約束だ、姿が見えなくても君達を見守っている。   作:クソザコぎつね

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その星は堕ちる

 

星が瞬く暗黒の海。宇宙の片隅に真っ赤に燃える惑星があった。恒星ではなく惑星。それは地表の九割を神に焼かれた星。

かつての美しい星だった。

そんな星に二つ、赤と青の流星が降り注ごうとするも、互いに動きを止めた。彼らは月に降り立ち、その形態を解除する。

 

『デュワッ』

 

片方は光の巨人。紅い体に銀のラインと金のプロテクターが目を引く彼は、別の宇宙ではこう呼ばれていた。

ウルトラマンマックスと。

 

対してクレーターだらけの地表を踏み鳴らすモノは怪獣。鱗の様な腹と棘が背中を覆うモノは別の宇宙ではこう呼ばれていた。

宇宙怪獣 ベムラーと。

 

ほぼ同じタイミングで彼らはその40mはある巨体に向かって駆け出す。マックスがベムラーの腹にタックルを決めると、軽くベムラーの肋骨が2本折れた。だがこちらも負けじと、ベムラーはマックスを引き剥がし、尻尾でマックスを叩く!

 

顔に直接ビンタを食らったマックスはその勢いのまま吹き飛ばされ、岩の山に背中から激突してしまう。隙を生じたマックスへとベムラーは青色の火球を放つ。

 

脳震盪から気を引き起こし、すんでの所でマックスは横にローリングで回避した。彼の仮面の様な顔がチリチリとする。

それからマックスは目にもとまらぬスピードで走り出した!彼の多くある技の一つ、コメットダッシュだ。

 

すかさずベムラーの背後を取ると、彼はその背中に手を掛け自分の真上へと持ち上げた。その重さは訳2万5000トン。

そして彼は、自分が先程吹き飛ばされた山に思いっきり投げつけた!

 

これにはベムラーもたまらず、山に叩きつけられた右半身はもう使い物にならなくなってしまった。最早痛みも感じず、ベムラーは思考もままならない。

 

チャンスだ、マックス。彼は左腕を胸にかざし、体中から自身のエネルギーを集めた。そして天に向かいかざす事で、そのエネルギーを変換、圧縮する。ベムラーが不安定ながらも体をなんとか起こすと、その優しくも強い光が瞳に映る。

 

マックスは、そのエネルギーが腕に収まらなくなった所で、逆L字にその腕を組み、ベムラーへと光の奔流を発した!

その光はベムラーに直撃し、その弱った体を内側から粉々に粉砕する。

これが彼の必殺技、マクシウムカノンだ。

 

だが戦闘を一通り終え、肩で呼吸する彼に何処か別の所からビームが背中に放たれてしまう。予想外の攻撃にマックスも怯み、体制を立て直す暇もなくビームの雨にやられてしまう。彼が土煙の中顔を上げると、そこには金色の巨大ロボットが不気味に立っていた。

そのロボットの名はキングジョーと呼ばれ、恐れられていた。

 

本調子では無いマックスはたちまちキングジョーの放つビーム、デスト・レイに体を焼かれ、その光に押し出されたまま、月の重力圏を抜け出し、遂には地球への落下軌道へと入ってしまう。

体から火花を散らし、傷から光が漏れ出す彼は何とか先ほどの赤い球体へと変身する。トラベルスフィアとなった彼は、赤く燃ゆる星と化した地球に残る最後の生存圏四国へと行き先を設定し、燃え尽きる意識の中その目を閉じた。

 

 

 

 

 




ある少年の記憶

「昔、おばあちゃんが言ってたんだ。四国中の人達が同じ夢を見てたって。その夢は、巨人が怪獣と戦う夢だったって」
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