東方時空伝〜The Girl Who Leapt Through Time we〜 作:めるりあ
相棒の折り畳み傘が2秒で壊れました。
「飛べ...ないだと?」
そういえば、私はさっきから霊夢が飛ぶ姿を見ていない。ずっと空に浮かんだ星輦船にいたのだから、飛ぶ時がなかったのだ。
私たちがちゆりや夢美にあったとき、私達は飛べていた。
屠自古はそもそも浮いている。
咲夜は分からないが、おそらく大丈夫だろう。
「どういうことだ?」
「簡単なことよ。体が浮かない。」
余裕があるのだろうか。だが、霊夢の頬を滴り落ちる一筋の汗を咲夜は見逃さなかった。
「私達が飛べているのなら、ここの時間のなにかが影響しているのかもしれないわね。」
「まあ、なんとかなると思っていたんだ。あまり迷惑はかけたく無いし。」
「いまのヤツが怪しかったのもあるけど、その...。」
私は霊夢の言いたいことが分かった。
知られたくないのだ。とくに早苗に。
「ああ、分かった。とりあえず様子をみようぜ。」
さすが私だ。空気が読めている。
一方こちらは、追跡班。
密林に入ったようだ。
「妖夢さん、あれ、気付かれてませんか?」
「そうかもしれないですね...。」
二人がそう思うのも無理はない。さっきからスピードが上がっているし、密林を縫うように飛んでいる。
「なにか目的地があるといいのですが...。」
あちらに、切羽詰まった様子はない。だが、少しずつ距離が離れていく。
「こっちです!」
二人が同時にそう言い、ちょうど正反対の方向に曲った。
ちなみに妖夢は、迷いの竹林で迷子になったことがある。自分の方向感覚には、はっきり言って自信が無い。
「見失った...」
どちらも見失ってしまった。探そうにも、道といえる道はほとんどない。
「妖夢さん、斬っちゃって下さいよ。まだその辺にいますから。」
「自然破壊はしたく無い...」
建造物をことごとく斬り捨てる人間のセリフじゃない、と早苗は思った。言ったら自分が斬られるから言わない。
「どこ行っちゃったんですかねえ。」
暗く湿った密林を進んで行くと、光がみえた。
「あれ、あそこは...。」
木々や茂みを掻き分け、顔を出した二人は驚愕した。
「なに...これ...。」
そこには森をくり抜いたような空間があり、そこには城があった。」
「ジブリみたい...。」
「なんですか、それ。」
謎のオーラのようなものを感じる。おそらくあいつもここに入ったのだろう。
二人は本能的に、自分達だけでは力不足だと察した。それほどまで、壮大なのだ。
「とりあえず、戻ってみんなに伝えましょう。」
「あの、妖夢さん。」
「なんですか?」
「これ...どうやって帰るんですか?」
後ろを振り返る。
真っ暗な密林があった。
この書き方で良いっすよね?