「剣譲、お前もそろそろ中学復帰しろ。」
12歳の2月に突然そう言われた。
事の発端は1月、
みんなで正月パーティーをしていた時のこと。
現在名蔵のサイドキックに絡まれていた。それもかなり出来上がっている人。
「そういや剣譲はこれからどうすんだ?」
酔っているのにこの質問誰が想像しただろうか。
固まってしまった。
サイドキックの人達は事情を知っているが、
それでも気になることはある。
「学校にいいイメージが湧かないなぁ。」
実際勉強は中学どころか高校の分野に入っている
故に行く必要がない
ということはない。
「まぁまぁそんなことは今いいから楽しもうぜ。」
名蔵が止めたからそのあとは正月を楽しめた。
「理由を聞いても?」
そして今に至る。
「まず一つ、俺はお前の保護者だ。よって義務教育を受けさせなければならない。そこに学力は関係ない。二つ目、学校ではコミュニケーション能力を養うのにうってつけの場所だ。なんとなくわかるがヒーロー目指すなら行っといた方がずっといい。」
とのこと
「まぁ義務教育じゃなきゃいかなくてもよかったんだがな。お前は既に英才教育を受けた者の中でもトップクラスだろうし。」
まぁ正直言うなら
「行きたいとは思わないなぁ。」
テレビでよく見るが、いいイメージを持ったことはあまりない。理由としては、強個性持ちが弱個性や無個性をイジメたり、虐待したりしていることがよくわかる。それに間違いなく面倒ごとに巻き込まれるきがする。あれ?おかしいな、急にイライラしてきたぞ。
とまぁそんなことがあるので行きたくない。
「「「行け!!」」」
サイドキックにも言われてしまった。
粘った結果、5月から行くことになった。
編入という形で。
5月某日
「今日から編入生が来ます。」
先生の一言でクラスは盛り上がる。
「男子!?女子!?」
「どこからですか!?」
みんなわいわい騒ぐ。
「はい静かにしてー。とりあえず入ってきてー。」
ここまでお約束のような展開だな。
「入ってきてー。」
ガラガラガラ
教壇の前まで行く。
「それじゃ、名前と趣味とそれから個性について紹介して下さい。」
「今日からお世話になる、炎咲 剣譲と言います。趣味は読書と音楽鑑賞です。個性は恐竜のような生物に変身する個性です。これからよろしくお願いします。」
拍手が鳴る。
「じゃあ1番後ろの耳郎さんの席の隣に座ってね。」
スタスタと歩き隣に座ってリュックを下ろす。
「ウチ、耳郎響香、よろしく。」
「炎咲剣譲だ、よろしくな。」
*内心
(メッチャ緊張した!もう黒板の前で自己紹介とか、絶対にしたくない!)
「じゃあ授業始まるわよ。教科書24ページを開いて。」
授業については予習済み。教科書があってもなくてもあんまり関係ない。
「じゃあ炎咲君、これを解いて。」
「黒板にですか?」
「そう、さっさと書いて。」
黒板に行き少し考える素振りをしてサラッと解く。
「出来ました。」
「正解よ。」
高校まで5教科やったのだ。間違える筈がない。
「スゴいね、パッと解けるなんて。」
「まぁこれくらいはできると思うぞ。」
昼休み
今質問攻めを受けていた。
というわけで図書室に逃げてきた。
(本が多いな、というか涼しい。)
ファンタジー系の小説棚を、探していたら。
(ん?実在した怪事件?」
そこには色々な事件があった。
というか本当か?というのもあった。
一例を挙げると、
二百年前に起きた妖魔世界大戦
モンスターによる大規模テロ
ニュースにもなった森林爆発事件
(なんかデタラメやオカルト系の事件が多いな、)
「ん?」
読み進めたページには、
「大剣恐竜大破壊事件?」
コレを知ったことにより、
剣譲の自分の価値は大きく揺らいだ。
だが、まだこの時はそんなこと知らなかった。