東方時空伝〜The Girl Who Leapt Through Time we〜   作:めるりあ

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投稿期間あいてしまい、本当にすいません。
足首捻挫したりとか色々あって...。
今後のペースにはあまり期待していただくことはできませんが、失踪は絶対に致しません!
気長に待っていただけたら、幸いです。

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第二十四話 鬼は酒を飲み、酒は鬼を呑む

目の前の紫が微笑んだ。

何もかも凍りつかせるような笑いだ。

「この酒は...」

 

 

 

 

 

「月の酒だな?名前は知らないが。」

「ご名答、これは月のお酒。数千年ものよ。」

やはりそうだったか。しかし、なぜこんなにレアな酒をこいつは持っているんだ?

すると目の前の幽々子が、心を読んだかのように答えた。

「私に盗ませたのよね〜。」

え?盗んだのか?

 

 

「気を取り直して行きましょう、次のお酒はこれ。」

発泡酒だろうか、泡立っている。日本酒ではないことは、色を見れば明らかだ。

口に運ぶ時、ツンとする不快な臭いがする。果実酒か?

 

「む?」

なんだこれは。

先ほどの月の酒にくらべて、天と地ほどの差があるぞ。薄っぺらく、甘ったるく、苦々しい。月とすっぽんとも言うし、すっぽんの酒か?

巫山戯るのはよそう。ここまでまずい酒は、久しぶりだ。だが、飲んだことはある。霖之助とか言う奴の店で、霊夢達と飲んだ。なんだっけ...。

 

あ、思い出したわ。

 

 

「外の酒か。」

「流石ね。」

「私をバカにしているのかい?腐った酒じゃあるまいし、外の物しかないだろう。」

「あら、私は腐っていても、毒入りでも出すわよ?」

...恐ろしいやつだ。本当に毒入りじゃないだろうか?

「まあ、次のお酒で最後ね。これがわかったらすごいわよ。」

 

 

 

 

 

「えらく小さい器だな。」

なんだこの小ささは。一口なんてもんじゃないぞ。

口に放り込む。酒の味が広がる。

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの子、狐につままれたような顔してたわね。」

幽々子が笑いながら言う。

「『失礼する...』なんて。少しやりすぎたかしらねぇ。」

「一体なんのお酒を出したの?」

「幽々子も飲んでみる?」

 

「どうぞ、幽々子様。」

藍は机に小さな器をおく。お猪口よりも小さい。

「こんなサイズじゃ、鬼には物足りないでしょうに...」

幽々子はその液体を口に含む。数回口の中で転がし、飲み込む。

 

 

 

 

 

 

 

「なによこれ、ただのお水じゃない。」

「そう、裏の湧き水よ。美味しいでしょう?」

「いやいや、これはお酒じゃ」

そこまで言いかけて、幽々子は口をつぐんだ。そうだった、紫にそんなもの通用しない。

相変わらずニコニコしている。

 

「でもなんでわからなかったのかしらね?」

「簡単よ。前の二つは度が強い。それに外のお酒は悪酔いするからね。感覚が鈍っちゃうのよ。それに...」

もうわかるでしょう?と言うように紫は微笑む。

「清らかな静水の味を忘れた、って事ね。」

「お酒は程々にしないといけないわよ。」

「あなたがそれを言うのかしら?」

 

 

 

 

 

「あ〜悔しいねぇ〜。あんなに澄んだ味の酒は初めてだったよ。」

少し頭を冷やそうと、萃香は森の湧き水に頭をを突っ込んだ。

「なんだったんだろうねぇ。」

水中で喋ると、水は口の中にはいってくる。

「ぶふっごふぉっ‼︎」

思わず顔を上げる。

「なーにやってんだ、あたしゃ。随分と水飲んじまった。」

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?」




次回からは村紗、屠自古に戻ります。
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