サンディエゴ鎮守府で起きるロクでもないKAN-SENと騒ぎを収めることの出来ない指揮官の無能とホモビと偶に愛憎噴き出す日々を綴った日誌 作:ゼフィガルド
後、なんか色々と物語の設定が分からんぞコレ? となった方は、SNS村に掲載しているアズレンの話で何となく分かって貰えば良いかなぁと思います。難しく考えずに読んでね!!!!!!
ここはサンディエゴ鎮守府。御神体であるサンディエゴちゃんを崇め奉ったり、そうでなかったりしながらも。多国籍のKAN-SENが帰属する場所である。
久々と言うか3か月ぶりの掲載である。この3か月間、島国で怪人や悪の組織以外と戦う正義のヒーローを書いていたのだから仕方ない。
「……」
「久々の出番なのに、ションボリしていますね。もっとはしゃいで良いんですよ?」
「むしろ、はしゃぎ過ぎてこうなったんですよね」
「何かあったんっすか?」
当たり前の様に執務室に入り浸っているヘレナと飛鳥川を見ながら、指揮官はバンバンと机をフリッパーで叩いていた。
「大本営に行ったら、怒られたの! 呉鎮守府のシアン指揮官が凛然としているのに、お前は何じゃ? って!」
好き勝手やっている連中ばかりなので忘れがちだが、これでも国防を担う組織である。
威厳なんてカス程も残っていないが、体裁を保つ気すらないのは問題だった。
「で、指揮官はどう答えたんですか?」
「ユニオンの自由な風土に合わせた、和洋折衷のスタイルで行っております。と」
「うぉー。凄いっすね、お偉いさん相手に煽るだなんて」
「真面目に答えたのに……」
「横で聞いていた、私の顔が青褪めていたの気付いていました? 眉間に青筋が浮かぶ瞬間をリアルで見ましたよ……」
蒼龍がゲンナリしていた。ただ、ハタと疑問が生じることもあった。大本営、すなわち重桜からはしょっちゅう叱責されているが。
「ユニオンからは何も言われないんですか?」
「いや、特に。チャリティとか寄付とか良くしているし、何なら議員から偶に食事にも誘われるぞ」
「アレ? 指揮官さん。そんなに凄い人だったんですか?」
「君、私のことを何だと思っているんだね?」
「振り回され要員」
「ふぅ↑ん↓」
ピスーと情けない鼻息を漏らすが、今日はもう疲れたのか、怒る気力すらなかった。ただ、ヘレナだけは頭を悩まし続けていた。
「なんで、ユニオンはこの指揮官を歓待するのか」
「やっぱり、私はユニオンの様な自由な風土でこそ生きる人材だということを見抜いているのだろうな」
「間が抜けていて利用しやすそうだと思ったんじゃないっすか?」
「お。そうだな」
MURスルーをかました。情報の出典が指揮官だけは信用ならぬと、彼女は蒼龍にも視線を向けた。
「本当ですよ。ユニオンのお偉いさんと一緒に食事に行ったりもしていますからね」
「う~~ん。気になる」
一体、ユニオンの偉い方はこのペンギンに何を期待しているのだろうか。一応、功績だけを見れば指揮官としての義務は果たしているのだろうが。
「BBQだと肉ばっかり出て来るんだけれど、本当は魚の方が良くてだな」
「じゃあ、私が食事掛かりに同伴して上げましょう。ほら、飲み会とかのオジさんって若い奴に飯を食わすのが好きなんでしょう?」
「それなら夕立君を連れて行くかなぁ」
「何だと、この野郎。あんなロリを連れて行ったらポルノで捕まりますよ。ユニオンの規制は糞厳しくて、ケモナーが大量に生まれているんですから」
「む、うむ…」
指揮官が強く出れなかったのは、ヘレナの言うことに一理あったからだ。ユニオンは児童に関するポルノには非常に厳しい。
「あんな下乳丸出し娘を連れて行ったら『OH! ポルノ~~!』ってなりますよ!」
「甚だ心外だ」
「アズレンと言う性癖の坩堝で過酷な勤務をしていたから、感覚がマヒしていますね」
KAN-SEN相手に欲情しない為にもペンギン態になっている訳だが、それはそれとして夕立の開放的なスタイルはユニオンの風紀的にもアウトだった。
一方、ヘレナはグラマラスな美女としては通じそうだし、一定の地位を持つ社交場に赴くだけの素質は持っていた。
「いや、見た目は良いかもしれませんけれど。現場に行った時、只管肉食っているだけの奴とか不審じゃないっすか?」
「確かに。何か社交的な話は出来るかね?」
「うーん。勤務情報以外はFPSを始めとしたゲームの話題とホモビの話題位しか」
「後者が終わっていますね」
意外と盛り上がるかもしれない。だが、鎮守府の風評には深刻なダメージが入るだろう。
「物は試しですよ。次、私も連れて行って下さいね?」
「嫌です……」
指揮官の懸命な抵抗も相まって、だだを捏ねていたヘレナは昼飯にピザを奢ると言う約束で落ち着いた。
~~一方、大本営~~
「ユニオンに行っている、アイツはまだ異動させられないのか?」
「何度もやっとるが、向こうも回避しよる。ユニオンの偉い方のお気に入りなんじゃろうな」
「無能な敵は、心強い味方にもなるからな」
大本営も当然、指揮官達のことを把握している。重桜に配備している者達はいずれも精鋭ばかり。
メンタルキューブに関した独自の技術を持つ彼らは、外国へも派遣していた。しかし、義理立てということもあり指揮官の質としては、どうしても動かしやすい者が使われていた。
「無能は言いすぎやけェ。アイツは真面目以外取り柄が無い普通の奴っちゃ」
「だが、アホだぞ」
先日の呼び出しで思いっきり煽られたことを思い出し、再び眉間に青筋が浮かんでいた。
「ユニオン以外にも派遣先はようさんある。アイツは、どんだけ取り込まれとるか……」
「私腹を肥やす輩でないことは分かっているが、骨抜きにはなっているだろうな」
しっかり、サンディエゴ鎮守府に派遣された彼の動向は観察されていたし、アプローチも掛けられていた。
~~以上~~