マリス・フライングバットレス   作:エターナルドーパント

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交錯するフォーカス

「じゃあお前ら、コスチュームは絶対失くすなよ」

「ハーイ!」

「伸ばすな芦戸。しっかり区切れ」

雄英高校の最寄り駅。相澤から指導を受ける芦戸を横目に、皆各々が自分の行き先の電車を確認し、其方へと向かう。

今日から雄英の職場体験であり、体育祭を見たプロヒーローの事務所からの指名を受け、実際の現場を知るのだ。

「ケッ、納得いかねぇ。何で俺は強制なんだ」

ぶつくさと文句を言う爆豪。自身で呟いた通り、彼は自分の意思に関係無く行き先を確定されてしまったのだ。

「貴方、あのままなら確実にベストジーニストの所に行ってたでしょ。これから行く所の方が、貴方は学ぶものが多いですよ。確実に」

「テメェが俺の何知ってるってんだ、アァ?」

静かに言った出久に対して、爆豪は何時ものように食って掛かる。何を隠そう、彼の行き先を決めたのは他でも無い出久だからだ。

「精々堪能して来なさい。レッドガンの流儀をね」

「嘗めんな、楽勝に決まっとるわ」

「だと良いですけど」

そう呟いて、出久は自身のキャリーケースを引く。向かう先には、手を振る渡我の姿。チラリと振り返った出久の視界には、悪態を吐きながらも目的の乗り場に向かう爆豪が映った。

「・・・今行きました。迎えを宜しくお願いします・・・えぇ、その扱いで問題ありません。寧ろ反骨心の塊ですから・・・ハハハ、頼みますよ、ミシガン総長。

・・・えぇ、それは此方も把握済みです。万が一があっても、どうとでもなります。其方もお気を付け下さい。では、これで」

通信を済ませ、出久は渡我に追い付いて手を取る。2人の睦まじい出発は、多数の暖かな眼と、少数の羨望の眼差しに見送られた。

 

━━━

━━

 

(出久サイド)

 

「此処だね」

「此処ですか・・・」

ナビが指し示していたのは、路地裏の古いビル。住所を確認してナビを終了し、インターホンを押してみる。

「「・・・」」

5秒経過。反応無し。もう一度押してみる。

「「・・・」」

5秒経過。やはり反応無し。

「留守ですかね?」

「どうだろう・・・鍵開いてるけど」

ノブを回してみると、何の抵抗も無く扉が開いた。

チラリとアイコンタクト。2秒で結論。中に踏み入る。

「グラントリノさーん、お邪魔しま~す・・・」

返事は無い。どうにも静か過ぎる気がする・・・あっちがリビングか。

「グラントリノさん、いらっしゃいまッ!?」

床一面真っ赤。倒れている小柄な男性。襲撃か?

「周囲を警戒!襲撃の可能性あり!」

「えっ?・・・あぁ」

ジャッカーを取り出して構え、周囲を見渡す。

家の中に荒らされた形跡は無い。強盗では無く、殺す事が目的か?

「お爺ちゃん、大丈夫です?」

「おう!生きとる!」

「ぁえ?」

何とも無さそうに顔を上げたご老人、グラントリノ。彼は普通に立ち上がり、頭を擦っていた。

「イッタタ~、繋がったままのソーセージにケチャップぶっかけたの運んでたら、転けた~」

「な、何ッと人騒がせな・・・と言うか、ノータイムで気付いたの?」

「血の匂いしなかったので」

「あぁ、言われてみれば・・・」

血にうるさいひーちゃんなら、大して広くもないこの部屋で血の匂いを間違える事は無いだろう。だから冷静だったのか。

「で、誰だ君等!」

「あ、渡我です!渡我被身子!」

「緑谷出久と申します」

「何だって!?」

「渡我被身子と、緑谷出久くんです!」

「誰だ君等!」

「大変です社長、この人仕上がっちゃってます」

割と切羽詰まった感じで助けを求めて来るひーちゃん。うーむ、どうしたものやら・・・

「お、俊典!」

「あぁそうそう!その人について話があって来たんですよ!八木俊典さんについて!」

「・・・ほう?坊主、お前さんアイツの本名を知っておるのか」

「あの人の大怪我を治療してる張本人ですからね、私が」

「アイツの新しい主治医か?にしては若ェな」

「厳密には医者ではありませんが、まぁそんな所ですよ」

「なぁんだ、それならそうと早く言ってくれりゃ良いのによ。あぁ安心せい、俺ァまだボケとらん」

(ホントかなぁ・・・)

信用して良いのやら・・・チラリとひーちゃんに目配せすれば、どうやら向こうも同じような印象らしい。

「まぁ、取り敢えずお土産でも・・・好物と聞いておりますよ、たい焼き」

「おぉ!気が利くじゃねぇか!」

キャリーケースから取り出したたい焼きを差し出しつつ、全員でテーブルに着く。

さて、どうしたもんかねぇ。ボケ掛けに見えるご老人程、厄介なものは無いんだよなぁ・・・

 

(NOサイド)

 

「・・・遅ェ」

目的の駅に到着した爆豪。彼はロータリーにて、迎えの車を待っていた。だが、連絡が入っている筈なのに一向に車が来ない。

何かトラブルでもあったのか、と辟易していると、明らかに只者が運転するものではないであろう車がロータリーに入って来た。

深い緑の迷彩柄に塗られたジープに、メーカーロゴ代わりに入れられた赤いエンブレム。それは紛れもなくレッドガンのものであり、その事務所の所持する車である事は明らかであった。

「君が爆豪勝己だな?遅くなって申し訳無い!乗ってくれ!」

助手席の窓が開き、運転手から声を掛けられた。

後部座席に荷物を積み込み、助手席に乗り込む爆豪。そしてシートベルトを締めながら、運転手を観察する。

顔付きは整っており、威圧感を与えるタイプでは無い。雰囲気としてはクラス委員長の飯田に近しい、真面目なタイプ。

赤いベレー帽を被り、自衛隊の戦闘服に酷似した迷彩柄の隊服を着ている。そして上着の襟とベレー帽には、レッドガンの意匠を組み込みつつ、追加のデザインが入ったバッジを着けていた。戦車のような砲身のついているヘルメットを被った、デフォルメされた赤いヤドカリだ。

「済まないな、少し渋滞に引っ掛かってしまった。俺は浜咲(はまさき)紅蓮(ぐれん)。レッドガンの末席、コールサインはG6(ガンズシックス)レッドだ」

「そォかよ、興味無ェ」

「ふむ、聞いていた通りだな。ミシガン総長の前では、その態度を改めておくのが身の為だぞ」

「ハッ、上等だ。やり込めてみろや」

「・・・警告はした」

浜咲紅蓮、もといレッドは若干呆れつつ、油断無く車を走らせる。比較的静かなエンジンに対し、馬力は中々に高い。少々走らせた所で急勾配の山道になるが、それでも問題無く走破して見せた。

そして山の中腹辺り。そこそこ大きく広がった平面に建てられた、大きめのコンクリート建造物。その前で車を停め、レッドはシートベルトを外した。

「着いたぞ爆豪。此処が我々の事務所だ」

荷物を引き摺る爆豪の前を行き、扉に手を掛けるレッド。しかし開ける寸前となって、中から大声が聞こえてくる。

 

「覚悟しやがれクソジジぐばっ!?」

「甘いわッ!」

 

「・・・またか、イグアス先輩」

怒号と打撃音。困惑し顔を引き攣らせる爆豪を他所に、レッドは若干呆れながら扉を開いた。

「唯今戻りました!」

「おう!戻ったかG6!」

レッドの帰還を迎えたのは、少々小柄ながら全身に余す事無く筋肉を纏った金髪角刈りの初老の男。そして彼の正面に仰向けに倒れる、明るい茶髪をウルフヘアにした青年。2人の間の距離は、凡そ3m。

「大丈夫ですか、イグアス先輩」

「あぁっクソッ、俺に構うな!畜生、次こそブチ込んでやイテテテテテテっ!?」

レッドが差し伸べた手を払い除け、捨て台詞を吐いて立ち去ろうとする青年。その手を、初老の男は軽く捻り上げた。

G5(ガンズファイブ)ゥ、何時もの()()が済んでいないぞ?腕立て用意ッ!」

「クソッ・・・」

渋々ながら、その場に腕立ての姿勢を取る青年。そして漸く、初老の男は爆豪に眼をやった。

「貴様が爆豪勝己だな?緑谷の小僧から話は聞いている。俺はこの独立事務所《レッドガン》総長、巌河ミシガンだ!

そして・・・おい!誰が手を止めて良いと言った!100回追加だ馬鹿者ッ!・・・この役立たずは浅海(あすみ)将視(しょうじ)、G5イグアスだ」

「チッ、今に見てやがれ・・・」

「G5、この状況でもまだ油の切れん貴様のその舌には感心するばかりだ。余程体力が有り余っているらしいな?そんな貴様には、コイツをプレゼントしてやる!落とすんじゃないぞ?か弱い少女が座っていると思って、死ぬ気で続行しろ!」

「うごぁ!?」

ミシガンが軽く摘まむようにイグアスの背中に乗せたのは、15キロのバーベルウェイト。背中に重石を乗せられ、さしものイグアスも思わず呻く。

「ハハハハ、ま~たやってやがる。懲りねぇなァ、イグアス」

太い笑い声を上げながらこの場に加わったのは、190cmを越えるであろう大柄なマッチョマン。ドレッドヘアが良く馴染む浅黒い肌色から、黒人系の血が入っている事が伺える。

「おう、戻ったかヴォルタ。丁度良い、コイツが今回預かったひよっこだ」

「誰がひよっこだ!」

「こりゃまた威勢の良いガキが来やがったな。まぁ良い。俺は堀田(ほりた)積児(せきじ)G4(ガンズフォー)ヴォルタだ。お前の事ァ、アーカイヴで見せて貰ったぜ。悪くねェ動きするじゃねぇか。ズブの素人じゃねぇなアダッ!?」

ニヤリと笑い爆豪を見下ろすヴォルタの後頭部に、高く飛び上がったミシガンの拳骨フルスイングが直撃した。クリーンヒットが生み出す鈍痛に、ヴォルタは膝を着いて被弾箇所を押さえる。

「G4!一体何時から貴様が素人で無くなった!批評家はレッドガンには要らん!改めろ!さもなくば荷物を纏めろッ!」

「クッソ、だからってドつくかよ・・・へいへい、改めますよォ。レッドガンにゃ、まだまだ用があるからな」

「ヴォルタ先輩、どうぞ」

「おうレッド、お前は気が利くな。ありがとよ」

若干涙眼になりながら、レッドから受け取ったドリンクのペットボトルで後頭部を冷やすヴォルタ。殴られた箇所が瘤になっており、相当強く殴られた事が伺える。

「だはぁッ!おい!終わったぞクソジジイ!」

「総長と呼べイグアス!だがまぁ、前よりもスムーズに熟していたのは認めてやる。レッド!へばりかけの役立たずに、ご褒美をくれてやれ」

「はいっ!直ちに!」

荒い息を繰り返すイグアスだが、未だに口は減らないようだ。そしてミシガンの命令で、レッドは奥のキッチンスペースへと向かった。

「さて、役立たず共。貴様らに朗報を持って来てやった。一字一句聞き漏らすな」

「朗報?何だ、事務所に若ェ女でも引っ張り込めたか?」

「G4、冗談はその胸板までにしておけ」

「誉めるなよィ、照れるじゃねぇか」

「話を戻すが、貴様らの()()についてだ。ZAIAの小僧が、新しいカスタムパーツのカタログを投げて寄越した。コードをザイアスペックで読み取れば。パーツの詳細データを見られる。これがそのカタログだ。一人一冊、紛失厳禁!復唱ッ!」

「「「一人一冊、紛失厳禁!」」」

スルリと戻って来たレッド含め、3人がそれぞれ復唱する。それを確認して、ミシガンは服の中から冊子を3冊取り出し配った。

「今回、我々レッドガンはZAIAの新作のテスターにアサインされた!お試し価格で提供されたパーツのデータや使用感等を提出するのが任務だが、その武装はそのまま所有し続けて構わないと言う太っ腹振りだ。どうせ使うなら、しゃぶり尽くす勢いで使ってやれ。カタログの最後のページは、武装構成をリクエスト出来る記入表がある。提出期限は明日の正午!それまでにサンタさんへのリクエストを決めておけ!以上!」

「成る程なァ。性能特化型のコンビネーションか。面白ェ」

「確りと考える必要がありますね、ヴォルタ先輩。あ、イグアス先輩、どうぞ」

「ケッ・・・」

イグアスは明後日の方向に眼をやりながら、レッドが差し出したプロテインシェイカーを乱雑にひったくる。

「さて、本題だ。爆豪勝己、貴様は臨時とは言えこのレッドガンに在籍する事となる。故に貴様にはコールサイン、G13(ガンズサーティーン)を貸与する。以後、コールサインで呼ばれた場合も応答しろ。分かったか?」

「チッ、へいへい」

「貴様ァッ!何だその態度はッ!返事は人間関係の基本だッ!馬鹿者ォ!」

「うるッせぇわクソジジイ!うがっ!?」

瞬間、爆豪の顔面に迫る左正拳。反射的に横に躱すが、その脳天を強烈な右チョップが打ち据えた。

「G13、貴様は教訓を得る必要があるようだな。グラウンドに来い!」

「ハッ、良い気味だぜクソガキが」

「お前にそっくりだなイグアス?」

「ハァ!?あんなんと纏めてんじゃねぇぞヴォルタ!?」

耳を引っ張られて外に連れ出される爆豪。それを見送り笑うヴォルタと苛立たしげに叫ぶイグアスを見ながら、レッドは洗い物に取り掛かるのだった。

レッドガン事務所は、今日も平和である。

 

(出久サイド)

 

「成る程なぁ、やっぱアイツ無茶しやがる」

「ホントですよ。なので貴方からも、強く言って頂きたいのです」

「よっしゃ任せろ、近い内にガツンと言っちゃる!」

「心強い限りですね」

あれからどうにか話し合いを進め、約束を取り付ける事が出来た。話してみて分かったが、やはりこの人は確り冴えてる。ボケたフリはギャグのつもりかな?

「所で・・・」

「っ!」

空気が変わった。殺気に近い、ピリピリと鋭い空気に。

「お前さん、強ェんだろ?身の熟しで分かるぜ。折角だ、老い耄れのお遊びに、付き合っちゃくれねぇかい?」

「どうします?社長」

「・・・お受けしましょうか。私の技術と、強化人間としての施術。それがこの歳まで生き残った猛者に何処まで通じるか、興味がある」

上着を脱いでひーちゃんに渡し、奥の廊下に下がらせる。そして左足を引いて腰を落とし、フェンシングで切っ先を前方に向けるような独特の構えを取った。

「じゃあ、行くぞ小僧!」

言うや否や、グラントリノは部屋の中をピンボールのように飛び回り始める。

スピードと切り返しによる撹乱戦術か。001のそれにも近い。

「かフッ」

「おっ?」

背後からの蹴り。右肩甲骨を引き出して背中に傾斜をつけ、筋肉を滑らせる事で受け流す。そこから肩甲骨を逆回転し、鐘突棒のように肘を突き出した。

「ケッ、危ねぇな坊主!」

「そう甘くないか」

回避が間に合ったようで、肘は脇腹を掠めたものの直撃はせず。グラントリノは足裏からの空気の噴射でバックステップのように距離を取っている。ならば、追い掛けてみようか。

腰を切って身体を反転。右足を踏み締めて壁に飛び掛かり、更に壁を蹴って三角跳びで距離を詰める。グラントリノは少々面食らっているようだ。確かに常人では眼で追う事も困難だろうが、此方は生憎と強化人間。伝達速度と処理能力は真っ先に弄っている。

「ッシレァ!」

指先を固めて抜き手を繰り出す。喉元に直撃コース、寸止めも間に合う・・・と、その前に一気に手を引き、左手でハンドスプリングして彼の頭上を飛び越えた。

「チッ、気付きやがったか。やるじゃねぇかよ、おめぇさん。もうちっと手ェ出してりゃ、関節締めてやってたぜ」

「恐縮です、グラントリノ」

涼しく言って返すが、額から汗が一粒垂れる。全く、恐ろしいお爺さんだ。亀の甲より年の功、とは言ったものだな。

お互いに構えを解いて、握手を交わした。握った手から、その力量が伝わってくる。恐らく、ネームド級の敵であろうとそう苦戦しないだろう。

「では、依頼の通りに」

「おう、嬢ちゃんは確り預かってやるからな」

「現場を連れ回してあげて下さい」

此処に赴いた理由。それは、オールマイトにお灸を据えて貰う為だけでは無い。主目的は、ひーちゃんに稽古を着けて貰う為に預ける事だ。そしてそれは既に快諾されている。先日アポイントメントと共に送った依頼、きっちり覚えてくれていたようだ。

「社長、もう行っちゃうんですか?」

「あぁ。もうじき、大きな用事があるからね。その準備を進めなきゃいけないんだ。夜にでも、また電話してあげるからね」

「約束ですよぉ?」

ぎゅっと抱き付いてくるひーちゃんの頭を撫でて、僕はアパートの扉に手を掛ける。

「では、お願いします」

「おう。おめぇさんも気ィ付けてな」

扉を開け、手を振ってその場を後にした。

彼女の、仕事に行く飼い主を見送る仔犬のような眼差しには若干心苦しくなったが、これもリハビリの内だ。彼女には、もっと色々な刺激を受けて貰わなくては。

AMAZING(アメイジング) HORN(ホーン)!】

コーカサスキーの拡張領域からザイアエクステンダーを取り出し、路地裏を出て乗り込む。そしてフルフェイスのヘルメットを着けて、颯爽と走り出した。うんざりするような仕事の予定、せめて一時でも。それを忘れられるように。

 

To be continued・・・




~キャラクター紹介~

・緑谷出久
結構頑張った1000%社長。
オールマイトが言う事を全く聞かないので、その師匠のグラントリノとコンタクト。オールマイトがトラウマに震える事が確定した。
序でに渡我をグラントリノの元に預け、お互いに離れるリハビリをする事に。
度々描写するように、全身細部まで弄くり倒した強化人間である為、反射神経や動体視力が並外れている。こう言うキャラにありがちな定期メンテナンスと言う弱点も、体内のアークが対処する為問題無い。

・渡我被身子
お爺ちゃんに預けられた吸血系ヒロイン。
今回は少々影が薄かったが、まぁ大人のお話メインだったので致し方無し。
離れるのが凄く寂しいのでぎゅーっとした。

・グラントリノ
オールマイトの師匠。ボケ老人のフリしたキレキレお爺。
生身とは言え強化人間である出久と互角に戦った事に驚くべきか、この歳になるまで戦い抜いた生き残りに食らい付けた出久に驚くべきか。それは兎も角、オールマイトには折檻が待っている。

・爆豪勝己
レッドガン送りになった爆裂才能マン。
「自由な校風は助かりますよ」と言って出久が勝手に行き先を決定した。
レッドガン事務所のノリには圧倒されたが、恐らくすぐに順応するであろう。それはそれとして、初っぱなからミシガンに激烈に扱かれる事が確定した。

・巌河ミシガン/G1ミシガン
レッドガン事務所の総長。
爆豪の反骨精神とスタミナに目を付け指名。イグアスの奇襲を返り討ちにしながら出迎えた。
身長はそれ程高く無いが、それでも人を軽々と殴り飛ばし、15キロのウェイトを摘まんで持ち上げる筋力を誇る。部下を「役立たず共」と呼び、個人を呼ぶ場合はコールナンバーかコールサインを用いる。

・堀田積児/G4ヴォルタ
遠出帰りのマッチョマン。
2m超えのタフガイであり、黒人系アメリカ人とのクォーター。ドレッドヘアーが特徴。イグアスとは幼馴染みであり、一時期喧嘩に明け暮れていた。だが偶然ミシガンに喧嘩を売った結果、顔面が変形する程にボコボコにされてレッドガンに引っ張り込まれる事となる。
性格は気さくで素直、基本的に後輩想い。現在はレッドガンで戦う傍ら、ある人物からビジネスについて学んでいる。

・浅海将視/G5イグアス
ぶっ飛びチンピラ。
爆豪に負けず劣らずに悪人面であり、ピアス、金髪、ウルフヘアと言うヤンキー感丸出しな出で立ち。
ヴォルタと幼馴染みであり、元々喧嘩に明け暮れていた。しかしミシガンに喧嘩を売った結果、顔面が変形する程にボコボコにされてレッドガンに引っ張り込まれた。
ミシガンを殴り飛ばす為、日々奇襲を仕掛けては迎撃されて罰ゲームの筋トレを繰り返している。
基本的に悪態をよく吐き口も悪いが、流石にミシガンの目の前でサボる程バカでは無い。素直になれないタイプ。

・浜咲紅蓮/G6レッド
舎弟系後輩。
少年時代、地震による家屋倒壊からミシガンによって救助され、成長してからミシガンに再会。気概を買われ、レッドガンに入隊した。
元気が良く、素直で、ハキハキと喋る為、レッドガン構成員の殆どから可愛がられている。
高校生の妹、中学生の弟がいる。

~用語紹介~

・レッドガン
ミシガンが立ち上げた部隊。実力者や特殊技能によってナンバーを振られた少数メンバーと、多数の歩兵、更にZAIA系列の技術を習得した整備班で構成されている。
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