4話 加筆あり。
──────あぁ、没頭しろ。一瞬で世界は変わる。
「ぉい、、!パ、しろ!」
「ま、り見ろ!」
うるさい。今、良いとこなんだよ。俺の
余計な事は考えるな。今は周囲の声や影響も俺には邪魔だった。加速して行く身体とボール。それだけが今の俺の全てだ。
あぁ、これが──────
ゴールの前に立つ全てが邪魔だ。俺はもっと速くなる。
────────────────────────────────────
【ブルーロック 二次選考】
各自、一名が部屋に入室した瞬間、開始されるブルーロックの2番目の試練。試験内容はブルーロック特製の
一次選考は突破したチームは10日間のフィジカルトレーニングを課せられこの二次選考が始まるまでボールにいっさい触らなかった。その10日間と言うといのも地獄も地獄だった。吐いたら泣いたりした事も一度ではいない。1日の中で風呂が唯一の楽しみになったのは笑った。
俺は頬を叩き、深呼吸をした。大丈夫だ。落ち着け、集中しろ。俺は自分の立場を理解している。非力で技術も身体能力もある訳ではいない。けど分かってる事はただ勝ちたいそれだけだ。
相対するGK一機。
ソイツには独特で謎の圧迫感があった。世界一のストライカーを作る為だけに用意された人形。内心、いくら掛かってるんだろう。1人ぼやく。
【試験開始まで1分前です】
室内にシャープな声音が響く。その声は凛としてとても聞きやすい。ただそれが運命をかかったカウントダウンの始まりだ。───あぁ、始まる俺のサッカー人生が掛かった試練が。表示された数字が0になった瞬間、俺は右足を振り抜いた。
────────────────────────────────
レベル1、レベル2、レベル3とゴールを繰り返す。レベルが上がる事に難易度も跳ね上がる。DFが1人2人増えたら、GKのセーブ率が上がったり。それでも時間は進む。俺はチラリと時計を確認した。残り〈55分と46秒〉。視線をゴールへと戻す。時間を忘れろ。焦りや緊張も忘れろ。サッカー歴半年の俺のキックなんてしれてる。だから躍起になって無心になれ。俺には考える時間も無駄だ。変則に射出されるボールに喰らい付いていく。
ゴールまでまだ遠い。ならトラップで距離を縮めたらいい。
俺は何十回をも超えるボールを撃ち抜いて行く。元々トラップが苦手な俺はダイレクトシュートの方が打ちやすかった。この試験で模索して考えろ。如何に効率よくゴール出来るか再現性があるゴールなのか。時は待ってくれる事なく進んで行く。
──────────────────────────────────
どうしてこうなった。
周りの雰囲気は賑やかにも殺伐とした雰囲気にも思えた。側で聞こえる声は一つや二つではない。2、3人の少人数ではなく10人は超える人だかりがこの空間にはあった。
場所はブルーロック二次選考1stステージ突破してから入った大部屋。つまりはだ。ここにいる奴、全てが狭き門を超えたトッププレイヤーだと言えよう。俺が何故かその中にいる。
結論、どうしてこうなった。
俺は壁にだらしなーくもたれながら熟考していた。
【二次選考2ndステージ】
3人組チームを使って他チームと戦い、勝ったチームは負けたチームからメンバーを強奪できる花一匁方式。一名引き抜かれたチームは2人なり、1回負けると脱落。選手生命が終わると言う超実力的選抜。
そんな試験をどうしようかな。とぐらいにしか考えられなかった。うん。だって誰も喋りかけてくれないんだもん。
あー、どうしよう。変なとこで人見知り発動しちゃう。俺は項垂れながら、もう1人壁面に寄り掛かっている人物に声をかけた。
「あー、あんたはチーム組めそ? 大丈夫? お腹痛くない?」
「……」
「あれ聞こえてる? 下まつ毛イケメン君?」
「…………」
「てか、あんた背たけーな。そんだけありゃセンバ出来そう」
「………殺すぞ。てめぇがチビなだけだ。……俺は
ぎぎっと首が動く。目線から何まで激おこぷんぷん丸の様だ。コイツ友達少なそう。あ、現にチーム組めてない。この真横にいる高身長下まつ毛君と仮称しよう。彼と俺の仲は20分を超える。俺達は部屋の隅で壁にもたれながら仲良く談笑していた。飛び交った暴言、殺害予告は数え切れないけど。何とも言えないやりとりを俺は下まつ毛君としていた。
「あー、もうなんかアンタで良くなってきた。チーム組むの。アイツも遅いし。てかワンチャンはぶられてる」
「……てめーが誰待ってるか知らねぇけど、一つだけ聞かせろ」
「なに?」
「なんでお前はランクが高い? No.5の実力には見えねえ」
「……なんでだろうね」
んな事を言われたって分からないものは分からない。腕に示されたナンバー一桁。【No.5】
俺はそれを凝視し、手で擦ってみたけど数字は消えなかった。この試験では100人を超える脱落者が予想させれる。それを加味してでの
【No.5】嫌だなー、怖いなぁ。なんかヒソヒソ声が聞こえる。
『あんなのがNo.5? にわかに信じられねぇ』
『だな。たっぱもないしフィジカルがつえーようにも見えない』
『同感』
聞こえてんだよな。このランクの話は置いといて、てめーらがでけえだけなんだよ。あと最近は筋肉も付いてきた。低身長舐めんな。と心の中で応戦しておく。まぁ、多分こんなランクが高いのは
「完璧、運だよ。運。俺はタイミング良く二次選考が始められたからだろ」
「……実力隠すつもりか。1つてめーに聞いておく。お前は俺に使われるか?」
「勝手に言ってろ。
どいつもコイツも自分の事しか考えないのは一緒らしい。でも
「えらい遅ーなったなぁ。なんや盛り上がってるやん
まったく此処いる奴ら全員自己主張が激しいな。どこをどう切り取って盛り上がってると判断したのだろう
「この下まつ毛君、素で口悪い。それにお前来るまで沈黙も多かったぞ」
「あーそうなんや。日一君に友達出来て嬉しかったのに。残念やわ」
と、何も残念がらずにため息を吐く氷織。こいつ俺が如何に友達作り苦手なんか知ってんのに。さっきチームメイトだった奴に無視されたのも見てたのかもしれない。てか、こいつ
「結構遅かったな。待ち疲れたぞ」
「言うようになったなNo.5。ああゆう試験は考える人の方が時間かかんねん。日一君も無心着で良かったわ。──No.5」
含みもある言い方を氷織はしてくる。こうゆうからかいも慣れてしまった。俺は痺れを切らして、待ち侘びたていた言葉を口にする。
「氷織、俺と
俺の手本はお前だ
止める・蹴るの体現者。サッカーに対するメンタリティ。俺はお前のプレーに惚れている。俺はお前に勝ちたい。───これは俺の挑戦だ。
「……。ええで。勝っても負けても恨みっこなしや。いい加減君を知りたかった。なんで君が点を取るのか」
氷織の眼が鋭く光る。俺はそれに答える。今はもうチームメイトの氷織じゃない。もうお前にパスを要求するFWじゃない。俺達は相手だ。お互いの未来潰し合うのライバル。この試合を申し込んだ時分かった。俺はもうお前の下じゃない
「で、チームはどうするん?」
氷織の問いにもう1人の人物が答えた。
「仲良しこよしはもう終わったか? 俺はこいつと組んでやる。馴れ合いの為に時間が割くのは嫌いだ。相手は誰でも良い」
「コミュ症なだけだろお前。良かったな。俺と組めて。一応よろしく
糸師は会話無用という雰囲気で俺の声にも無視した。こいつは本心で試合に勝てたら誰でも良いなんだろう。No.1の男、糸師凛。この男の発言からは
「……No.1。糸師凛。君は有名やから知ってんで、兄に天才
「
「おー口悪。日一君も君にも口の言い方とサッカー教えたるわ」
「やってみろ氷織。うちの凛ちゃん舐めんな」
糸師の敵意を受け取った氷織は嫌味で返す。糸師も俺も氷織との試合がご希望だ。ただ問題は。
「なんだよ。お前ら啀み合いやがって。もっと平和に行こうぜ」
「誰だてめぇ?」
「俺は
暴君の来訪と共に時は進む。
二次選考1stステージ、都合よく書いた事をお詫び申し上げます。あとランキングもなんかこうかっこよく描きたかったんです。まあ、主人公が挑戦的で集中していてふろーだった事にしといて下さい。
アンケート、ご回答ありがとうございます。皆さんが評入れてくれてなんかこう嬉しくなりました。意外とこのキャラ好きな人居るんだぁとか感じられて感謝です。
ここまでの読了ありがとうございます。更新してたらまた宜しくお願いします。
奪敵決戦チーム
-
二子、氷織
-
士道、糸師凛
-
時光、蟻生、
-
剣城、我牙丸
-
烏、乙也