東方時空伝〜The Girl Who Leapt Through Time we〜 作:めるりあ
投稿できなくてすいませんでした。
今日から再会しますよ!
だが、明後日に中間テスト。
「無駄よ。」
錨がレムスにぶつかるその瞬間、錨は消えた。
いや、消えたのではない。見えなくなったのだ。
「やっば、どうすんの屠自古!」
私ははっきり言って限界だ。
先程の身体強化からの超巨大錨、体がもたない。
屠自古一人ではどうしようもないし...。
ってかなんで屠自古の奴、こうなるってわからなかったんだ⁉︎
さっきからずっと小さくしてきてんじゃん!...いや、私も今気づいたんだけどさ。
ん?
あいつ、本当に『気づかなかった』のか?
屠自古はニヤリと笑った。それは、敗北を受け入れる笑みではない。
「まあ、そうするわよね。」
勝利を確信した策士の笑みだ。
「ぐわあああああっっ!!」
極小サイズの錨が当たった瞬間、電気が走る。
それも、小さな一点に集中して。
彼女は、電気の量を変えることは出来ない。
電気を帯びた錨を小さくしても、内蔵された電量は変わらない。
結果、ごく小さい一点にダメージがかかる。
「気絶、しちゃったか...」
レムスは仰向けに倒れたまま、動かない。
「死んでないよね...」
村紗も倒れている。どちらかといえば、こっちの方がダメージが大きそうだ。
背負って5人の元まで行くのは無理があるだろう。それに、あの5人なら私たちがいなくとも問題ない。任せるべきだろう。
こんな居心地の悪い場所には長く居たくない。もっとも、私にとって居心地のいい場所などほとんどないのだが。
私は、無人の船に戻るか。誰もいないのはよく考えれば危険だし、村紗の介抱もしなくてはならない。まあ、そのうち治るだろうが。
「でも...心配だし...」
⁉︎
無意識のうちに変なことを口走っていた。何考えてるんだ、私は。
城を出ると、空は紅く染まっていた。
夜になれば、妖怪たちがうろつき始めるだろう。早いうちに片付けて欲しいが...。
村紗は部屋に寝かせてきた。もうほとんど回復し、寝ている。なんて治癒力の高さだろうか。
あたりはすっかり暗くなり、満月が姿を現した。
私は甲板にでた。
もう何度、星空を見上げてきたのだろうか。
誰も信じられなかったあの夜。
星は、綺麗だった。
唯一の心が通った人物と、見上げたあの夜。
星は、綺麗だった。
その人さえも失った、ひとりぼっちだったあの夜。
星は、綺麗だった。
眠りから覚め、大切な仲間達と夢を誓ったあの夜。
星は、少し輝きを失っていた。でも、今までで一番綺麗だった。
「今夜も、星は綺麗だ。」
「なっ⁉︎」
「そんなこと、考えてるんでしょ?」
いつの間に...。村紗はすっかり回復したようだ。
「人の考えを口に出す奴は嫌われるわよ。」
「悪い悪い。いや、私も綺麗だなぁと思ってね。」
「星が綺麗って事?」
「まあ、それもあるね。でも...。」
「おや、姐さん。それに、神子さんも。こんな時間にどうしたんですか?」
「あら、一輪。ちょっと星が綺麗だと思ってね。たまたま神子さんもいらしたのよ。」
「祈ってる...」
私は、静かに二人の隣に腰を下ろした。
そして、満天の星空に祈りを捧げた。
勉強したくないよぉ。