マリス・フライングバットレス   作:エターナルドーパント

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群がる悪意はバカばかり

(出久サイド)

 

「午前はここまで。お疲れ様でした」

 

「「「「「ありがとうございましたー!」」」」」

 

「・・・フッ、収穫ですね」

B組生徒への格闘指導を終えて、1人小さくほくそ笑む。

手の中には、グレーカラーの1本のプログライズキー・・・パンチングコングプログライズキーがあった。そして単品ではキーに出来なかったものの、有用なデータも幾つか入手する事は出来たのだ。

『順調だな、データの蒐集は』

「そうだね。後は形質データを組み合わせれば・・・また色々と、出来る事が増える」

『悪い顔になってるぞ』

「おっと」

アークに言われ、釣り上がっていた頬をむにむにと解す。

如何せん、会社経営は余所に嘗められたら終わりだ。海外なら尚の事・・・故に、相手の余裕を削ぐ為の《見透かしたような怖い笑顔》を練習し、習得していた。だが、今ではそれが癖になってしまったらしい。こういう風に、ちょくちょく顔に出てしまう。

「いやはや、気を付けないと・・・さて、昼食でも食べに行きますか」

ポンポンとキーをジャグリングし、懐に仕舞って食堂へと向かう。

券売機で好物のカツ丼を注文し、列に並んでいると・・・センサーに反応アリ。

「余り教師の背後に躙り寄るモノじゃありませんよ、被身子さん?」

「うぇー、やっぱりバレちゃった・・・」

首を傾けて後ろを見遣ると、そこにいたのはやはりひーちゃん。不満げな様子で、今度は袖元に擦り寄って来る。

「って、今は伊達眼鏡じゃ無いのです?」

「えぇ。最近漸く、コンタクトレンズに電子部品を流し込む技術を確立しましてね。ま、これもジャッカーやサウザーの如く、私専用のワンオフ仕様ですがね」

そう言って、コツコツと自前のザイアスペックを叩く。回路の差し色が赤から紫に変更されたそれは、僕専用の端末だ。

「へぇ~・・・」

「あ!社長せんせーだ!」

「ホントだ!社長~、一緒に飯食いませんかー!」

「おっと、芦戸さんに切島君。えぇ、良いですよ」

僕を見付けた芦戸さんと切島君が、こっちに手を振ってくる。勿論、快く承諾した。

「むぅ・・・せっかく社長と二人きりだったのに・・・」

「アハハ・・・まぁ、良いじゃあ無いですか。私としても、彼らのデータは是非とも欲しいのでね」

「悪い顔ですね」

「おっと、また・・・」

どうにも、表情筋が緩くていけませんね・・・

 

「よっと。では頂きます」

4人席に着き、カツ丼を口に運ぶ。うん、美味しい。

「にしても、何か意外ッスね」

「ん?意外とは?」

塩ラーメンを啜りながら、切島君が呟く。何か予想外な事は・・・してるね。し過ぎて心当たりが絞れない。

「大企業の社長っつーと、何かこう、専属秘書とかがお弁当をお持ちしましたーとか、お高い店で優雅に食うみたいなイメージがあったっつーか・・・」

「あぁ、成る程。私はそんなにしませんね。弁当を詰めるなんて秘書じゃ無くても出来ますし、無駄な作業です。そんなのは自分でやれば良い。

あ、偶にマックとかは行きますよ?今度行きますか?」

「マジで!?行く行くー!」

「え、良いんスか?結構忙しいんじゃ・・・」

「あー、私程にもなれば、仕事なんて17時にデスクに着いて1時間も掛からず終わるんですよ。新人が多いこの季節は特にね」

「うへぇ、凄い・・・ん?新人が多いと、仕事って増えるんじゃ?」

芦戸さんが尤もな質問をぶつけてくる。良いですね、こう言う細かい所が気になるのは。

「いいえ。新人に回せる程度の簡単で細々した仕事を上側で処理する必要が無くなるので、返って手が空くんですよ。今はザイアスペックのマニュアル機能で、円滑に教育出来るようになっていますからね。

何より、私の仕事も大部分はAIがサポートしてくれていますからね。大きな契約でも無い限り、ほぼ私が出張る事はありませんよ」

「「す、凄まじい・・・」」

因みにタスクノルマを達成した人は、何時であろうと退社して良い事にしてるし、何ならリモートワークも許可してる。流石に緊急時用の監視要員は残すけど、それも午前中、午後、夜間の3交代制。更に夜枠の人は翌日を代休にしている。社員達からも、このシステムは好評らしい。

「ザイアは超絶ホワイトなのです。かく言う私も、社長が作ったサポートアイテムのテストパイロットとして、ザイアの開発部に籍を置いています!」

嬉々として話すひーちゃん。彼女の言う通り、ひーちゃんには我が社で開発した()()()()()()()()()()()()()()()()のテストパイロットとしての身分がある。彼女をあの毒親から引き離す為に、金銭的・社会的に自立させる為の特例処置として、僕が彼女を雇ったのだ。

「で、さっきの食事の件ですが・・・代わりに、と言えばがめついようですが、貴方がたの個性をジャックさせて頂けませんか?」

「ん、良いッスよ。俺のがどうなるか気になるし」

「あたしもあたしもー!」

「それは良かった」

快諾してくれた2人のお言葉に甘えて、ジャッカーを取り出す。伸びていない穂先を向ければ、まず芦戸さんがそれを握った。

「では・・・《酸》の個性データ、頂きます」

【JACKRIZE!】

「うおっ!?」

脱力感に襲われたのであろう彼女が声を上げると共に、抽出されたデータがザイアスペックに転送される。

『出久、適合データだ』

「これは素晴らしい」

【Progrisekey confirmed.Ready to Learn.】

【INJECTRIZE】

POISON(ポゥイズン)・・・】

「スティングスコーピオン・・・素晴らしい」

「あ、じゃあ次、どうぞ」

続いて、切島君も穂先を握る。やはり素直で良いですね。

【JACKRIZE!】

『此方も適合した。ハードだな』

「やはり雄英生は、逸材が多いですねぇ」

【Progrisekey confirmed.Ready to Learn.】

【INJECTRIZE】

HARD(ハード)!】

「インベイディングホースシュークラブ・・・フフ、これで3歩は前進しますね」

 

─BEEEEER!!─

『セキュリティ3が突破されました!セキュリティ3が突破されました!』

 

「ッ!」

「えっ!?」「な、何だァ!?」

突如として鳴り響く、けたたましいアラート。同時に、叫ぶようなアナウンスも流れる。

「セキュリティ3の突破・・・無許可の人間がバリケードを越え、雄英敷地内に侵入して来ましたか。しかし・・・」

何より拙いのは、この蜂の巣を突いたようなパニック状態。これでは将棋倒しで、最悪死人が出るぞ。

「切島君!芦戸さん!2人は極力、ここを動かないで下さい!下手に逃げようとすると、逆に踏み潰されます!」

【JACKRIZE!】

周囲の喧噪に掻き消されぬよう叫ぶように言い付け、サウザンドジャッカーを延ばしてジャックライズ。スコーピオンのアビリティを選択し、ジャッカーの先端からサソリの尾のような機械触手(アシッドアナライズ)を延ばす。そして天井を支える梁に巻き付け、ターザンのようにスイングして窓際に移動した。

「アレは・・・」

ドタバタと大挙を成して押し寄せる、人の群れの津波。それらは皆一様に、大なり小なりカメラやマイク等の情報記録端末を握り締めており・・・有り体に言えば、マスコミの報道陣だった。

「マスコミ、いやマスゴミか」

『奇妙だな。雄英のバリケードを破壊し、突破する等という暴挙に出る程、奴らも考え無しでは無いと認識していたが・・・』

「確かに、明らかにおかしいね」

アークが訴えた違和感に、僕も同意する。奴等は報道の自由を笠に着てプライベートを暴き倒しはするものの、直接的な器物損壊等は避ける狡い存在だった筈・・・だとすれば、バリケードを破壊して罪悪感を取り払い、唆したヤツがいる?

「アーク。キーワードは《真正面》、《目立つ群衆》、《黒幕の目的》」

『予測によると、只の嫌がらせの確率5%、純粋な報道陣の手引きの確率8%、報道陣に混じっての雄英内の偵察の確率17%、そして・・・

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の可能性、75%』

「警察に通報!及び最大手を前提として予測を開始!」

 

「だいじょぉぉぉうぶッ!!皆さん落ち着いて下さい!只のマスコミですッ!!」

 

と、上から響く大声。見れば、出入り口に非常口看板のマークを真似た飯田君が張り付いて声を上げていた。

彼のお陰で、幾らかパニックが治まって来ている。ならば、今動かずして何時動く!

【THOUSAN DRIVER!】

「フッ!」

【ゼツメツ!EVOLUTION!】【BREAK HORN!】

窓を開けて飛び出し、装着したドライバーにアルシノを装填。更にコーカサスを起動し、空かさずドライバーに叩き込んだ。

「変身ッ!」【PERFECT RIZE!】

【The golden soldier THOUSER is born!】

【Presented by ZAIA】

 

─ズドンッ!─

 

拳を地面に叩き付けるように着地し、直ぐさま駆け出す。

『出久、予測完了だ。セキュリティ面から、恐らく狙われるのは職員室だ』

「了解!」

ライダーの脚力をフルに回して、職員室を目指す。そして目的地前の直線廊下、2つの怪しい人影を捉えた。

1つは、全身が黒い靄に覆われた影。もう1つは、顔に手首を掴ませくっ付けた不審者。

『やはり侵入者か』

「捕らえるッ!」

【JACKRIZE!JACKING BREAK!】

「ワイルドハント・バイト!」

素早くウェアウルフのアビリティを選択し、ジャッキングブレイクを発動。狼の顎を嗾ける。

 

───JACKING BREAK───

©ZAIAエンタープライズ

 

「死柄木弔!」

「コイツ何でアガッ!?」

狼が腕に喰らい付いた事で、不審者は激痛に声をあげる。さて、名を呼んだ声から察するに、どうやら2人とも男であるようだ。

「クソッ!どういう事だ黒霧!?ヒーロー共はマスコミに夢中の筈じゃねぇのか!?」

「どうやら、瞬時に此方の狙いを見抜いたようですね。やはり雄英、間抜けだけでは無いようだ」

「フン、あんな分かり易い陽動で、雄英を欺こうなどとは片腹痛い。我々が如何に過小評価されているかが見て取れる。真に遺憾だ。

いや、そのお粗末な頭脳に、バレる可能性を考えろと言う方が酷でしたか。失敬失敬」

『日に日に切れ味が増している気がするな』

取り敢えず、判断力を削ぐ為に煽ってみよう。幸い、相手は2人だ。アークのバックアップを受けたサウザーなら、どうとでもなる。

「ッ!こンの・・・!」

「いけません死柄木弔。安い挑発です」

「ほう、やはりこの程度の見え見えな煽りには乗りませんか。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

言外に、不審者・・・シガラキの方は落第点の間抜けだと言ってやる。煽りと意趣返しを兼ねて一石二鳥だ。

「ッ~!殺すッ!」

「逃げますよ、死柄木弔。恐らく向こうは時間稼ぎ。既に仲間を呼んでいる筈です」

『ほう。バレているようだぞ?出久』

どうもそのようだ。さっきのワイルドハント・バイトを放った時点で、他の教員に招集を掛けてある。相澤先生が一緒ならば確実と判断してだったが・・・裏目に出たか。

「ではここで捕縛します!」

【JACKING BREAK!】

「ジャッカー・ドルカシスクラッチ!」

スタッグのアビリティを選択し、ジャッキングブレイクを発動する。そしてヒラタクワガタの牙を展開し、死柄木に投げ付けた。

『ダメだ!』

「何!?ぐはっ!?」

次の瞬間、眼前に迫る黄金の三叉槍。回避は適わず、何故か跳ね返ってきた自分の武器にガッチリとホールドされてしまう。

「今の内に、早く」

「あぁ。コイツの間抜けなザマを見られたから満足だ。あばよ、金ピカ野郎」

「クッ・・・!」

主人に文字通り牙を剥くジャッカーを握って、アークがハッキング。ジャッキングブレイクは緊急停止し拘束は解除されるが、その頃には既に奴等は悠々と逃げ果せていた。

「く・・・

クッソォ!!」

 

『慢心したな』

腹の底から煮え立つ屈辱と怒りは声帯を突き抜け、口から空気を割るような絶叫となって噴出した。

「こ、この僕とした事がッ!アークと言う最高の相棒がありながら、下らない慢心で目前の敵を取り逃がすなどッ・・・!

何たる失態ッ!何たる屈辱ッ!」

『落ち着け出久』

【MALICE LEARNING ABILITY】

「クッ・・・ハァ・・・」

煮え滾るような【憤怒】がアークに吸収され、感情が沈静化される。いけない、冷静で無ければ視野が狭まるだけだ。

大きく息を吐きながら、キーを引き抜き変身を解除した。

「緑谷さん、大丈夫ですか?」

「あぁ、相澤先生。えぇ、怪我はありません」

相澤先生に引き続いて、他の教員ヒーロー達も続々と集まって来る。その中で、スーツを着た白いネズミのような小動物、根津校長が前に出た。

「それで、緑谷君。一体何があったのか、教えて欲しいのさ」

「えぇ・・・敵が、侵入していました」

「ッ!」「何ですって!?」「Hay Hay、マジかよ・・・」

全員が顔を青ざめさせ、目を見開く。しかしそれも当然だろう。まさか敷地内処か、職員室にまで侵入されたのだ。腹の中に爆弾があると言われたような心境だろう。

そんな彼らを尻目に、僕はサウザンドジャッカーを構える。

【SEARCH!】

【Progrisekey confirmed. Ready to break.】

【HACKING BREAK!】

そしてスカウティングパンダの索敵能力をハッキングブレイクしザイアスペックで起動させ、今一度職員室を見渡した。

「・・・取り敢えず、センサーでサーチしましたが、危険物の類いはありません。入って大丈夫です」

「そうですか・・・」

怖ず怖ずと教師陣が入って来るが、やはり顔に不安が色濃く滲んでいる。敵が侵入して来たのだ。安全と言われても、不安を取り払えるモノでは無い。

「取り敢えず、指紋は検出しました。顔写真と共に、データを其方に共有します」

「うん、助かるのさ!」

ライズフォンにUSBを指し、データをロードさせる。分厚いライズフォンならではの機能だ。

「データはこの中に」

「確り受け取ったよ」

「では、皆さんは紛失物が無いかの確認を」

周囲に確認を促しつつ、僕も自分のデスクを点検する。尤も、重要機密文書等は総てジャッカーと同じ封印機構を組み込んだアタッシュに入れているのだが・・・うん。全部ある。触られた形跡も無い。

「こっちは異常無しだ」

「俺もNothingだぜェ~」

「こっちも問題無いわ」

「俺もだ」

どうやら、他の教師陣からも紛失物は出ていないらしい。となれば・・・

「何らかの書類を撮影して帰った、と思うのが自然か。拙いですね」

下手をせずとも、重要な責任問題だ。何せ、相手には高度な空間転移の個性がある。運べる物の規模にもよるが、人1人分は確実に運べる訳だから・・・TNT爆薬やテルミットグレネード等を使えば、その量でも人的被害、施設被害は重篤になる筈・・・

「申し訳ありません。我が社の最高傑作たるサウザーがありながら、眼前の敵を取り逃がす等と・・・何なりと、処分は受け入れる所存で御座います」

「うむ。確かに小さくない失態だね。でも逆に、さっきの敵には逃げられたけど、代わりに重要なデータが手に入ったんだ。今後、君の判断力が必要になるかも知れない。処分はせずに、置いておくとするよ」

「校長、流石に甘過ぎるのでは?」

そう言ってジロリと此方を見遣る相澤先生の眼は、明らかに不満げだった。だが仕方は無い。僕の失態は、本来は免職級の大問題(シリアスプロブレム)だ。

「だけど事実、報道陣が陽動だと気付いたのは、緑谷君だけだったんじゃ無いかな?」

「それは・・・そうですが」

「なら、其所は功績さ。敵が仕掛けて来る時、こう言う分析が瞬時に出来る人材は必要。そう判断したまでさ」

「・・・寛大な措置、感謝します」

小さく一礼し、息を吐く。やはり、幾つか切らねばならない手札があるようだ。

『出久、話がある』

(長い?)

『ああ。重要な話だ』

(分かった)

「済みません根津校長、急用が舞い込んでしまいました。早退させて頂きます」

「うん、分かったよ」

再びペコリと頭を下げて、その場を後にする。どうするにしても、此処では何一つ出来はしないのだから。

 

(NOサイド)

 

『─────以上だ』

「そっか、有難う」

ザイアエンタープライズ社、社長室。出久はアークから、敵の情報を受け取っていた。

「空間転移ゲートの黒霧に、掴んだ対象を崩壊させる死柄木弔。そして・・・敵組織のド定番、《改造人間》、か・・・」

『ああ。中々に厄介な手合いだ』

「と言うと、前世では苦戦したの?」

『いや、アークゼロ(わたし)ならば瞬殺だった。問題は、サウザーに私程の瞬間広域殲滅能力が無い事だ』

「ま、そりゃそうか・・・となれば・・・他で補うしか無い訳だね」

『そう言う事だ。そして・・・』

 

『あホイ~っと!ダイナミ~ックエントリー!』

─ガァンッ─

 

けたたましい音を起てて、扉が開け放たれる。そして、1人の人影が入って来た。

『ギャッハハハハ!聞いてたよォ~社長!』

ノイズ混じりの独特な声が、如何にも楽しそうに出久を呼ぶ。

『ったく社長ォ~、仲間外れは良くないなぁ?そう言う話なら誰よりも先にまず!このオレを入れてくれないとォ』

そう言ってバンバンと自分の胸を叩く彼は、かなり異質な姿だった。額から右眼に掛けてはバイザーのような黒の複眼構造(コンパウンドアイ)で、左眼は赤く光る単眼カメラ。

端的に表現するならば、紺のスーツを着崩したちょいワルコーデのロボットである。

「貴方・・・何で此処に?」

『私が呼んだ』

『ハイハ~イ、そ・ゆ・こ・と~。で?それが何か問題?』

「くっ・・・ハァ・・・」

深く溜息を吐き、頭痛がするとでも言いたげに頭を抱える出久。心労を紛らわそうと備え付けのドリンクサーバーに向かい、紙コップに注いだジュースを一気に飲み下した。

「アーク・・・彼と話すには、僕も僕で覚悟が必要って言ったよね?」

『止むを得なかったんだ、許せ出久』

『あァれれ~ェ?まさかビビっちゃった~?ァハハハハハハハハハ!』

「えぇい喧しい・・・」

『・・・とま、お巫山戯は此処までにして、だ』

巫山戯倒した雰囲気が一変、冷静で鋭い口調になる。そうなれば、出久も止む無しと向き直った。

『いやさ、マジに色々と聴いたよ。予測される最低限戦力・・・それですら、社長単体じゃ勝つのは絶望的だってね。

となると、さ。やっぱ、制圧射撃とか出来るヤツが必要なんじゃ無い?そしておぉっと、此処に丁度ピッタリな人材が・・・』

そう言って、ロボットは態とらしくポケットから物を取り出す。それはレイドライザーと、もう1つ。ブラックカラーを紺にリペイントした、()()()()()()()()()()()()()()()()()()だった。

「やはり、貴方はそれを選びましたか。しかも、既にカスタマイズ済みとは・・・」

出久がザイアスペック越しにそのキーの調整ログを見てみれば、レイダーシステムに加えて大量の弾頭兵器を制御する火器管制システムや、その他ゴテゴテと弄くり倒した形跡がある。

『まぁね☆で、どうする?』

「・・・良いでしょう。では暫く、お願いしますよ────

 

────()()

 

to be continued・・・




~キャラクター紹介~

・緑谷出久
超絶ハイスペック社長。
B組との格闘訓練にて、パンチングコング及び幾つか有用なデータを入手出来てホクホクだった。自分の仕事は極限までAIで効率化しており、ちゃちゃっと終わる。しかも会社も適宜適切な作業量になるようAIで統制しており、更に社員各人のPCに簡易AIを登載。ノルマをクリアしさえすれば業務は終了、其所からプラスアルファで働けば残業代が出ると言うトンデモホワイトシステムになった。
新人が来たらタスク量を調整して素人向けの簡単な教育用作業を作るので、教育にもさほど手が掛からない。
今回は黒霧と死柄木を捕り逃がしてしまったが、それ以外の要素で処分は免れた。
今回の件で、助っ人を呼ぶ運びとなった。その助っ人の正体は・・・

・アーク
一般転生2周目悪意。
出久に伝えず割かし好き勝手するアーク様。まぁ嗄れも一応人間だからね。
ナチュラルにアークゼロ最強をアピールしてくる。しかも何ら間違って無いから質が悪い。
どうやら、渡我以外にもアークを知る人物が居るようだ。

・主任
CV:藤原○治
まぁ言わずもがな分かるよね。主任だよ主任。
あの敏腕社長出久が頭を抱える問題児だけど、それでも優秀は優秀。
顔は元の彼の専用機の顔に似てるけど、もうちょいスマート。
何時もハイテンションだけど、いざって時には頼りになる予定。
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