東方時空伝〜The Girl Who Leapt Through Time we〜 作:めるりあ
足首捻挫したりとか色々あって...。
今後のペースにはあまり期待していただくことはできませんが、失踪は絶対に致しません!
気長に待っていただけたら、幸いです。
お知らせ
オリキャラ募集しております!
99%の確率で登場させます!
名前、種族、能力、見た目などなど、ジャンジャンください!
お待ちしております。
目の前の紫が微笑んだ。
何もかも凍りつかせるような笑いだ。
「この酒は...」
「月の酒だな?名前は知らないが。」
「ご名答、これは月のお酒。数千年ものよ。」
やはりそうだったか。しかし、なぜこんなにレアな酒をこいつは持っているんだ?
すると目の前の幽々子が、心を読んだかのように答えた。
「私に盗ませたのよね〜。」
え?盗んだのか?
「気を取り直して行きましょう、次のお酒はこれ。」
発泡酒だろうか、泡立っている。日本酒ではないことは、色を見れば明らかだ。
口に運ぶ時、ツンとする不快な臭いがする。果実酒か?
「む?」
なんだこれは。
先ほどの月の酒にくらべて、天と地ほどの差があるぞ。薄っぺらく、甘ったるく、苦々しい。月とすっぽんとも言うし、すっぽんの酒か?
巫山戯るのはよそう。ここまでまずい酒は、久しぶりだ。だが、飲んだことはある。霖之助とか言う奴の店で、霊夢達と飲んだ。なんだっけ...。
あ、思い出したわ。
「外の酒か。」
「流石ね。」
「私をバカにしているのかい?腐った酒じゃあるまいし、外の物しかないだろう。」
「あら、私は腐っていても、毒入りでも出すわよ?」
...恐ろしいやつだ。本当に毒入りじゃないだろうか?
「まあ、次のお酒で最後ね。これがわかったらすごいわよ。」
「えらく小さい器だな。」
なんだこの小ささは。一口なんてもんじゃないぞ。
口に放り込む。酒の味が広がる。
「え?」
「あの子、狐につままれたような顔してたわね。」
幽々子が笑いながら言う。
「『失礼する...』なんて。少しやりすぎたかしらねぇ。」
「一体なんのお酒を出したの?」
「幽々子も飲んでみる?」
「どうぞ、幽々子様。」
藍は机に小さな器をおく。お猪口よりも小さい。
「こんなサイズじゃ、鬼には物足りないでしょうに...」
幽々子はその液体を口に含む。数回口の中で転がし、飲み込む。
「なによこれ、ただのお水じゃない。」
「そう、裏の湧き水よ。美味しいでしょう?」
「いやいや、これはお酒じゃ」
そこまで言いかけて、幽々子は口をつぐんだ。そうだった、紫にそんなもの通用しない。
相変わらずニコニコしている。
「でもなんでわからなかったのかしらね?」
「簡単よ。前の二つは度が強い。それに外のお酒は悪酔いするからね。感覚が鈍っちゃうのよ。それに...」
もうわかるでしょう?と言うように紫は微笑む。
「清らかな静水の味を忘れた、って事ね。」
「お酒は程々にしないといけないわよ。」
「あなたがそれを言うのかしら?」
「あ〜悔しいねぇ〜。あんなに澄んだ味の酒は初めてだったよ。」
少し頭を冷やそうと、萃香は森の湧き水に頭をを突っ込んだ。
「なんだったんだろうねぇ。」
水中で喋ると、水は口の中にはいってくる。
「ぶふっごふぉっ‼︎」
思わず顔を上げる。
「なーにやってんだ、あたしゃ。随分と水飲んじまった。」
「あれ?」
次回からは村紗、屠自古に戻ります。