東方時空伝〜The Girl Who Leapt Through Time we〜   作:めるりあ

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台風がヤバイですね。
相棒の折り畳み傘が2秒で壊れました。


第十七話 密林の追いかけっこ

「飛べ...ないだと?」

そういえば、私はさっきから霊夢が飛ぶ姿を見ていない。ずっと空に浮かんだ星輦船にいたのだから、飛ぶ時がなかったのだ。

私たちがちゆりや夢美にあったとき、私達は飛べていた。

屠自古はそもそも浮いている。

咲夜は分からないが、おそらく大丈夫だろう。

「どういうことだ?」

「簡単なことよ。体が浮かない。」

余裕があるのだろうか。だが、霊夢の頬を滴り落ちる一筋の汗を咲夜は見逃さなかった。

「私達が飛べているのなら、ここの時間のなにかが影響しているのかもしれないわね。」

「まあ、なんとかなると思っていたんだ。あまり迷惑はかけたく無いし。」

「いまのヤツが怪しかったのもあるけど、その...。」

私は霊夢の言いたいことが分かった。

知られたくないのだ。とくに早苗に。

「ああ、分かった。とりあえず様子をみようぜ。」

さすが私だ。空気が読めている。

 

 

一方こちらは、追跡班。

密林に入ったようだ。

「妖夢さん、あれ、気付かれてませんか?」

「そうかもしれないですね...。」

二人がそう思うのも無理はない。さっきからスピードが上がっているし、密林を縫うように飛んでいる。

「なにか目的地があるといいのですが...。」

あちらに、切羽詰まった様子はない。だが、少しずつ距離が離れていく。

「こっちです!」

二人が同時にそう言い、ちょうど正反対の方向に曲った。

ちなみに妖夢は、迷いの竹林で迷子になったことがある。自分の方向感覚には、はっきり言って自信が無い。

「見失った...」

どちらも見失ってしまった。探そうにも、道といえる道はほとんどない。

「妖夢さん、斬っちゃって下さいよ。まだその辺にいますから。」

「自然破壊はしたく無い...」

建造物をことごとく斬り捨てる人間のセリフじゃない、と早苗は思った。言ったら自分が斬られるから言わない。

「どこ行っちゃったんですかねえ。」

 

暗く湿った密林を進んで行くと、光がみえた。

「あれ、あそこは...。」

木々や茂みを掻き分け、顔を出した二人は驚愕した。

「なに...これ...。」

 

そこには森をくり抜いたような空間があり、そこには城があった。」

「ジブリみたい...。」

「なんですか、それ。」

謎のオーラのようなものを感じる。おそらくあいつもここに入ったのだろう。

二人は本能的に、自分達だけでは力不足だと察した。それほどまで、壮大なのだ。

「とりあえず、戻ってみんなに伝えましょう。」

「あの、妖夢さん。」

「なんですか?」

「これ...どうやって帰るんですか?」

 

後ろを振り返る。

 

真っ暗な密林があった。




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