に…(今の視線はなんだったんだろう…)」
…
「さてと、次のトレーニングメニューを考えないとね。」
「どうでしたかトレーナーさん?お気に召す子はいましたか?」
またまたシンボリルドルフに尋ねられたのである。
「やぁ、ルドルフ君。君の隣にいるエアグルーヴちゃんが非常に気に入ったよ。」
「なっ…」
エアグルーヴは困惑した表情を浮かべた。
「トレーナーさん…冗談はよしてください。エアグルーヴにはもう専属のトレーナーがいます。」
少し怒った表情をするシンボリルドルフ。
「ハハッ…冗談はさておき、気に入った子がいたからまたスカウト期間中に声をかけさせてもらうよ。」
「それは良かったです!ところでどの子を…」
「あっ、僕はウマ娘ちゃんのトレーニングがあるからこれで失礼するよ。」
「そうですか…ではまた。」
「じゃあね。」ザッ
「…(一体何だったんだ…)」
今回は導入ですのでとても短くなっております。
これから彼女らが紡ぐ物語に期待してください⭐︎