阿呆少年リリカルジョウガ   作:成鐘 翔

5 / 10
リバース・ネーム

さて、夜遅くにこんばんは、上我だ。

すずかの豪邸から帰ってくるとこんな時間だったので、

ついでといわんばかりに醤油を買ってきたのだ。

そして、そのまま帰路から外れ細い通路に入る。

 

「おい、つけてきてんのは見えてるぞ。」

「...ふん、さすがはジョジョ、と言ったところか。」

 

大人しい印象の少年が現れる。

多分同い年だ、同じく学ランを着ているが、俺よりは短い。

てか俺のが長すぎる。

 

「問答は無用だ、要件をいいな。」

「...では、言わせて頂こう、私はwelt様の命令で

貴様を始末しに来たッ!」

「...やめとけ、お前じゃあ俺に指一本触れることはできねぇ。」

 

空気が一気に重くなる。

ーーーこいつ、なにか隠してる?

警戒しながら世界を展開する。

そして、世界を一気に加速させ、つかみかかる。

瞬間。

 

「オーバー・ザ・ムーンッ!」

 

地面から暗い青色の触手が伸びてきた。

それを世界は腕で薙ぎ倒すが、触れる瞬間、全方位から

青白く光った棘が発射され、世界の腹にいくつか突き刺さる。

瞬間、俺は逆に集中し、残りの棘をラッシュで叩き落とした。

急いで世界を戻し、スタンドを見る。

目が青白く光っている、それは腕が触手のようなもので

構成されていて、その姿はさながら宇宙人のようだ。

膝をつく、瞬間口から赤い液体が吐き出された。

 

「オーバー・ザ・ムーン、月の逆位置を暗示するスタンド。

、私、架橋院 月越(かきょういん つきこえ)に相応しいスタンドだ。」

「...一体俺になんの恨みがある?俺はweltとかいうやつになにもしてねぇぞ。」

「貴様は不要となったのだ、故に始末しなければならない、

貴様の次はそうだな...月村の餓鬼か。」

 

怒りが沸いてくる。

知らず知らずのうちにスタンドは出ていたようだ。

俺の「予想」は正しかったらしい。

 

「俺は」

「なに...?」

「俺は、所謂悪鬼のレッテルを貼られてる。

気に入った女性を嫁だの言ってしつこく追い回し、

喧嘩になったらスタンドで再起不能にする。

未だに精神病棟から出れねぇ奴もいる。」

 

前任者は一体何をやってるんだ。

 

「そうだ、貴様は迷惑で邪魔な存在だ、だったらここで消えたほうが

この街の為になるんじゃないのか?」

「...だが。」

 

俺の体から赤いスタンドが浮かび上がった。

静かに、それでいて威厳のある顔はさながら明王のようだ。

 

「これは試練だ。過去に打ち勝てという試練と俺は受け取った。」

 

空気の重圧が一気に戦いの激しい雰囲気に変わる。

 

「人の成長とは.....未熟な過去に打ち勝つことだとなッ!」

「過去?貴様に過去は乗り越えられん!どうあがこうが貴様は

この月に沈むのだ!ニードバルカンッ!」

 

瞬間、俺はそれに走りこんだ。

これでいい。

 

「帝王の紅-KING KURIMUZONM-」

 

全てはスローになる。

数多の棘を避けながら肉薄し、キング・クリムゾンをしまった。

そのせいで能力は解除される。

 

「っ、な、ぁ!?」

「世界-THE WOULD-」

 

 

 

-時よ、止まれ。-

世界はモノクロに染まり、全ての動きが止まる。

架橋院を掴みそのままラッシュを手加減して叩き込む。

そして一撃腹を殴ったところで時間切れだ。

 

「時は動きだす。」

「ごぉおおおお!?」

 

コンクリートを崩しながらブロック塀に叩きつけられた。

それを見届け。後ろを振り向き、触る。

 

「killer・queen」

 

カチリ、と音がなり、黒い球体は吹き飛んだ。

 

「狙った標的は必ず仕留める。」

 

やれやれ、めんどくさくなりそうだ。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。