東方時空伝〜The Girl Who Leapt Through Time we〜   作:めるりあ

23 / 28
村紗の安否を引っ張り続ける!

今回はゆかりん目線です。


第二十一話 賢者と鬼と亡霊と

「失礼します。紫様、お客様です。」

藍はそう言うと、一人の客人を連れてきた。

いま、私の前には幽々子がいる。たまたま冥界の具合の報告にきていただけだ。

「こんちわ。」

予想外の人物が現れた。

伊吹萃香だ。

「あら、こんにちは。めずらしいわね、貴女がくるなんて。」

「すこし、聞きたいことがあってね。」

 

「あの7人が、過去の世界に行っただろう?」

やはり、その話か。

今のところ、なに一つ変化は無い。だというのに、何の用だろうか。

「何と言うか、これは鬼のカンなんだが...」

萃香はおもむろに口を開いた。

「あの7人からは、何かオーラみたいなものを感じるんだ。それも、莫大な。一人欠けても成り立たず、一人増えても成り立たない。ただの偶然かもしれないが、その一言で片付けることのできるレベルじゃないと思ったんだ。少し考えてみたが、わたしゃ学がないもんでね。あんたなら分かるだろう?」

この鬼、気づいたのか。あるいは、感じ取ったのかもしれない。

まあ、話しても良いだろう。今更隠すようなことでも無い。

 

「あの7人には、意味があるのよ。」

私は話し始めた。

「まずは、7という数字。昔から数字には意味があるの。」

幽々子が暇そうだったので、しゃべらせることにした。

「ああ、数字のことね。分かったわ。一桁の数字には、意味が込められている。」

 

「まずは、『九』。一桁で最も大きな数。また、『久』と書いてキュウとよむ。つまり、無限や永遠を表しているのよ。『求』もそう。永遠に続く何かを追い求めると言うこと。」

「そんなに深い意味があったのかい?考えたこともなかったな...」

「『八』、これは無限に一歩及ばない。すなわち、限りがあるが、数がとても大きなこと。八百万の神とか、八重桜とか言うでしょう?あれは実際に八つなんじゃないからね。『八』と言う漢字の形も、末広がりになっていく。『増加』を意味する場合もあるわ。または、『夜』を表すこともある。」

「そこまではなんとなくわかったよ。んで、七は?」

「『七』は、昔から特別な意味があったわ。虹や七福神、北斗七星、七夕とかもそうだけど、それだけじゃないの。」

「それだけじゃない?」

「『一』は始まりを意味し、『十』は完全を意味する。『二』は『ふう』と読み、風を意味している。『三』は水、『四』は死、『五』は時や調和。森羅万象を表している。じゃあ、『六』はなんだと思う?」

「そんなん、分かるわけないだろ。」

「『六』は『む』と読み、無や霧。つまり、不幸や失敗を意味しているのよ。つまり、『七』は対照的にも幸福や成功を意味しているのよ。つまり、この二つは人間や妖怪を意味している。」

「なんだ、ただのゲン担ぎかい。」

「あら、誤解しているみたいね。確かに今幽々子が言ったことはあってる。でも、わざわざあの7人にしたのは理由があるのよ。」




香霖堂から来ております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。