東方時空伝〜The Girl Who Leapt Through Time we〜   作:めるりあ

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今回で、
UA数1000人突破!
合計20話目!
となりました。

こんなに続くとは思ってもみませんでした。
これからもよろしくお願いします。


第十八話 完全なる風祝と不完全な巫女

「城があっただと⁉︎」

霊夢と村紗の話を聞いてからかなり経ってから、二人は帰ってきた。

気のせいかもしれないが、ひどく疲れているようだ。私達5人は二人の話を真剣にきいた。

「密林...ねえ。魔理沙、あなたが住んでるのは密林だったかしら?」

「ひどいことを言うなぁ。魔法の森に決まっているだろうが。」

だが、霊夢の言っていることも一理ある。

いま私達の真下にあるのは霧の湖。ここからあいつらが向かった方向に行けば、元の世界には魔法の森がある。それを言っているのだろう。

「分かっていると思うが、魔法の森に城なんてないぜ。」

あったらその場所が新しい霧雨魔法店になるところだ。

「しかし...確かに城のようなものがありましたが...。」

「なら、その城ごと、あるいはその密林ごと転移してきたのかもしれないわね。紅魔館のように。」

咲夜の言うことは最もだ。

いつもなら即刻飛び出すところだが、今回は勝手がちがう。

霊夢と村紗はどうするのだろうか。私は顔色を伺うように、霊夢に聞いてみた。

「さて、どうするか。霊夢はどう思う?」

少し残酷かもしれないが、踏ん切りをつけるなら今しかない。そのチャンスを私は与えたのだ。

「もちろん。行くわよ。」

まあ、こう来ると思っていた。予想通りだったので、逆に安心した。

「行くわよ!」

 

 

私は、霊夢が「行くわよ!」と言ったとき、心配した。

私と霊夢は今、飛ぶことができないからだ。

密林とはいえ、飛んで行くだろう。そのとき、私達2人だけ取り残されてしまう。

何を考えているのだろうか。だが、その答えはすぐに分かった。

いま、私達がいるのは霧の湖の上空ではない。

目的地、すなわち例の城の真上である。

 

 

 

さすが霊夢、その発想はなかった。

私は2人の事を聞いた時、正直心配した。

自分がもし時を止められなくなったら。そう思うとゾッとする。

思えば私は、この能力に頼りきっていたかもしれない。そういう意味では霊夢の潔さ、大胆さは尊敬していた。

城の上空にくるまでは。

 

 

「魔理沙、どうしよう...。」

耳元に誰かやってきた。どうやら秘密の話らしい。

「なんだ、村紗か。どうした、まさかもう飛べるようになっちまったか?」

「実は、そのまさかなんだ...」

 

話を聞いてわかった。

どうやら、一時的なものらしい。霊夢に伝えようと、姿を探した。

船の先端にいる霊夢は、ぴょん、ぴょんと跳ねている。

「まだ飛べないのか...。」

その姿が哀れだったので、私は静かにその場を去った。

 

 

「あれ、霊夢さん。なにやってるんですか?」

「うわっ、早苗⁉︎ い、いや、なんでもないわよ。」

(怪しい...)




空を飛ぶってどんな感じなのかな。
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